卵の強烈な嫉妬。

mimisemi2009-03-21

毎回さ、ムーア先生のポリサイのクラスの後は書きたい事が山のようにできるっていうか、まぁあのポリサイのクラスは面白い事が起きやすいってのがあるんだけど、今日はなんか感動したのがね、まぁ授業はいつも通り白熱しつつも基本的に俺は得意や分野以外では出しゃばったりしないのね。紋きりのようなことしか言えないんじゃ意味ないし、そういう意味でリアルポリティクスとか政治のプロセスとかには全然でも無いけど興味は無いんだよね。これがまぁ問題でもあるんだよね。ポリティカルサイエンスをメジャーにするとか言っておきながらリアルポリティクスに興味が無いんだから。俺が興味があるのは政治理論全般と政治哲学なんだよね。ポリサイメジャーにして、理論と哲学だけやれるのかな?


まぁそれはともかくね、今日はまぁpluralist modelっていうさ、まぁ簡単に説明すればinterest groupとvotingシステムと政府と市民っつー円型のサイクルになってデモクラシーが保たれているみたいな話なんだけど、そこをまぁムーア先生はミルのパワーモデルを軸にこれを説明してたんだけど、まぁ面白かったね。ふつーの先生だったら教科書通り教えるんだけど、ムーア先生の場合、彼の考えがあってそれを軸に授業が進むんで面白いんだよね。ソーシャルムーヴメントとかにしても、ムーア先生がスペインのマドリードの大学に通っていたときに学生として出くわしたデモっつーか学費の値上げ反対のデモに参加してたら機動隊っつーの?あれが来てさ、んで催涙ガスだのプラスティック弾だの発砲し始めたんだけど、まぁ大事件っつーかまぁふつーに考えてみてほしいのが、まぁデモやってましたと。そしたらいきなり機動隊が来て生徒に催涙ガスを警告無しに発射しましたっつーんでまぁ大騒ぎになってたっつーね、その時の生々しい写真をプロジェクターで見せてくれたんだけど、なんつーかまぁあれだね、先生もこんな写真は何十年も教師をやってて一度も見せた事がないらしいんだけど、このクラスは特別だからっつーんで見せてくれたんだけど凄かったね。デモ隊と機動隊の衝突の瞬間っつーかもう写真集にして出せるぐらいの生々しさだったね。


で、授業のケツのほうでさ、まぁ先生はミルのパワーモデルやソーシャルムーヴメントの重要さを説明しつつもいきなりさ、「そこでなんだが、ビルなんだよ」って言いだすわけ。「え?俺の事?」とか思って聞いてたら、ようは先生が授業中にも関わらず俺に個人的な質問をしたいってずいぶんと大げさなフリで言うわけ。ようはね、普段からまぁウォール伝でもクラスでもエリート統治っつーか賢人統治が必要だっつってるわけじゃない?っつーか民主主義はワークしないし、どうせ衆愚政治になるっつーのをまぁ主張しているわけだけど、先生曰く、俺みたいなツッコミは教師生活をやってて一回も無かったらしいんだよね。まぁ当たり前か。みんなデモクラシー信じてるかただのリクワイアメントでポリサイ取ってるぐらいだろうからね。で、「ビルに聞きたいんだが、このソーシャルムーヴメントや人々が抵抗するという重要さとエリーティズムについてコネクトしながら説明してくれないか?」っていきなり言うわけ。こんなの無いよ。先生が生徒個人に授業でオピニオンを聞くなんて。


騒がしかったクラスも静まり返っててさ、んで今日はね、ラッキーなことにプレゼンがあるから授業前に安定剤を二錠飲んでたのよ。だから発言する時にも全然緊張しなくてさ、ましてや最近の音読の効果もあって割とスラスラ説明できたんだけど、まぁ俺が説明したのはね、基本的にまぁウォール伝と一緒なんだけど、まぁ短く書くとね、まぁ定期購読者なら嫌というほど読んでいるだろうけど、まぁあえて繰り返すけど、デモクラティックな社会とデモクラシーという政治プロセスを繋げる必要はないってことね。人々はリベラルなアーキテクトに設計されたリベラルデモクラシーな社会をエンジョイする権利があって、そこにはアナルコ・シンディカリズム的というかアナーキズム全般的な、人々が生活をエンジョイしながら彼らのポテンシャルを必要に応じてマキシマムに発揮できるような社会っつーのをね、エリートっつーか賢人がそういう社会を設計しなきゃいけないってことなわけ。でもそんな社会設計はパンピーが出来るわけじゃないし、デモクラシーっつっても主権者の中には大勢馬鹿がいるわけじゃない?善人もレイプ魔も同じ主権者ってそりゃーないよって話でさ、ようはリベラル独裁によって築かれる社会で人々がリベラルデモクラシーの社会を謳歌すればいいわけで、政治にコミットする必要は無いっつったのね。まぁあとはそれは任意だと。


