ショタとイデア。

プラトンさん ねぇーちょっと。


ミミセミス ん?え?あー!プラトンさん!いつの間にいたんですか!


プラトンさん いやさ、ちょっと飲みに行かない?


ミミセミス いや、僕はですね、もう酒は断ってるんですよ。


プラトンさん 何?また日本的な坊主気取りのやつ?


ミミセミス 坊主気取りって・・・。いや、あれなんですよ、酒飲むと読書できなくなるんですよ。


プラトンさん いや、でも基本的にあれだよ、俺の時代だと師匠とか他の連中も基本的に葡萄酒飲みながらエロスについて語ってたりしたわけよ。


ミミセミス いや、そりゃーまぁプラトンさんの本を読んでるんで知ってますけどね、まぁでも僕は飲まないって決めてるので。


プラトンさん そんなこと言うなよー。わざわざ来て誘ってやってるのに。


ミミセミス そんなことより飲みに行くとかって言ってますけど、プラトンさんの行きつけのバーとかってあるんですか?


プラトンさん あるんだなーそれが。


ミミセミス なんていうバーですか?


プラトンさん 「パブ饗宴」だよ。


ミミセミス そのまんまですね。


プラトンさん うん。東国原。


ミミセミス プラトンさん結構日本のこと知ってますよね?テレビとか見てるんですか?


プラトンさん いや、全部動画だけどね。


ミミセミス 僕も全部動画ですね。


プラトンさん まぁ動画の話はいいよ。で、行くんでしょ?


ミミセミス んー・・・まぁそこまで言うなら。


プラトンさん んじゃあ決まりってことで。


ミミセミス はい。


プラトンさん はい。ってことでここがパブ饗宴です。


ミミセミス なんですか?それ。


プラトンさん 葡萄酒。ちょー可愛いギリシャのショタっ子が作った葡萄酒。


ミミセミス そうなんですか。まぁ僕もショタに理解はありますけどね。


プラトンさん だって俺たちショタ仲間でもあるじゃん?


ミミセミス いや、そんなショタ連盟をプラトンさんと組んだ覚えはないんですけどね。


プラトンさん そんなこと言うなよ。


ミミセミス いや、僕はプラトンさんほどショタ好きではないですよっていうかプラトンさんは行き過ぎですよ。


プラトンさん まぁショタって最高の美のイデアだからね。


ミミセミス まぁショタの話はともかくさっき「ここがパブ饗宴です」って言ったじゃないですか?それってどういう意味ですか?


プラトンさん いや、ショタ酒があって、俺とお前がお前の部屋にいる。これが空間的規定をもたらすわけだよ。


ミミセミス ようはここで飲むってことですね?


プラトンさん そういうこと。


ミミセミス だったら最初からそう言えばいいのに・・・。


プラトンさん まぁいいじゃん。


ミミセミス あ、んでもさっきプラトンさんが言った、ショタが美のイデアってすげー理解できます。っていうのはですね、例えばプラトンさんってまぁ当然プラトニストでしょうから、まぁ肉体関係を持ったりはしませんよね?


プラトンさん あのさ、プラトニストって言い方やめてくれる?例えばお前がミミセミストとかって言われたら「何?」って気がするでしょ?


ミミセミス あ、はい。すみません。


プラトンさん あ、んで質問なんだったっけ?


ミミセミス プラトンさんはまぁーなんていうか肉体関係は持たないっていうか童貞ですよね?


プラトンさん うん。むしろ童貞で何が悪いの?っていう。


ミミセミス 僕は童貞連盟なら組める気がしてきましたが、まぁそれはともかくですね、ようはプラトンさんは美のイデアに恋をしてるわけで、肉体に恋をしてるわけじゃないんですよね?ってことです。


プラトンさん そうね。そういうことになるわな。


ミミセミス ようはプラトンさんはショタのイデアに恋をしてると。


プラトンさん そうね。


ミミセミス まぁ人畜無害ですよね。本当に。


プラトンさん そうだと思うよ。


ミミセミス ペドフィリアってことじゃないってことですよね?


プラトンさん そう言われたこともあるけども、まぁんでも俺はそうじゃないと思ってる。


ミミセミス 僕もそう思いますよ。本当に。


プラトンさん え?どういう意味で?


ミミセミス いや、プラトンさんがペドフィリアじゃないってことです。


プラトンさん あ、そういうことね。


ミミセミス そういうことです。


プラトンさん まぁようはさ、幾何学ってあるじゃん?


