天才数学者についてのエントリーを復活!その2。

mimisemi2009-12-04

では復活の続きね。


続報。


28ドルあれば免許証の再申請ができてんで万事快調ってことで今日親からの送金が振り込まれていれば貸し手あげられるなってことだったんだけど今朝チェックしたら入ってなかったのね。多分明日になるなってことなんだけど、困ったなってことでこっちってキャッシュバックっつーね、カードでなんかを買うと現金を引き出せるっていうさ、例えば20ドルのものを買ってキャッシュバック50ドルってことだと合計が70ドルになるんだけど、まぁ50ドルはキャッシュでもらえるってことね。まぁ現金引き出しを買い物してできるみたいな話ね。


で、もちろん口座に金はないんでクレジットカードでできるかな?と思ったらアウトでさ、んで前日に最悪のことを想定してゲームを売って30ドルぐらい作ろうと思ってさ、ただ買い取りって安いじゃん?20ドルぐらいのゲームを売っても全然たいした金にならないから惜しかったけどペルソナ3とか4とかFatal Frame2とかデジタルデビルサーガとか他にも何本か持って行ってさ、んで売ろうと思ったらね、っつーか店員がすげー社交的っつーか明るい女の子でさ、IDの提示を求められたんで念のためってことでパスポートを持っていったんだけどさ、「きゃー!日本のパスポートなんて始めて見た!ちょー可愛い!」とか言われつつさ、特にデジタルデビルサーガの2が目を引いたらしく店員が「俺が先にこれをやるからな」「えー私よー!」なんて言ってたりして微笑ましかったんだけど、なんかね、アメリカのIDが必要ってことでさ、ようは今の住所と年齢とかが書いてあるIDが必要ってことで学生証とかでもダメなんだよね。で、マネージャーが出てきてさ、「すみませんけど、これがニューヨークの法律なんて僕たちは何もできません」とか言われつつさ、「えー!それじゃー免許証取れないじゃん!」とか思って粘ってみたんだよねっつってもこれが笑っちゃうのがさ、状況を話したんだよね。友達が財布とかラップトップとか全部盗まれて困ってて、んで30ドルぐらいあればとりあえず解決できるってなことなんだけどさ、口が滑って彼はウォールストリートで働いてるんだけど・・・なんて言ったらさ、なんかすげー嘘くさくなったのね。


なんで口座に金が無い男がウォールストリートで働いてる人と知り合いなの?っていうさ、なんかあの「ヘタクソな噓だなー」っていうなんとも言えないムードがすげー笑えたね。噓をつくんだったらもっとまともな噓をつくけど本当だからしょうがないよね。でも本当が噓っぽいんだよね。どうせ金が無くて困ってるだけでしょ?みたいなさ、そんなムードがあったね。で、粘ったらこのパスポートを可愛いって言ってた子がさ、「私のサインでいいんじゃない?」みたいなことを言ってくれてさ、んでマネージャーもデビルサーガをやりたかったらしくて、「うーんうーん」とか言いつつ俺のゲームソフトを無意味に並べ替えたり持ち替えたりしつつ「んじゃいいよ!」ってことになったのね。まぁ俺の粘りも良かったんだけど、特に店員がさ、マネージャーとこの子ともう一人の白人やつがすげーデジタルデビルサーガをやりたがっててさ、まぁそのおかげで売れたのね。で、Fatal Frame2は特にお気に入りだったんでこれ抜きで30ドルになったらキャンセルしたかったんだけど示し合わせたかのようにFatal Fram2抜きだと29ドルとかだったんだよね。んじゃーまぁーしょーがないってことで売ってんでまぁ34ドルぐらいもらったのかな?まぁブックオフの買い取りとかよりかはマシだよね。平均まぁ一本5ドルぐらいか。まぁただすげー良いコンディションでさ、「彼は日本人だからコンディションもいいのよ!」なんてこの子が相当プッシュしてくれたおかげもあって売れたんだけどね、いや、このゲーム屋のくだりだけでも1エントリーぐらい書けそうなんだけど、書くことがいっぱいありつつ明日テストがあってエッセイやらなきゃいけないから手短に書くね。


