ウォール伝、はてなバージョン。

革命家/徳の戦士/サタニストによる日々の思索を頭をクリーニングするかの如く書き連ねるブログ。

最近見た映画の話になったりした。結果的に。

mimisemi2010-02-08

面白いもんでさ、こないだ書いたZooey Deschanelじゃないけどさ、今はウォール伝のカバーを飾っている彼女だけどさ、まぁ勝手に使わせてもらってるわけだけど、「お!可愛い!」って思ったきっかけがリア二千に似てるからってどんだけ過去に生きてるんだ?って話じゃん?過去の形に反応してるってことだよね?ようはリア二千が媒体となって俺のクオリアみたいなのがprovokeされてると。完全にイメージの世界だよね。Deschanelだけだったらまぁ可愛い子ってだけなんだろうけどリア二千に似てるっつーか思い出したからっつーんで当時の陶酔っていうデータがprovokeされてそれを時間を超えてまた追体験してる感じだよね。


過去を追いかけてるっつーか、「無くなった奥さんに似ているから」みたいな理由で誰かを好きになるみたいなもんだね。で、アン・ハサウェイに似てる可愛い子を電車で見かけて「うぉー!可愛過ぎる!!」って感動したっつーのもさ、これも完全に陶酔だよね。これ以来、アン・ハサウェイが大好きになってしまったっていう。プラダを着た悪魔っつー映画でさ、チワワみたいな感じでかわいらしい子だなとか思いつつやっぱメリル・ストリープの演技が凄まじいよね。これ。この人って元々おばさん顔だからさ、デニーロとの恋に落ちてってあるじゃん?俺って恋愛映画大嫌いとか言いながら乙女心を持ってるからああいう映画にマジでジーンと来ちゃうんだよね。「幸せになりたいと思っている丸の内のOL」って元相方のフレーズだけど、所謂、アメリとかを見て素で「私もあんな風になりたい」とかって思っちゃうOLみたいなマインドセットってことなんだけど、そういうのはあるよね。俺の中に。丸の内のOLマインドがすげーある。そんなもんは無いのに虚構を追い求めるっつーバカな感じね。


まぁそれはともかく俺が言いたいのはメリル・ストリープは元々がおばさん顔だからなんつーか良い歳の取り方をしてるよねってことなんだよね。老けるってマイナス要因だけど彼女の場合、全然そうじゃないっつーか女優としては全然そうじゃないじゃん?逆に若い時にすげー可愛過ぎたりすると劣化が目立ってもうどうしようもなくなるっつーさ、欧米人って老けるのが早いし劣化が酷いからそうなりがちだけど、メリル・ストリープみたいなのもいるってことだね。まぁそれはともかくあの本当にあんな上司がいたら嫌だ!っつーのをあそこまで鑑賞者に感じさせるって凄いよね。俺ってストーリーが立ってる映画より俳優が立ってる映画が好きなんだよね。ようは俳優が入れ替えれば凡作にもなりかねないっつー枠組みのものを凄まじいハマり役の俳優達が最高のものにしてるっていうさ、そういうのが好きなんだけどね、これってモロにそうだよね。


アン・ハサウェイメリル・ストリープとあとあの名前忘れたけどターミナルに出てた人いるでしょ?あの人とかね。ちょいゲイな感じの演技がマジで凄い。露骨じゃなくてファッション関係の人だからちょっとそっちのケがあるのかしら?って思わせておいて最後の方で完全にオカマちゃんな素振りを見せちゃうっていうあのオカマ配分が凄い。露骨にオカマだといかにもって感じで下世話になるけど、ソフィスティケートされたオカマの感じをよく出してるよね。演技力の賜物ですよ。本当に。あとアン・ハサウェイの彼氏もすげーいい。


これってさ、すげーファッショナブルでさ、モッズな音楽とかでスタイリッシュに見せるじゃん?でも全てが虚構であるみたいなのをすげーprovokeしてるじゃん?ってprovokeって言葉使い過ぎだな。一見、バカな女共がみんなあんな風な女の子になりたいわ!とかさ、ニューヨークって素敵!みたいな風に思っちゃうような映画なのか?とか思わせておいてさ、最終的に自分の本来の道を歩めっつーか等身大でいいんだみたいなメッセージ性がある作品になってるじゃん?まぁ原作読んでないから分からないけどさ、主役はまぁ結局最初に思ってたような記者になるべきだったし、ファッションもどんくさいままで良かったし、その「本来の姿」っつーか「等身大の自分」っていうのを鏡像的に表してた彼氏の存在感がデカイんだよね。完全にちょい役だけど、主役が変わって行く仮定ですれ違いが起きるっつーのがつまりはそれが以前の主役と現在のファッション業界に巻き込まれて変わってしまった自分ってのの差異なんだっていうさ、温度差みたいなの感じるじゃん?


