仮象としてのロック。その7。

新作なんですけど爆音注意でね、ラリーズSPKのカバーです。

 

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病院以外だと二か月ぶりぐらいだよね。外出したの。でもまぁ前にも書いたようにだいぶ飽きてきて気晴らしにすらもならなくなりつつあるんだけどでもまぁたまに外に出るのはいいしやっぱりまぁ渋谷と原宿あたりはいいよね。んでまぁいつもの店に行きつつ結局楽器屋に行っちゃったんだけどまぁもう支払いヤバいから買わないとか思いつつエフェクターの試奏をしたんですよねっつーかすんげー可愛い子がエフェクター試奏してて楽器屋でロマンス発生か!と思ったら彼氏がいてこれまた完璧なイケメンの彼氏でもう非の付け所がないんだよね(笑)

 

カップルなのかバンドなのか二人してギター弾いてエフェクター試してるってヤバいでしょ。その超リア充完璧カップルを前にしてもう持ってるんだけどいかにも!って感じのフィードバックがかかるディレイが欲しかったから2つほど試したんだけど見た目は何やってるのか分からないグラサンなんだけどね、あ、俺ね(笑)どんなの弾くのかと思ったらまともに弾けなくてでも別に気にせずに「ペェイーンペェイーンペケペケ」みたいな音を鳴らし続けてたら店員さんが笑い堪えるのマックスになってて(笑)顔真っ赤になってましたね。まぁでも同じ音でも俺のノイズエフェクター通せば凄くなりますよ(笑)

 

まぁそれはともかくリア充カップルがいかにも!って感じのロックギターを弾いてる前で意味不明の胡散臭いグラサン野郎が下手というかもうそれ以下のスカムギターを弾いてるという図がまたウケたのかもね。こんなに間抜けなことはないだろうってぐらい間抜けだったんだろうね。

 

店員さんも変な客とか下手な客とかいっぱい来るだろうから慣れてるはずなんだけどそういう百戦錬磨の店員さんが笑い堪えるのに必死だったっつーのは相当なんだろうなーとか思いつつ結局ディレイ買ったんだけどパワーサプライが三つあるのにすでに足りなくなっててパワーサプライあります?っつーところからその笑いを堪えていた店員さんと会話が始まってっつーかパワーサプライって結局高いのと安いのってどう違うんですか?みたいなNoob丸出しの質問をしつつ楽器屋の店員さんは本当に好きな人しか店員やってないから凄まじいディティールで教えてくれるとかってネットに書いてあったりするけどガチですね。まぁ楽器屋って10代の頃に打ち込みやってた時以来ぐらいなもんなんですよね。しかもギターセクションなんてねってあ、先月行ったか。あ、まぁ本格的な店は今回が初めてってことで。

 

んでそっから店員さんに質問攻めしまくって例えばギブソンのSGとES-175みたいなギターはどう違うのか?とかジャズマスターにハムバッカーが乗ってるやつがあるんだけどシャキン!って音を出したい自分としてはそれってどうなの?とかあと調子に乗ってアンプのことまで色々聞いちゃってまぁーでも本当に丁寧に答えてくれましたね。いや、みんな楽器屋に行こうぜ!ビビることはないよ。まぁ俺だから威風堂々と初心者なのにズカズカ入れるってのはあるにせよまぁでも熱意って伝わりますよって弓の時も書いたね。まぁ洋服にしてもこの人はめっちゃこだわりが強い人だなってやっぱり分かるんだよね。当然プロが接客してるわけだから。んでまぁ楽器屋も同じなんだよね。クソみたいなペケペケギター弾いててもやりたい!っつー意欲が凄まじいからそれが伝わるんだよね。まぁヴァイヴスですよ。

 

んでまぁとにかくギターがすげーおいてあってって当たり前だけど今のジャガーは最高だしこれでいいとは思いつつこんだけあったら色々と試奏できたのになーって今さら思ったね。ストラトテレキャスとジャズマスはどう違うのか?とかまぁネットで調べればあるにしてもまぁでもやっぱ実際鳴らしたら違うじゃんね。

 

