また新作20。


Gotan Project x Gravity feat. Kaman Leung - Suicidal Revenge


Gotan Project「Chunga's Revenge」+ Gravity feat. Kaman Leung「What Is It」


DJ Bold Mushroom, 2011



Ken Matsudaira x Basement Jaxx - マツケンサンバII (Eu Nao Mix)


松平健マツケンサンバII (小西康陽リミックス)」+ Basement Jaxx「Eu Nao」


DJ Bold Mushroom, 2011


追加



Capsule x Pizzicato Five - 空飛ぶ都市計画 (Arigato We Love You Mix)


Capsule空飛ぶ都市計画 」+ Pizzicato FiveArigato We Love You」


DJ Bold Mushroom, 2011



Capsule x Pizzicato Five - 衝突と即興と人類の進歩と調和


Capsule「人類の進歩と調和」 + Pizzicato Five「衝突と即興」


DJ Bold Mushroom, 2011


さらに追加。



Capsule x Dimitri From Paris - Une Very Stylish Fille (tiC taC Mix)


Capsule「tiC taC」+ Dimitri From Paris「Une Very Stylish Fille」


DJ Bold Mushroom, 2011








こないだのパフュームのやつを作ってから色々と中田ヤスタカワークについて調べてたんだけどなんつーかポリリズムとtwo months offは何を今更(笑)って感じなのね。いや、まぁ知らないからこそ作れるってこともあるわけでっつってもまぁ「中田ヤスタカ 盗作」とかってググると色々と出てくるなぁー。


でもあの人って最初から盗作というよりかは何かのコピーをずーっとやる人だからこれこそまぁ何を今更だよね。パフュームがヒットしたから色々と言われるんだろうけど、まぁ最初からそういう人だよね。彼から何か新しいものが出てきたってことは一度も無いと思うんだよな。んでもそれがオリジナリティっていうかさ、何かをコピーしてロリ声とオートチューンとかっていうあの一連の組み合わせがワンパターン過ぎるんだけど、でもまぁあれがスタイルと言えばスタイルだよね。


誰かも書いてたけどダフトパンクなんかも元々スタイルはマッシュアップ系だよね。何にも新しいのは作ってなくて既存のものをそのままビートに乗せて作ってるっていうそれがまぁスタイルだったわけだけど、そういうマッシュアップ的なのをさらにまたコピーしちゃうって凄いよな。シミュラクラムもいいところだろっていう。でもまぁ別に批判しなくてもいいと思うんだよね。


そういうまぁコピーの音楽なんだってことを自明なこととすれば別に何も言うことはないでしょっていう。でもやっぱあれか、カプセルの初期とか知らない人が多いんだろうなぁーとは思ったね。ダフトパンクみたいになって聞かなくなったのが2006年あたりだからちょうどその後ぐらいにパフュームがヒットして有名になったから知名度があるのがその辺からのやつなんだろうね。


ダフトパンクとかブンブンサテライツだとかまぁ色々と元ネタはあるみたいだけど、まずやっぱピチカートでしょっていうさ、ある意味でダフトパンクのコピーよりも露骨で笑えるキッシュさが良かったんだよね。そういう自明なコピー音楽だったのがちょっとしたアクシデントみたいなもので脚光を浴びちゃってスターみたいになっちゃったからまぁその相違みたいなのが生まれるんだろうな。


J-POPのスターとかって思われてるけど元々はコピーアートの人ですよっていうさ、でも知名度ってスターになったあたりから当然知られるわけだからピチカートコピー時代とか知らない人が多くなるわけだよね。だからまぁ「パクリなんじゃないの?」みたいになっちゃうわけだ。で、昔から知ってる人だと「いや、元々そういう人だよ」っていうことになるわけだよね。


でもなんかダフトパンクっぽくなった以降のマッシュアップって調べると出てくるんだけどピチカート時代のやつってやっぱあんま有名じゃないのか無いね。まぁあとは作られたけど削除されたのかも分からんけどさ、俺ので言うとKoopCapsuleのやつがあるでしょ?Summer SunとTwinkle Twinkle Poppp!のやつね。まぁそこまで露骨ではないけどLounge Designers Killerは特にコピーの宝庫な気がするよね。tic tacとかはdimitri from parisのvery stylish girlだし、人類の進歩と調和はピチカートの即興と衝突だしさ、まぁ他にも色々あるんだけど別にあえて言うほどのことでもないよね。でも知らないってことは結構恥ずかしい事だなって反省してますよ。地でtwo months offとポリリズムやっちゃったからね(笑)


