ウォール伝、はてなバージョン。

革命家/徳の戦士/サタニストによる日々の思索を頭をクリーニングするかの如く書き連ねるブログ。

シミュラークル的なルネッサンス。

いや、新作を昨日のエントリーに貼ったんだけど今日のやつにも貼っとくね。



東京女子流 x DJ Tonka - ヒマワリと星屑 (Security Mix)


東京女子流「ヒマワリと星屑」+ DJ Tonka「Security」


DJ Bold Mushroom, 2011



小西康陽 x Vanilla Beans - 東京は夜の7時 (Karly's Dance Music Mix)


野本かりあ「Karly's Dance Music」+ Vanilla Beant「東京は夜の7時」


DJ Bold Mushroom, 2011


吉田豪によるとアイドルってのはファンに足りない部分を補わせるっつーか、完璧じゃないところをファンが応援するっていう構造があるらしいんだけど東京女子流は完璧だよなぁー。んでもまぁなんつーか改めてパフュームの良さがわかった気もするけどね。中田ヤスタカのトラックだからグルーヴ感が無いとかイマイチ突き抜けるところがないっていうさ、大丈夫なのか?って思わせるハラハラ感だよね。アイドルなのに曲がかっこいい!っていうさ、なんかwikiによればアイドルは曲がダサくないといけないみたいなセオリーがあったのを中田ヤスタカが壊したとか言うけどまぁかっこよくないじゃん?で、俺が前から書いてるトラックのクオリティが高いアイドルグループってのがいたら完璧なんだけどなぁーってのを具現化させたのが東京女子流だよね。今はアイドルグループバブルらしいけどそんな中でまぁ良いのが出てきたなーっつってもデビューは去年か。


曲は全体的にどっかで聞いた事があるような「なんとか風」なんだけどさ、FPM風とかアース風とかなんとか。あとは80年代のシティポップス風とかさ、あくまでまぁ記号的なんだよね。でもその記号を劣化させずに当てはめてる感じがいいんだよね。何々風ってのとパクりって違うじゃん?中田ヤスタカが痛いのはやっぱパクってるからだよね。記号的な使い方とパクりの違いって説明し辛いんだけどさ、まぁマッシュアップなんて最たるもんじゃん?あくまでまぁ使われている曲のどっちかを知っているとかさ、既知であることが条件だけど、そこでまぁ記号同士が足されて異化するわけでしょ?まぁそこがあくまで記号なんだよね。でもフレーズやら作りやらをサンプリングとかオマージュじゃなくてマジで持ってきちゃうってのは本当にアウトだよね。中田ヤスタカ坂本龍一が似てるってのはレベルの差はあれそういうところなんだけど。


んでも東京女子流が良いのは作曲家が前に出てないことだよね。曲のクオリティは高いけどオリジナリティがあるわけじゃないんで「これ誰の曲?」ってならないじゃん?「これなんていうグループ?」っていうさ、歌と曲と見た目とか踊りってのが合わさってまぁああいうユニットなわけだから評価の点がそういう総合的なところに行くってのが上手いよね。バランスが良いというかなんというか。ゴミが増えたなぁーっていう雰囲気の中で出てきた本格派って感じだよね。ああいう直球の曲と歌で勝負してるってのがいいよね。まぁAKBとかがいるから良く見えるのかもしれないけどね。


アイドルってイコールメディアじゃん?それは宇多丸さんが言うような意味でのメディアじゃなくてメディアの力によって実力とか関係無く売れちゃうっていうさ、AKB=電通みたいなそういう感じね。そういうんじゃなくて東京女子流は直球だから健全な感じがするよね。ある意味でジャケとのギャップがある。アイドルだなー!って感じなんだけど曲がアダルトなんだよね。大人っぽい曲に異様に歌唱力のある子供の声が乗ってる感じね。普通に歌ってもつまらないからこういうギャップが面白いんだよね。曲名とか見ると星のマークとかついてて「さぞかし軽い感じなんだろうなー」と思ったらすげー本格的なんだもんね。それこそ普通の女性シンガーがカバーとかしてもよさそうな曲とかがざらにあるから凄い。なんかああいうのがいるってのがすげー安心する。ゲームでペルソナ4が評価されてるっつー安心感と一緒だよね。ゲームが本当にダメになってる中で本当に良い作品だもんね。ペルソナ4は。ちなみにアニメはゲームクリアした人向けに作られてるっつーかさ、逆にやってない人はどう見えるんだろうな?って感じだよね。あの忠実さは凄いよな。