ミミセミス はい。それにしても唐突ですね。


プラトンさん あれみたいなもんね。例えば円とか三角ってあるじゃん?


ミミセミス ええ。ありますね。


プラトンさん あれはまぁ幾何学的なイデアなんよね。


ミミセミス といいますと?


プラトンさん ようは頭の中にしか存在してない形ってこと。


ミミセミス 一応、まぁプラトンさんの本とか読んでるからまぁ言ってることは分かりますけど、でもあれですよね、円とか三角って描けますよね?


プラトンさん 描けるね。


ミミセミス んじゃあなんでそれがイデアってことになるんでしょうか?だって実在じゃないんですか?それって。


プラトンさん んでもね、幾何学的なイデアみたいな完璧な円とか三角ってのは存在しないわけ。


ミミセミス うーん・・・。


プラトンさん それってのは物理的なリアリズムとは完全に独立した形で存在している存在なわけよ。


ミミセミス なるほどね。


プラトンさん ショタで言うとさ、ショタッ子っているよね?リアルに存在するショタな子ってことね。


ミミセミス いますね。可愛いなーって思う子はいますね。ただ僕もプラトンさんと同じで襲おうと
かって思わないです。


プラトンさん それはなぜだか分かる?


ミミセミス いや、僕はバイっ気ありますけど、基本的にまぁヘテロってことだからですかね。


プラトンさん いや、キミの性癖は知らんけどさ、俺はそういう意味で質問したんじゃなくてね、ようはそれもキミの中のショタの美っていうのに恋をしてるわけで肉体じゃないってことなんよ。


ミミセミス 言いたいことは分かりますよ。ようは現実に存在する三角形の何かに恋をしているのでは
なくて、あくまで僕の中に存在する完璧な三角形に恋をしてるってことですよね?


プラトンさん そういうこと。


ミミセミス それがまぁ僕のショタのイデアだと。


プラトンさん まさしくその通り。まぁあれだわな、現実のショタの美を想起させる何かがきっかけとなって、キミのショタのイデアにお声がかかってるってことだね。


ミミセミス つまりはそれは僕がその少年に恋をしてるということではなくて、あくまで僕のショタの
美に恋をしてるってことですよね。


プラトンさん そうそう。だからまぁ逆を言えばキミが恋をしてるようなショタッ子ってのは現実の少年にはいないってことになるわけ。


ミミセミス いや、そうでしょうね。いたら困ります。


プラトンさん 困る?なんで?


ミミセミス いや、マジで恋をしてしまいそうですからね。そうなったら僕は少年愛者になってしまい
ますからね。


プラトンさん あーそういうことね。世間の眼が気になってるわけか。


ミミセミス そりゃ気になりますよ。現代ってプラトンさんの時代ほど自由奔放な感じじゃないんですよ。引き蘢ってショタについて語ってるようなやつがいたとしたら犯罪予備軍として認識されるような社会です。


プラトンさん 堅苦しいなぁーそれ。


ミミセミス 堅苦しいですよ。


プラトンさん うち来ればいいじゃん?


ミミセミス え?ギリシャですか?


プラトンさん うん。


ミミセミス いや、でも僕は現代に生まれてきたわけですし、家族とかもいますからね。一応。ニューヨーク好きですし。


プラトンさん そっかー。まぁなんだかんだでまぁキミの時代がいいわけね。


ミミセミス そうですね。まぁ哲学をやるには堅苦しい時代ですけどね。


プラトンさん うん。そう思うよ。俺らとか捕まりそうだもんな。キミの時代じゃ。


ミミセミス っつーかもう職務質問とか受けますよ。多分。こんなこと立ち話してたら。


プラトンさん お互いまぁ無職みたいなもんだもんな。


ミミセミス そうですよー。無職っつったらもうそれだけで犯罪者みたいに思う人もいますからね。


プラトンさん 極端だね。それ。


ミミセミス いや、本当に極端です。


プラトンさん うん。とにかくだな、キミがなんで少年愛者になることを恐れてるのかよく分かった。


ミミセミス はい。


プラトンさん でも良い時代だよね。ある意味。


ミミセミス なんでですか?

 
プラトンさん だってそのさ、リアルにはいないはずのショタのイデアを具現化したようなショタコミックとかっていっぱいあるじゃん?ショタキャラもいっぱいいるじゃん?


