耳無しC吉。

mimisemi2008-02-13

How 2 take an exam読み終わったんだけど、出版社ガラというかなんというか、分かってはいたけど著者がバリバリのマルキストで、面白いんだけど、共産系特有の物事の単純化が目立つところが多くて、適当に読み飛ばしてしまうところが多かったな。基本的に本の大半が資本主義批判と社会・共産主義ビバ!な感じの話で、その合間合間に流れにあったようなテストを取る時のコツとかテストというシステムの馬鹿馬鹿しさみたいなのがアイロニカルにファニーに書かれてるんだけど、全然テストとは関係ない話が大半というか、まぁ共産っぽい読み物の定番である貧困だとか不平等だとか就職率の低さだとかを基本的にまぁ資本主義の産物だと考えて語る文章から、たまに脱線程度にそういったシステマティックなことをテストにも当てはめてみるという試みなんだけど、まぁ俺がここで書いている学校ってのは基本的に社会に飼いならされるための訓練を受けるところだとか、テストってのも基本的に資本主義的な産物で、そこには他人との極端な比較で自分の実力を確かめるしかない貧しい価値観だとか、勝ち組負け組みを分かりやすい媒体で分けてしまうだとか、今まで散々俺が色々書いてきたこととかぶってるというか、まぁマルキストっつーか、資本主義嫌いな人だったら考え付きそうなことがずーっと書いてある感じで目新しいものは無かったかな。もしくは俺が成長しているのか?それは分からん。ただ読み物として面白かったのと当然、俺がウォール伝で書いているようなことなんかよりちゃんと理論的にまとめて書いてあったりもするんで当然分かりやすいし楽しいわけ。ただまぁーでも普通の人が読んだら社会主義者アジテーションにしか見えないかもしれないけどね。そう思うと普通の人がウォール伝を読んでるってことが同じく社会主義者無政府主義者アジテーションみたいに見えてるのかもね。でも別に恐らくこの本の作者も俺もドグマティックなわけじゃないんだよ。思ったことを書いているだけでそれが社会主義とか共産臭くなっちゃうだけで、別にドグマに縛られているわけではない。よくマルキシズムというのも一種の宗教だというけど、それはドグマティックな人達というか、まさしくミスリーディングしてた人達、まぁあの中国女に出てくるような若者とかね、ああいうのがまぁ宗教チックなマルキシズムに陥ってるっつーかまぁ過去がそういう時代だったんだろうけど、いつも書くようになんで今マルクスか?ってーと資本主義の粗があまりにも露見しすぎているから、あたかも社会主義思想なんかがまともに思えてきちゃうぐらい資本主義が破綻しているってだけなんだよね。だからちょっとぐらい思考力のある人だったらふつーっつーとあれだけどまぁ社会主義に多少なりともシンパシーを抱くんじゃないかなって思うわけね。もちろんそこで「社会主義万歳!」的なドグマチールなものではなくて、社会主義的な思想も自分の思想のリソースに足すっていうね、そりゃだってマルクスなんてさ、徹底的に資本主義批判してた人なんだからある意味で資本主義的システムのエキスパートでもあるわけでしょう?知ってないとあれだけ書けないからね。もちろん全てが正解ではないんだけど。で、ここで俺みたいなのがあえてすげーイデオロジカルになってみるのはなんつーかギャグを人生でやっちゃうみたいなね、あえて凄まじくドグマティックであるかのように振舞ったりしてみるっていう、まぁいつも書いてるような共産キャラなんだけど、この共産キャラの俺ってのが自分でも好きなんだよね。だから自分としてはドップリつかってるわけじゃないんだけど、あえてドップリ漬かってるように振舞うっていうさ、そこが楽しいわけよ。