アーキテクト側になりたいやつは死ぬほど勉強してソクラテス風に魂を磨いてガバナーになればいいだけの話でさ、あとはまぁ市民セクターで政治を考える機構みたいなのがあってもいいわけだし、そこにはまぁ民間のセクターと賢人独裁のセクターによる相互的なチェックアンドバランスがあるわけなんだけど、それはまぁ民間セクターにしても担ってるのはエリートね。当然レイプ魔じゃない。ってことを説明したらっつーかまぁレイプ魔の件とかチェックアンドバランスの話とかは授業ではしなかったけど、そしたらまぁ先生がさ、「そしたら我々に残っているのは、エリートの統治を待つだけということなのかい?」って聞いてきたからね、「そうじゃなくて政治にコミットするもしないも個人の自由だけど、そこをデモクラシーだといってパンピーが主権者になる必要はない」って言ったわけ。で、まぁこれはナイーヴな回答だったけど、「何をすればいい?」っていう回答に俺はまぁ素直に思った事を喋ったんだけどそれってのは「哲学者になって魂を磨く事」だったわけね。笑っちゃうでしょ?でもね、デモクラシーってそうじゃないと衆愚政治になるのよ。


市民社会を担う市民の全てが哲学者たれと言うわけではないけど、ある程度の教育とヴァーチューが無いと政治なんて務まらないわけだから、ひたすらそれらを磨くしか無いって答えたのね。で、そっからさ、例の卵とかロバートとか色んなやつが手を上げて色々意見を言いたがっててカオスみたいになったんだけどね、で、授業の終わりに先生の回答を聞きたかったからね、っつーのもその後にカオスみたいになって先生の話が聞けなかったんで「僕の意見に対する答えを聞かせてくれませんか?」って授業後に聞きに言ったらさ、「ビル!キミがこのクラスを特別なものにしているんだよ。何かキミの魂みたいなものがクラスを共鳴させているんだ」なんて言うわけ。「えー!!」って感じだったよね。凄く嬉しいって意味で。「キミはなんか分からないけど凄いスピリッツを持っていて、政治的な理念も目先のことではなく、頭の中に明確なビジョンがあるという感じだね」なんて言うわけ。やっぱ分かってくれる人は分かってくれるんだ!ってもう泣きそうなぐらい嬉しくなったね。長い孤独の末にようやく理解者が現れ始めているっつーかさ、まぁ日本にも少ないけど理解者はいるんだけど、彼らはなんかもう俺は勝手に親友だって思ってて、なんつーか家族みたいなもんなんだよね。だけどこの先生の場合、まぁ変な言い方になるけど他人なんだよ。別に飲みに行った事も付き合いが長い友達でもない人が俺を認めてくれるなんてもう凄く嬉しい事だし、ましてやムーア先生レベルの人からこれだけのお褒めの言葉をもらえるなんて凄いことだよね?なんかもう凄く嬉しかったっつーか、やっぱたまにさ、「やっぱ俺ってただの勘違いしている気違いなのかな?」とかって思う事がよくあるんだよね。結局仕事を得られなくてのたれ死にするのかな?とかやっぱたまに今でも思うんだけど、そういうのを払拭させてくれるのがこういった他者による認証だよね。


