数学を教えたりなんかして。

mimisemi2010-08-27

こないだの猫の世話の時もそうだったんだけど、従姉妹がさ、まぁ赤ちゃんの頃から親しいっつーと変だけどさ、俺が子供だからなんつーか子供と接するみたいなモードで接しないで素で接する感じだよねって今中1なんだけど。で、学校は私立なんだけど割とレベルが高いところでさ、夏休みの宿題とかいって今年入学したばっかの中学生なのに英作文とか書かされるんだよね。


あと英語で誰かにインタビューしてダイアログ形式の文章を活き活きした感じで書くとかさ、いや、で、ツッコミどころ満載じゃん?「いや、そんな英作文が書けるぐらいのことを習ったの?」っていう。で、習ってないっつーもんでさ、まぁテキストのレベルとか俺が大昔に行ってて途中から行かなくなった公立に比べるとアホみたいにレベルが高くてさ、いやぁーこれは差でるなぁーって感じだよね。あと数学なんかもさ、エラトステネスの篩を使ってもなんでもいいんだけど、500から1000までの素数を三個探し出してそれが素数であることを証明しろとかさ、いや、俺は中2の初期ぐらいまで行ってたから覚えてるけど、まぁこんなのやらされないよね。あとテキストとかもすでに代数と幾何って分かれてるし。


で、なんか数学がマイブームだっつってこないだも調子に乗ってさ、篩の説明とかしたんだけど、ようはなんつーかさ、いや、特に俺と一緒で「何で?」って聞く子だからさ、「こういうアルゴリズムだから」とか言っても納得しないわけよ。ちゃんと説明しないと納得しないわけでさ、で、俺的に色々と突っ込まれると「んー・・・」とかってなっちゃう部分とかあったりしてさ、笑っちゃうよね。中1の従姉妹と一緒に勉強してる感じで。まぁ今日はそれが篩とか素数のことが書いてある本とか見せながら解説したけどね。なんで篩の2の部分は最初に飛ばすの?とかさ、何も無い状態で聞かれても即答できないよね。


いや、教えるって凄い事だなって教えてて思ったね。あと教えるということで自分の理解も深まるっていう。まぁ究極的に言えば教えるってそういうことだよね。マスターした人が完全に咀嚼して教えるわけだからさ、つまりはすげーマスターしてないといけないんだよね。だから理系が苦手だった文系の人とかが嫌々っつーか仕事っぽく教えてたらそりゃー嫌な感じも伝達するよなっていう。まぁ従姉妹の数学の先生は若いらしいんだけど教え方が下手らしい。ってことは俺のほうが上手いってことかな。まぁ「そうかー」って納得させることができたしさ、あのたまらない数学のアハ体験が従姉妹にも伝わったっていうかさ、まぁ数学ガールで言うところの僕とユーリ状態だよね。ただ肝心の僕が僕ほどじゃないっていう。それが困ったもんだなっていう。まぁ従姉妹はユーリみたいな子供っぽい感じではないんだけども。なんつーか今時の子って感じだよね。モダンな子っていうか。トートロジーだね。これ。


いやさ、数学って厳密なもんだから変な教え方とかできないからさ、「こうなんだよー」なんてラフに教えられないんだよね。もうキッチリと確実な形で教えないといけないからさ、だからすげー慎重に気を使って教えるんだよね。それでもまぁ教師の癖ってのは出るからさ、それで数学とかが場合によっちゃー歪むらしいけどね。


前に貼った医者が書いた1000ページぐらいある数学の本あるじゃん?英語だけどああいうの見せると興味持つんだよね。まぁいかにテキストがつまらないかってことなんだよね。「なんかさー、調べたのそのまま書いちゃえばいいじゃん」とかって言うんだけどさ、「それだと後々になってもっと数学が分からなくなって後悔するよー」なんて脅しつつ、アハ体験に導く感じって結構楽しいよね。数学の楽しさを伝えるっていう行為自体が楽しいっていうか。で、従姉妹もやらなきゃいけない夏の宿題っつーよりかは真剣に考えて取り組み始めるんだよね。


