ブルースをスポイルするロック。

最近ブルースディグってるんだけどイギリスのバンドがブルースに敬意を表してブルースロックをやってるだとか聞こえはいいけど所詮パクりなんだなって思ったんだよね。さっき知ったけどレッド・ツェッペリンなんて確かマディ・ウォーターズだったかとにかく訴えられてるしブルースってまぁシンプルだからよっしゃブルースを基調にロックやろうと思っても何らかの聴き倒したブルースの曲のアレンジみたいになっちゃって結果的にパクりみたいになっちゃうってのが多いと思うんだけどロックってパクりの温床なんだよね。

 

まぁ決まったコード進行とかアルペジオとか要素が限られてるからってのはあるにせよなんかまぁ真摯な俺みたいに何も浮かばない!って思わないんだろうね(笑)平気でどっかから引用してきたりパクったりっつーのでそれを自分の曲として出すってのが凄いよね。ましてやそれでPVとかも作ってたりするぐらいの大掛かりなもんだとこいつら頭大丈夫か?って思うんだよね。

 

でもそれ言い出すとロックの大半がそもそもブルースの引用とか再構成でまぁぶっちゃけジャズもそうだからね。だからまぁ極論にせよ全てはブラックミュージックに通じるっつーまぁちょっと宗教がかった話の類になっちゃうんだけど逆にブラックミュージックにルーツを置かないモダンミュージックなんてのがあるのか?って感じだしまぁなんだろうね、あとまぁあれだよね、オーケストラ系っつーか西洋系だと大体まぁクラシックですよねっていうかルーツがそうなんだからとか構成がそうなんだからとかって言い出すとキリが無くてでもまぁそっくり過ぎたりただのバッハのバリエーションとかね、あんまクラシック聴かないから分からないけど(笑)ハリウッドの大げさなサントラとかもまぁ大体そうだよね。あとまぁムード系とか甘い系だとドビュッシーとかラヴェルとかあとまぁもっと近代だとオネゲルとかサティとかまぁあんま詳しくないから偉そうに語れないけど元があるよね。

 

まぁ元っつーか雛形っつーのかね。なんかそういうのが類型としてあるよね。大雑把に言うとまぁロックの大半がブルースの焼き増しでっつってもブルースの精神っつーよりかは音楽的な響きとか構成だけ持ってきたような感じでまぁエルヴィスプレスリーなんかもブルースをEDMにしました!的な別なアレンジで鳴らしました!ってのがウケたっていうだけでまぁ別に他はなんでもないしまぁなんか結局元のブギとかラグタイムみたいなのがあってまぁ基本ブラックミュージックだよね。

 

ようは音楽的なルーツを白人の西洋音楽に持たない黒人たちが独自に生み出した土着的な音楽って意味でやっぱまぁオリジナルなんだよね。それが。その上辺を掬ったのが白人ロックでよく言えばリスペクトしていたとも言えるんだけどツェッペリンのパクりっぷりとかを見ると全然そうとは思えないしエリッククラプトンなんかも練習しやすい曲が多くて助かってはいるけどぶっちゃけアーティストとしてどうなのよ?って感じだしそれ言い出すと白人が黒人のフリをしてブルースやってるっつーのはどうなのかな?ってのがあるよね。

 

んで変なのがそういうブルースをパクった人たちが当時の政治っつーかショービズ的なバランスもあってまぁ単純に白人にウケるんだよね。まだ普通に差別があった時代だから結局注目されるのが白人なんだよね。んでまぁそのブルースをパクった白人たちがオリジンの黒人のブルースミュージシャンとかをフューチャーしてブルース側の人たちはそれで食ってたわけじゃない人も多かったり極貧だったりする人たちも多い中でまぁフューチャーされて表舞台に出れたから良かったみたいなまぁ実際そうだとは思うんだけど色々知れば知るほどおかしいよなーって思っちゃうんだよね。

 

そんな中でまぁジミヘンってのが黒人っつーよりはまぁ白人寄りの黒人みたいな感じでまぁ黒人たちから裏切者とかって言われてたりもしたらしいけど表舞台に立ったスターとしては別格な感じっつーかまぁやっぱ実際凄いと思うんだけどね、それに比べると所謂当時のロックバンドって最初にそれやったってだけで全然音楽的に大したことないっつーか何も生みだしてなかったりさ、焼き増しを金かけたサウンドシステムで鳴らしてるってだけでスター面してるみたいなのが大半でロックってすげー胡散臭いジャンルなんだなっていう印象が強くなってるんだよね最近。