こっちに来てからお前は凄いって色々言われることが多かったけど、インテリ先生しかりフーコー先生しかり、で、今回のムーア先生しかり、高い教養レベルの人間に認証を受けると凄まじいものがあるね。それは失礼ながらなんつーかクラスメートに「凄いねー」とか「物知りだねー」とかって言われるのとは格が違うじゃない?もちろんどっちも嬉しいんだけど、でもやっぱさ、相当その分野に対する知識がある人から認証されるっつーのはやっぱ凄い事だよね。だからなんつーかさ、やっぱあれだよね、高い政治的ヴァーチューを持ったイデオローグになるっつー夢はなんとしてでも実現しなきゃダメだなって思ったね。「俺が世界を変える!」とかっていう勘違いではなく、ある程度の何かを持った人間なんだっつーのはある程度自惚れにならない程度に認めて、「どうせダメだ」みたいなニヒリズムに陥らず、全てのエネルギーを自分の目標に集中させれば夢の実現は可能なんじゃないかな?って思えてきたんだよね。まぁイデオローグになるっつーのは半分ぐらい冗談だけど、でもまぁなんつーか高いレベルの人間性のレベルでも政治的なレベルでもヴァーチューを持っているような賢人になりたいんだよね。一番なりたくないのはソフィストね。日本の知識人みたいなダメなやつら。ああいうのには絶対なりたくない。


あ、んでまぁ俺の夢の話は置いておいて、まぁそんな凄いことがあったわけだけど、前にあのさ、ソーシャルサイコロジーのクラスで喋りまくる馬鹿女ってのがいるって書いたじゃない?で、この子ってのがさ、なぜかムーア先生のクラスに参加してるんだよね。公認のモグリみたいな感じで。で、この子について全然書いてなかったけど、Student organizationみたいなのに所属してて、んでまぁ学生運動じゃないんだけど、例えばまぁロビーイングとかデモとかにも参加してたりするらしいんだよね。Student organizationのcommitteeの一人らしいんだけど、割とまぁ馬鹿かな?って思ってたんだけど政治的意識は高いんだよ。まぁ相変わらずおしゃベリで無駄なことを口走ったりもするっつーか基本的にすげーお転婆娘なんだよね。典型的なアメリカのお転婆娘って感じなんだけど、でも政治的なところに関してはかなり関心するっつーかさ、意識が高いってだけでとりあえずおっさんとしてはこういう若い子を見て関心するわけだよ。で、卵がこの子に目を付けててさ、なんか飲みに行こうとかすんげー誘ってるんだよね。で、今日はっつーかまぁ俺の反民主主義論っつーかまぁ割とクラスでね、発言すると俺ってやっぱ変わってるっつーのもあって、それがまぁ先生も認めてくれるところなんだろうけど、普通の流れじゃ出てこないような意見ってのを俺が言っているらしいんだわな。まぁその自覚はあるけどね。それはウォール伝読者なら百も承知なんだろうけど、でもそれってのがさ、ただの気違いとか馬鹿がトンデモ論を書いているわけではなくて、熟考の上で書いていたり思ったりしていることなんだよね。で、それがムーア先生みたいなポリサイ熟練者には分かるんだよね。まぁそれはともかくこの子の俺に対する態度っつーか目つきが明らかに変わってきたんだよねっつーのは割と賢い発言をしているじゃない?ムーア先生のクラスで。で、この子も俺に関心したんだがまぁ色々俺に対して反論もしてくるんだけど同意もしてきたりするんだけど、俺も正直、結構気になってはいるんだよね。お転婆だけど前にも書いたように基本的に可愛いので。


で、今日のまぁ先生がさ、俺の個人的な質問をふったあれがあったじゃない?で、音読と安定剤の効果もあって割と流暢に喋れたんだけど、これがまた効果をもたらしたんだがさ、授業の後に俺に興味深そうに「ねぇねぇビル、あなたはどこから来たの?」なんて聞いてくるわけよ。で、まぁ俺は「ジャパン」って答えたんだけど、まぁそっからなんつーか話が色々発展して、まぁようはこの子が今は西洋的な個人主義が国を悪くする原因なんじゃないか?みたいなことを書く予定のエッセイがあるっつーんだけど、ようは東洋の集産的な社会についての話をちょっと聞きたいっつーんでさ、まぁんじゃあどっかスタバでも行く?とかって思ってたんだけど、まぁそれは嘘だけどね、まぁ基本的に経済的な観点から見れば例えば戦後の日本みたいに集産的で脱個人的な社会というのが成功するということはあるけど、基本的に今の日本みたいなのを見てみると、むしろ集産的なことがネガティブにしか作用してないって説明したんだよね。