ミミセミス そうですね。確かに。

 
プラトンさん まぁーああいうのがあれだよ、俺が言いたいショタのイデアでさ、まぁああいうのは幾何学オントロジーそのものだね。


ミミセミス まぁそうですよね。現実には存在しない不変のイデアの形ですもんね。


プラトンさん そうそう。


ミミセミス 僕で言えばヒカルの碁のショタッ気があった頃の進藤ヒカルが最強だと思ってるんですけど。


プラトンさん あぁー分かるな。ヒカル可愛いよな。


ミミセミス いや、死ぬほど可愛いですよ。


プラトンさん でもまぁ存在しないっつーかあんなエロい曲線を描いてる少年って実際いないもんな。あんな髪の色してる少年いないし。


ミミセミス いないですね。でもヒカルのほうが実際の少年より存在としては上なんですよね。


プラトンさん そういうことになるわな。完全なショタの美の想起として生まれるものだからね。


ミミセミス まぁ逆にリアルな少年をモデルにしてたらあんなキャラは出来ないってことですよね。


プラトンさん そういうこと。そういう意味で俺の言いたい幾何学的実在ってのは物理的実在から離れてるっつーか、完全に乖離してるってことになるわけよ。


ミミセミス 分かります。凄く。


プラトンさん だからこそ俺の言うショタの美ってのは安全なわけ。


ミミセミス そうですよね。ようはリアルに少年を襲ったりすることは無いってことですもんね。


プラトンさん そういうこと。だってリアルな少年は俺が恋している少年とは違うものだからね。まぁ想起をさせる媒介にはなるけども。


ミミセミス まぁそれってのがようは幾何学で言うところのダイアグラムみたいなもんですよね。


プラトンさん そうそう。それなんよ。


ミミセミス 幾何学的実在を想起させるための物理的に描かれる幾何学的実在ってことですよね。

プラトンさん そうそう。永遠の美を想起させるためのツールね。んでもまぁショタ道を極めればそんなダイアグラムがいらなくなるってーのはつまりは熟練の数学者がダイアグラムとかビジュアルツールを利用しなくても数学的思考が頭の中だけで出来るってことと一緒なんよね。


ミミセミス 頭の中に完璧な幾何学像やショタ像があるってことですよね。


プラトンさん そういうこと。


ミミセミス まぁ別に数学とショタって関係無いですよね。


プラトンさん んーまぁそりゃー表面上はね。んでも両方ともイデアってことで結局はまぁオントロジカルに言えば一緒よ。まぁジャンルが違うってだけで、存在のあり方としては一緒ってことね。


ミミセミス でもプラトンさんラディカルだなー。ホントに。


プラトンさん なんで?


ミミセミス だって例えばですよ?物理的存在ってのは数学的存在の反射ってことを言ってるじゃないですか?


プラトンさん まぁそうね。


ミミセミス ってことは現実に存在するショタッ子ってのもショタのイデアの反射だってことになりますよね?


プラトンさん そうね。まぁ実際は現実にもショタッ子ってのはいるけど、完全なショタではない。ただショタっぽさを想起させる存在なんであって、実際のショタではない。


ミミセミス まぁプラトンさんに言わせればそういう物理的なショタッ子ってのは不完全な存在ってことなんですよね?


プラトンさん そうだね。だってショタの美ってのが完璧な存在なんだから。


ミミセミス まぁそのショタの美の抽出物がまぁショタキャラだったりショタコミックなわけですよね。


プラトンさん そうそう。


ミミセミス まぁそのオリジンは実際の少年なんじゃなくてあくまでショタの美から来ている現実には存在しない完璧に美しいショタってことなんですよね。


プラトンさん そうそう。で、やおいってあるじゃん?ショタっていうよりかはボーイズラブっていうか、女の子とかが見るやつ。


ミミセミス ありますね。


プラトンさん ああいうのは写実的なんだよね。実際のジャニーズジュニアとかの同人誌とかもあるでしょ?ああいうのはまぁ俺から言わせれば下世話なんだよな。


ミミセミス っていうのは?


プラトンさん ようはだってああいうのは現実の美男子がモデルになってるわけじゃん?


ミミセミス そうですね。


プラトンさん つまりは不完全なものをモデルにしてそれを写実してるわけじゃん?


ミミセミス そういうことになりますね。


プラトンさん だから下世話なんだよね。


ミミセミス プラトンさんはゲイ嫌いなんですか?