その後のプーリーのやつはまぁいいと思うんだけど、なんつーか中田ヤスタカの音って必ず元ネタがあるから素材として最高なんだよねっつーかその元ネタとマッシュアップすると当然似てるから大抵それっぽいのが出来上がるんだよね。不自然なガールとか俺にはプーリーにしか聞こえなかったんだよねぇ。もう聞いた瞬間900 Degreesが浮かんだ。まぁそこまで露骨なパクりではないけど、でもまぁ何かしらのまぁ過去のやつのフレーバーがあるんだよね。だからそもそもなんつーかオリジネーターだと思っちゃいけないんだよ。オリジネーターだと思うから「パクリだ!」って騒ぎになるわけでさ、ピチカートのコピーから始めた人なんだからまぁ基本的にコピーなんだってばよってに。ちなみに俺がアメリカにいた頃にパフュームが流行りだしたと思うんだけどその時はカプセルだなって思ったよね。同じのをやってるんだけどまぁフォーマット違いというかなんというか。


いや、さっきから色々書いてるけど全然俺は批判するつもりはないんだよね。むしろあのコピー感がいいわけで。でもまぁメディアがJ-POPの革命児!とかって報道したりするからまぁ叩かれるんだよね。あたかもオリジネーターかのように見えてしまうからね。前にも書いたけどさ、それが既存の曲と曲の組み合わせでもかっこよかったら別にそれはそれでいいじゃん?それがマッシュアップの面白さだって前に書いたけど中田ヤスタカも同じだと思うんだよね。基本的にマッシュアップと大差ないと思う。マッシュアップに歌詞をつけてアイドルユニットを組ませるっていうさ、それでまぁ振り付けとか作ってライブやって・・・・みたいなそれは別に方法論として余裕でアリだよね。


オリジネーターだと思わなければ全然いいわけだしさ、いや、でもやっぱ知らない人がいるんだよねってさっきも書いたけどピチカートのコピーから始めた人だからさ、それに自明じゃない人がパフュームとか聞いたりして存在を知ってさ、で、あとからダフトパンクのパクりだ!とかアンダーワールドのパクりだ!とかって思うわけだよね。いや、中田ヤスタカは潔いぐらいのコピーをしてると思うんだよね。だから批判するのはおかしいっつーかまぁそれは無知によるものだし、別に本人は騙そうとしているわけじゃなくて最初からああいうスタイルでやってきた人なんだからさ、逆に何を今更だよね。


それで言えばJ-POPなんてパクりの宝庫だよね。パクりなしでは成立しないでしょう。ちょっとまぁグレードが下がるけどさ、ようは聖飢魔IIとKissみたいなもんなのよ。まぁ音楽的には違うのかもしれないけど、聖飢魔IIってようは80年代の洋楽メタルのコピーじゃん?それで言えばあんま分からんけどB'zとかもガンズじゃん?っつーかそもそも日本の歌謡曲っつーかヒットチャートに載るやつなんて大抵こんなもんばっかなんだって。だから真似じゃないですか?って言うのはなんつーかお門違いなんだよね。それはもう当たり前なんですよっていうさ、それを思うってことはまぁようは他の音楽を知らなさ過ぎってことなんだよね。まぁそう思うのは自然なんだけどさ、でもそういうコピーとか真似で成り立っているもんだっていう認識が必要だよね。それはもう昔からそうなんだからしょうがないよね。


あとさ、いやね、それで言うと渋谷系とかだってマッシュアップなんだよね。ピチカートなんかはそれを自明なこととしてやってたでしょ?だからまぁ自分のレーベルの名前がレディメイドだったりして。レディメイドブリコラージュ感が良かったわけじゃん?それとああいう世界観っつーかトーキョーみたいな世界観とさ、あとは野宮さんの美声だよね。まぁでも渋谷系とかだと解釈にもよるけど引用だったと思うんだよね。タランティーノがオマージュとしてゴダールの手法を真似るみたいな感じっつーのかな?


