コンニャク者。

mimisemi2007-09-22

シュラムを見直したんだけど、これ何気に傑作だね。最初見たときはたいしたことない印象だったけど、ある意味で、ネクロマンティックと死の王を超えていると思う。というのもこの男がまるで俺をレペゼンするかのようなルサンチマンの塊みたいな男でね、カルネのオッサンにシンパシーを感じるとか言ってても、あそこまでダンディでマッチョでは無いわけ。俺。ただシュラムの男は俺そのものだね。恐らくこの世に存在する物語の中に出てくる登場人物の中で一番俺に近い存在だと思う。特にあの隣の売春婦のヤッている音を聞きながらダッチワイフでオナニーするところとかさ、もっと凄いのが、イッた後にダッチワイフっつーかオナホールを洗面所で洗うんだけど、ありゃ凄いよ。ああいうどうしようもない男の全てを描ききったような映画は滅多に無いと思うね。いやーシュラムって本当に素晴らしいですね。特にあの包茎の皮の部分に自分の性癖である口紅で印をつけて「トン」って釘を打つシーンなんか、あの釘を打つ「トン」っていう音を聴くだけで心打たれるね。前にも書いたようにあの売春婦とディナーをしているときに流れている「パリーラッッパリーラッパリラーッパー」ってありえないぐらい音痴なスキャットが入ってるC級ラウンジみたいな曲があるんだけど、これは俺のアンセムの一つなわけだけど、このディナーを食べた後にさ、娼婦と一緒に夜道を歩いているシーンで男が自分の頭を打ち抜いて自殺するシーンがあるんだけど、監督わかってるなぁーって思っちゃったね。頭を打ち抜いている感じも凄くリアルっつーか、明らかに実写を元にして撮ってるなって感じがするんだけど、ああいうのをさりげなく挟むあたり、類稀なる天才的なセンスを感じるわけ。でもやっぱり一番のお気に入りのシーンはあれだね、この娼婦とさ、同じアパートだから男の部屋の前で娼婦が「今日は楽しかったわ」なんて言いつつ分かれるときに「いや、まだ俺疲れて無いからコーヒーでも淹れるよ。部屋入らない?」なんてこの男が言うわけだけど、なぜか映画前編に現れるコニャックをさ、男が薦めて娼婦に飲ませるんだけど、「おかわりいらない?」なんっつって出してきたコニャックにさ、睡眠薬を入れるんだけど、そのシーンとかも凄くいいわけ。怪しまれないように睡眠薬を入れてるときに男が鼻歌を歌ってるんだけど、あの感じがたまらん。で、結局、このコニャックを飲んだ女は気を失うように寝ちゃうんだけど、犯すのかなぁー?って普通思うじゃん?でも違くてさ、服を中途半端に脱がせてその寝ている姿をポラロイドで舐めるように撮ったり、最終的にはさ、「このアバズレ女め!男のチンチンをしゃぶる前は洗ってちょうだい?なんて言ってるんだろう!このアマめ!お前はどうしようもない淫売だ!」なんて喘ぐような声のトーンで罵倒しつつ、オナニーするんだよね。女の寝ている前で。凄くない?大脳分裂でもポルノを見ながら「アマめ!」とか言いながらオナニーしているシーンがあったけど、あれはどちらかというと女性嫌悪に近いものがあって、あれにも俺はシンパシーを感じるわけだけど、シュラムは完全に変態というか、もう助けようが無いぐらいどうしようも無い男の性倒錯という感じなんだよね。あとただの変態で終わってなくて、徹底的に童貞なわけ。もう怖くて犯せないの。女を。あれが一種のプレイだったら俺は全然良いとは思わないんだけど、男の性倒錯もありつつ、直接犯せないっていうあれがあって、ああいうマス行為に出ているわけだからもうそのルサンチマンといったら半端じゃないわけ。ニーチェもオナニー中毒だったらしいけど、基本的に頭の中でクレイジーなことばっかり考えているやつって、普段は凄まじく臆病でどうしようもない男だったりするんだろうね。で、俺もシュラムのあのオナニーシーンで興奮したりするわけ。普通は「うわー変態だ!!」って引くところじゃんあれって?普通は。ただ俺は「分かる分かる」って思いながら興奮するわけ。これこそまさしくチンパシーなわけ。同じ行為に出たいぐらいだもん。普通にデートに誘って家に誘った後、クスリなら俺の十八番だから、完全に寝ちゃう調合をしてさ、コニャックを飲ませるわけ。女に。で、寝ている女の服を中途半端に脱がして携帯のカメラで動画やら画像を取りまくるわけって色々書いても結局シュラムと同じストーリーになるからいいや。書かなくて。コニャックで女を寝かせて自慰に耽る男のことをこれからコンニャク者と呼ぶことにしよう。