数理ファイナンスな日々。その1。

色々と金融関係の本を読んできたけどまぁあれだね、ヘッジファンドがどうのとか恐慌がどうのとかってまぁようは歴史じゃん?誰々がこんな感じで始めたことがこういうことに繋がって・・・ってそれが哲学とか科学なら楽しいけど銀行とかファンドとかの話って別に楽しくないよね。だからさすがに何冊も読むと飽きてくるし「またこういう話か」っていうさ、まぁ知識としてはあっていいんだけど知的刺激は一切受けないよねっていうか最初だけだね。知らないときは歴史を知るってのは楽しいけど大体分かってくるとあとはもうつまらんね。別にそんなディティールとかどうでもいいし。


そんな感じでかなり食傷気味だったんだけど、んでそういう類の本ばっか読んでたんでガッツリとした数理ファイナンスのテキストを読もうと思って読み始めたらやっぱ楽しいんだよねっつーのがようはやっぱ俺は数学が好きなんだってことね。ただ純粋数学だと圏論とか代数幾何とかクラス理論とかっていうような抽象的なものにしか興味ないんだけど、数理ファイナンスの場合、それだけではとてもやろうとは思えない確率論とか偏微分とかを金融っつーネタを通して楽しめるからいいんだよね。まぁそれ言い出したら物理もそうじゃんって話になるんだけどそんなに別に俺は物理現象に興味があるわけじゃないからね。いや、物理現象がこんな数学で記述できるなんて面白いな!的な物理で感じる感動みたいなのが俺の場合、数理ファイナンスだったんだと思ったね。


なのでもうあんま本の濫読はやめてゆっくりテキストを読もうかなぁーと思ってるよね。なんかずーっと株関係の話っつーのも飽きるんだよね。でもテキストの場合、まぁそりゃ株だけどヘッジファンドがどうだのゴールドマンサックスがあーだのって話じゃなくてまぁ数学の話じゃないですか?だから数学に戻るって感じだよね。あーやっぱりここなんだなぁーとは思ったよね。結局、喜びを感じる部分ってのが数学の部分なんだよね。あー俺やっぱりブレないなぁーってのを自分でも関心しとるわけですよ(笑)そういう意味でそんなに細かい数理の話がしょっちゅう出てくるわけではない経済学に関してはやっぱりガッツリやるのは無理だなぁーって思ったよね。何しろ本当につまらないんだよね(笑)経済学ってつまらないことで有名らしいんだよね。いや、確かにそうだわ。あとまぁ「経済学もやらなくては・・・」って思わなくていいっつーのは楽だよね。結局まぁ数学にしか興味が無いんで数理ファイナンス一本に絞ってそれを集中的にやろうってことになると注意力が散漫にならないじゃん?色々やんなきゃ・・・って思ってると一個のことに集中しづらくなるけどまぁやっぱあれだね、フォーカスする場所ってのを決めたほうがいいね。


やっぱそういう意味で偏ってるよね。俺。ジェネラリスト路線か?と思いきや結局数学が好きなだけなんじゃん!っていうようなさ、色々と観察したけどまぁあんたは女好きっつーよりかは脚が好きなだけなんだねってことがバレちゃうみたいな感じか。いや、脚が好きで何が悪い!って話ですからね。ジェネラリストって女性を愛することが出来る人なんだよね。で、俺は所詮数学フェチだから局所的なところに変態的な性欲を持つんだよね。ちなみに俺の性癖もそうなんでまぁ基本そういう構造なんだろうね。頭が。で、それも脚フェチとか鼻フックフェチみたいなジャンルわけできるようなもんじゃないんだよね。興奮するポイントとか条件とかがすげー限られてるんでジャンル分けされないんだよね。そんぐらいまぁマニアックってことなわけだ。まぁ本当に変態ですよ。めちゃめちゃに変態なAVですらも俺の変態さに敵うものって見たことないもんね。