あ、んであれだわ、大学のほうはまた色々あるんだけど、今日は寝なきゃいけないっつーか、テーマパーク急にやりたくなってね、で、テーマパークワールドってのをやっててさ、んで2日で終わっちゃったんだけど、ああいう箱物をやってて思うのは、恐らく政治家とか会社の社長なんかもああいうゲーマー感覚で色々なことをやってるんだろうなって凄く思うわけ。基本的にテーマパークだのシムシティの目的ってまぁ良い遊園地なり街を作るという目的があるにしても、まずやらなきゃいけないのって金稼ぎなんだよね。だから例えば新しい工場を作るためには家なんて平気でぶっ壊して建てちゃう。道なんかも家があってもより合理的な道路を作るためだったら今ある家なんて平気でぶっ壊しちゃう。そこにいちいち「この家の人はどういう人なんだろうか?」とか「潰されたら大変なことになるよな」なんていちいち考えないわけ。いや、もちろんこれはゲームだからだけど、んでもリアルな社会でもたぶん世間知らずの政治家みたいな社会の上層部の連中なんて基本的に下層の連中のことなんて考えないからね。だから一連の冷凍食品問題なり食品の賞味期限問題にしても、会社を経営するってゲームの中でバジェットをなんとか抑えなきゃいけないってことで、「食品管理画面」みたいなのでスライダーを左側にして数値を低くしていってコストを下げるのね。で、食品の質だとか安全管理だとかの数値も下げちゃう。で、そういう調整をすると利益になるわけっつーかまぁコストを下げただけなんだけど。ゲーム感覚。で、親父の話だとスーパーってのは冷凍食品を呼び込みみたいに使っていて、さっぱり利益が出ないんだけど客寄せとして激安冷凍食品を売っているらしい。そういうのがどのスーパーでも割と有効な方法論らしく、そういうスーパーのやり方と食品会社側のなんかがあるんじゃないか?なんて下衆も出来ますわな。「もっと安くなんないの?」みたいなね。で、中国の工場側もシムシティとかテーマパーク感覚。人件費が高くなったり人材がいらなくなったりしたらすぐクビね。テーマパークではワンクリックで出来るけど、現実社会では人をクビにするってことがどんだけ重いことなのか?ってのを恐らく経営者側は気にしてない。だから平気でリストラだのテンポラリーワーカーの使い捨てだのってことが出来る。それこそテーマパークみたいに人材のトレーニング費って時間もコストもかかるでしょ?だから一時的にバーッっと雇っちゃって、んでいらなくなったらガーッとクビ切っちゃうのが一番楽なわけ。だからいろんな会社がこういうやり方するのね。ましてやテンポラリーワーカーの斡旋なんて、それこそ歴史のある日本のヤクザが江戸時代とかもっと以前からやってたようなヤクザな商売なんだけど、そんなのが一大産業になってるっていうこの矛盾というか倫理の無さね。ヤクザな商売がオーバーグラウンドで儲かってるって問題だよね?なんでもかんでもフリーにするってのを自由と勘違いするのがネオリベのやり方だけど、政府が介入するべきところってのはいっぱいあるわけで、何もかも民衆に任せてたら破綻するわけ。いや、経済は回るよ。でも道徳なんてなくなっちゃう。だって何が目的かって利益だからね。利益を出すためならなんでもするって連中がシステムを牛耳っちゃう。ってのがまぁ資本主義的なやり方なわけだけど、利益だけじゃなくて人材育成だとか教育だとかセーフティーネットだとか、政府がやらなきゃいけないことってのはいっぱいあるのに、ここまでもフリーってことになると教育も命も将来も健康も全て金次第ってことになっちゃうわけ。こんなの明らかにダメじゃん?こんなの明らかにダメって思うところに社会主義的な思想もクソも無いんだよ。こんなのモラル的にアウトでしょ?でもなんだかねぇー世界的にこういうことって行われているどころかガンガン進んじゃってるんだよねぇー。おっかしいよねぇー。俺もいつまでレジスタンスでいれるんだかさ、こないだも親と話したんだけど、思ったのはレジスタンスも金次第だなって思っちゃったよね。こうやって親の金で生きていけるから今はレジスタンスでいれるけど、もうどうにもこうにもならなくなって何らかのシステムに強制的にアダプトしなきゃいけなくなったらもう終わりだよね。去勢されるようなもんでしょ。だってそこでさ、まぁどんなシステムにアダプトするのかは置いておいて、そのシステムを批判するってことが自分の職を脅かすっていうことと直結するわけで、まぁ墓穴を掘ることになるわけだよね。まぁそれを言うとさ、今の俺だってなんだかんだで資本主義だの現行の社会のシステムの中で平和にやっていける中でこうやって安全に批判しているわけだから、それってそこまで切羽詰ってないっつーか日和見的かもしれないよね。でもさ、そんなの頭でふつーに考えておかしいことって世の中にいっぱいあるでしょ?それをおかしいと思うことが日和見だとか墓穴を掘るだとかってことになってもそりゃ自然なことなわけでさ、勃起してるのを無理やり抑えるようなものでしょ?それって。だからやっぱ状況がどうであれおかしいことにはおかしいって思わなきゃダメだよね。あと常に疑うことね。必ず自分で理解なり判断してから物事を受け入れるっていうことね。無批判的でいるってことは間接的に資本主義に加担しちゃってるってことだからね。でも日々の生活が大変だから、そんなこと言ってられないとかってのはダメね。そもそもなんで日々の生活がこんなの大変なんだ?ってことを考えなきゃいけない。あ、ダメだ。アジの開きっぽくなってきた。しかも寝なきゃ。あ、そうそう。最後にね。例の本で日本のテスト狂いについて書かれているところがあったんで、適当に翻訳して書くね。

