超絶的にパーソナルな音楽。

新作ね。

 

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あと育毛ギターWeek2ね。爆音注意で。

 

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シューゲイザーディスクガイドを倉庫から取り出しつつマイブラの本とかシューゲイザー関係の本とかあとまぁポストロックみたいなこれまた全くチェックしてこなかったものなんかの本を読んだりして今バーっと聴いてるけどシューゲイザーが短命に終わったとかポストロックとかもなんかイマイチっつーのも今みたいに事後的に俯瞰してみるとよく分かるよね。

 

シューゲイザーは終わったっつーよりスタイルが基本的にアルバム一枚やれば十分でやっちゃうと他にやることが無くなるっつーのとっつーかロックっつー形式自体がそもそもバリエーションが少なすぎて色々できないんだよね。ポストロックなんかも簡単に聴いてみるとHDRが新鮮だった時代はエレクトロニカ全盛期のMax/MSP的な感じでプロツールスがなんかすごい!みたいな感じで別録りした音をHDRで組み合わせて作ったんです!みたいなのとかあとまぁ音の加工だよね。クソみたいに多かったエレクトロニカと全く一緒でそういう色んなツールを使って面白いことをやってたならともかくとにかく凡庸に尽きるようなことばっかやってるから目新しさが無くなるともう一気に廃れるんだよね。

 

HDの容量とかが限られてた時代に生演奏そのものを加工して作るとかパートごとを組み替えるとかって機材的な特権で個人じゃ相当機材投資しない限り無理だったんだけど今じゃ誰でもできるどころか一人で出来ちゃうし大した投資も必要ないっつーかGarage Bandでできちゃうからね。やっぱそういう意味で一発録りのロックっつーか生演奏そのものの荒々しさっつーかさ、Rawさ加減だよね。

 

それで感動したのがレッチリなんて略すのも憚れるぐらい全くバンドについて知らなくて名前しか知らないんだけどJohn Fruscianteっつー一時期在籍してた人がドラッグまみれのどん底鬱状態で金のために録音したっつーやつがあってそれがなかなかエピックでさ、それこそ時代的にテクノロジーだのHDRだのなんて言われてるときに全くそういうのと関係ないRawな録音っつーさ、んでヴォーカルが初期ホワイトハウスみたいになってるんだよね(笑)真のノイズですよこれ。ホワイトハウスって今の感覚で聴くと全然普通だけどこのアルバムに関しては色々と聴き慣れてる俺ですら凄まじいノイズを感じるんだよね。ようはノイズって音のことじゃないんだよね。質感とか雰囲気なんだよね。

 

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本人はそのあと更生してなぜかアシッドハウスとかやり始めてて面白いから今色々このJohn Fruscianteについて調べてるんだけどとにかく魂があるよね。アシッドハウスにしても本当に個人的な理由しかなくてさ、やりたいからやりました感が凄いんだけどでもやっぱところどころにセンスを感じるっつーかレジェンドレベルのギタリストが更生した後に急に打ち込みやり始めるってなかなか面白いと思うんだけどとりあえず聞いてみてほしいんだけどやりたいからやった感が本当に凄くてね

 

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音楽的に別にどうってことないにしてもなんかやっぱ感動しちゃうのってそのパーソナル感だったり質感だったりするんだよね。何もかもがやり尽くされた時代に昔の変な音源とかシンセが無いか買えなかった時代に頑張って色んなのを変調して宅録してたみたいなのが異様に新鮮に聞こえたり今聞いて面白かったりするのってやっぱりクリエイティビティだと思うんだよね。売れようとか金とかそういうのじゃないこういうサウンドを作りたいんだ!っつー衝動ね。

 

まぁそれが行き過ぎて天然アシッドみたいになってるのこそまさに本当のアシッドだと思うしさっき書いた意味でのノイズもそうですよね。ノイズって別に録音レベル最大にしてマイクとかライン繋いでガシャガシャやればできるけどそれは本当の意味でのただのノイズなんであって音楽的ノイズってやっぱり違いますよね。音楽的ノイズってそういう意味で必ずしも爆音じゃなくてもノイズだったりノイズ的だったりするわけだよね。永遠と気が滅入るような音質の音を聴かされるっつーか古典的なのだとMBの鬱サウンドとか爆音じゃなくてもクソみたいにノイズ的でしょああいうの。