んでまぁ結局売れたんだよね。マネージャーが女神シリーズの大ファンでなおかつこの子の大プッシュとサーガが凄まじい効果で本当はダメなんだけどグレーゾーンで売れたんだよね。女の子のサインが笑ったな。ただの曲がった棒なのね。誰だか分からないようなサインを作ってくれたんだよね。ようは架空の取引だよね。「Have a good evening!」とか言われつつゲーム屋を後にしてさ、「あーとりあえず良かったなー」とか思いつつ学校に行ってね、んで授業が終わってんでメールしてんで昨日会った本屋の中にあるスターバックスで会ったらさ、銀行に振り込まれてた?って聞かれたわけよ。え?だって30ドルあるって書いたじゃん?って話なんだけど、どうやらね、免許証はダメだったらしいんだよね。IDがなきゃこれも話にならないってことでパスポートならオッケーっつーか彼は外国人なのね。


っつーかまぁアメリカ人だけどアメリカ生まれではないっつーかさ、まぁ12でMIT入ったわけだけど、んでもまぁパスポートがどうたらっつーのがあるらしくてさ、んでなんでパスポートでオッケーなのか?っていうと指紋認証があるじゃん?これならまぁオッケーだってことなんだけど180ドルかかるんだよね。これは今じゃ無理だよね。送金があれば一時的になら貸せるけどまぁ今じゃ到底無理な額だ。ってことでまぁ明日の送金を待つしかないなってことになったんだけど、余談でさ、彼と本屋で待ち合わせてる時に彼が早めに本屋についたらしく本を色々と集めてんでカフェで読んでたんだけどすげー量なんだよね。ヘッジファンドの本から量子論の本から数学の本やらなにやら・・・。で、彼らしいのがさ、「これは僕の教授なんだけど・・・」って著者が彼の教授だったりするのね。俺が買おうと思ってたマックスウェル等式の本とかもあってさ、まぁ興奮したよね。いや、ホントは話っつーか彼の話を進めなきゃいけないのにお互いまた数学とか物理学の話とかし始めちゃってさ、そっちのけになっちゃったんだよね。カフェで。で、まぁお互い我に帰ってどうしようか?って話になって、まぁ明日しかないなってことなんだけど、そうするとまた彼は一晩どっかで明かさなきゃいけなくなるじゃん?


で、昨日あげた20ドルはもう残ってないっつーか朝食とかで使っちゃったから25セントしかないってことで今日ゲーム売った金が役に立ったんだよね!無駄じゃなかったぁー!!!とか思って即座に渡したよね。お人好しもいいところかもしれないけどそれは俺はすでに彼の人となりを見抜いてるんだよね。自閉症で天才でサヴァンみたいなのがある人ってまぁ大体ピュアで絶対バッくれたりしないっつーかさ、ある意味でまぁ俺と同じタイプの人間じゃん?だから信じられるんだよね。逆を言えば普通の人だったらここまでして助けられないかもしれないね。彼の知性へのリスペクトもあるけど、なにより彼を信じられるってことが一番の要素だよね。