低賃金ながらもハイソな感じの世界に飛び込んでさ、んで帰ってきたら彼氏がグロッサリーストアでなんか買ってきたよーとかさ、ファッションなんでとうでもいいじゃん!っていう彼氏っていうさ、一見、彼氏がそこでどんくさいように見えるんだけど、そういう価値観を持っていた彼氏だったからこそ主役は合っていたし付き合っていたわけでさ、物語中盤あたりで友達とか彼氏と波長が合わなくなってくるっつーのもまぁ主役が変わったからじゃん?その辺の主体の変化と差異ってのがよく描けてるっつーかそれをさっきも書いたように鏡像的なロールを演じきったのが彼氏ってことでいがいにちょい役ながらも彼氏の存在がデカイんだよね。


ファッションとか気を使わなそうな見た目とかそういう言動とかそういうのがすげー上手いじゃない?あ、んで結局さ、この映画が凄いのって前半そういうファッション界の虚像を利用してスタイリッシュに見せてそれをフックにして観客を引き寄せてるってことなんだよね。それがメインなのではなくあくまで違う世界に入っちゃった・・・的な虚像なのにも関わらずかっこよく描いて映画のテイストにしてるっていう。で、中盤あたりからまぁ主役のアイデンティティみたいな感じにシフトしてくるじゃん?主体の葛藤だよね。その差異が彼氏という名の鏡像で表されていて、んで自分が一番馴染まないっつーさ、ある意味でその虚像の権化みたいなのがあの上司じゃん?その間にいる自分ってのが中盤あたりからテーマになるじゃん?そのシフトが華麗でいいよね。決して完璧な映画ではないけどまぁなかなか近年稀に見る良作だなと思ったわけ。アメリカ映画って全然死んでないなっていう。アメリカじゃなきゃ作れない良い映画ってのはやっぱあるって思わせてくれるような映画だったよね。


あ、んでまぁこれ見た後に次の日だったか電車で似てる子にあったんでそれで陶酔が始まってファンになったっつーのがさ、想像界から現実界へとその存在が出てきたことによりそれがリアリティとして感じるようになって生理的な身体的な陶酔に至るにあたったっていうさ、ややこしいプロセスがあるけど、最近好きになったアン・ハサウェイにしてもDeschanelにしても俺の現実界を通して想像界の住人を体感したことで現実的な陶酔が起こっているというのが面白いわけね。さしずめ象徴界は映画といったところだな。で、まぁファンになると作品の善し悪しはともかくとして出演作色々チェックするよね。で、ハサウェイのほうはふつーにハリウッドスターなのね。スパイダーマン4だかに出演予定だったけどギャラが高過ぎて無理になったとかっていうぐらいのスターだね。で、Deschanelはシャルロット・ゲンズブールみたいな感じね。音楽とかもやりつつインディーズ映画とかにも出たりするみたいな。所謂、Showbizにどっぷりじゃない感じっつーのかな?そういうフットワークの軽さがあるよね。まぁ出てる映画も軽いの多いけどね。


で、ハサウェイで特出すべきなのはRachel Getting Marriedっつー映画でさ、元ヤク中の子が更生施設から出てきてんででも家族と上手く行かないみたいなさ、若者にありがちなアイデンティティクライシスとああいうタイプにありがちな情緒不安定な感じっつーのを表現しきっててさ、で、元々ハサウェイってチャンツィーとかで言うところの初恋の来た道みたいなアイドル映画みたいなのに出たことで有名になったっつーかElla Enchantedだったっけな?お姫様役とかそんなんなんだよね。そういうなんつーか穢れが無いイメージって分かるでしょ?チャンツィーが言葉遣いが汚い元ヤク中の役とかやったらセンセーショナルじゃん?で、その演技がなかなかだったら「やるねー」ってことになるでしょ?そのギャップもあるんだよね。それがまたいいのかな。