ようはそれは物凄くストレスフルでヒエラルキカルだし、なにより集産的社会でやっていくってことは歯車の一部になるってことで、一切の個人的価値観が集産的価値観に還元されるような社会では人々はロボットになるしかないみたいな答え方をしたんだけど、まぁそれはともかくさ、そんな話をしてたら卵が来てさ、で、驚いたことにこの子にいきなり抱きついたんだよね。いくらなんでも大胆過ぎるだろ!って思ったんだけど、この子も驚いててさ、俺は「こいつはデンジャラスだから気をつけなよ」とかって言ったんだけど、恐らくあれなんだよね、卵としては俺が割とクラスでまともな発言をして、なおかつこの子と親しげに話しているというのが相当気に食わなかったんだろうね。授業でも俺が発言した後にまたいつもの調子でまくしたてるように喋り始めたんだけど、なんつーか悪いんだけど最近、俺は卵にソフィスト的な雰囲気を感じているんだよね。ようは言葉のマジシャンで色々なレトリックやデータを出しながら色々喋るんだけど、基本的に目立とうとしたり自分を良く見せるってところにフォーカスがいってるような気がしてさ、それはまぁ元相方もそうなんだけど、ソフィストタイプってみんなそうなんだよね。人間的に悪いわけじゃないんだけど、本質的に俺はまぁアウトサイダーという意味での哲学者っつーかまぁDeep thinkerとしてはこういうソフィスト的態度が大嫌いなんだよね。だからソクラテスソフィストを批判してたのが凄くよく分かるんだよ。まぁそれはともかく卵はなんか俺に負けたく無いみたいな、そんな雰囲気が出てきているんだよね。いつもこうなんだよ。俺。なんか妬まれるんだよね。


でもまぁ自惚れるわけじゃないんだけど、俺のモテ期を象徴するかの如くなことがこれなんだよ。ようはモテようとはしていないんだけど、自分が発言出来るところは発言したりさ、言葉を選んで喋ってみたりね、自分の勉強を怠らなかったりっつー、まぁそういう日々の魂を磨くっていう内面的な行為が外にも魅力として出る事があるってことでさ、そのチャームってのが人を引き寄せる力になったりするんだよね。まぁThe secretみたいな話なんだけど、この子と話したいなぁーとかは思ってたんだけど、まぁ童貞だから無理なんだけど、でも自然体でいればなんらかのきっかけで話す機会が出来たりするんだよ。それはリア二千でも感じていたことだけども、女の子から自然なアプローチというと大げさだけど、まぁちょっと興味ありみたいなビームを出される原因を作っているのは俺の内面のソウルだと思うのね。それは俺が普段からソウルを磨いているから出てくるチャームなんであって、別に外見ではないんだよね。


で、笑っちゃうのがさ、まぁ春休みってのがまぁ4月の頭ぐらいから10日ぐらいあるんだけど、その時にまぁ卵の家に言ってまぁ色々話をしようって俺は提案しててさ、で、まぁこの子と話していた後に卵が来ていきなり抱きついたっつーさ、この事件の後にまぁ卵もまた飲みに行くのを誘ってたみたいなんだけど、お転婆娘は友達のバースデイパーティーがあるっつーんで無理って断られてたんだけどさ、で、まぁ俺は別にこの子の取り合いを卵とするつもりはなかったんだけど、ふつーに話を遮られたから俺はこの子に「将来何になりたいの?」って聞いたわけ。ようはね、これもクラスで先生の質問に対して答えたことの一つなんだけど、抵抗とかの運動とかってのはほとんど実際は意味が無くて、本質的に意味がある、特に21世紀的な革命というのは権力そのものに入り込んで中身から変えて行くってことなんだっつーのを主張したのね。まぁこれも普段から言っていることだけど、まぁ久世と同じだね。基本的にグラムシっつーかマルクス的な下部構造と上部構造の関係性の話がありつつも、Solid State Societyにもあったような、ああいう権力側からのマキャベリアンアプローチってのが唯一、今みたいな時代において可能な革命なんだよね。まぁだからようはあれなんだ、別に俺はドグマティックにネオコンだとかシュトラウシアンってわけじゃないんだけど、やっぱシュトラウシアンってのが一番近いんだよね。イデオロギー的に。