んじゃー明日振り込まれてたら朝一でメールして、んでお金を私で、んで俺は授業があるから授業を終えて、んでその後また夜に会ってどっかでメシでも食べようか?ってことになったんだけど、まぁこの時も彼は昨日と一緒でさ、25セントしかないんだよね。ようは夕飯が食えないんだよね。ってことでもうレッツーゴヒロミゴーになったよね。サブウェイじゃなかったけど、まぁどっかの割と安いところでメシ食おうってことになってさ、んでまぁ移動のときも絶え間なくずーっと数学とかの話をしてたんだけどね、んでWest4に行ってんでバーみたいなところでメシを食べたのね。俺は久々にビールを飲んでさ、ハイネケンだけどね、で、彼はウィートビールってのを飲んでてさ、「なんなのそれ?」って聞いたら「飲んでみれば」とか言われて飲ませてもらったんだけど、まぁ美味しかったね。んでバーのテーブルに色んなミニゲームが入ったゲームがあってさ、んでパズルゲームみたいなのとかポーカーとかできるんだけど、「21って映画知ってる?」って聞いたのね。そしたら「あー知ってるよ」とかって言うわけ。んでまぁ詳細は省くけど、彼曰くギャンブルで金を稼ぐことなんで簡単なことらしい。その証拠に昔、ギャンブルで10ドルだか100ドルぐらいから始めて、んで何千ドル稼いだっていう話をしてくれたんだけどさ、まぁゲームの内容は忘れたけど負けたことが無いらしいんだよね。で、その証拠ってことで写真を見せてくれてさ、彼のI-Phoneね、そしたら百ドル札がベッド中で埋まってて彼が嬉しそうに金に埋もれてるって写真を見せてくれてさ、まぁとにかくほら吹きじゃないんだよねっつーかもう「はぁー」って感じだったよね。ホントの天才じゃん!って。だからね、俺は金の困ってるってことでんじゃあ俺の親から送金があったら10ドルから初めてみてんで1000ドルぐらいどっかで稼いでみる?とかって言うわけよ。これがジョークじゃないのが凄いよね。


あとどのあたりか忘れたけどまぁ多分このバーに向かってる時だったけど、俺が金に困ってるってことでなんとかならないかなー?みたいな話になってさ、んで彼が仕事を探してくれるみたいな話になったんだよね。で、なんかね、金融系の分析をやるとかやらないとかでなぜか年収が600万ぐらいの仕事なんだけど「え?」って感じじゃん?素人の俺がウォール街で何ができるの?って話じゃん?分析とか言われても何も分からないしね。ってことを言ったら「いや、キミは頭いいからこなせるよ」とかって言うんだけど、彼の基準で簡単なものって普通の基準じゃ簡単じゃなかったりするからね、まぁ分からないけど、ただまぁ別のノーリスクじゃん?無理ですって断る前に別にやってみてもいいわけで、まぁこの話はどうなるか分からないけど、とりあえず温存みたいな話になったのね。ウォール街かは分からんけど、んでも俺がウォール街で働くことになったらブログのタイトルを「ウォール貝、はてなバージョン」に変更しなきゃいけないなとかって勝手に思ってたよね。600万ってまぁ一億の彼からしたらクソみたいな仕事だけどパンピーにしたらいい仕事だよね。ましてや俺みたいなやつがいきなりそんなのできるようになったら最高じゃん?はっきり言ってもう大学行かなくて良くなるからね。無駄なバカな教授とかシステムとかと付き合わなくて良くなるっつーのがすげーいいよね。まぁこの話は分からんし、仮に仕事があったとしても俺にやれるもんかは分からないからさ、分からないけどただまぁとりあえずやってみるっつーのは重要だよね。恥かいてもやらないよりはマシっつーのかな?

いきなり話がビッグになって恐縮だけどようは彼がビッグ過ぎるんだよね。そんな彼と話してるんでなんつーか世界が違って見えるようになるよね。彼からの視点では世の中なんてどうにでもなることなんだよなーっていうさ、金なんていくらでも作れるっつーさ、「金を作るなんて簡単なことだよ」って言うんだけど、それが傲慢とかじゃなくて本音で言ってるから凄いよね。彼は。パンピーが無理して強がってるわけじゃなくて事実なのが凄いよね。で、仕事はともかくとして俺が時間の許すときに世界経済の中心であるウォールストリートの彼が勤めている会社に招待してくれるみたいなことになってさ、ようは知り合いっつーか見学者ってことで彼の計らいがあれば入れるらしいんだよね。で、2時間ぐらい会社にいてみれば?みたいなことを言ってくれてさ、いや、そりゃ行くよね。で、彼が会社で何をしてるのか?ってのが最高にクールで数学やってるだけなんだよね。仕事とか取引とかしてるんじゃなくて研究所の研究者みたいなことを会社でやってるんだよね。ただ会社は彼の頭脳を独占できて、んで彼がもたらす方程式とかを使えるんでさ、んでそれがワークしてすげー金を作ってるっつーんでだからまぁ億単位払ってるんだよね。「数学やりながら金を稼げるなんて最高だよ」って無邪気に言う彼の笑顔は最高に素敵だ。