まぁそんなわけでさ、ファイナンス全般のまぁ会社についてとか銀行についてとかってのがちゃんと説明されてるようなビジネススクールとかMBAコースで使うようなテキストも一応買ったんだけどやっぱあんま進まないよね(笑)なにしろつまらないんだよな。相変わらず俺はお勉強は出来ないなって本当に思うんですよ。いや、実際に出来なかったしね。いや、こんな感じだからあのままアメリカの大学に進学しても相当ダメだったろうなぁーとは思ったよね。んでもあれなのかな?あのままアメリカの大学に進学した可能世界の俺もファイナンスに興味を持つようになるのかね?んでもそうなるとニューヨークってメッカだよなぁー(笑)まぁでもあれなんだよね、いつもの運命愛の話になるんだけど、恐らく今の流れで来てないとこうはならなかったはずなんだよね。


で、数理ファイナンスにハマっている今の俺ってやっぱ最高なのよ。生活全般に満足して無くても学究の道としてはすげーエキサイティングな感じになってるから流れが正解なんだよね。数学の流れが極端な抽象化によってちょっと熱が途切れかけてたときにファイナンスが来たっつーのもなんか本当に俺は何かを掴む能力には本当に長けてるなぁーって思いますよね。一時期相当迷走してたけど今は新ジャンルを見つけて熱狂してますからねっつってもまぁ1日で集中できる時間なんて限られてるし、俺の場合、寝る6時間前ぐらいからじゃないと何のやる気も起こらないんだよね。だから起床後すぐからの半日って地獄ですよ。退屈でダルいし何もやる気が起こらない・・・っていうまぁ典型的な日内変動なんですけどね。凄まじい気分のvolatilityなんですよ(笑)


気分障害の人の気分と株価の不安定さって似てると思うね。安定することが無くて常に落ちたり上がったりしてるっていう。で、安定を求められているものの大半は出来ないんだよね。まぁそりゃそうだよね。昨日は調子良かったのに今日は絶不調で会話すらも出来ないなんて人がどっかでやってけるわけないよね。株は気分障害の人の精神状態よりかは変動性が無いと直感的に思われるかもしれないけど全然そんなことないね。マジで良い勝負だと思いますよ。気分障害で怖いのは暴落したときに自殺する場合があるってことだよね。なんかそういうリスクのあり方とかもすげー似てると思うんだよね。株と躁鬱とか気分障害って。なんかそういうところに妙な親和性を感じるんだよね。俺の気分にそっくりだなぁーと思ってね。振る舞いが(笑)


まぁそんな感じなんだけど歴史っぽいやつはもう飽きたから積読になってるやつは一旦封印でもう数学メインにしちゃおうかなぁーと思ってるんだよねーっつってもまぁ考え方としては一通りの金融とか経済の歴史からベストセラーになった一般書からとりあえずメジャーなやつは読みつくしてから理論に行こうかなって思ってたんだけどもう無理かなぁーと思ってね。飽きちゃったんすよね。何回も書いてるけども。で、逆に今は知識がついてきたんで一般書でもよりテクニカルな話題を扱っている本のほうが面白く感じるんだよね。2ヶ月前とかにはさっぱり分からなかったような本が逆に今は楽しいと感じるようになってきてる。明らかに知識が定着してきたからでしょう。だからまぁあれだよね、広い話題を扱ってるような一般書がつまらなく思えてくるようになってきてるんだと思うんだよね。