ファックファック言いまくったりCock Sucker!とか言う感じの役を上手い事やったなっつーか女優としての手腕を見せたなって感じだよね。まぁ映画としては普通だけどハサウェイのその今までのイメージとは違うギャップがありつつもその違うキャラっつーか今までやってきたようなのとは正反対のキャラを演じきってるって意味でまぁ特出すべきもんだなって感じだよね。実際、まぁ色んな賞取ったらしいけどまぁ分かるよね。まぁある意味でズルいけどね。アプリオリなイメージあるじゃん?アイドルみたいな純粋な子みたいなアプリオリなイメージがあって、んで今回は違いますどころか正反対ですっつーのを演技しきってるっていうギャップがまた効果を出してるって意味で100パーセント演技が凄いのか?っていうとまぁ良いとは思うけどまぁギャップってところでエンハンスされてるところはあるよねっていう。でもまぁなかなかだよね。アメリカって有望な若手が絶えないから凄いよね。本当に。まぁ単純に人口が多いっつーのもあるけどさ。それにしても女優と言えばブリタニーマーフィーの急死は本当にショックだったな。本当に惜しい人を亡くしたなっていう。すげー味のある女優じゃん?代替可能な女優じゃなかったから本当に惜しいと思うよね。


あ、んであとね、最近の映画ではないけどってまぁ2004年の映画だけどディズニー映画でさ、Enchantedっつー映画があるんだけどさ、あ、さっきのハサウェイのやつじゃなくてね、ディズニーの脱構築っつーか再帰性みたいなのが満載の映画でさ、「いかにも」なディズニー的な世界観っつーかアニメーションの世界のお姫様が悪い魔女のおかげでこっちの世界に来ちゃうっていうね。マンハッタンなんだけどさ、ディズニーな感じのお姫様の動きとか喋り方とか服装とかそのままで現実界に来てるんですげー違和感あるっていうさ、それが上手いことコメディになってるっていうさ、でも現実の世界でも歌いだすとハトが来ちゃうとかさ、現実の世界でアニメやっちゃってるのね。で、そのまぁ存在論的な入れ替えが行われるんだけどってかなりまぁexistentialな映画なんだよね。ディズニー映画の脱構築再帰性ってのがここまである意味で自虐的というか半ば皮肉っぽくやってるっつーのがなかなかなんだよね。ディズニー以外の会社がディズニーを脱構築して作りそうな感じなのをディズニー自身がやってるっつーのが面白いわけね。まぁ内容はいいや。見てみて。すげー面白いから。想像界現実界との存在論的な入れ替わりがあるっつーのもナイスね。まぁあんま書き過ぎるとネタバレになるからやめておくか。


あと映画と言えばまぁ前々系統違うけどナイフの哲学って映画があるんだけどね、ロシアの映画でさ、アンドレイ・イスカノフっつースプラッター映画作家の映画でね、日本の731部隊の話がベースになってる残酷映画でさ、ドキュメンタリー調でやってるんだけど誇張あり過ぎで全然ドキュメンタリー性が無いって意味で黒い太陽とかと同等の感じで歴史観的な価値は一切無い映画なんだけどまぁ残虐映画としてはモチーフがモチーフだけにまぁまぁだなって映画なんだけどね、まぁあんま面白くないっつーかちょっと福井ショウジンっぽいっつーのかな?Rubber's Loverみたいな白黒映画なんだけど映像がかっこいいんだよねっつーか音楽のプロモビデオっぽい感じっつーのかな?


SPKが今映像作ったらあんな感じになるなっていう、なんつーかあれもっとサントラをノイズ系にしたらもっと良かったと思うんだけどさ、ショウジンもまぁある意味でノイズ映画みたいな趣あるじゃん?ああいう感じね。まぁショウジンの場合、実際にノイズ系との関わり合いがあるけど、まぁイスカノフの場合違うとは思うけどでもまぁ音はインダストリアル系でノイズレーベルで言うところのドイツのGenocide Organみたいな感じだな。パワエレでファシズムみたいなイメージね。ただ黒い太陽もさ、モロに反日映画っつーか旧日本軍を告発するような感じにしようとしてる意志満載なんだけど誇張が多過ぎて説得力に欠いてるっていうさ、近年のダメになったマイケルムーアみたいな説得力の無いドキュメンタリー調の映画ってみたいな感じになってるでしょ?で、イスカノフもモロにそうなのね。いや、そりゃー731部隊がやったことなんて完全にダメだよ。