あ、ちなみに中田ヤスタカは別にディスってるわけじゃないからね。前にも書いたけど真面目にやろうとするといつも空回りするからきゃりーみたいな気が抜けたようなのをやらせると右に出るものはいないわけだからやっぱ中田サウンドはああいうのが似合うよね。カプセルも頭の中からっぽ!みたいなサウンドっていうかさ、それが良かったわけじゃん?ダフトパンクになってから嫌いになったしまともなアルバム出てないと思うけどね。ちなみにかなり前になるけど野本かりあなんかはやっぱり小西さん良い仕事してたよね。最近聞いたんだけど。あとはバニラビーンズね。こんなのが居たのか!という。で、恐らく全てに共通してるのがフレーバーが80年代とか90年代なんだよね。


ようは音楽の全盛期みたいな雰囲気をポップスでリバイバルさせてるような感じなのね。まぁ俺が残念ながら90年代の人っつーかもうそんな昔なんだよなぁーとか思うとアレなんだけど、まぁそういう反応もあるけどさ、んでもやっぱ俺的に言えば2000年以降音楽って低迷してるんだよね。実際良いのが少なくなったしだから音楽があんまり売れなくなったのは明白なんだけど、そこでなんつーかさ、はてなキーワードシミュラークルの定義を引用するとさ「元来は文化人類学の用語であり、ある土地の伝統文化が滅びてしまった後、後世の人間がそれを惜しんで復活させた「まがいもの文化」を指す」ってことなんだけど、まがいものとかはともかくとして伝統文化が滅びた後に後世の人間がそれを惜しんで復活させたってようはなんつーかレトロ系全般に言えることだよね。


東京女子流はかなり80年代だよな。全体的に。ディスコっぽかったりファンクっぽかったりなんつーかとりあえずフレーバーが昔なんだけどフューチャーレトロでもなく単純な焼き増しでもなくアイドル系+80年代のちゃんとした音楽っていうようなフォーミュラがあるよね。それが音的に成功してるっつーんだから皮肉なもんだ。ようはもうフォーマットが無いわけでしょ?だから全盛期の頃の音を今に甦らせるっていう色んな意味でのルネッサンスな感じってのが必要になるんだよね。そこをもうシミュラークルを開き直って全開でやっちまおう!っていうそういう感じだよね。


ところでダブステップはなんか去年ぐらいからすんげーコンピとか乱発されてんのね。UK系の流行の音の同じ流れだわ。一時期のジャングルとかムンベとか2stepと一緒ね。UK流行現象ね。コンピ乱発でもう出るのが無くなっちゃうっていう。やるのが簡単だからちょっとセンスあれば誰でもできるしね。で、なんかグライムと混ざってるよね。良い意味で下品になってるよね。やっぱ俺的に言うとzed biasとかwookieみたいなのがまぁある意味でオリジンみたいなことをやってたわけだよね。roots of dubstepってコンピがあるけどああいうのがスタイルとして定着した感じだったんだけどグライムとかムンベのビヨンビヨンベースが入ってきてさ、アルペジオでえげつない音をそのまま弾いたようなベースのやつとかさ、なんか進化が早いよね。


ムンベはこういう流れを10年間かけてやってきたんだけどダブステップは5年かもっとそれ以内かもね。2008年とか2009年のダブステップってまだ今ほどエゲつなくないもんね。明らかに2010年から過激になってきてるよね。すんげーアンチがいるみたいだけど俺は好きなんだけどね。あれってUKストリートカルチャーだからね。ドラムンベースがそうであったようにさ、UKのBボーイなんだよね。あれって。だからイギリス人がグライムのトラックの上でラップするってまぁアメリカで言うヒップホップなんだよね。んでもカルチャーは似てるから広義な意味ではヒップホップなんだと思うな。実際ヒップホップとかストリートカルチャーへのオマージュみたいなダブステップとかグライム多いもんね。まぁその一方でサイバー系みたいなのもあるけどそれはムンベも同じだったからね。


いやーそう思うとUKカルチャーってしぶといよな。ムンベと来て2stepで次はダブステップ/グライムか?と思いきや結局は一本線っていうさ、違うもんじゃないんだよね。実際ムンベやってた人が変名とかでやってるのとか多いだろうし。zincのcrack house路線は正直微妙だったけどね。んでもやっぱまぁシンプルイズベストだよな。俺はダブステップとかの頭の悪さが大好きなんだよね。あの単純さっていうか音圧凄けりゃいいみたいな感じね。ムンベもアホアホなのが大好きだし。まぁjump upみたいなやつね。あと単純と言えばそんなに流行ってないけどバルティモアが好きなんだよね。あのdj classとかのやつね。バルティモアブレイクスか。ゲットーハウスみたいなノリなんだよね。いや、やっぱ俺は基本的にシカゴハウスっつーかゲットーハウスがルーツの人だかさ、やっぱそれが変わらないんだろうね。単純さとかとグルーヴとかしか追求してない感じが大好きなんだよね。