プラトンさん いや、別にアンチではないが、少年愛とかショタと一緒にされると困るね。


ミミセミス あーそれは分かります。そういう意味で僕もまぁ自分のブログによく書いてるんですが、別に僕はゲイじゃないけど、まぁショタ好きだよっていう。


プラトンさん だから一緒にされると困るじゃん?違うもんだからさ。


ミミセミス そうですね。


プラトンさん 基本的にイデアから離れたものをベースにしてそれを模倣して形にするってのは嫌らしいことなんだよ。


ミミセミス あ、なんか、話の腰を折っちゃうようですけどね。


プラトンさん なになに?どうしたいきなり?


ミミセミス いや、僕なりに今思ったのはですね、いや、やっぱ夢っていいことですよねっていう。あ、まぁようはイデアですね。


プラトンさん そりゃそうだよ。だって完璧な真実在だもん。


ミミセミス でも僕の時代だと現実的じゃないものを空想するといいますか、そういうことばっか考えてるやつのことを夢見がちな青二才とかですね、夢ばっかり見ているピーターパーンだとかですね、まぁそんなことを言われるんですよ。


プラトンさん あードリームキラーってやつでしょ?


ミミセミス よく知ってますね。そうなんですよ。考え方が現実に立脚しているほうが、なんていうかまぁそのー大人といいますか・・・


プラトンさん 大人の定義が分からんけどね。


ミミセミス まぁ本当にそうなんですけどね。


プラトンさん でもまぁ俺に言わせればね、目の前に広がっている現実をベースに全てを考えるなんて存在としては下等なもんだよ。


ミミセミス 毒舌ですね。


プラトンさん だって本来は人間ってのはそのイデアに向かうために生きてるわけじゃん?


ミミセミス 言い方を変えれば夢に向かって生きてるみたいな?


プラトンさん まぁキミの時代の言い方をすればそういう風になるかな。まぁようはさ、政治でもそうだけどね、理想的な社会っていうね、ある種の理想郷を目指すためにプロセスを進めていくわけじゃん?


ミミセミス そうですね。


プラトンさん 理想なき政治なんて考えられる?


ミミセミス 考えられませんね。


プラトンさん それと同じでさ、夢が無い人生なんて考えられる?


ミミセミス 考えられませんね。


プラトンさん 夢の否定はイデアの否定で、それはつまりは人間性の否定だよね。真実在の否定なわけだからさ、真実在のヒエラルキーの下部に存在する物理的存在の人間の否定になるよね。


ミミセミス まぁそうですね。プラトンさんの構図で言えば。


プラトンさん いや、他の構図がそんなのあるか知らんけどさ。


ミミセミス でもまぁ現実を見据えることも必要ですけどね。


プラトンさん いや、俺はそんな甘ちゃんな話をしてるわけじゃないんよ。


ミミセミス あ、すみません。


プラトンさん まぁ別に謝らなくてもいいけどさ、そんなことは当然だよね。だって夢ばっか見てて現実考えなかったら死ぬでしょっていうか何事も崩壊するじゃん?


ミミセミス そうですね。


プラトンさん でも俺が言いたいのはね、向かう先がイデアじゃなきゃいけないってことなのよ。真実在に向かうというプロセスをするのが数学的オブジェクトとか真実在とか善の下部に存在する物理的存在の役割なんだから。


ミミセミス まぁ陳腐な言い方をすれば理想を持てってことですよね。


プラトンさん んー非常に陳腐だな。それは。あとまぁ俺的には「夢」みたいなのと「イデア」を一緒にされるのも困るんだけどね。まぁ脱構築っぽい比喩としてはいいんだけどさ。


ミミセミス すみません。


プラトンさん いや、別に謝らなくていってさっき言ったぢゃん?


ミミセミス あ、そうでした。


プラトンさん いやさ、こう考えてよ。


ミミセミス はい。


プラトンさん 物理的オブジェクトってのはね、数学的オブジェクトとかまぁさっき俺らが話してたところで言うところの幾何学的実在とかさ、そういう完璧なものになるというプロセスを常にしているという、言わば「なりつつあるもの」ってことなわけよ。


ミミセミス はい。


プラトンさん でさ、その「なりつつあるもの」がさ、「なろうとするもの」の図が見えてなかったらさ、一体それは何になろうとしてるの?って話になるじゃん?