で、その方程式とかは分からんけど見せてくれてるんだけどようは企業秘密だよね。ある意味で。外に出てない方程式なわけでさ、まぁいつかは彼は出版するだろうけど、今は企業が彼の頭脳を独占してる感じなんだよね。まぁそのおかげで彼は年収一億なんだけどね。「ほら、これがそうだよ」ってカジュアルに世界の経済を動かしてる方程式とか見せてくれるっつーのがいいよね。それを理解できない俺の数学の知識の無さがすげー悔しくなるけどね。「まぁでもキミなら僕が1週間に2回ぐらい会って、んで2週間ぐらいそれを続ければ理解できるよ」とかって言うんだけどさ、リサランドールの話をしたときもこの二週間っていう話が出てきてたね。それは彼の基準で二週間なのか、彼が俺に教えることで二週間ぐらいで済むのかさ、まぁとりあえず彼以上の先生はいないよね。あとバーでメシを食べてるときにデリダとかの授業はどこで取ったの?って聞いたらさ、フランスのソルボンヌ大学だって言うんだよね。恐らくまぁまだ10代半ばぐらいの頃だろうけどさ、ドゥルーズとかの授業も取ってたらしいけどっつーかまぁ本人じゃないけどね。デリダについてとかドゥルーズについての講義だけどね。で、彼のバックグラウンドはまだ分からないんだけどさ、バーで食べててたら彼に電話がかかってきてんで「コマサバ?」とかって答えてるわけ。お!フランス語だ!と思ったら彼の英語よりスラスラフランス語を喋ってるんだよね。電話で。その流暢さが半端じゃなくれ俺はニヤニヤしてたよね。「ホント凄い人だなー」って。こんなノリで14カ国語だもんな。参ったね。こりゃ。


あ、んで親がフランスに住んでるらしいんだよね。明日どこ生まれなのか聞いてみるね。それにしてもあんな近くで生のフランス語を聞いたのって初めてかもしれえないな。まぁニューヨークだから観光客がフランス語喋ってるとかってのはあるんだけどあそこまで間近じゃないよね。あの華麗なる電話対応は本当に凄かったな。もちろん彼は変わっててさ、んでまぁ自閉症があるから違うんだけどさ、でもビジネスはちゃんとやるっつーそこがまた凄いんだよね。俺ってダメじゃん?そういうの。でも彼って天才のくせに色々とこなすのがまたすげーなって思っちゃうわけ。だからまぁウォールストリートで働けるんだよね。


ジョンナッシュとかって絶対会社とかで働けなさそうじゃん?でも彼ってナッシュ以上の頭脳を持ちながらバリバリちゃんと生活してるっつーかさ、見た目とかもちゃんとしててすんげー綺麗なのね。上品な感じっつーかなんつーか。で、まぁ色々と省くけどね、その後にまぁ俺がバーでの食事を払ってんでまぁそれが50ドル以上だったんですげーキツかったけどまぁどの道戻ってくるからいいんだけどさ、でもまぁ俺の分は自腹でしょ?っつーか彼と時間が過ごせるってだけでいいんだけど、クレジットカードは使わないように!っていうルールがあるからさ、親に説明しなきゃなーってのがあったよね。まぁ親は絶対理解してくれるだろうけどね。何しろ彼は世界の経済を牛耳る天才だからね。