俺の職業欄の名前も一つ増えたな。まぁ俺の夢の一つはニューヨークに住んでいるブロンド白人の上流階級の超ド変体S女の奴隷になることなんだけど、そこまで大金持ちじゃなくても奴隷代は払ってくれるぐらいの超変態ドS女がいたらねー最高なんだけどね。奴隷の二股とかも夢だね。女主人が何人もいるとか。「ムズムズしてきたから、今から家に来い」とかいきなり電話の呼び出しがあったりしてさ、アッパーイーストサイドとかの高級住宅街に行くわけ。で、場所にそぐわないアジア人の男が来ているのでドアマンに怪しまれつつもマンションに入ってさ、で、女主人にこき使われるわけ。性奴隷として。で、主人の性欲が解消されたら「とっとと失せろ」とか言われて、何千ドルのチップをもらって帰るわけ。「もう千ドルやるから、このお前の首輪をつけたまま家に帰れ」とか言われてさ、家に帰るまで間接的な野外プレイみたいなのが続くわけね。仮にこの女主人のチップで学費とか払ってたらさ、学校で勉強するということも間接的なプレイの一環になるわけだよね。だって繋がっているわけだから。「女王様からのチップで勉強している俺はなんて情けないんだろう」って勉強することのレベルが高くなればなるほどそのギャップが凄まじくなってプレイの興奮感が増すわけね。もう夢だね。本当に。これが叶ったらもう本当に何もいらないね。マジで。パルプフィクションのあの全身ラテックスの男みたいな格好をさせられてさ、女王様のマンションにある一室のプレイ専用の独房みたいなところに入れられてさ、「そこで本でも読んでな」とか言われてさ、これがまた物凄く難しい内容の本なんだけど、内容を理解してちゃんと説明できるまで独房から出られないとかいう、アカデミックなプレイだったりしたら、興奮しながら知識も得られるっていう、まさしく一石二鳥だよね。普段読めないような
本もさ、読んで理解するしか独房から出る方法はないわけだからやるしかないじゃん?で、読み終わった後に、全身ラテックスのまま猿轡だけ外されて内容を説明するんだけど、噛んだりしたらもうビンタとか蹴りとかがガンガン入るわけ。ちょっとおかしいところとかがあってももう暴行を受けるわけ。まぁこれって本の内容を女王様が理解していないといけないわけだけど、その辺はアメリカのオーナーシステムに基づいているやり方でいいんじゃないかしら。オーナーニーシステムだね。これは。これまた綴りは違うけど、所有者というオーナーと名誉というオーナーとオナニーっていうオーナーと三つぐらいかかってて言うことなしだね。ズルをしたらシャレにならないスタンガンとかさ、そういう罰が与えられてたら、俺もズルは出来ないと思うんだよね。いやー飼われたいなぁーマジで。資本主義下での今でも形態は変わりつつも続いている奴隷制度は大反対だけど、こういうSM的な奴隷制度には大賛成だね。これもある意味で資本家の女に飼われている性奴隷という意味だと資本主義繋がりだね。俺って本当に情けないから、たぶんお金と理由以外だけでも女王様に依存しちゃうと思うんだよね。自分で生計を立てられないなんて情け無い!ってしょっちゅう言われるのも興奮するけど、そういうことを言われることを常に求めてしまうという状況にはもっと長いタームで興奮するよね。で、最終的に女王様に「死んで」とか言われてさ、無理やり縛られて尺八されて俺がエクスタシーに達する瞬間にチンポを噛み千切られて絶叫しながら絶命して腹上死とかね、凄い良いね!ちょっとネクロマンティック1の最後っぽいかな。まぁシュラム繋がりということで。まぁ今回は俺がいかにシュラムというか、あの名前が覚えづらい監督のセンスにほれ込んでいるかというのを理解していただけたと思う。そんなわけで、オリジナルキンキースレイヴこと耳蝉でした。あと、ちょっと自慢になるけど、俺がいつも本を買ってる本屋ね。あ、写真っつーか画像ね。ここね、グリニッチヴィレッジにあるんだけど、物凄く場所柄を反映していて、哲学とか政治とか、所謂、シンキング系の品揃えが凄いのね。アナーキズムってコーナーがあるぐらいだから。もっと読解力があれば速いペースで読めるのになぁー・・・とかさ、いつも思うわけね。量が多いから。読みたい本の量と自分の読解力がさっぱり比例してないわけ。でも本に非礼だわね。それは。まぁいいや。

Beat Konducta 1-2

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