解体的交感のリマスターについて。

育毛ギターWeek5兼Lo-Fiドラムンベース続編ね。

 

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映画のセッションみたいに自分の目につくところに自分のギターヒーローの写真を貼りつつ猛練習をするっつーようなのをエミュレートしてる感じやね。まるでギターやり始めの10代の青年ですよ。まぁでもそれが自分の地だからね。内面は全然歳取ってないんで(笑)

 

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んでギターヒーローなんだけどフルシアンテがギターヒーローになった!って前に書いたけどまぁ今でもヒーローだけどやっぱり最近思うのは根本的にやりたいのがフリージャズ的なものなんだよね。そんなわけで前と同じでシャーロックと高柳がやっぱトップヒーローだなって感じになっておりますね。

 

んでまぁその高柳なんですけども解体的交感のちゃんとしたリマスターCD出ましたよね。LPは高くて買えんけどCDならまぁリーズナブルかと。で、音なんだけど全然違う!みたいな驚きはないんだけど例えば4分過ぎあたりのフィードバックノイズの低音とかギターのピック部分をガチャガチャやる音とかっつー細部の音のディティールが半端じゃないんですよね。

 

やっぱまぁ一般的に言われてるようにダメリマスターはLowとMidが極端にスカスカで多分だけどオリジナルがLPだからっつーんでノイズリダクションを過剰にやった結果、レコードの再生音とかプチプチ音を消すのに全力をかけすぎてて楽器の音まで削っちゃってるっつーレベルでノイズリダクションをしたのかなとか勝手に思ったんですけどね。

 

んでまぁ今回の去年出たリマスターLP版のCD版は逆にレコードのプチプチ音とか再生音が聞こえるんだけどまぁ基本アナログ聴いてる人間にとってはデフォだし全く気にならないレベルでまぁそれより内容が内容だから聞こえないんですよ。全然。それでまぁ阿部のサックスっつーより高柳のギターのディティールが半端じゃないって感じになってるのはなんだろうね、ダメリマスター版が実際に仮にLowとMidが残酷なまでに削られてるとすればサックスの音域はギターに比べればそこまで影響を受けないっていう意味であんまり印象は変わらなくてひたすら高柳のギターの解像度がダビングの裏ビデオからHDのAVぐらいの差があるわけね。

 

まぁ買いですよ。シンプルに。Ultimate High Quality CDってこともあってなおさら音がいいっつーのはあるかもね。まぁ俺はそんな音が違う!っつーんで感動して買いなおすとかまぁオーディオマニア全般バカにしてたりするから音がどうのってのは気にしないんだけどでもまぁこんだけの差があるとさすがにねって感じだよね。

 

で、まぁ集団投射に比べると当然音は控えめなんで御法度なのかもしれないけど俺は解体の音源を取り込んでEQぶちかまして主にMidを若干上げつつLowの重低音を強調しながらビビらない程度に音圧上げてるのを聴いてるんだけどまぁ迫力が集団投射並でなおかつ高柳のギターがすげー前に出てくる感じになってるからとにかく気持ちいいのと集団投射は聴いてて疲れるってまぁノイズやってる俺が言うのもなんだけど結構ずーっと来る感じがあるんだけど今回のちゃんとしたリマスター+若干の自分のカスタマイズだとぶっちゃけぶっ続けで何時間も聴いてられる感じなんだよね。轟音を聴いてるというより気持ちよくなってくる感じかな。集団投射はノイズを聴いてる感じがするけど解体的交感はジャズを聴いてる感じがするっつーんですかね。とにかくまぁマストバイっすね。

 

あとまぁギター教材として高柳のDVDも買ったんですよね。ハノンとか基礎トレの本とか色々買ったけどつまらなくて続かないからやっぱもうギターヒーローの真似だろうって思ってひたすら真似てますね。まぁちゃんとした勉強もしつつ一応ハノンとかもやりつつね。なんかやっぱジャズやりてーわ。ジャズギターね。あとコードが嫌なんだよね。

 

コードをじゃらじゃらやってるのが嫌いで高柳もコピーしたというチャーリー・クリスチャン的なジャズギターのインプロっつーかさ、単音でやるってところだよね。コードってもうほとんど自由が無いわけでまぁリバーブとかかましてシューゲイザーっぽいのやるのは楽しいんだけど素の音だとなんかサンプリングCDの音源が鳴ってるようなありがちな音が出てるっていう感が半端じゃなくてやっぱ単音だなって思うんだよね。でもまぁ大変ですよね。ごまかし効かないしモロに演奏者のセンス出るからね。

 

あとまぁ教材系の悪いところは課題曲っつーとあれだけどフレーズ練習をしよう!みたいなので載ってるのが大抵クソみたいにダサいのばっかだからそんなもんを演奏するんだったら動画があるものでトレスできそうな自分がこれだ!と思う曲なり演奏を真似したほうがいいんだよね。いくら練習曲とはいえ好みじゃないしかもダサい曲をやるなんて感覚が汚れると思うんだよね。だからまぁやらないほうがいいなって思ってますわね。

 

まぁそんな感じっすわ。あと前も書いたけどサーストンムーアの離婚後の闇に落ちて求道的になったような(?)感じからのギターソロへのフォーカスってのが俺的にアツいんだよね。本人もインタビューとかでSmoke on the Waterすらも通しで弾けないとかって言ってるぐらいでっつーかまぁパンクとかノーウェイヴって弾けないってのが一種のステータスみたいな感じはあるんだけど実際弾けるかどうかっつーよりそこでとりあえず基礎!とか技術!とかにならないギター奏法っつーのかね。

 

まぁサーストンムーアはヴァイナルジャンキーだし音楽聴きまくっては色々取り入れてるとは思うんだけどすさまじい技巧をもってしてインプロをやってるとかっていう感じじゃないんだけどでもまぁすげー音にフォーカスしてるっていう感じがすげー好きでね、アートリンゼイとかと違って(笑)音に対して真面目だよね。地の真面目さがすんげー音に出てるのが好きだわ。誤魔化さないんだよね。

 

かといっても高度なことをやったりするわけでもないし技巧で誤魔化したりもしないっつーか技巧が無いのか分からんけどとにかく素ですよね。かといっても素朴なわけじゃなくてサーストンの長い芸歴が示すように洗練とは違うんだけどRawながら深いっていうのが凄くいいんですよね。高柳も言うようにやっぱり人間性なんですよね。最終的には音って人間性なんだわな。

 

まぁそんな感じですわね。んじゃまた。