そんな凄い人といながら俺のスケールを忘れない俺ってのも好きだな。ああいう時に「親に連絡しなきゃな」って地に足がついてる感じがいいよね。舞い上がったりしない落ち着いてる俺が凄く好きだな。彼と話してるときの俺が凄く好きだな。すげー自分でも輝いてるなって思うもん。まぁあれだけキラキラとしながら喋れる人っていないからね。あ、んで今度ね、エピソードを聞く限り聞き覚えのある日本の有名な数学者だと思うんだけどさ、これまた変わってる人なんだけどまぁ詳細は後にするとして来週ぐらいのその人がニューヨークに遊びに来るっつーんだよね。で、3人で会おうみたいな話になってるんだけど、この人って東大出の博士なんだよね。いや、まぁいいや。それは会ってから書くか。まぁ彼の知り合いなんだから凄い人に違いないよね。問題は俺だよね。知性はあまり心配してないけど何しろ数学に関して初心者過ぎるからさ、なんかそれがアレだよね。まぁ別に数学者同士が会うってことで別に数学の話だけするわけじゃないんだろうけど、でもいきなりトップのブレーンと会ってるって凄いよね。ただですらクズに思えてくるふつーの大学がよりクズに思えてくるね。それこそMITみたいな一流の大学に行かないと彼みたいな人はいないだろうっつってもまぁMITでもトップでレアな存在だからまぁ彼って特別なんだけど彼を数学の師匠としたときにもうそれ以上って無いじゃん?これが凄いよね。アパートの鍵を得たらMITの講義を全部焼いてくれるっつーしさ、んで分からないところがあったら箇条書きにしてんで送ってくれみたいな話になってなんつーか師弟関係が築かれつつあるんだよね。俺って恵まれ過ぎじゃないの?なんでいきなり世界最強レベルの頭脳が師匠になるわけ?人生って最高だ!ってこういうときには思えるよね。なんつーか俺の知への渇望だよね。知に餓えてる感じが彼にも伝わっててその飢えが分かるんで彼も共感してるんだと思うけどね。


で、その後は一気にスケールが小さい英語の授業のエッセイとかやらなきゃいけないから帰るみたいな話になってたんだけどまぁまだ6時半でさ、んで彼が誰かと会うっつーんだよね。ブルックリンで。で、一緒に来ないか?みたいな話になったんでさ、彼と何かを比べたらそれ以上のものって無いじゃん?明日のテストとか宿題とかどうでもいいよね。だからいいやと思って一緒に行くことにしたのね。で、ブルックリンに行く電車の中で彼に色々と聞いたんだけどさ、また21の映画の話をしてさ、んでギャンブルで金をいくらでも稼げるって本当に21みたいだね。あの主人公達ってキミと同じMITじゃん!とかって言ってたらさ、「ハハハ。そうだね。僕はメンバーだったよ」って言うわけよ。「は?」でしょ?あの映画になった21のMIT生徒のメンバーだったって?んじゃあジェフマーと知り合いだったのか?って思ったけどっつーかこのときはジェフマーって名前が出て来なかったんだけど、あの中国系のラスベガスをぶっ潰せの主人公とは友達だったの?って聞いたらまぁ普通に「そうだよ」って言ってたよね。で、彼曰くね、そんなに騒ぐようなことでもなくて別にたいしたことないらしいんだよね。すげー簡単なことをして簡単に金を稼いでたってことだけらしい。だからまぁたまに行ってんで金稼いでんでまた戻って・・・みたいな感じだったらしい。だからまぁ学費に困ってるならカジノにでも言って金を作ろうよって平気で言うんだよね。普通の電車の中だから俺と彼の会話は異様だよね。みんなにすげー見られてたもん。そりゃそうだよな。ラスベガスをぶっ潰せのMIT生徒のメンバーがそこにいるわけだから。まぁ別にラスベガスに行かなくてもニューヨークのどっかにあるカジノとかに言ってもいいよね。金は俺が出すにせよ別に100ドルぐらいだったらなんとかなるしさ、とにかく彼がカジノで楽に稼ぐ所を見たいよね。それが100ドルで見られるならオッケーだよね。リターンいらないみたいな。