でも作った映画は色んなもののコラージュではあるんだけどタランティーノ独自のテイストがでてるっていうさ、渋谷系とか90年代の音楽ってそうだと思うんだよね。電気なんかだって「全部まとめていただき!」とかってサンプリングの歌とかあったぐらいでさ、でもそれでいいんだよね。まぁ今思えば電気もピチカートも音楽性高かったよなぁ。それに比べると・・・ってことになるんだと思うんだよね。引用っつーかもう曲そのままパクっちゃってるじゃん!みたいなさ、でもそれが前に書いたようなね、なんつったっけポストポップアートとかって前に書いたと思うんだけどさ、まぁそういうことよ。概念的には。


だからなんつーかオリジネーター扱いしてしまう側がマズいとしか言いようがないよね。売れたから批判が増えたのは分かるけど、でもまぁ何を今更だよねってまぁ俺が何を今更だけどね。ネタ的に2007年ぐらいに書いておけばよかったのを今更書いてる感じで遅さが凄いと思うけどさ、まぁそれはいいじゃない。やっぱなんつーか渋谷系通ってきたか否か?って結構でかいよね。逆を言えばデフォでパフュームとかだと結構キツいかもなぁーってのはあるよね。


キッシュな楽しみ方って概念がないじゃん?コピペだらけっつーかコピペが良かった渋谷系っつーかサンプリング音楽全盛期の頃のやつを聞いてたか聞いてなかったか?っていうのはデカいよね。それによって認識的な差異が生まれちゃうもんね。あとはまぁ好みの問題なのかな?菊池成孔とかは曲をパクってきてドヤ顔でオリジナル面してる感があるから個人的にムカつくけど中田ヤスタカの場合、最初から露骨で分かりやすかったからっつーか最初からコピー音楽だって分かりやすいから良心的って気がするんだよね。


菊池成孔と言えば色々とあるけどやっぱメジャーなところで言うと爆笑学問のオープニングテーマだよね。ホレスシルバーのNutvilleそのままなのね。ジャズのマッシュアップって感じで。でもまぁこれも結局はそのネオポップアート的な解釈をしてしまえばいいんじゃないかって気がするよね。でも菊池成孔の場合、オザケンのブキーバックとEn VogueのGive It Up Turn It Looseについてラジオとかで言及してたのにも関わらず自分も平気でパクりやってるってのがなんか凄く悪質って気がするんだよね。1流のミュージシャン面してるのが凄く嫌。中田ヤスタカは絶対1流足り得ないじゃん?それが自明だからB級ポップとして良いわけじゃん?そこの違いだよね。


あとはやっぱミュージシャンシップの否定をしなきゃいけないとは思うよね。俺のマッシュアップにしたって「俺のです」なんて言えないじゃん?あくまでマッシュアップマッシュアップなわけでさ、そこに作家性もクソもないんだよね。ただ混ぜたらかっこいいからやってみただけっていうそのただの所産っていうことだよね。で、それをかっこいいんで他の人にも聞いてもらおうっていう発想ね。あれを「僕のです」とか言ったらまぁ終わりだよね。人間的に終わりだな。だからまぁそこんとこだと思うんだよ。中田ヤスタカマッシュアップスタイルは別にマッシュアップとして考えればいいっていうかさ、それこそネルソン・グッドマンが言うversion的な感じね。


まぁそれですげー売れてるってのが気に食わない人もいるのかもしれないけど、でもそこはなんつーか音楽で見れば真似だろうがなんだろうがかっこいいの作っちゃえばこっちのもんだからね。オリジナリティなんて関係無いでしょっていう。


で、いつも書くようだけど俺はどう足掻いてもオリジナルの曲を作れる気がしないんでトラック作りとかやろうと思わんのよね。そういうセンスも無いし技術も無いしアイデアも無いし。でも既存のものを混ぜるのは得意だからやるっていうそれだけでさ、で、それが作曲か?っつーと作曲じゃないじゃん?ただのミックスかまぁエディットだよね。っていうまぁそういうもんだよね。だからそういうもんとしてまぁ別にマッシュアップもアリだと思うしスタイルのコピーしてアイドルの歌にそのままそのトラック乗っけちゃうみたいなのもアリだと思うんだよねっつーかそもそもJ-POPなんてそんなもんでしょっていう。


でもまぁ中田ヤスタカ菊池成孔みたいなもんで「ピチカートファイヴなんて聞いた事がないです」とかって言ってたらしいからレベルは同じだけど、そもそも最初から中田ヤスタカに求めるものなんてないじゃん?所詮はB級なんだからそういう楽しみ方をすればいいわけでさ、そこをA級扱いして「あいつはパクリ魔だからA級じゃない!」っていうのはおかしいってことだよね。そんなもん最初から分かってますっつーかA級じゃないことぐらい明白ですってことなわけだから。