ミミセミス 本当にそうですね。


プラトンさん それが俺の言いたいことよ。


ミミセミス まぁ僕の時代の自己啓発系のメソッドで言うところのまぁなりたい自分というのを思い描くってことでしょうかね。


プラトンさん んーまぁ完全に一緒とは言えないけど、んでもプロセスはほぼ同じだね。


ミミセミス で、まぁだとすれば最高になりたい自分を思い描いてそれに向かって「なりつつあるもの」として理想に近づくほうがいいわけですよね。


プラトンさん その通り。よく分かってるじゃん。


ミミセミス いや、褒められると照れます。ありがとうございます。


プラトンさん まぁキミの言うさ、なりたい自分と俺の言うショタとか幾何学的実在ってのは存在論的に言えば違うけど、んでもそのなりつつあるものが真実に近い形になろうとするっていうプロセス自体は同じなんだよね。


ミミセミス そうですよね。まぁ僕の言う自己啓発メソッドだと、なりたい自分というイデアを思い描くということでまぁある程度現実に立脚していますが、プラトンさんの言う幾何学的実在とかは僕らの感覚とか知覚とかとは関係無いところで完全に存在しているっていうことですもんね。


プラトンさん そういうこと。


ミミセミス でもなんか今思ったんですけどね、例えばなりたい自分というのを幾何学的存在のように自分の中で勝手に措定してしまうというのはどうでしょうか?


プラトンさん っつーのは?


ミミセミス ようはですね、まぁ仮に僕が僕のなりたい自分というのを思い描いたとしても、まぁそれは僕という現実に立脚したものなんであって、真実在とはほど遠いものですよね。


プラトンさん そうね。だって物理的存在なわけだから。


ミミセミス そうですよね。ただ僕が思ったのは自分の理想像というのを幾何学像のように完璧なものとして思い描く事で、むしろ不完全な物理的存在の僕という存在をイデアに近づけるためのプロセスとして、そういった完璧な自分というものを幾何学像のように思い描くというのがいいんじゃないかと思ったんですよね。


プラトンさん なるほどね。まぁオントロジカルに言えば、そんな存在は想像上のものなんだけど、んでもあるんだって思い描くってことね。


ミミセミス そうですね。いや、でもね、プラトンさん。


プラトンさん うん。なんか饒舌になってきたね。


ミミセミス あ、言われてみればそうですね。いや、僕なりに色々思うことがあるんで・・・。あ、んで思い描くってことなんですけどね、その理想像を思い描いてそれを実現していけばそれって幾何学証明みたいになりません?


プラトンさん あーなるほどねぇー。

ミミセミス 分かります?ようは幾何学的理論ってまぁ物理空間で証明できるじゃないですか?


プラトンさん うん。


ミミセミス それって幾何学的形が存在するから描けるわけですよね?ようは証明できるってことですよね?


プラトンさん そう。


ミミセミス ってことはですよ、僕が思い描いた自分の理想像というのもですね、その存在証明というのは僕の実現によって証明されていくわけで、それは証明されれば存在はあったって言えますよね?


プラトンさん その通りだね。実際、数学で言えば数学的にあるものでも証明されていないのでその存在が知られていないというものはいっぱいあるわけでさ、まぁなんだったっけ?ポール・エルデシュっつー風変わりな数学者いたでしょ?あいつが言うにはまぁ神が全ての数学の証明を持っているってことだったけどさ、ようはキミの今言ってることで言えば、キミがその神の証明に自分の証明を書き込んじゃえばいいってことだよね?


ミミセミス その通りです。


プラトンさん 数学的にはあり得ない話だけど、不完全な物理存在というものの本来のあるべき姿というのを自分なりの真存在と規定して、それをベースに証明を行っていくっていうのはまぁなかなかナイスなアイデアなんじゃないの?


ミミセミス ありがとうございます。


プラトンさん まぁようはその真存在になっていく一個一個のプロセスが公理になっていくみたいな話でしょ?


ミミセミス その通りです。


プラトンさん まぁ数学的な比喩を使った自己実現のプロセスとしてはいいんじゃない?


ミミセミス ありがとうございます。


プラトンさん まぁさー、でもさー、ショタの話に戻るけどさー・・・


ミミセミス はい。


プラトンさん なんでショタを体現したさ、キミで言えば進藤ヒカルとかさ、まぁショタキャラってさ、人種問わずにある一定の男の心を捉えるんだと思う?


ミミセミス いい質問ですね。いや、お答えしますよ。プラトンさん。それはズバリあれでしょう、ショタの美というのが幾何学的実在のように人間の感覚器官などとは完全に独立して存在している美だからですよね?


プラトンさん その通りなんだよね。それこそ別にリアルではゲイじゃない人の心まで捉えるあの美しさはね、それは男のイデアに内在されている美が抽象されたショタ像によってお呼びがかかってるんだよ。


ミミセミス さっき話していたところで言うところのダイアグラムとしての幾何学像ですよね?