で、その後ブルックリンに着いてさ、んで彼の友達と落ち合うまで結構時間が経ったんだけど彼は黒人の女の人が好きでさ、過去の数人の彼女も黒人だったんだけど、今日来た人も黒人でさ、んで友達っつってたけどすげー親密で彼女なんだよね。で、まぁ彼の彼女と彼と俺とでまた別のブルックリンのバーで飲んだんだけどさ、ちょっと彼をからかったりしてみたよね。俺もちょっと酔ってたから「キミさー全部持ってるよね。頭脳と名声とお金と学歴とそして良い彼女!」なんて感じでさ、なかなか楽しい時間だったよね。で、俺は本音を言ったよね。キミは天才タイプの数学者なのに世捨て人じゃないのが凄いって。そしたら彼は割とシリアスな感じで「昔は俺もキミと同じような感じだったよ」って言ったんだよね。ようはまぁ世捨て人タイプで読書とか思索に没頭するようなタイプね。でも彼曰くね、それを続けてても結局まぁずーっと一人じゃないかってことでそれは寂しいってことでさ、ようは訓練したらしいんだわ。社交的になるようにして彼女を作るようにしたり友達を作るようにしたらしいんだよね。で、今の自分があると。だからつまりは彼ってやっぱ元々はマックス型なんだよね。でも孤独は寂し過ぎるってことで社交的になったっていうさ、人間的に凄いよね。


でもまぁあれなんだよね、変な話をするとさ、いつもの俺の癖でさ、「凄い!」って人に会うと俺が勝手に祭り上げちゃうじゃん?で、後になって俺が勝手に担ぎ上げ過ぎだったみたいに思ったりさ、なんつーか気をつけようと思うのは俺のイデア界で彼の存在を勝手にどんどんと大きくするのはやめようって思ったのね。あくまで会って話してその印象をキープし続けるっつーかさ、神格化しないんだよね。あくまでまぁ人としてっつーかさ、祭り上げるのが俺とか親父の悪い癖だからね。まぁ彼は俺を失望させはしないだろうけどさ、ただまぁ過剰な期待は良くないよね。あくまで軸は俺で、んでそこに彼がいるってことだよね。特に彼みたいな人と接してると彼に吸い込まれそうになるんだよね。軸が彼になっちゃうっつーかさ、自分がどうでもよくなっちゃうっつーか。でもまぁそうじゃないんだよね。軸は俺って俺が世界の中心ってことじゃなくてまぁ主観で言えば当たり前だけど俺にとっての物語の主人公は俺で彼ではないんだよね。そういうことね。で、この物語っつー比喩で言うと彼が凄過ぎて彼が俺の物語の主人公みたいになっちゃうってことなのね。そんぐらいまぁ凄いっつーかなんつーか。


でもまぁなんつーかさ、俺がまぁ色々と親切にしてくれてるから僕は同じことをキミにしなきゃいけない。何がいいかな?って真剣に考えてくれてたりさ、まぁその結果が仕事とか数学を教えてくれるってことなんだろうけど、まぁ別に俺は見返りとかを期待してやってるわけじゃなくて、単純に彼に興味があってしかも凄まじく過酷な状況にいるから助けてるってだけだよね。だから逆に言えば別に仕事が無かったりしなくてもいいわけよ。別にリターンなんていらないわけ。彼と知り合えたことだけで十分ね。だから例えば今彼に貸してるお金とか戻ってこなくてもいいんだよね。全然惜しくないっつーかなんつーか。そうね、あれだね、嬉しいのは「凄い人と会えた!」ってことよりかは「良い友達を見つけた!」ってことに尽きるね。MITがどうのじゃなくて普段なかなか話せないような哲学の話とか数学の話とかができる友達ができたってのが凄く嬉しいね。で、他は付随だよね。天才でウォール街で働いててMITを19で卒業して・・・とかっつーのはね。あくまで俺はやっぱ彼の人となりに惚れてるわけだよね。ステータスに惚れてるわけではない。むしろステータス的には俺のイデオロギーから言えば敵だからね。だって資本主義の権化みたいなもんじゃん?でもそういうのを越えて語り合えるのが素敵だなってことだよね。