でさ、この子にこの質問を投げかけた理由ってのがさ、この子はかなりまぁ活動家気質なんだよね。凄くアクティブでパワーが満ちあふれているんだけど、でもさ、それがあの雨宮かりんみたいになっちゃダメなんだよってことなんだよね。まぁ俺は雨宮かりんは基本的に支持するけど、でもまぁ運動としてはまぁ俺とは対極の位置にある人だよね。政治的にもナイーヴなんだけど、でも凄くキラリと光る洞察力というかさ、あのペルソナ4で言うところの千枝みたいな鋭さとパワーみたいなのがあるっていうそういうタイプなんだけど、ようはね、この子に活動家になるんだったら政治家になりなさいって言いたかったわけ。そういう意味でまぁ「何になりたい?」って聞いたんだけど驚いたのがさ、パブリックアフェアーだとかって言うんだよね。「なになになにそれどういう意味?」って興奮した様子で聞いたらようは国会とかと関わるような政治関係の役職に就きたいっつーんだよね。で、俺はもう興奮しちゃってさ、「それそれ!それだよ。それがまさしく内部からの改革なんだよ!そう、キミは政治家になるべきだ!」なんて言ったらさ、なんか普段は見せないような凄く可愛い顔しながら照れた感じで笑っててさ、その様子を見て卵は相当また怒ったに違いないね。で、この子はもう帰るっつーし卵も帰るっつーんだけど「ビル、ちょっと今日は用事があるから先に帰るぜ」とかずいぶんと険しい顔で言うわけ。で、俺は「どうしたんだろう?」とかって思ってたんだけどね、


で、まぁ俺も帰るからちょっと待っててっつったんだけど、どうしても先に行くっつーんだよね。で、まぁんじゃあまぁそれでいいかぁーとか思いつつさ、卵はクラスを出ようとしてたんだけど、引き止めて「あ、そうだそうだ。春休みの日程決めておいてね」っつったんだけど、なんか分かった分かったみたいなさ、すんげー素っ気ない素振りなんだよね。俺はこの時になんなんだろうなぁー?って思ってたんだけど、まぁ後になってっつーかまぁ帰りに色々と考えてたらまぁこんなことに違いないって思って、まぁ書いているのが今みたいなことなんだけど、凄い嫉妬だよね。俺もまぁある意味で天然の嫌なやつなのかもね。狙ってた女の子を横取りして、んで授業中にも一番目立ってるみたいなさ、俺は別にあえて目立とうとしてやっているわけではないし、この子とも下心の無い自然な会話をしているだけなのに、卵にはそれが凄く嫌に見えるんだろうね。これがまぁ嫉妬されやすい人間の特徴ね。自然に振る舞っている結果、妬まれるっつーもうなんつーかしょうがないんだよね。いや、全然自惚れてるわけじゃないんだよ。でも実際そうなんだよね。俺は昔からそう。で、それは特別に凄いことだとも思わない。だって別に俺は意図してやってるわけじゃないんだから。


でも女の子にしてもやっぱ俺みたいなやつのほうが興味があるんじゃないかな?ようはなんかかなりミステリアスなんだけど、あるトピックになると情熱的に、そうパッション的に喋るとかさ、話し方もあくまで自然体で、別にインテリぶるわけでも出しゃばるわけでもないっていうね、そういうほうが好かれるでしょって思うんだよね。俺は狙ってやってるわけじゃないんだけど、俺はこの結果、まぁ前にも書いたようにかなりモテているんだよ。別に具体的な恋愛に発展するわけじゃないし、発展するわけじゃないんだけど、女の子からのアテンションっつーのは結構凄いものがあるよね。逆に卵みたいにギラギラしすぎていると女の子もひいちゃうと思うんだよね。それは俺と卵の見た目の差とかじゃなくて、アプローチの差ね。俺はまぁアプローチをしない結果、得られるあっちからのアプローチじゃない?それはまぁ俺のチャームによるものだよね。なにしろあっちから興味深く話しかけてくるわけだから。でもやたらとこっちからアプローチばっかしてても女の子としては「?」だろう。いくらなんでも。と俺は思うんだが。


まぁこのお転婆娘が俺に気があるかは分からないんだけど、なんつーか最近俺と視線をあえて合わせなかったりするんだよね。ちょっと気があるのかしら?とは思うんだけど、でもまぁいいや。まぁこの子は凄く魅力があってパワフルで可愛い子だけど、でもまぁ付き合うとかって無いからね。何より波動が違いすぎるからね。この子か動ならまさしく俺は静って感じだから。でもまぁこれをモテていると定義するかはともかくとして、女の子から「ねぇねぇ?」って声をかけられるのはチェリーパイとしては凄く嬉しい事だよね。少なくとも俺になんらかのチャームがあることは間違いないわけでさ、なんつーか先生の言葉にもあったように、なんかのスピリットを持っているんだよね。俺は。昔から変なオーラが出ているとよく言われてきたけど、それが今は割と昇華してヴァーチューに向かっているのかもしれないね。哲学者になんて一生なれないんだよ。でも知識を愛するものが出来ることはヴァーチューに向かって自分の魂を磨き続けることだよね。これこそが哲学の道なんだと思う。