日本はテストキチガイの国だ。生徒達はバケーション終わりの9月にすぐに大きなテストを受けなきゃいけなくて、しかもその後に他の4つか5つのテストを他の大規模なテストを受ける前の夏の初めに受けなきゃいけない。こういったことは生徒達が大学の入試テストをパスするまで毎年続く。大学受験だのテストで良い点数を取るだのということは一つの大きな産業になっていて、私塾だの予備校だのというのが非常にポピュラーだ。100万人以上の生徒がこういった私塾や予備校に公立学校を通った後、さらに通っており、生徒達の家族は塾にかかるお金のために大きな負債を抱えるハメになってしまっている。こういったプライベートの塾のような学校は全ての教育段階に対応しており、幼稚園児用の塾なんてのもあるぐらいだ。しかもこれらの塾はどれだけの生徒を入試にパスさせたか?というより入学者を増やすための実績を作ることに熱心で、こういった塾同士の激しい競争が生まれている。


ご想像通り、これらのテストというのは大体が暗記力を問うものばかりで、思考力なんてものはちょっとぐらいしかいらないし、ましてや批判性なんてものはほぼ必要ない。この100万人以上の狂った教育システムの中で訓練された生徒達の中には自殺の傾向があったりするものもいて、こういったトピックは特に日本のテレビ番組などではホットなものとして扱われている。


ただこういったテストの結果だけで優越感を抱く生徒達が多くなってしまうのは良くないことなのにも関わらず、日本の教育改革に進歩は見られない。それどころか生徒達の競争力をより高めるということが教育改革の名の元に平然と行われている。だが、誰がこういったことに反対するのか?他に道は無いのか?もっと人間的で本質的な教育というのは存在しないのか?

プアな翻訳ゴメンなさい。で、次のページ。東大寺の学業祈願のお守りの写真が大きく載っているページの下に

私はこのお守りを京都のとあるお寺で5ドルで買ったのだが、それにしても日本ではテストというものがお国柄的悪夢なので、非常に多くの生徒達がこういったお守りを持ち歩いていたり、テストを受けるときに身につけたりしている。

ということなんだけど、英語で書かれた本で日本の教育システムなり受験システムのバカバカしさを書いているのを読むのがこんなに笑えることだとは思わなかったわけだよ。特にお守りの写真が載っているページは地下鉄で読んでいたんだけど、笑いを堪えきれず噴出してしまった。まぁこのニュアンスが伝わりづらいのは分かるけど、まぁこれって日本だけじゃなくて韓国はもっと酷いらしいからね。テスト地獄。あと翻訳はちゃんとして無いからね。ニュアンスを出すために俺が付け足したりしまくってる言葉があるので100パーセント合ってるわけじゃないから。まぁ内容は合ってるけどね。

まぁそんな感じで寝るわっつーか朝になり過ぎ。

Fuse Presents Technasia

Fuse Presents Technasia

↑マジでオススメ!やっぱこういう直球のミニマルテクノは最高ですね!というかTechnasiaはダンスマニアの挟み方が絶妙で好きなんだよね。