まぁあとさ、あれだよね、特に金融とか経済ってドキュメンタリーとか多いからああいうのを片っ端から見たほうがいいね。やっぱ読書って疲れるじゃないですか?あとまぁオーディオブックなんかでも良いと思うんだよね。結局まぁ誰かがこうしてあーしたみたいな話なわけだからそれは朗読を聴いたほうが効率が良いよね。なんかやっぱさ、俺って読むやつにしても本を置いて「うーん」って考えちゃうような類の読書が好きでさ、ただ活字を読むだけってどちらかというと嫌いなんだよね。散々本を読んでても別にそこまで活字を読むことが好きなわけじゃないんだよね。ようは概念とか考えるとかってことが好きなわけでさ、だからやっぱあれなんだよね、哲学と数学が好きなんだと思うんだよね。で、経済学とか金融っつっても数理ファイナンスっつーよりかはファイナンス全般のお勉強的な話になるとすげー眠くなってくるっていう(笑)


もうやっぱ数学最高ね。数学大好きだわ。本当に。数学に救われてるわ。マジで。数理ファイナンスのおかげで偏微分とか確率論も楽しめるようになってるわけだから最高ですね。結果的にこれって数学全般の知識が増えて深まっていくってことだからね。数理ファイナンスにしか出てこないような異様な数学をやってるわけじゃなくて数学が応用されてるってものをやってるわけで結局はそれは数学なんだよね。で、いつも書くけど抽象的な何たら空間におけるなんたら関数のなんたらの数値におけるなんたら・・・みたいなんじゃなくて具体的な金融におけるファクターのこういう部分っていう具体性があるじゃん?


いや、具体性が無いと理解できないってことじゃないのよ。そりゃバリバリ抽象数学やってきてたわけだからそんなわけはない。ただ抽象数学はいつも書くように理論のための理論のためのまた理論とかになると結局これって何なの?ってことになっちゃうんだよね。何についてやってるのかっていう実感が湧かなくなっちゃったりして。あとまぁあってもなくてもどうでもいいってのが多くなっちゃうよね。そこはまぁ逆にあれなんだろうな、俺は純粋数学者にはなりきれないんだろうな。実感が欲しくなってるってことはそういうことでしょう。


あとまぁ前にも書いたけど抽象性が高くなると虚しさが増してくるんだよね。でも金融の場合、抽象的でも具体性があるじゃん?何かのメカニズムを理解すればまた違う世界とか世の中の見え方とかお金の流れが見えてくるっていう視野が広がる感じがあるよね。純粋数学の場合、超細部をまたさらに拡大して観察するみたいなどんどんミクロになっていくからつまんなくなってくるんだよね。数理ファイナンスの場合、ある程度抽象的でなおかつ色んな仕組みが分かるから数学と具体的な世の中との兼ね合いっつーか絶妙なバランスが合っていいんだよね。正直、こんなに面白いもんだとは思わなかったわけよ。驚いたことに結構エレガントなやつとかあるしね。まぁそれが正しいかはともかくとして(笑)


まぁでもあれですよ、マンデルブロの本とかもまだ読んでないけど読むわけでさ、なんかあれだよね、今、数理ファイナンスをやるっつーのは過去のモデルってのを相対化して知ることができるし、何がダメだったのか?ってのを専門家によって語られたりしてるから何がダメで何があってるんだけどモデル化はできてないのか?ってのが分かるじゃん?散々勉強したけどモデル自体が間違ってた!みたいなことは無いのがいいよね。そういう意味で昔の金融工学ってクズみたいなもんだから散々勉強してた人は哀れだよね。まぁそりゃ経済学も同じなんだけど。


あとまぁあれね、「いや、これも仮定自体が怪しいよね」っていうまぁ常に疑いを持ちながらやるってのはデフォで重要だよね。そこがまぁ本当の科学とは違うところですよね。所詮は暫定的な数学によるモデル化にしか過ぎないわけだから。まぁ本当の科学でも疑うことは重要なんですけどね。まぁーでも散々こないだ書いたけど効率的市場仮説ってのはもう本当にオカルトレベルだよね。あんなのが過去何十年もスタンダードとして教えられてきてるし今も教えられてるっつーんだから驚愕ですよね。


ってここまで書いてて面倒でアップしなくてんでまた書いたやつがあるんでそれは明日貼るわ。んじゃまた。