でもなんつーかロバートも卵もそうなんだけど、どうもねー高い知識のレベルにあるのは分かるんだけど、「俺知ってる!それ知ってるよ!俺!」みたいなさ、知識をひけらかすというか、知識を自己主張の道具として使っているようなところがあって、そういうソフィスト的なところっつーのがどうも俺は気に食わないんだな。知識はただの知識なんであってさ、それはただのデータベースなんだよ。俺のHDDにはアメリカの歴史が入ってます。アナタのは?僕のはイタリアの歴史です。っていうぐらいのバイナリレベルの差なんだよね。それを「俺、知ってる知ってる!」って言いたがるっつーのはどうも知的スノビズムとうかさ、ソフィスト的なんだよね。日本の論壇っつーか知識人でもこういうのって多いじゃない?ただのデータベースのひけらかしを行って、んで肝心の核のオピニオンのところはスカスカか、どっかからの輸入とかさ、それじゃダメだよね。いや、ロバートも卵も別にいいんだよ。彼らは彼らで彼らのポテンシャルはあると思うんだけど、でもなんつーか俺が考えるようなヴァーチューがある哲学者ってやつに一度も会えたことが無いんだよね。まぁ俺が一番俺の理想とする哲学者に近いのかもしれないけど、でもそれってある意味当たり前のことで、俺のイデアのレベルでは理想像ってのが描かれているわけじゃない?だから自分もそれになるのはまぁある意味で必然だよね。これはあのあれ、The science of getting richの理論と同じね。俺のDJミックスもそうね。俺が考えるベストってのを俺が作っているわけで出来が良いのはある意味当たり前なんだよね。何しろそれもさっき書いた理想像と同じ構造でさ、イデアのレベルで描かれていることを具現化すればそれが結果として物理的に出てくるわけでさ、まぁ必然的なんだよね。だからようはあれだね、凄い人に会いたいっつーのもあるけど、でもやっぱ一番良いのは自分が凄い人になっちゃうことだね。凄い人とは少なくとも映画にしても音楽にしても学問にしても本とかレコードとかDVDって媒体で間接的に会えるわけじゃない?まぁシュトラウスとの出会いは本当に大きかったけどね。まぁだからある意味で会えてるんだよね。何も物理的なレベルで渇望する必要は無いんだよね。かといって他者を見下すなんてのはとんでもないわけで、それがまぁエリートとシュトラウス的な哲学者の違いね。


でもそれを考えるとやっぱ俺の理想像がね、もちろん具現化してきている結果、女の子に結構モテたり、あとはまぁ先生から今日みたいなことを言われたりするんだろうけど、でも俺のイデアのレベルだとやっぱ全然あらゆる意味で色んなものが足りないんだよね。まぁ英語力もさることながらやっぱ知識だね。知識量が少な過ぎるわけ。だから俺が考える理想的なフィロソファーとは今の俺はまだまだほど遠いんだよね。具現化はしてきているのは人との関わり合いって意味でのラカン鏡像段階的に理解できるんだけど、全然まだダメね。ってことでやっぱもっと頑張らないとダメだわ。マジで。まぁある程度自分の事は認めないといけないけど、でもやっぱまだまだだね。あらゆるものが足りな過ぎる。


あとさ、別にあれなのよ、卵にしてもロバートにしても別に見切りをつけたわけじゃないんだよ。ただなんつーかさ、知識ってあるだけじゃダメなんだなって思うよね。元相方しかり。人間的なヴァーチューと高いレベルの認識に存在する知識ってのが合わさって恐らく統合的なKnowledgeという名のVirtueが出来上がると思うんだよね。つまりはどちらかに偏っててもそれには到達できないってことね。


ってことで今日はこの辺で。


PS


卵は恐らくチンギス・ハンの子孫なんだと思うね。いや、マジで。卵の本名もモンゴル語で「恐れを知らない王様」って意味らしいから。

From Marxism to Post-Marxism?

From Marxism to Post-Marxism?

前半が世界のマルクス主義の歴史を一望できるような内容になってて凄く良いです。versoの本にしてはずいぶん読みやすいし。