プラトンさん そうそう。それ。


ミミセミス まぁ男に限った話じゃなくて、まぁ腐女子とか言われる、まぁそういうのが好きな女子達もいますけどね。むしろそっちのほうが多いんじゃないかと。


プラトンさん いや、それは断じて違うな、ミミセミス。っつーのはだね、腐女子の場合、女子ってのがポイントなんだよ。


ミミセミス と言いますと?


プラトンさん 女子の場合、形がどんなであれ男子に恋をするのは当然のことでしょ?


ミミセミス ええ。ごもっともです。まぁショタ好きの僕らが言うのも変な話ですけどね。


プラトンさん まぁね。で、それはさ、生物学的っつーか性的に言えば普通のことじゃん?


ミミセミス そうですね。まぁあくまでヘテロセクシャルをデフォルトとして考えた時ですけどね。


プラトンさん まぁそういうポリティカル・コレクトネス的な話はいいよ。俺が言いたいのはさ、それってのはね、女子って時点でさ、その女子がヘテロセクシャルならね、それは生物学的に当然であるっていうようなね、ようは物理的存在に規定されたものによってトリガーされてる要素があるでしょ?


ミミセミス 女子が男子を好きになると言う意味でまぁそうですね。


プラトンさん でしょ?それってのはすでに物理的なものが介在してるじゃん?


ミミセミス そうですね。


プラトンさん ってことはそれは100パーセントイデアじゃないよね。


ミミセミス そういうことになりますね。


プラトンさん でも俺らの事を考えてみなよ。俺らは別に少年を押し倒そうっていう魂胆は無いよね?


ミミセミス 無いですね。プラトンさんの本っぽく言えばゼウスに誓って。


プラトンさん 無いよね。うん。まぁキミで言えばさ、キミはヘテロなのにも関わらず進藤ヒカルという抽象されたショタのエッセンスを凝縮したようなキャラクターに心を奪われ続けているわけだ。


ミミセミス そうですね。その「続けている」ってのが言い得て妙ですね。もう結構長いですからね。かれこれ10年ぐらい経ちますよね。


プラトンさん それはなぜだか分かる?


ミミセミス まぁ・・・僕なりの理由はありますけど、プラトンさんの意見を聞きたいと思います。今は。


プラトンさん うん。ってーのはね、それがイデアにお声がかかっているものだからなんだよ。キミのショタの美というのに常にお声がかかる存在が進藤ヒカルというショタの媒体なわけだよ。


ミミセミス なるほど。だからまぁ常に変わらないというわけですね。10年経とうが僕は好きなままなわけだ。


プラトンさん そういうこと。


ミミセミス 言われてみればそうですね。物理世界における僕の女性の好みって変わりますからね。でもショタキャラに関しては変わらないですね・・・ってこれが所謂、不変のイデアってやつじゃないですか!


プラトンさん その通りなんだよ!ミミセミス!だからこそショタというのは最高の美の形態であり、恋の形態なんだよ。しかも男にしか許されていない究極的なイデアの形の一つだと言える。


ミミセミス なるほどね!


プラトンさん それの存在ってのはさ、ようはキミの中にあるショタの美ってのはね、物理世界とかキミの感覚とかとは関係無いレベルで存在してるわけよ。


ミミセミス それなんですけどね、僕がさっき言いたかったのはですね、人間にも自分の本来あるべき姿というイデアの存在が個々に存在してるんじゃないかと思うんです。


プラトンさん あーまぁその数学的実在みたいな感じでってことでしょ?


ミミセミス はいそうです。ただ主体がそれに気がつかずに、つまりはイデアになりつつある自分というのに気がつかずに生き続けると常に自分が恐らく普遍的に感じているであろうイデアの自分の存在との乖離を感じてしまい、常に不快感を感じる結果となってしまう。


プラトンさん でもそれは本人はイデアに気がついてないわけじゃん?どうやってそれを元に相違を感じて不快感を感じるっていうの?


ミミセミス それってのがまぁようはその不快感とか不幸な感じというのがですね、つまりはそれが人間が感じているイデアとの相違ということだと思うんです。


プラトンさん なるほどね。


ミミセミス 幸福ってのはイデアとの一致によって得られるわけですよね。だから自己実現をした人ってのはみんな大抵幸せなわけです。それは逆を言えばイデアとの相違を感じないからこそ来る幸福感というよりかは、不幸を感じないとか不快感を感じないということになるんですね。だからまぁ格別に不幸を感じていないって人が大抵まぁ幸福だったりするわけです。ようは幸福なのに幸福だって感じていない人が実際は幸福ってことですね。


プラトンさん ようはイデアとの相違による不快感が無いという意味でそれはイデアに近いか、まぁほぼ一致しているということになるわけだよね。


ミミセミス その通りです。


プラトンさん でもまぁそうかもね。ある意味でってのはさ、ショタに美を感じるのとかって別に理由無いじゃん?