んでまぁ色々と自分の憧れの高柳昌行というギタリストがES-175を使っててアンプ直差しみたいな感じでかっこいいフィードバックとノイズを出しているから自分もそれやってみたい!とかまぁ店員さんに色々とべらべら喋ったんだけど「まぁそれも分かりますけど例えばお客さんみたいにエフェクター何台も繋げて音を出すのが好きとか結局は自分が出したい音をどう出すか?だと思いますよー」って言っててなるほどなーって感じだったよね。

 

誰々がどうのっつー憧れよりも自分の音ってまさにそうだよね。最終的にジャズやりたいとかって思っててもまぁ結局キチガイギターが一番似合うというか、やっぱり俺の音といったらこれだよなってのがまぁすでにあるわけだしそれを突き詰めたほうがいいような気もしてきたんだよね。それを本筋と考えるとギブソンでジャズっつーのは本当にただの趣味だからね。でもまぁ40万近いわけで(笑)趣味のレベル超えてますよね。

 

まぁちゃんと弾けるようになったら検討してもいいかもしれないけどジャズギターみたいなレベルなんてどんだけかかるのか分からないよね。まぁ憧れとしてあってもいいんじゃない?ってところだよね。まぁでも本当に生きた知識だよね。俺みたいに本と情報ばっかじゃなくて店員さんって実際のものを触れて鳴らしたりして知ってるっつー生きた知識ってやっぱ凄いなって改めて思ったんだよね。

 

まぁそんな感じで色々とエンジョイしてきたけどギター沼にハマったら身を滅ぼしそうなんでエフェクター沼止まりにしておきたいとは本当に肝に銘じましたね。あ、あとアンプはどの道買わないとな。さすがにやっぱり1Wで何十台もエフェクター繋げたんじゃ音がまともに出ないらしいっつーかそれは気づいてたけど今って宝の持ち腐れなんだよね。高級ブティックエフェクターを1Wのアンプでしかも音を小さくして弾いているっていうね、いや、試奏したときのアンプの音ヤバかったですよ。ペンペケでも全然鳴りが違うわけでこりゃアンプ沼という世界もあるなって普通に思いましたね。

 

まぁでもここまで入り込んだからにはもうロックスターになるしかないでしょう。まぁノイズスターだね(笑)というわけでノイズなんだけど「ノイズ/ミュージック――歴史・方法・思想:ルッソロからゼロ年代まで」っつー邦題の本のペーパーバックを読んでるんだけど本の存在は知ってたけどあんまもうノイズとか興味無くなってたから読んでなかったんだけど今読んでてまぁすげー英米ポストモダン哲学臭さがありつつも結局まぁ音に関してとかって何かを論じようとすればまぁやっぱ哲学系引っ張ってくるよねそりゃって感じでまぁでも自分は色々読んできてベースがあるから読みやすいね。

 

あと二冊ぐらいこの本の著者関連のノイズ関係の本も注文したんだけど行きと帰りの電車で集中して読んだけどやっぱりまぁこのルッソロからっつー歴史で語るノイズって自分が思うノイズと全然違うよね。まぁ予想はしてたし英米系の音楽系の評論とかをまとめた本とかって結構読んでたから言説に関しては知ってたけどまぁ最後まで読んでから書けって話ではあるんだけど基本的に非音楽系の音色を使うという意味でのルッソロ型の音楽ってまぁシェフェールとかアカデミックなミュージックコンクレートとかインダストリアルっつーかまぁ80年代のテープで出てたようなノイズとかってそういう系譜だと思うんだけど爆音系ってやっぱり違うと思うんだよね。

 

それ自体がノイズっつーよりそれはギターであったりボーカルであったりするんだけど極端にラウドでノイズにしか聞こえないっていう意味でのノイズは非音楽的なものではなくて音楽的なものが轟音によって異化したものなんだよね。まさにあれですよ、ロックギターのオリジンっつーかアンプ歪ませたらかっこよかった的なのって全然ルッソロとか関係ないからね。それはギターとアンプっつー関係性の中で出てきたノイズというか爆音なんであって非音楽的エレメントではないんだよね。

 

音楽的だからこそそれがディストーションなりファズっつー形でロック系のエフェクトとして使われるようになったんだけどそこでノイズってことになるとそのファズなりディストーションをアンプをフルテンにしちゃうみたいなところでの異化なんだよね。前に書いたフロア映えするテクノと同じなんだよね。家で聴くと大したことないけどある程度のサウンドシステムで聴くと音波と跳ねたリズムっつーとんでもないキラーになったりするわけでこのアンプリファイってところの異化だよね。