 

というのもギュイーン!とかキューン!みたいなロックだねー!ってロック知らないなりに思ってたものってのが大体ブルースから来てるってのが構造的に分かったりビブラートとかベンディングみたいなのもまぁ歌のこぶしみたいなブルースのこぶしだよね。その泣きの部分のテクニックだけを盗んでなんか適当な愛しのあの人とか君のことを思うとハートが熱くなるぜみたいなバカ丸出しな歌詞に乗せて歌ってるだけっつー本当に軽薄なもんだよね。

 

それに比べてブルースは音楽と歌詞が一致してるからね。ショービズなんていう意識が無いから俺はコーンリカーが好きなんだとか無一文なんだけどどうのこうのみたいなまぁ今でいうリアル系のヒップホップですよね。こういうゲットーで育ってなんたらかんたら・・・っていうのがまぁ現代版のブルースなんだとするとやっぱりラップとかヒップホップってブラックミュージックだよね。もちろんクソなのも多いけどまぁ本当にリアルなもんはそれはそれであるわけでしょ。もちろんショービズ化してクソみたいになってるのが大半だとは思うんだけどね。

 

まぁそんな中でブルースの焼き増しばっかしてるまぁ悪い言い方すれば黒人音楽の搾取をしているっつー白人音楽とは別にメタルってのが出てくるけどやっぱりまぁダサくてどうしようもないんだけどそれでこそ本当の白人音楽って気がするんだよね。ダサさとか軽薄さとかマッチョさってのが本当にアメリカンな感じでザ・アメリカ!って感じでしょう。まぁそんな中でもちろん独特のサイケロックとか前衛的なロックとかヴェルベットアンダーグラウンドみたいなのもあったけどそれはどちらかというと音響とか現代音楽とか現在のエレクトロニカに通じるような響き重視みたいなところがあってそこはまぁ白人黒人関わらずニュートラルな感じがするよね。

 

あ、ただまぁプログレとかは全然分からんけどプログレは本当に英国的って言い方が正しいか分からないけど野蛮じゃない中流かそれ以上のインテリが始めたロックみたいな感じであれはまぁやっぱオリジナルだなって思うんだよね。だからまぁほとんどパクリっていうプロトタイプのロックがあってそっから派生したものが独特のものを生み出してきてまぁ現代の音楽にも繋がっていくっていう感じがあると思うんだけど元となったブルースってのが通の音楽みたいな感じになっちゃっててでもまぁ結局ブルースでしょ?ってことだと思うんだけどね。

 

別にまぁ必ずルーツ音楽を聴かなきゃいけないってことはないんだけどなんかでもブルースミュージシャンたちの当時の状況ってのが切ないんだよね。バイトしてたり極貧だったりブルースからパクってアホみたいに金稼いでるバンドがいる中でなんで本流のブルースミュージシャンたちがバイトしてんのか?って話だよね。

 

まぁそこがロックのうさん臭さでやっぱりそのウケるロックって音楽的には丸パクリでもショービズ的な白人的な見せ方ってのが上手かったりビジュアルが良かったりっていう別にブルースミュージシャンたちの見た目が悪いってわけじゃないけど白人の女性とかがキャー!とかっていう感じではないのは明らかでビートルズなんかも結局そういうアイドルにわーきゃー言うバンギャルみたいな連中とか音楽リテラシーゼロのやつらが多かったわけでまぁでもポップスってそういうものですよねっていうだからまぁブルースは分かってるやつしか聴かない通の音楽ってことになるんだよね。

 

でもまぁそういうバンドをやってるやつらは当然通なやつらばっかだからブルースがすげーってのが分かってるからそりゃパクるよねっていう話だよね。あとまぁよく分からない筆頭がボブディランなんだけど本人はどちらかというと保守系で間違っても左翼じゃないのに左翼に左翼だ!って勘違いされて革命とか反体制のシンボルになっちゃったみたいな、んでボブディランはっつーと貧乏でもなんでもないのにギター一本で色んな所を渡り歩くホーボーみたいな実際とは違うイメージの売り出し方っつーかまぁ頭いいからそういうのを戦略的にやってたんだよね。それで勝手に勘違いされてでもまぁ本人はあんまりそういうことに言及することなしにっつーか言わないほうが得だから言わないで勝手に勘違いされて過大評価されるっていう中で永遠とやってきたみたいなね、本当に薄っぺらいよね。