そういう意味でさっき聖飢魔IIを出したけどさ、まぁでもなんつーかコピーのレベルは高いと思うんだよね。いや、その80年代メタルのコピーね。演奏然り。中田ヤスタカも技術は高いじゃん?っつーかちゃんとしたトラック作るじゃん?だからまぁ結局出力さえ良ければそれで良しになるんだけど、んでもまぁようは中田ヤスタカ菊池成孔渋谷系みたいなクールな引用感はゼロだよねっていう、そういう意味での作り手としてのかっこよさは皆無だよねってのはまぁ言えるよね。それは間違いなく言える。でも最初からかっこよさを求めること自体が間違ってるよね。凄くキッシュなものなんだから。


俺のマッシュアップとかすげー言いたいことが伝わりそうな気がするんだよな。そういうキッシュな感覚っつーかなんつーかかっこよければ全てよしみたいなアホみたいな発想ね。まぁ混ぜるのが上手いだけで何でそのマッシュアップがかっこいいか?って原曲がかっこいいからだよね。だからまぁなんつーかその「ミックス」という行為と「作曲」という行為は分けて考えないといけないよね。俺が言っているポストポップアートみたいなのはそのミックスがイコールで創作になるようなものなんだよね。それで言えばまぁ出版物だってマッシュアップだらけじゃん?何かが流行ると「何々が変わる7つの方法」とかなんとかっていう定型のもんが出来てそれに便乗したようなもんがいっぱい出るっていうさ、音楽だけじゃないよね。映画だってそうでしょ?ハリーポッターが流行ると似たようなもんが作られるし、ロードオブザリングとかもそうだしさ、ゲームとかもそうじゃん?コピーだらけなのよ。


それこそボードリヤールが言ってたような「オリジナルが何なのか分からなくなる」っていうその混ざり具合だよね。でもようはそのシミュラクラムな世界観の中ではオリジナリティなんてそもそも志向されてないんだよね。そんなのが皆無の世界っていうのが自明な中でコピー物なり派生物なり二次創作を楽しむわけじゃん?アニメもそうだよね。似たような高校で萌え系みたいなフォーマットで・・・みたいなさ、絵とかも定型のがあるでしょ?


で、そこで「何のオリジナリティもないじゃないか!」って怒ったり批判するのもいいけど、俺は逆にそれをキッシュなものとして楽しむっていう作法を身につけたわけだよね。パクリだらけだし引用だらけだけど面白かったらまぁいいんじゃない?っていうさ、まぁそのほうが人生楽しいからね。キッシュだって分かりつつキッシュさを楽しむっていう作法を持ってたほうが楽しいわけだよ。だからそういうキッシュな意味で俺は最近あのマッシュアップ以来パフュームが結構今更だけど好きになってきたんだよね。


あ、んで書き忘れたけどアヴァランチーズっていうコラージュユニットいるでしょ?ああいうのはかっこいいんだよね。サンプリングってことを全面に出してるっつーよりかはそれがスタイルっていうさ、ミュージックコンクレート的なね、アイコンとして音を聞いただけで何かが想起されるっていう記号的な音使いをしつつ絶妙な配置とビート感で凄まじくかっこよくなってるっていうさ、ここまでいくとさすがに作曲なわけですよ。マッシュアップ的な手法でもマッシュアップではなく、それこそStockhausen&WalkmanとかDummy Runみたいなかっこよさになるわけだ。サンプリング音楽の金字塔だよね。


で、かっこ悪いサンプリングというのが俺が前から書いているように平気でサンプリング的なメロディなりコードなりの剽窃をしておきながらソースを明言せずにあたかもオリジナルだと言うみたいなね、それで出しちゃうっていう自称作曲家達のダサさ加減ね。サンプリングやマッシュアップもこうなると一気にダサくなるんだよね。でもそれはそいつらのダサさなのであって仮に楽曲がかっこよければそれはそれでいいんだよね。そういう意味で中田ヤスタカとか菊池成孔とかあと俺がマッシュアップしまくってる坂本龍一なんかもそうだよね。素人を「凄い!」って思わせることに長けている人達ね。でも玄人が聞くと大抵ソースが分かるしオリジナルじゃないってのが分かるわけだよね。