そう思うとさ、一応まぁ新しいスタイルみたいな感じになってるやつって全然地続きなんだよね。だから全然新しくないんだよね。やっぱ俺の感覚で言うとjungleとムンベと2stepってデカかったわけよ。あれもまぁreinforceの初期とかで言ってもまぁレイヴ系からの地続きではあるんだけどさ、んでもやっぱ始まりがそこなんだよね。まぁあのレイヴ系のブレイクビーツ二倍速となんかのボーカル二倍速でムシ声みたいなののルーツがいつ頃なのかはわからんけどさ、まぁ90年代前半だよね。91年とか92年だよね。プロディジーのファーストがこの頃のスタイルを極め尽くしたよね。クオリティ高過ぎで未だに大好きなんだよね。あれがベストだもんな。あれ以降のデジロック路線は全然好きじゃなかったもんね。んでもプロディジーってUKではヒーローなんだよね。教育テレビとかの子供の番組とかに出るぐらいな感じで。


あ、んで話戻るけどさ、バルティモア系がすでにUKで取り入れられててグライムとかと混ざってたりするんだよね。下品過ぎて聞く人選び過ぎだけど。こうなるともうもはやアングラ系の枝分かれなんでスタイルとは言い辛いよな。2stepとかムンベとかって歌謡曲とかcmとかで使われるようなある意味でのポップな形式じゃん?元はアングラでポップスがそれをスポイルしてるんだけど、んでもスポイルできるだけの柔軟さがあるってことだもんね。それで言うとなんつーかcmっつーと思い浮かぶのがさ、特に日本に帰ってきてからcm見る機会が増えたんで思うんだけど今更のエレクトロニカがcmで多いよね。ピコピコのカチカチのクリックハウスみたいなのが今更なんか「最新」とか「デジタル」を表すアイコン的な音使いをされてるっていう。んでもあれはもう10年前の音だからね。考えてみれば。


click&cutsとかから聞いてた人達なんて「なんで今更?」だろうな。やってる側は地で最新型とかって思ってそうだけどね。あとはデジタルシンセのポップスっつーか打ち込み曲ね。そんなにやりたいんだったらんじゃあおっさんとかを唸らせるようなヴィンテージシンセオンリーのポップスとか作ってくれ!って思うよね。んでもベタにムーグとか使うんじゃなくて4heroのパラレルユニバースみたいな音使いでやってほしいよね。あれはもうジャングルとかアートコアって意味でも凄いんだけどシンセサイザー音楽として芸術的なんだよね。で、俺的な解釈ではあの構造をそのまま生楽器に変えたのがtwo pagesだよねっつっても二枚目はそのまんまなんだけど。前にも書いたけど二枚目は当時大嫌いだったんだけど今聞くとモロにパラレルユビバースの進化系でしかもこれでもか!ってぐらいのヴィンテージシンセ使いで凄いんだよね。それにしてもまぁー凄い時代だったよなー。


4heroがジャズ系のDJとかにも飛び火してかけられるとかさ、あとはジャザノバとかね。別に過去の人じゃなくて今もやってるけどさ、なんか凄かったな。あの頃の記憶が強過ぎるから今が本当につまらなく感じるんだろうなぁー。渋谷で言えばシスコとかがあった時代が一番良かったね。俺の歴史で言うとまずはシスコなんだよね。で、そっからだんだんフューチャージャズとかダウンテンポに凝り始めたんでシスコの二回にあったっつーか今あるのかわからないけどさ、dmrだったかな?なんか二つあったじゃん?それの右側ね。そこで散財をするようになってたんだよね。


で、一旦そういうクラブミュージック系を掘るのをやめてんでジャズに凝りだしてからは渋谷って言えばもっぱらユニオンの地下か新宿ジャズ館になったんだよね。ちなみにシスコで掘ってた後ぐらいに実験音楽にハマり始めたからロフトのwaveが凄かったんだよね。アヴァンギャルド系が。結構有名な人が担当してたんだけどさ、とにかくまぁ3万とか平気で使ってたよねっつーかバイト代全部だったな。凄いでしょ?ニート臭満載の俺でも実はバイトをして機材とかレコード買ってた時代があったんです!っていう。そういう観点から労働はクソだ!っていうのと完全なニート観点からの労働はクソだ!っていうのとは似て非なるものだからね。昨日書いた紆余曲折のイデア主義の話みたいなもんだわ。