それにしても彼って日本語読めるからウォール伝の存在を知られたくないな。知られたら読まれちゃうからね。日本にいたときに三島とか日本語で読んでたっつーぐらいだからウォール伝なんて読めるよね。


まぁそれはともかくまぁまた明日会うんだよね。明日はさすがにお金は振り込まれてるだろうからね、俺が学校行く前に彼とどっかであって、んでその夜にまた落ち合って食事ね。あ、んで彼はポール・エルディッシュの存在を知らなかったみたいなんでさ、エルディッシュの本を渡したらすげー喜んでてさ、んでどんくらいで読めるの?って聞いたら明日には終わってるって言ってたね。300ページぐらいあったと思うんだけどまぁそれが一日っつーか半日か。しかも彼の場合仕事しててその合間にで半日だからね。俺みたいに時間があるやつが半日っつーのとはわけが違うよね。


ってことでした。いや、朝のゲーム屋から何からなんかドラマだらけだね。あとすげー人と接してるっつーかバーとか行くとさ、こっちの場合知らない人同士が話し始めたりするからさ、なんか俺もそういうのに参加したりして、こういう時にニューヨークを感じるよね。街っつーかなんつーか。普段は自分の世界に閉じこもってるけど人と接する時にその街並とかさ、街の一部になってるって感じを得られるっつーのかな?それが所謂「社会」とか「関係」だよね。で、「関係」と言えば紀子の食卓を見せねばなるまい!と思って持っていったら自殺サークルも紀子もDVD持ってるっつってた。さすが!


また明日帰ってきたら書くね。っつーか振込大丈夫かな?3日も家に帰れなくてシャワー浴びれないって辛いよね。振込もまたすげー偶然でさ、今月は計算ミスで全然ダメになっちゃって親から早めにお金を送ってもらうことになったんだよね。で、そのときは「お金の話ができて良かったねー。今日はスカイプで話せて本当に良かったじゃん!」みたいな話と母としててさ、んでそれが彼に繋がってるんだよね。母とか両親が俺を助けてくれているっつーダイナミズムが俺に伝わって、んで俺を伝わって次は彼にいってるんだよね。この助け合いというとあれだけどさ、親切にするとか愛とかさ、相互扶助とかってアナーキズム的な意味でもそうだけど、なんつーかまぁシークレットみたいなニューエイジ的なパワーがあると思うのね。目に見えないけど絶対良い効果をもたらすダイナミズムっつーかエネルギーっつーの?これって何気に重要で黄金律なんだよね。社会の。科学的に証明できるようなもんじゃないけど俺はこれってあると思うな。唯物論とかでは絶対見えてこないまぁ神秘的なパワーっつーの?それはまぁ俺の場合ニューエイジ的と言うよりかはまぁカバラ的だね。で、まぁだいぶ前にユダヤ教に目覚めてさ、んでユダヤ系の何かが俺の凄く関係してるに違いない!って勝手に思ってたらあの例の学校のオフィスのスコットがユダヤ人でさ・・・みたいな話をだいぶ前にしたじゃん?で、それは今も続いてて彼もユダヤ人なのね。あ、今日の彼ね。ますますマックスだよね。まぁそれはともかくだな、だから今俺って神とか否定したくないんだよね。それはキリストとかってことじゃなくてEin Sof的なものね。