ミミセミス 無いですね。


プラトンさん 「可愛い!」とかって思うから可愛いんであって、それはまぁ感覚的に分かるもんだよね。


ミミセミス そうですね。


プラトンさん でもそれは感覚によってもたらされた美なのではなく、感覚などとは独立した真実在としてのイデアにそのイデアを想起させるようなものがキミの体を通して繋がっているということだよね。


ミミセミス その通りです。


プラトンさん だからこそ完全に独立した存在としてのイデアが証明されるってわけだ。


ミミセミス まぁ証明と言う言葉は使えないと思いますけどね。


プラトンさん なんで?


ミミセミス まぁ僕の時代ではそれって科学的に証明されないとダメなんですよね。


プラトンさん っていうのは?


ミミセミス ようはそれは数式なり物体なり科学反応なりっていう客観的事実によってもたらされないと証明とは言えないんです。
 

プラトンさん 堅苦しいな。


ミミセミス まぁでもそうなんですよね。


プラトンさん ってことは俺の理論とかオカルト扱い?


ミミセミス まぁーオカルトってことは無いですけど、んでもまぁ身も蓋もない話ですよね。

プラトンさん 言うね。キミ。


ミミセミス まぁそういうことになっちゃうんですよね。だって例えば今、話したプラトンさんのイデアの話だって、その存在の証明なんて出来ないじゃないですか?


プラトンさん まぁでもそれは俺に言わせればさ、ショタにしたってキミが進藤ヒカルに反応してるってことがもう証明になってるわけよ。


ミミセミス でもそれは僕に限った事でまぁ他の人には言えないわけで・・・。


プラトンさん そりゃー個々のイデアが満場一致ってわけじゃないから当然だよね。


ミミセミス まぁ個々の数だけ宇宙がありますからね。


プラトンさん そうそう。それに便乗して言うと個々の数だけのイデアが存在する。


ミミセミス ってことはイデアって宇宙ってことですか?


プラトンさん まぁでも宇宙って具体的じゃん?宇宙はそこにあるよね。でも永遠ではない。でもイデアは永遠なんだよ。不変なわけ。


ミミセミス 個々に広がる宇宙的な空間ということで、まぁ実際の宇宙とは関係無いってことですね。


プラトンさん まぁそうね。宇宙ってのはまぁ言葉の比喩だよね。所謂、英語で言う「スペース」とかだとまぁスペースって場所も意味するじゃん?そんな意味での場所としてのスペースだよね。それがイデアに存在すると。


ミミセミス そこで僕のさっきのことを言うとですね、そのイデア空間に個々の理想的な自分というイデアルな像が存在しているのではないか?って思うわけですね。


プラトンさん うん。それは分かるよ。


ミミセミス で、まぁさっきの繰り返しになりますけどね、プラトンさんが僕に言ったことで言えば、僕が進藤ヒカルに反応しているということでそのイデアの存在が証明できるというのが、つまりは僕の話で言えば、現状への違和感とか不幸感が理想的な自分とイデアルな像との間に起きる相違という形で心に顕在化してくるということですね。つまりはその不幸感とか違和感とかが結果的にイデアルな像の存在証明になっているということです。


プラトンさん まぁキミがさっき俺に言ったことで言えばまぁキミの時代ではそれは証明にならんのだろ?


ミミセミス ならないですね。


プラトンさん まぁでも言いたいことは分かるよ。


ミミセミス ありがとうございます。


プラトンさん でもそれで言うとまぁ天職って言葉も説明がつくよな。


ミミセミス と言いますと?


プラトンさん ってのはさ、天職って概念はさ、言わば神から与えられたその人に備わっているアプリオリに最適な職業ってことじゃん?