まぁでも完全なニートの人達は俺ぐらいのちょっと前の世代の人達とかから酷いバイトの話とかを散々聞かされてきたっつーかさ、ネットがちょうどメジャーになり始めた頃だからそういう情報が流れるようになったんだよね。で、体感しなくてもバイトの現場の中身がネットの暴露話でわかっちゃったっていう。だから明らかに損だからバイトしなくなるって思えば超合理的な行動なんだよね。超合理的にバイトすれば色々と楽しくなるし色んなところに行けるようになるしなんでも買える!ぐらいになればその合理性から怠惰なやつですらバイトすると思うんだけどやらないっつーのはようは明らかに損だからだよね。


800円ぐらいしかもらえない割に作業がキツ過ぎたり人間関係がハーシュ過ぎたりハラスメントがデフォだったり。俺は経験者だからそれがデフォぐらいの勢いって言えるんだよね。経験から。いや、でもここはデカいよ。経験から言えるのと情報から言えるのとでは違うからね。そういう意味でまぁ俺はバイトしてて良かったなぁーとは思うよね。ぜってぇーあんなの二度とやらないしあんなことしなけりゃ生きていけなくなるのが嫌だ!っていう考え方が形成されたわけだから。いまだにコンビニとか行くと毒気に当てられるよね。もう思い出して吐き気がするもん。コンビニの匂いがダメだね。トラウマだもんな。セブンイレブンなんて恐らくバイトした後はほとんど行ってないと思うね。


懐古趣味丸出しみたいになった気がするけどまぁでも時代もそうじゃん?そもそもペルソナだって90年代の全盛期のものだしオリジンで言えばメガテンなんだから。ゲームで言えばしつこいようだけど90年代に良かったもんがほとんどダメになったよね。いつも書くけど音楽も似たようなダメになり方をしてるんだよね。とりあえず出さなきゃいけないからっつーんでクソみたいなのを量産するようになって完全に消費者の信用を失ったっていう。で、なんかアイドル系に関して言えば2000年以降の暗黒期を奪回するようなルネッサンスな感じがするんだよねっつーかさっき挙げた女子流とかバニラビーンズとかしか知らないけどね。


時代に抗うかの如くクオリティで勝負してるのがまぁルネッサンスなわけだよ。デフォが落ちきった商業主義なんだとすればこれはルネッサンスなんだと信じたいけど、んでもあくまでやっぱルネッサンスなんだよね。復活なんだよね。古いものの。んでもクソが出るよりいいんだからやってほしいよね。あとホントに流行とか関係無くコラージュ的にみんな勝手に現代的な解釈で色んなスタイルの音楽やっちゃえばいいんだよってまぁやってるのか。それでもせいぜい50年代からの50年間ぐらいしかないから参照するものが限られててそれですらもう煮詰まってるんだよね。ハリウッド映画とかでなぜかアメコミを映画化とかさ、三銃士だのホームズだの海賊ものみたいなのをあえてデカイスケールでやるっつーのもネタが無いからだよね。思うにマトリックスで極まり過ぎたね。もうあれ以上のやつは無理だろう。あれもまぁシミュラークルなわけだけどね。意図的で方法論的なね。それが1999年にあったってシンボリック過ぎるよな。当時は教養が無かったから全く理解できなかったけど。


アメリカ映画はそのうち80年代とかのベタな恋愛映画のリミックスとかリメイクとかやるようになると思うね。ユーガットメールの現代版とか。ネットっつってもインターフェース変わってるから話も変えられるもんね。まぁあれは90年代の映画だけど。バックトゥーザフューチャーのリメイクとかね。ホームアローンとかアダムスファミリーとか。実際それを地でリアルタイムにやり続けたのがジェイソンシリーズだよね。宇宙に行ってアンドロイドと闘うことになるとはね。まぁこれですらもうだいぶ前だけど。あとはまぁシチュエーション系だよね。sawが流行ってんでどっかで遭難とか密室で誰がどうのとかさ、これもまぁようはダブステップみたいなもんなんだよね。全部が形骸化しててさ、なんか流行みたいなので大量生産されるみたいなのって本当にどの分野も変わらないよね。なんかあと読まないからわからないけど文学とか完全に死んでる気がするんだけどね。J文学とかは独自のもんなんであって本当の文学なんてもう無いんじゃない?まぁでも古くさくない大衆的な小説ってことになるとやっぱラノベなんじゃねーの?って気がするよね。明らかに文学の定義とか流れとは反するんだけど売れてるってことでもう認めるしかないもんね。俺は小説ダメだから読んだ事ないけどね。


なんかさ、数学の話しようと思ったんだけどさ、「まぁこの辺で本題なんだけど・・・」って始まるつもりがこれが長くなったんでもう今日はこれでいいや。いつものパターンね。気がついたらもう寝る時間っていう。んじゃまた近いうちに。