ってことはやっぱ元々数学が嫌いなんじゃなくて教え方とかさ、やってきたことがつまらなさすぎるからなんだろうなぁーっていう。だって面白そうなフックかければ真剣に考えるわけだから。だからやっぱ数学って暗記じゃダメなのよね。暗記派って根強くいるけどさ、義務教育とか高校までの数学なんてさ、数学脳みたいなさ、数学的なパラダイムを種子するプロセスじゃん?だから暗記じゃ意味ないんだよね。アルゴリズムは分かるけど何が起こってるのか分からないじゃ何にもならない。だって思考のツールにすらならないわけだから。俺みたいに趣味でやれるほど好きにならなくてもいいわけでさ、数学的思考とかパラダイムってのが植え付けられればいいんだけどさ、「こうやるんです」みたいなノウハウっつーかさ、ただのやり方と暗記的なやり方やってるとマジで意味ないよね。そんなんだったら時間の無駄だから最初からやらないほうがいい。もっと英語とか国語とかに時間を割いたほうがいいよね。数学を暗記なんて時間の無駄もいいところだよ。


まぁ暗記が役に立つこともあるけどさ、でもそれは数学思考のツールとしての暗記じゃん?二次方程式の公式とかも虚数の情緒とかになんでそうなるのか?って書いてあるけど、あんなのみんなが理解できるわけじゃないからそういう意味で合理的に暗記しちゃったほうがいいってことにもなるんだろうけど、最終的にはその公式の成り立ちを理解するようにならないと意味ないよね。まさしく泣くよ鶯平安京的な暗号みたいなもんになっちゃうわけで。


数学の問題を解くってことがデコードになっちゃいけないんだよね。重要なのは中学生ぐらいの知識でも数学を考えながら解くってことだよね。で、理解していくっていう。考える問題なんて大学以降だなんてのは大きな間違いっつーか的外れな考え方なわけで。いや、実際そうだけど、ようはさ、やるジャンルとかレベルの話じゃなくて考えるってことなんだよね。


中学生だったらそれまでの知識を駆使して解いていくってことじゃん?それで納得していくってことだよね。知ってる人から見れば思考するほどのものでもなくても、中学生にとっては思考に足りるものってあるわけでっつーのはまぁ知識量の差って意味でね。あとやっぱ楽になるからね。そっちのほうが。数学なんてあるところが分かっちゃうと他も一気に分かるようになることが多いわけでさ、そういう「分かる」って体験をしたほうがさ、機械的な数学の問題を解くということをやるより楽しいだろうし、分かってたほうが苦痛が少ないと思うんだよね。まぁもちろん前から書いてるようにそれを全ての義務教育でやるってのは大変かもしれないけどね。でもまぁそういうレベルとか関係無い思考の数学をやらせるってのはまぁ基本だよね。それで無理だったらアルゴリズミカルに暗記でやりなさいってことだよね。まず思考がなきゃダメでしょっていう。


だって算数とかだって奥深いじゃん?算数の奥深さを説いてる本とかって結構あるでしょ?ああいう考え方だよね。小島寛之の「数学でつまずくのはなぜか?」的なさ、すんげー基礎から「なるほど!」って思わせる数学教育だよね。なんでテキストじゃなく新書とか数学啓蒙書を読まないと「なるほど!」って思えないのか?ってことが問題なわけで。だからまぁさ、圧倒的に恐らく数学が得意って人は少ないからデフォルトで「文系でも分かる」的な分かりやすさと納得感でやっていくべきなんだよね。


ってことだよね。国語とかって先生がクソでもさ、教科書でやる文学とかが面白かったらまぁ割と楽しめなくもないと思うけど、数学なんてさ、ただやらされるだけだったらあんなの拷問だからね。なんでもっと面白くできないのかなぁー?元々面白いもんだと思うんだけどってまぁいきなり数学好きになったような俺が言っても説得力が無いか。


まぁそんな感じですね。いや、夕飯の時に家族と従姉妹と俺とで素数の話とかになってさってまぁ俺が解説しつつ「17は?」「素数だねぇー」みたいな感じだったんだけど、いや素敵だね。食卓で素数の話なんて。本当に素数って素敵な数だなっていう。まぁただの語呂遊びだけど。そういえば従姉妹が例の売れてるドラッカーの本読みたいって言ってたな。図書カードが山ほどあるから買うらしいけど、なんつーかこういうのって嬉しくなるよね。図書カードをいっぱい持ってるっていうのが羨ましかったりしつつ、「いいなぁーちょうだいよー」とか言ったら母から「何中学生に図書券せびってるのよ」とかって言われたね。いや、そりゃそうだよね。冗談で言ってないのが俺らしいよね。まぁそれも素敵だよね。そんなとんからりな感じで今日はこの辺で。




すげー良いエッセイ。