で、坂本龍一に関しては10代の頃に聞きまくってて心酔していたからこそオリジナリティの皆無な感じにがっかりして嫌いになったんだけど最近はマッシュアップアーティストとして再評価してるんだよね。あの人も色んなジャンルの音楽からスタイルとか形態を取ってきて自分のメロディ乗っけて音楽作るのが凄く上手いでしょ?そのレベルが超絶に高いって人だよね。でも所詮はやっぱコピペだよね。マッシュアップで使った沖縄のやつとかさ、Neogeoってアルバム自体がかなりマッシュアップ的なんだよね。


それで言えば80年代とか90年代でも初期なんかはそれこそハウスの猿真似みたいなこともやってるし80年代だとfield workだとかriskyだとかっていう「いかにも」な80年代音楽を自分流にアレンジして作ってるじゃん?そういう意味でまぁ広義な意味でのサンプリングだよね。それで言うとテイトウワもそれに入るけどテイトウワはそこでセンスが尋常じゃないし「テイトウワ節」があるんで強いんだよね。でもまぁグレード的に言えば坂本龍一レベルだよね。テイトウワって。テクノとボサノバでtechnovaとかさ、ボサノバとドラムンベースとかまぁ既存のものを合わせつつ独自のセンスで本人の楽曲に仕立てるのが上手いよね。その時々の流行の音楽を取り入れつつも本人節みたいなのが必ずあるっていう。


アングラなクラブ音楽ではなく割とポップに聞けるってもんでもまぁやっぱ90年代とかに音楽を聞いてきた人だとそれこそこういうテイトウワだとか電気だとかまぁ坂本龍一を90年代って言っていいか分からないけど質が高いミクスチャー的な音楽っつーか、それで言えばまりんのクロスオーバーとかTake Off Landingとかも90年代モンドって言えるしさ、ようはまぁ全体的な質が高かったんだよね。ピチカート然り渋谷系然りだけど。コーネリアスもやっぱ凄かったなって今なら思えるよね。


で、そこにすげー断絶があるんだよね。2000年以降だとまずこういうソフィスティケートされたセンスってのを持った人があんまり出てこなくなったり、あとは引用とかミクスチャーというよりかは下世話なマッシュアップが増えたっていうさ、いや、でも下世話でもかっこよかったらいいんだけどね、でもやっぱソフィスティケートされたミクスチャー音楽を当たり前のように浴びるように聞いてきた人達にとってはゲテモノに見えるんだけど、でもそこはなんつーかオマージュだのカットアップだのサンプリングだの引用だのっていうことを知っているからこそ「そこまでやるか!」ぐらいの感覚で逆に楽しめるっていうさ、その露骨さを楽しめるようになったりするんだけど、過去を知らない人達にとってはあたかも普通の新譜のように目の前に出されるわけでさ、そういうまぁ言わば情報量の差だよね。


俺ぐらいの世代の人間にとっては自明なオマージュなりサンプリングなりっていうことがちょっと下の世代になると分からなかったり中田ヤスタカが凄いプロデューサーに見えちゃったりすることがあるんだと思うんだよね。でも昔から音楽を聴いてきた人達にとってはもうジョークってレベルなんだけど、でもやっぱね、よく言われるようにアイドルユニットなのにも関わらずダフトパンクとかアンダーワールドぐらいのアングラになり過ぎないクラブサウンドを乗せたっていうさ、そのマッシュアップ加減はやっぱ良いわけだよね。そこが俺がようは再三書いている下品だけど評価できるところってことなんだよね。だってアイドルってやっぱAKB48みたいな曲がやっぱ相場じゃん?


そんな中でパフュームはアイドルユニットとしてああいう曲で踊ったり歌を歌っているっていう意味では大げさ過ぎる言い方だけどやっぱ革命的なんじゃないかな?それは換言すれば今までのアイドルユニットみたいなのがどれも似たりよったりで保守的過ぎたからこそパフュームみたいなのが革新的に見えるのかもしれないよね。でも海外とかだとデフォだよね。アイドルまではいかなくてもまぁ所謂ポップスのチャートに載るような音楽が余裕でクラブサウンドだったりヒップホップだったりするっていう。


で、日本はようやくヒットチャートにもヒットチャート音楽ではない音楽が来たなっていう感じがあるんじゃないかな?って思うわけね。曲調がダフトパンクであれアンダーワールドであれまぁああいう曲がヒット曲になるってなかったわけでしょ?まぁあんま歌謡曲とか詳しくないから分からないけどさ、でもまぁそんな気がするね。


ってことで今日はこの辺で。