俺はファシズム大嫌いだし旧日本軍なんてある意味で自分が日本人だけにナチスより嫌いだけど、んでもまぁ黒い太陽とかにしてもナイフの哲学とかにしても、悪かったっつーものを誇張して描き過ぎるっつーのはそれがセンシティブな歴史的なトピックであるが故に歴史的には誤った事実とかもイメージとして伝えられちゃうって意味でさ、過剰な悪のイメージを乗っけて告発するのって手法的にプロパガンダ映画と一緒じゃん?悪は悪だけどそれを必要以上に悪なのだ!!とかってやり過ぎるとそれこそそういう成れの果てが反日教育みたいなもんなんであってさ、このナイフの哲学ももろにそういう感じね。ドキュメンタリー調に作ってあるからこそ余計にダメなんだよね。ただのネタ的な残酷映画として作ればいいのに下手にドキュメンタリー調の手法と取ったりしてるからそれが裏目に出ちゃってるっていう。対象が悪なら何をしてもいいのか?ってそれは違うからね。


まぁ映画自体は福井ショウジンがずーっと続くみたいな感じだからまぁ好みは分かれると思うけど特出すべきなのがオープニングね。これがなんつーか単体として抜粋できるぐらいかっこいいんだ。これを見るだけでも見る価値があるね。そんぐらいオープニングがかっこいい。SPKのAutodefeのイメージ映像を作ってみましたみたいな感じでさ、とにかくかっこいいんだわ。曲をSPKに差し替えてもいいぐらいな感じなんだよね。


まぁそんな感じで今日は色々と映画についてダベったね。「お!可愛い!」のクオリアな話から映画の話になったわけだけど見たい映画があるから長く書くつもりは無かったのにまさかこんなに長くなるとはね。あ、んであれだわ、確かDVDとかってアフィってもしょうがないと思うんだけどまぁ参考程度にDVDが出てるものに関しては言及されたのを順不同に貼っておくわ。



ナイフの哲学は無かったわ。まぁググってみて。あとあれまぁふつーだったけどオドレイ主演のシャネルのやつもまぁまぁだったんでっつーか最初の歌が可愛いなっていう。最近の俺の映画を見る基準は可愛さなのか?っていう感じだね。昔は孤高のアートフィルム好き気取りだったけどそれって青年期の哲学病みたいなもんでさ、治るもんだよねっつーかまぁ一時期ハマるもんだよね。文化人とか知識人とかも大体10代の多感なころにアングラ映画とかアートフィルムにハマったりしてるじゃん?まぁハマる人はまぁ10代ぐらいにみんなハマるんだろうなってことだよね。でもそういうのって量は限られてるから10代の頃に見尽くしちゃうんだよね。まぁずーっと青年アートフィルム病みたいなやつもいるけどさ、80年代のゴダールとかを真顔で好きだとか言われて評論とかされたら引くよね。本当に。まぁ昔の俺だけどね。アート系で言うとまぁいつも書くけど去年マリエンバートでだよねっーかこれが最強で俺の好きな映画の中でもやっぱダントツにトップで揺るぎないよね。あ、ついでだから貼っておくか。



↑何気にシャネル繋がりですってまぁマリエンバートの衣装デザインはシャネルなのね。


結局、最終的に俺が映画に求めるものってやっぱエンターテイメント性なんだよね。芸術性みたいなのはむしろハリウッド映画とかメジャー映画みたいな商業映画っつー枠組みの中でなされてたほうが逆に面白いっつーのはだいぶ前から書いてるよねっつーかそういうのが一番だよね。モロにアートなアートフィルムって分かるんだけどまぁそれだけだとあんま面白くないじゃん?そういうエッセンスをエンターテイメント映画として出すってほうが面白いっつーか高度だよね。まぁバジェットが無いと出来ないものではあるけどね。思えばエルトポとかホーリーマウンテンとかにしてもまぁ面白みあるもんね。アート寄りで面白いって思えるのってまぁこういう感じだよね。パゾリーニとかなんて生活の中で見ようなんて全く思わないだけで。所謂、浅田彰とかが真面目に批評しちゃいそうな映画みたいなやつってことね。そういうのは嫌いじゃないしアート映画としては好きだけど、あえて「好きです」って言うぐらい好きではないよね。昔はそういうのを好きであるということがステータスみたいなのもあってさ、まぁそれがさっき書いたアートフィルム病ってことなんだけど、それを克服して客観的に好みを見てみるとやっぱ面白い映画が一番好きなわけでさ、パゾリーニでもイタリアン・リアリズムでもドイツ表現主義でもないわけね。



↑これはゴルチエ繋がりだけど、上品なバッドテイストって意味だと両者とも共通してるね。両方ともあまりに素敵過ぎる。下品なのにエレガントなんだよね。そのアンビバレントな感じが凄く素敵だわ。


ナイフの哲学の動画があったんで。俺が言いたかったオープニングってこれね。まぁYou Tubeで見れるってわけか。