音と速度。

新作できたので。

 

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そろそろ外出たいわ。マジで。これがプロミュージシャンならスタジオに缶詰でさーって言えるんだけどそうじゃないからただ引きこもっているだけになるっていうね(笑)まぁつまりは概念ってのは相対的ってことですよね。何を持ってプロとするのか?っつーんでそれが食えているのか?とかクオリティなのか?とか別に低クオリティでも金になるようなものもあれば高クオリティなのに食えないのもあればまぁプロアマとか関係ないんですよ。スタジオに缶詰でさーって言うのはまぁアピりたいだけなんだよね。

 

ずーっと仕事だったっつーのもまぁ事実としてそうならまぁいいんだけどアピりたい場合、俺は勤勉なんだとかね、お前みたいに遊んでるわけじゃないんだっつーアピールだったりとか、でもそれだって仕事らしいもんが仕事として成立しなくなる場合もあるわけだしさ、それを仕事って言うかね?っていうようなものに成り下がる場合もあるわけじゃん?逆にバイトを仕事って言う人もいるからね。本当にこの仕事っつー概念は曖昧だわっつーかキーボード買って二か月ぐらい経つのに打ちづらすぎてもう変えよっと。

 

別にまぁずーっと仕事してようが偉くもなんともないしね、んでもまぁ仕事の定義によっちゃー社会で自分の役割を引き受けることだみたいなのもあってそれで言うと動画職人とか金になってなくても面白い動画やらネタ作ってる人のそのネタ作ってる時間って仕事ですよね。仕事してたって言える仕事じゃないんだけど。

 

まぁなんか昔から俺はこの仕事だとか社会人みたいな意味分からない概念を否定っつーか何なの?って思ってきたけど今ってまただいぶ変わってきてるよねっつーか相対化されてる感じがより民主化してるから一部の遅れた連中は放っておいてプログレッシヴな人たちはいや、それがデフォでしょって考えてたりするしね、そういうところから仕事を考えていくとかっていうクリエイティブなことをやってたりして、なんかさ、オナニーの工夫であったり生活を楽しむ工夫だとかなんだとか創意工夫って基本的にいいよね。物理学的な意味での仕事量なんつー概念あるけどまぁエネルギーを仕事に変換できますってことでまぁそれを何に変換するか?だよねっつーかこんな話するつもりじゃなかったんだけど(笑)

 

なんか最近本当に生きててよかったなって思うんですよね。まだこんな楽しいことがあったのか!っていうか固定概念だよね。音楽を作る意味はないけどそれ言い出したら生きる意味もないし仕事の意味もないんだけどでも俺って別にその音楽を作るんだ!みたいな感じで音楽作るわけじゃないし一般的に言えば音楽作るなんて言えないような作り方してるわけで逆に何うぬぼれてるの?って話なんだよね。

 

良いのなんか作れないってそりゃそうでしょっつーかそんなのできるわけないんだから別に趣味で好きなの作ればいいじゃんっつー何かっこいいのを作ろうとしてるの?って話なんだよね。自分のまま作ればいいわけでさ、完全にこれは盲点でしたよね。まぁギター始めて思うようになったってのもあるけどね。高柳とかベイリーを目指すけどそのぐらいのクオリティで弾けなきゃダメだ!なんて考える必要はなくてあくまで目標としてあっても別にプロセスも楽しんでやればいいし中途半端なのも録音したらアップすればいいわけでね、それやるだけで生活楽しくなるんだったらやるべきでしょう。

 

なんつーかこういう気負いって本当にダサいなって思ったんだよね。俺はかっこつけないと思うけどでもかっこつけたいってところがあるんだろうね。だからみっともない曲は作りたくないとかって思ってるわけじゃん?それってみっともないもなにも最初からそんなの作れないんだしさ、なんかあれだよね、不細工がブラッドピットみたいにはなれないっつって色々諦めるのと一緒だよね。別にブサ面なりにやりようがあるわけだし逆に雰囲気作りで相当顔って補正できるからね。ぶっちゃけ女なんか大体そうじゃんね。

 

とにかく後になってあれやってればよかったとかって後悔しないようにすることだよね。Kompleteを買うのもどうせくだらないのを作るのにこんな大金使うなんて!って思うんだけどそれって常識的過ぎるよね。去年なんかそれでいきなり弓買ってたわけだし道場行く寸前まで張り方逆でやってたわけだしってそれは関係ないけど(笑)まぁでも凄いよね。デフォで反ったそのままで弦張っちゃうっていうそれで15キロ余裕だっつって20キロ買っちゃうとかアホの極みだよね(笑)

 

んで実際の張り方が分かって引いたら重いのなんのって。そりゃそうだわ。んでもまぁ訓練して余裕じゃないけど15なら引けるようになったからね。20も引けたけど体壊しそうだったんでやめたけどまぁ結果良かったわけでさ、音楽ソフトだってあったらやれることあるわけだし音いじるの好きなんだしやればいいんだよね。なんでそんなまともなのをこんな俺が作ろうと思ってたのかさっぱり今となっては分からないんですわ。