 

このアンプリファイって現象はまたノイズとは違う1ジャンルっつーかさ、校内放送とかでもあれにディストーションかけたらパワエレになるからね(笑)ただ面白いのはただの校内放送も歪ませたらノイズ音楽っぽくなるっていうところだよね。アンプリファイによる異化の面白さってここだよね。ミュージックコンクレートが音のモンタージュって言われるように歪みとかアンプリファイっていうのもそれによって意味作用が変化するっていう意味でモンタージュ的なんだよね。

 

音響系なんかだとすんげー小さい音をアンプリファイして音響として聴かせるみたいな手法があるけど基本的にギターもただの弦の振動なんだけどそれをアンプリファイしてでもまぁ適切なアンプリファイだとそれでまぁエレキギターということになるんだけど小さい音をアンプリファイして音響にする的な手法でのアンプリファイだとそれはもう過剰な増幅になってノイズになるわけだよね。

 

そういう意味で元の音とノイズになるまでの音との断絶があるんだよね。ルッソロ的なものの場合、非音楽的要素を音楽に取り入れるなりそれを音楽としてしまうってところがあるんだけど煩いタイプのノイズの場合、元ではなんでもない音か普通のギターの音ってのが過度に増幅されてとんでもない音になるっていう化け方だよね。

 

非音楽的要素タイプの場合は例えば電車の音なり工場で鳴る音なりを音楽として使うとか配置してモンタージュするっていうことだったりするんだけど増幅系の場合は元がギターの音でまぁまぁのディストーションかファズがかかればそれも増幅だけどエレキギターっつー音楽の中に留まるじゃん?まぁ演奏の仕方によってノイズ的にできたりはするけど単純に音という意味で考えるとまぁ結構うるさくてもそれがエレキだよね。でもノイズレベルで過剰になるとどうか?っていうともうそれはギターであってギターじゃないんだよね。

 

ギターっつー装置を使ったノイズ発生器っていうね、でも音楽的に演奏することもできるんだけど聴覚上はとにかくやかましいからノイズになるっていうね、囲い込まれたノイズってのはシューゲイザーとかのシンセパッド的なギターノイズでマジなのはそこにボーカル入れようとすれば叫ぶ以外にボーカルが入りようがないようなノイズなわけで音楽的契機がどんどん失われるんだよね。でも非音楽的になるか?っていうとそんなことはなくてその辺のバランスが聴く側によって音楽的かそうじゃないか?ってのが規定されるっていうことになるんだよね。

 

例えば轟音のグラインドコアはすげー音楽的だと思うわけよ。でもひたすらノイズが続くようなやつはノイズですよね。似てるようですげー違うんだよね。そこでなんでロックのノイズが面白いのか?っていうとまぁバンドにもよるけど本人たちはノイズをやってるつもりはなくてもノイズになっちゃってるっていう過激さがあったりするようなタイプのノイズロックだよね。逆にノイズやろうとしてロック形態をとってるのは大抵つまんないんだけど激しいロックなりパンクやろうとしたらノイズになっちゃったみたいなのに最高なプリミティヴなロック性を感じるわけなんだよね。

 

眠くなったからそろそろ終わるけど音的に完全に理想的なのがSightingsっつーバンドなんだけどとにかく最高ですね。良すぎて結構やる気削がれるタイプの音ですよ。

 

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なんかでもさ、あ、もう終わるけど今日一目惚れした例のリア充カップルの女の子みたいなのがボーカルでハーシュノイズシューゲイザーみたいなのやったら面白いだろうなーって思ったよね。ビジュアル面は完全にあの女の子で完璧で俺はやりたいようにノイズを出しつつちゃんとしたリズム隊のベースとドラムが中核の構造を支えるっていうね、まぁバンドって人間関係が大変らしいからやろうと思わないけどでもまぁあんな子がハーシュノイズシューゲイザーのボーカルやってたら最高だなって勝手に思いましたよね。俺もまぁリア充カップルみたいになってカップルでユニットやるとかもいいかもね。まぁ冗談ですけどね(笑)でもまぁあんな子が彼女だったらもうヤバいよ。マジで。ギター弾くってのがヤバいよね。得点高すぎ。