あ、あと最後にだけどさ、最初のバーでさ、素数が無限に存在するってことについての質問をしたらさ、ゴールドバッハ予想の話とかを出しつつとにかく説明が凄かった。何がどうなってんでこの数字がこうなるからこれはこうなって・・・っていうさ、それこそラスベガスをぶっ潰せの主人公がバイトしてる職場でディスカウントの計算をする時にすげー早口で計算するじゃん?あの二倍ぐらいの早さで計算とか数字とか概念を説明してたね。で、意外とついていけてる俺に驚いた。ようはあれね、一個一個計算してたら彼みたいなスピードにはついていけないのね。数字を言われたらそれが頭に浮かんでは消えていくっていうイメージで数字とか概念をとらえるって感じかな?彼はもろにそうしてるだろうし、俺もそうしてるから彼についていけるんだと思うよね。それにしてもあの早さは録音したいぐらいだったな。普段は全然早口じゃないのに数学になるとすんげー早くなるの。普段は結構たどたどしいんだよ。所謂インテリ喋りなんて一切しない。かなりたどたどしい。でも専門分野になると凄まじくなる。いや、普段はたどたどしいっつーかまぁーあれだよね、「んーなんていうか・・・そのー・・・あれだよねー・・・スポーツとかは好き?」みたいなそういう感じ?でもまぁ仕事とかだと凄いんだろうけどね。いや、でもボスがいてさ、ボスとか同僚が彼の良い意味で違う部分を理解してくれてるからね、だから彼はのびのびと仕事ができるらしいよっつってもまぁ数学だけどね。オフィスに数学研究室があるみたいな感じかな?他にカタカタと仕事をしてる人がいる中で彼の部屋では数学が行われてるって感じ?かっこよすぎだね。一切業務っつーかさ、それこそ仕事らしい仕事をしないっつーのがかっこいいよね。モロに数学だけっつーのをウォール街のビルのオフィスの一室でやってるのがかっこいい。


あと彼にさ、いつでも引退できるじゃん?って聞いたら「そうだね」って言ってたね。リゾート地に別荘でも買って悠々自適にいつでもなれるじゃん?っつったらまぁそうだっつってたね。それならマイアミがいいっつってたけどね。IT長者みたいな早期リタイアの具体的なビジョンがあるのが凄いよね。まぁ彼がリタイアするかどうかはともかくとしてだけど、まぁ今は彼は純粋に好きな数学をやってる感じだよね。あ、ただね、純粋数学者の多くは幼稚だって言ってたね。役に立たないことをやってるから意味が無いってことも言ってたけど、純粋数学系のアカデミシャンの人間的なレベルが低過ぎるって言ってた。それ故に応用数学者と純粋数学者が一緒に仕事をするといつももめ事が起こるって言ってたね。それは何かの本でも読んだけど、彼曰くそれは純粋数学者達の幼稚な態度にあるらしい。それに比べて応用数学者はビジネスマンとか科学系の会社とかともやりとりがあるんでようは人間的にしっかりしてるっつーかさ、ちゃんとしてるんだろうね。で、純粋数学者みたいなのって簡単に言っちゃえば俺みたいなやつなんだよね。抽象思考だけが得意で他がダメみたいな。コミュニケーションとかやり取りとかが全然ダメなヒッキー系が多いって感じだったな。それに呆れたって言ってたね。彼は。俺はモロにそっち系な気がしてたんでちょっと微妙な気分だったな。ただまぁ別に数学の一環として彼もいるわけだし、俺が金融系の数学とか勉強してもいいわけだよね。あくまで趣味っつーか俺の趣味の読書の延長でね。彼も言ってたけど好奇心があればmake it happenになるっつってたね。ようはそれがあればあとは放っておいても凄くなるってことらしいけどちょうど昨日俺がウォール伝に書いてたようなことを彼の口から聞くと感動するね。「そうそうそう!!!」っつーその喜び?


まぁーいいよね。リッチになるに越したことは無い。「ウォール伝」が「ウォール貝」になったところで俺は俺だもんね。俺が言いたいのは学者的な生き方でリッチになることも可能なんだってことね。学者だから貧乏の引き蘢りである必要はないってことね。それは彼みたいな存在によって証明されてるよね。とにかくまぁ今はあれだな「いやー俺にはそりゃ無理」って考えないことの訓練が必要だな。あまりに世界がデカくなり過ぎたんでちょっと原寸大の俺とのギャップが凄いよね。天才を軸にしててもそういう軸でも彼の軸はそれ以上にデカいんでさ、だからまぁその調整をしなきゃなってことだね。


ってことで今日はこの辺で。まぁ宿題は宿題だから一応やろうかな。やっつけ仕事だけどね。