 

でもやっぱりそういう意味で狙ってノイズミュージックをやってるより意図しないところでノイズ的になったっつーほうが面白いんだよね。ジザメリのファーストなんかも狙ってるっつーよりかなり天然なところがあったみたいだし他のシューゲイザーバンドにしてもフォロワー以外は別にそんな爆音でやるつもりじゃなかったんだけどそうなっちゃったみたいなのがあったりしてそういうのが良かったりするんだよね。

 

なんかまぁタイムレスな感じのってそういうやつだよねやっぱ。本来は音楽ってめちゃめちゃパーソナルなものなんだけど作ろうとした時点ですでに何かを意識してたりちゃんと作ろうとしちゃったりとかリリースまで考えちゃうとかっていう時点でもう型にハマっちゃってるんだよね。ある程度理解される枠というかさ、そんなの元々無くていいのになぜか枠にハメちゃうんだよね。まぁ逆に型通りの音楽やってるんだけど天然サイケみたいになっちゃってるのとかまぁこないだ書いた島村スカム音楽にも通じるアウトサイダーミュージックってのはやっぱり面白くてさ、まぁそういう意味で型にハマってる=つまらないということではないんだよね。

 

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音楽的にありふれたものなのにストレンジ過ぎる一人多重録音の産物とか滅多にないけど本当にこういうのは最高だよね。まぁでもなんかやっぱJohn FruscianteのSmile From The Streets You Holdにはえらく感動しましたね。なんか逆にこの後バンドやめてアシッドハウスやり始めるっつーのも変に分かるっつーか本当に変な人なんだなってのが分かるんだよね。これはいかにも!っつー変人じゃなくて実は変!っていうタイプの変人だよね。

 

今は更生して常人として振る舞ってるところにもすげーマッドなものを感じるんだよね。逆にどんだけマッドでもどん底に落ちたっていうときにこういう録音残せるわけじゃないからね。そこがもう凄いよね。変なやつのパーソナル録音って意味だと初期Burzumにも通じるものがあるわ。あとStriborgとかね、すんげー辺鄙なところに住んでて変な機材で一人ブラックメタルやっちゃうとか極めつけはドラムをMIDIキーボードでMIDI音源で弾いたのをそのままアンプに通して録音っていう(笑)手法がマッドすぎるよね。それでああいうローファイさが出てるのか!っつっても狙ってるわけじゃない天然っつー思うに俺が一人ブラックメタルに目覚めたのもこういう宅録のマッドさなのかもしれないなって今さら思ったね。超絶的にパーソナルな音楽って意味でね。

 

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ノイジシャンが何人束になろうとも敵うわけがないリアルノイズとはこのことだ!本当に俺が理想としている「これだ!」というロックだよね。自分の人生の中でまだこんなに広がりがあるとは思わなかったよ。マジで。今年はつまらな過ぎてヤバいなって思ってたら一気に来た感じだね。こういうところが盲点なんだと思う。ロックは興味無いし聴かないっつってもノイズは好きなんだけどロックは大衆音楽っつー思い込みがあってこういうその辺のノイズじゃ敵わないリアルノイズがロックにあるっていうのがね、未開拓過ぎてヤバいですよ。自分が思ってるロックって本当にただの自分のイメージだったんだよね。リアルは違った!っていう衝撃が今さら走ってるわけだ。感動ですよ。マジで。この人が後にアシッドハウスやるようになるとかそれも含めてヤバいでしょ。

 

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↑更生してからは一気に毒が抜けちゃって普通になっちゃってるよね。まぁ凄いんだけど。

 

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あ、そうでもなかったかと安心(笑)自分の中のギターヒーローが高柳からJohn Fruscianteに変わりましたね。

 

ってことでんじゃまた。

 

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ソロもぶっ飛んでた!感動・・・。泣きそうだ。

 

あとFruscianteじゃないけど今お気に入りの天然宅録サイケ。

 

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