ハィ・ファイ遊民。


https://www.mixcloud.com/Mimisemi/mondozero-hour/


ライナーノーツ。


Mondo:Zero Hour 〜真にハィ・ファイであるということ〜



最近の耳蝉のメタリアル路線にシンクロするようなこの収まりきらないモンド熱はまさに多元的に世界を見ることの楽しさを示唆している。「モンド」とは言わば世界の見方なのであってジャンルではないのだ。その哲学的なアウトプットの深みを考えると、ダイレクトに強度に繋がるような生々しさ、ヴィヴィッドなヴィジョンとディフィニジョンに加えて、明快なまでの思想の奥行きと最高のラディカルさと最良の快楽を得るために、ミックスを作り上げるまでの全部の過程は、熟練したDJの技術とセンスを総動員してかからなければならないものである。耳蝉は最近またレコードを掘ることに楽しみを感じているので、その思想ばかりではなく、雰囲気、内容の点でも十分保証されている。


Mondo:Zero Hourのようにクオリティに特に留意されて作られるミックスでは、レコードを掘り続けるパッションとこれをミックスするDJとの間に密接な結びつきがなければうまくいかないことは、実際にこのようなDJを行ったことのある人ならばよくわかることである。真にハィ・ファイであるということは必ずしもその音質を意味しないのである。その人間の生き様、思想、そしてAttitudeが真にハィ・ファイであるということを意味するのだ。


そんな中で生まれてきたのがこのMondo:Zero Hourなのだ。このミックスの製作者耳蝉は、「人生を豊かにして音楽のたのしさを倍加させ、道楽の水準をより高く置くために、21世紀の全てのバチェラーのロールモデルとなるべく日々切磋琢磨するのだ」と語っている。あなたがMondo:Zero Hourをききたいと思った時はすでに最高の道楽加減を持つミックスをきく楽しみを味わっているわけで、あなたの音楽ライブラリーも、Mondo:Zero Hourが加わることによって、音楽的に哲学的に一人前になってきたと言ってよいと思う。Mondo:Zero Hourは、あなた方の望んでいる完成された最高のバチェラー度と最良のクオリティを提供している。