 

なんかあとまぁ最近書いてたのは音楽全般の決め事とかロックならロックでなんでそんな決まり事を守るんだ?っていうオリジネーターやらクオリティの高いフォロワーならともかくフォロワーのフォロワーのフォロワーみたいな時代に似たような全く編成も曲調も変わらないのを焼き増ししたところで何になるんだ?って散々書いたけどあとあれだよね、音楽のマスタリングっつーとあれだけどバンドとかジャンルに限らないカッコつきの「出来」みたいなものだよね。これもまぁ昔から嫌いでクオリティが高い!とされる音楽の条件ってやっぱあるんだよね。それも所詮は決め事なんだよね。うまい具合にバッキングがあるとかメロディが凝ってるとか編曲がどうのとかさ、あと音のバランスとかそんなのも所謂出来が良いみたいなのを基準にするから全部のぺーっとしたような似たようなのができるんだよね。

 

そんなの聴いててつまんないからね。出来なんつー概念も捨てたほうがいいわ。方法論的に手を抜くとかあとまぁ俺はやっぱ昔から適当なんだけど面白い音楽が好きであんま聞いたことないんだけど没落してからB級映画の音楽やるようになったレスバクスターとかね、あとまぁゲットーハウス全般もテクノ全盛期にヤバいトラックだらけの時にあの出来の悪さとか録音の悪さに本当に魅力を感じてたし極めつけはDJ Miltonだよね。今作ってて本当にゲットーハウスの影響受けてるよな俺って改めて思うのよね。実際かっこいいからね。ミルトンは。恐らく無実であろう罪でずーっと刑務所にいるらしいんだけど俺にとっては真のオリジネーターなんだよね。あんなラディカルな音楽そうはないでしょう。

 

シンセとかサンプラーもあるんだから色々音を使えばいいのにそれしかありませんっていうようなリズムボックスだけでなんとかしようとする感じとか作るのが面倒だけど12インチ出すからトラック作らないといけないからってやっつけでやったような感じとかたまらないよね。上物もシンセ使えばいいのに面倒だったのかリズムボックスの指パッチンの音とかTip音みたいなので済ませちゃったり色気出そうという気が全くないのが解脱したブッダのようだよね。

 

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全くかっこつけから遠い音楽っつーかさ、音楽ってやっぱかっこつけっていうところが多いよね。大体DJって気取るしミュージシャン全般かっこつけだしでも本来違うんだよねって昔も書いたけどDTMなんか無駄に時間かかるわけでシャワー浴びる時間も無くてすさまじくファンキーな臭いを発しながら誰にも聞かれないであろう音楽を必死に打ち込み続けるっていうようなファンクネスなんだよね。それはかっこいいファンクじゃなくて風呂に入らないファンクネスなんだよね。

 

もう全然かっこよくないですよ。作ってる時なんか一番かっこ悪いんじゃないですか?よくカメラ密着とかいってかっこいい感じで音楽作ってるやつらいるけど絶対フェイクだからねあんなの。音楽作るって中で外見気にしてるって時点でもうフォーカスする部分がアウトですよね。んでまぁよくあるのが散々見た目とか一般的な意味でのどう見栄えするか?っていう見た目のことばっか気にしててやってる音楽は凡庸だったり凡庸だったらまだいいけどダサかったりって一番かっこ悪いと思うんだよね。

 

まぁ音楽は視覚情報が多くあるっていうのはこないだ書いたからまぁそれって音楽っつーか芸能っつーかショービズですよねって感じがするんだけどさ、あ、でもそこでやっぱりね、ガレージロックとかプリミティヴなロックとかノーウェーヴとかがかっこいいのって楽器できなかったり音楽理論とかも分からないけどとりあえず音楽やりたかったからっつーんでやりたい!っていうことが先行してやっちゃったっていうような初期衝動じゃないですか?見栄えとか関係ないよね。まぁそれで大体見た目もかっこいいから売れたりするんだけど音楽ってその衝動だよね。まず勉強しなきゃ練習しなきゃじゃなくて楽器できないけどメンバー募集して集まって音出しちゃおう!っていうそこだよね。だからまぁ雑なわけじゃん?すんげー構造がシンプルで音も荒いんだけどそこがかっこいいわけだよね。

 

んでフォロワーはそれをかっこいい!って思って研究しちゃうんだよね。んでうまいバンドやっちゃうんだよね。うまいコピーとうまいバンドとかあとはまぁ初期は荒かったんだけどやり続けたらそりゃ上手くなるだろうってことでプロダクションとかも充実してきて一般的なクオリティみたいなのが出てきたバンドの円熟期みたいなのをお手本にしてやっちゃうっつーかさ、こういうのがまぁロックっつープリミティヴなものを優等生的なものに変えちゃうクソ要素なんだよね。んでお坊ちゃんみたいなやつばっか音楽やるようになって馬鹿さがなかったり狙ったようなバカさとか奇抜さだったりしてどんどんそういうのが加速して軽薄なものになるんだよね。

 