 

詩とかもそれこそ引用とかばっかみたいだし盗作魔とかって言われたりしたり驚いたのがノーベル賞だかのスピーチでメルヴィルの白鯨のSparkNotesの要約をパクってるとか本人の薄っぺらさそのものを象徴してるようなね、SparkNotesって宿題で読んで来いとかっつってグレートギャツビーとか読まされるんだけど要約と要点とテストに出そうなものとかが攻略されてるアンチョコみたいな本なんだよね。

 

本当にまぁ例えばサイエンスやるから文芸なんてどうでもいいって思ってるような学生がクラスをパスするために読むみたいな攻略本なんだよね。そんなものを散々文学だなんだって言ってきたロック詩人がそんな攻略本からパクってきてそれを大事なスピーチで言うとか完全に化けの皮剥がれてるでしょ。

 

それでもまぁずーっと気がつかれないまま勘違いされたままなんだろうなっていうね、なんだろうね、散々フィッツジェラルドがどうのって言ってる村上春樹が実は漫画で分かるグレートギャツビーとかしか読んでなかったみたいな話なんだよね(笑)仮にそんなことがあれば村上春樹の作家としてのイメージってぶっ壊れるでしょ。でもまぁディランは最初から破綻してるんだよね。

 

ロックのロックだね!っていうぶっ飛んだエピソードもだいぶ盛られたりしてたりあとは当時の社会情勢でドラッグとかもやりたい放題でしかもスターになって金あったらそんなこともするでしょうねっていうようなことが多くて金があったからやれたみたいなあとまぁ当時も色々あったにせよ今に比べたら明らかに呑気な時代なんだよね。

 

経済が右肩上がりで何の心配もないからやりたい放題やれてたってところがあってまぁそういうのがエピソードとかレジェンドとして残るんだけどそこをレジェンドとするのは如何なものか?っていう感じがあるよね。そういうぶっ飛んだエピソードよりもぶっ飛んだレコード作ってたらそれが一番音楽的にぶっ飛んでるわけでやっぱりそれだとロックなんてぶっ飛びの本流の現代音楽とかにかなわないんですよね。

 

ロバート・アシュリーのWolfmanなんて本人が「うぉー!」って言ってる声とどっかのパーティー会場みたいなフィールドレコーディングっぽい音とオルガンみたいな音がフィードバックしてノイズ化するっつーまぁ俺的に言うとこっちのほうのがよっぽどぶっ飛んでるしロックなんだよね。

 

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あとまぁフルクサスみたいなのとかも本当にエスタブリッシュとか関係なく勝手に思い付きの実験音楽みたいなのをやってたりとかまぁattitudeが形だけのロックスターよりよっぽどロックなんだよね。で、んじゃあロックスターはどうなのか?っていうとショービズ的に派手なだけで同じような音楽をやるだけで進歩無いまま解散してんでおっさんになってから再結成!っつって大掛かりなライブやって金稼いでるっつーまぁそんなのばっかだよね。一回スターになったっつーネームバリューとかとりあえずこれ演奏しておけば間違いない的なヒットソングやってれば客は満足するよねっていうようなものばっかでまぁそれって別にそういう初期のつまらないロックバンドだけじゃなくて80年代だろうが90年代だろうが大体のロックバンドはそんな感じだよね。

 

まだ終わらないんだけどお薬飲んで眠くなったからここで終わるわ。でもまぁロック好きなんですけどね(笑)やる側としてはあんないい音楽はないよ。簡単でパワーコード弾いてるだけでかっこいいし誰でも練習できるような代物でもスター本人たちが演奏するとやっぱ別格なのは間違いないからね。そういうスター性も含めて音楽なんだとすればやっぱ白人ロックの威力の凄まじさは認めざるを得ないよね。

 

ってことで白人ロックは便利なので弾き倒したいと思いますけどね、まぁブルースと同時進行ですね。っつーかもうマジで寝るわ。んじゃまた。