ミミセミス はい。そうですね。


プラトンさん で、その人がその職に就けたってことはまぁキミの概念で言えばイデアとの一致ってことになるよね。


ミミセミス そうですね


プラトンさん まぁそれが幸せに直結しているかはともかくとして、んでもまぁ天職に就けたって比喩
が通用するのはまぁ大抵その人が向いた仕事をやってて幸せで自己実現が出来てるってことだもんね。


ミミセミス そうですね。それはまぁ本当に彫刻に近いと思うんですね。


プラトンさん うん。


ミミセミス というのはですね、ダヴィンチだかが言ってたように、その石から像を取り出すんですよね。これがダヴィンチにとっての彫刻というプロセスだった。


プラトンさん そういえばあいつも少年のことが好きだったっな。


ミミセミス まぁ彼の場合、リアルなほうでしたけどね。


プラトンさん そうなんだ。


ミミセミス はい。まぁそれはともかくですね、それってダヴィンチにとって、その石にはもうアプリオリに石像が存在しているということですよね。


プラトンさん そうなるね。まぁ比喩だろうけどね。


ミミセミス でも比喩だろうがなんだろうが本人は実際そう感じていたからそんなことを言ったんじゃないでしょうか?


プラトンさん まぁそうかもね。


ミミセミス で、まぁ人生のプロセスってのもそんなもんなんじゃないかと。


プラトンさん っていうと?


ミミセミス まぁようは自分っていうまだ彫られていない石があって、それを自分自身が彫刻していくっていうプロセスってことです。


プラトンさん で、その個々の石には絶対的真実在であるイデアが存在してるってことだよね。


ミミセミス そうですね。それを物理世界でイデアの反射として彫刻していける人というのがつまりは自己実現をする人ということですよね。


プラトンさん で、その彫刻をするためにはイデアという名の設計図が必要だと。


ミミセミス そうなんです。


プラトンさん で、無い人は無いで自分で理想的な設計図を作り上げちゃえばいいじゃん!ってのがさっきのキミの議論だったよね。


ミミセミス そうですね。もしかしたらその作り上げた設計図というのがイデアと合致している場合もあるわけで・・・というのがつまりはその作り上げた設計図が幸福や自己実現に繋がっていけばそれはつまりはイデアに存在していた気がついていない設計図だったということなんですよ。


プラトンさん まぁそれがさっきのキミの言うまぁ公理と定理って話だったよな。その設計図通りにやって上手く事が運べばこれがイデアだったのだ!って証明できるっていう。


ミミセミス その通りです。


プラトンさん まぁ問題はそのイデアをどう知るか?だよな。


ミミセミス そうですね。んでもそれは数学と一緒で、取り組んでいくことでしか分からないことなんじゃないでしょうか?つまりは数学者の一人一人が最初から知られていない定理とかを証明を生み出すわけではないのと一緒で、まぁ個々のイデアについても美のイデアとかショタのイデアは分かりやすいといいますか、持っている人には気がつきやすいものだと思うんですが、理想の自分というイデアに存在している自分というのに気がつくのは人次第ですよね。


プラトンさん そこでまぁあれだよな、俺の師匠が口癖のように言ってたさ、魂への配慮ってことになるんだよな。師匠の哲学を敷衍すればまぁあれだよな、魂の配慮っていうのがそのままイデアへの冒険と直結するってことになるんだよな。魂の配慮を行うことでしか、イデアの実像を感じてそれを設計図として自分の彫刻をすることはできないっていう。


ミミセミス そうなるとあれですね、なんていうかいかに学問というのが重要なのかが分かりますよね。というのはですね、イデアが分からない人がイデアを探す行為というのは、学問をやることで見つかる場合もあるわけですよね。まぁ見つかるというか気がつくというか。


プラトンさん 芸術然りだね。美とか善とか真実を求める心というか行為だよね。すなわちそれがエロスなわけだ。


ミミセミス ショタっ子が可愛いのもエロスですね。


プラトンさん そうね。純化された美という意味で。


ミミセミス なんか素敵ですよねぇー。エロスって。


プラトンさん いや、むしろそれが無いと人生だめっしょ。


ミミセミス そうですね。最近また色々と悩んでたわけなんですけど、なんか凄く心が晴れた気がしますね。エロスの心を常に研ぎすましておくというか、心の感度を高めておかないとイデアには向かえないというか、それがなんというか人生そのものであるみたいな・・・。


プラトンさん エロスがテロスってことやね。終わらない永遠の目標だねってことでまぁ話が一段落したし、まぁ今日は帰るわ。


ミミセミス あ、そうですか。いや、なんか色々とありがとうございます。


プラトンさん 何が?


ミミセミス いや・・・あ、なんでもないです。


プラトンさん んじゃ帰るね。


ミミセミス はい。ではまた。


プラトンさん うん。