いや、こないだジミヘンの動画見たんだけど凄かったっつーかまぁレジェンドっつーレジェンド補正あるにしても軍隊に無理やり入れられたときにまともにやることやらないで隠れてオナニーしてるかギター弾いてるかっつーしょうもないやつだったっつーさ、そういうオナニーorギターみたいなやつが恍惚とした表情を浮かべながらギターグワングワンやってるっていうやっぱそこだよね。凄く白痴的なものに近いんだよね。自我が介在しない無に近いんだよね。

 

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ただもう気持ちよくなりたいっつーのと自分はそのための身体っていうさ、いや、そこで「おお!」って思ったのが浜野純なんだよね。ガセネタの荒野を読んでてすごく感動した要素は色々あるんだけど速くなりたいがために本当は体もいらなくてこういう演奏をするとか音を出すっつー概念が直にギターに行けばいいんだけどそれは無理だから身体を介在するしかないんだけどぶっちゃけ体はいらないっつー概念になってたのもやっぱり俺の思う無に近いんだよね。

 

その速さってのは何もギターを弾く速度とかじゃないんだよね。概念から音になるまでのスピードとかプロセスっていうことなんだよね。それが色々と邪魔が入って純粋なものにどんどん無駄なものが乗っちゃうっつーのが邪魔でしょうがないっていうね、だからまぁ本当にその速度なんだよね。

 

初期のフリージャズっつーかフリージャズには初期しかないしそれ言い出すとジャズもぶっちゃけそうなんだけどむしろフリージャズとかになっていったジャズの頃のほうがそういう速度への欲求みたいなのは凄く強くてロックが商業的なものに成り下がったりただのショービズに成り下がっていったのに対してジャズはどんどんラディカルになって本家のロックよりロックになっていったってのがあるよね。まぁ俺はその時代の空気感も込みで大好きなんだけどね。

 

まぁんでその速度で言うとやっぱり俺にとってKompleteとか肌に合うStudio Oneっつーシーケンサーとかがやっぱり理想的な速度だから多分心地いいんだと思うんだよね。ジミヘンが恍惚としながらノイズギターを演奏してるのと一緒でってまぁ音楽レベルは言うまでもなく段違いだけど概念がそのまま音になるっていう速度だよね。無駄が入らないということが速度なんだよね。

 

もちろんそれは事前の概念的なものも当然必要で見栄えが良いとか聞きやすいとか分かりやすいとか評価されやすそうだとか既存のジャンルに入るような音にしようみたいな邪念が無い音だよね。その邪念のなさってのは自分にしかわからなくてそれを他者が聴いたところで媚びたような音だって思われてもまぁそれはもう解釈の違いとかそこはそういうつもりじゃないんだけど・・・っつーようなところがあっても口で説明するようなもんじゃないししょうがないんだよね。自分の中で邪念が音に入って無ければオッケーだよね。

 

ジミヘンの動画見てすげーと思ったのも良い意味でこいつアホだって思ったところだよね。かっこつけとは程遠い音に埋没する白痴状態っていうね、昔、竹村延和が雑誌だったか本だったか忘れたけど音楽を聴くときには白痴状態になるって言ってたんだけどまさにそれだよね。それが理想的であるし逆にそうじゃないと邪念しかないでしょう。一番余計なのがその分かりやすさだの評価だのかっこいいだのみたいな他者の目線が入ってる概念全般だよね。いや、だからそれは本当に個人に依存するんだよね。そいつが名誉欲の塊みたいなやつだったらすげーって思われたい!みたいなクソみたいな動機づけを音に入れるんだろうし作り手がクソだったらダメよね。やっぱ。そこって音楽的才能とかと関係ないんだよね。純粋に音の前でバカになれるか?ってことだよね。俺が良いなって思えるのの大半はみんなそうですよね。純粋過ぎるぐらい純粋。

 

まぁそんな中でジミヘンなりのレジェンドが消費されて記号的になると例えば有名ブランドのデザインとかに使われたりしてなんでレジェンドなのか?っていうそれは白痴であったからだっていう事実なしにアイコン的になってただのかっこいいものになるんだよね。で、それがインスタ映えするからっつってこぞってみんな着飾ってそういうのをネットにあげるっつー最低のスパイラルですよね。ジミヘン見習って自分もバカになろう!って思えればいいんだけど資本主義的な消費のされ方だからベクトルがインスタ映えだの見栄えだのっていうことになるんだよね。だから魂が無くなるんだと思うわ。やっぱり魂ですよね。

 

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やっぱソニーシャーロックは飛びぬけてるわ。ギターのテクニックとか分からないけど音の前に純粋になってる感のクリア感が半端じゃないよね。

 

まぁそんな感じで今日はこの辺で。

 

PS

 

純粋がイデオロギーに疎外される瞬間がこれだよね。アルチュセール的な、警察から「おい」って言われたら振り向かざるを得ないってことなんだけど、だから「おい」って言われるようなきっかけを介在させないってのも純粋性の一つだよね。まぁ世の中とはどんどん乖離していくけどまぁ理想は音を下げないラジカセマン(もしくはギターマン)だよね。

 

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