保守界の王子様、中野剛志。

非常に困ったな。両立が難しいと感じ始めてから何も手につかなくなってしまった・・・。いや、まぁ保守思想とかさ、あとはミルトン・フリードマンみたいな昔の俺だったら絶対読まなかったような人の本とかを色々と読もうと思っててさ、あとあれ、こないだ買ったのが中野剛志評論集って本ね。TPP関連で割と有名になった気がするんだけど、ようは俺が言いたいなんつーか思想とか政治哲学ってのを活かすっていうさ、いや、活かさないと意味が無いって普段から言ってるじゃん?ただの理論のコピペとか何々理論をベースにしたなんたら評論みたいなさ、なぜかポストモダンとかやってる左翼系に多いんだけど、なんつーかどうしようもない感じのが多いじゃん?


やっぱりリアルポリティクスに立脚しないと何もならなくてさ、いや、そういう意味で例えばネグリだのデリダだのドゥルーズの理論が実際の政治に役に立ったなんて聞いたことないもんね。役に立ったって言い方は変だけどさ、ようは実際参照されてるかはともかく使われるのってマキャベリとかカール・シュミットとかの保守ばっかだよね。それはようはリアルポリティクスだからなんだよね。リアルに考えればまず左翼が妄想しているような世界国家とかありえないじゃん?ラカンを使った政治理論とか本当にどうでもいいよね。もうそういうのが反動ですげー嫌いになってて。で、保守思想って変な言葉遊びしてないから誰でも理解できるよね。神髄はどうか分からんけど言ってること自体はシンプルだからね。


で、この中野剛志さんはさ、ようは俺の理想だよね。もうとっくに諦めたけど俺が政治学やるならああいう感じって思ってたイメージに一番近い人だわ。そういう人っていないんだよね。ましてやあのぐらいの若さの人の評論集なんてそもそも読まないし興味無いのばっかなんだけどこの人の場合、ネットでちょっとかじる程度でも凄く思想的なものがベースにある政治の理論化って感じがしててイメージが良かったんだよね。で、本を読んでみたら予想通りの期待を裏切らない感じでまぁ感服しましたな。


あまりに凄い音楽を聴いたりして俺には無理だーって思って音楽を諦めるってのと同じ感じで政治関係もこういう人がいるから良い意味で諦められるよね。まぁ俺がここまでになれるか?ってなれないとは思うけどさ(笑)でもなろう!って思ったらまぁ死ぬほど努力すれば無理ではないと思うけど、それをやるのかどうか?ってことなのとさ、あとはもう他のことができなくなるじゃん?中野さんの評論を見てるととにかく知識量が半端じゃなくて常に色々と読んでいる感じでなおかつ時事ネタばっかに引っ張られない根幹にある思想のベースってのがあってそれがすげー強固なんだよね。だからもう本当に凄いなぁーと思っちゃって。


恥ずかしい話だけど俺は前は社会学者になりたかったんだよね。でも社会学者ってのは膨大なフィールドワークとか人とのコミュニケーションが必要でとても俺にできるものじゃないって分かってんで政治思想研究しようと思ってたんだけど、んでも書斎にこもって政治思想研究してても何にもなんねぇーなってことが分かって、んでアクチュアルなことを常に言える理論家になりたい!って思ってたけど俺の興味があるのって政治思想でさ、外交だとか世界情勢だとかそういうところにまで及ばないからもうやる価値ないんだよねっていうさ、もう何もかもダメなんだよねぇー。社会学者で言えば宮台さんだよなぁー。やっぱり。中野さんにせよ宮台さんにせよ絵に描いたような超絶に頭が良い人たちなんで地頭とかで競ってもまず無理じゃん?まぁ勝ち負けじゃないんだけど、ただようはあそこまでいかなくてもね、あのぐらいの行動力とかが無いとやってけないってことなんだよね。俺には到底無理な話だわ。本当に。だから社会学者も政治学者も諦めたわけだ。別にこの2つは彼らのような超絶頭脳を持っていなくてもなれなくはないものだけど、その辺の無責任な使えない大学教授みたいな感じじゃなくて、ちゃんとした人になりたいと思った場合、超絶頭脳を持ってないからって理由であきらめるんではなくて、まぁ違うほかの色々な理由であきらめるってことだよね。ましてやarmchair philosopherみたいなのって一番俺が嫌だ!って思うタイプなわけで。俺の場合、どう考えてもarmchair philosopherになっちゃうわけだ。


なんかそういう意味で凄く理想型って意味でさ、志すならこういう人がいるよっていうので中野さんってアリだと思うんだよね。こんな凄い人になれるのか?って自分に問う必要がある。で、無理そうだったら諦めるっていうのは必要だよね。んじゃあ八方ふさがりだから今は数学者目指してるのか?ってそういうことではないんだけどね(笑)その証拠がまぁ両立なわけよ。数学は興味でちゃったからしょうがない。んでも政治系とか思想系とか哲学系を読まなくなるのか?ってそれはまず無いわけだ。だから両立していかなきゃいけないんだよね。数学だけなら楽なんだよなぁ。


夜になってくるとなぜかやりたくなって異様に集中できるからいいんだけど、昼間とか無理でさ、んでも昼間無理とかって言ってると夜しかできないから、んで夜に社会系とか政治系の読んじゃうと数学が永遠にできなくなっちゃうんだよね。やれる時間が限られてるし、特に数学って最低でも4時間ぐらいやらないとどうにもならないんだよね。エンジン入るまで時間がかかるし、入ってからの持続を最低でも4時間ぐらい続けないとまず進まない。そこはやっぱモチベーションじゃん?そこは変なプロ意識よ(笑)プロではないけどプロのようにやるのよ。だから空いた時間にやるとかっていうそんなやり方はありえないしそういう浅いレベルでやるんだったら止めようって話なわけだから。


んでもこれって下手すると本当にただの器用貧乏になりそうだよね。色々と知ってはいるけどどれも極まってなくて中途半端っていう。それはすげー嫌だなぁー。でも数学だけ!ってのはありえないし、昔みたいに思想系とか政治系だけ!ってのはもう数学好きになっちゃったからありえない。だからもう両立しかないわけだ。でもこれをやっていこうとするともう時間無いよね。丸一日時間があっても足りないもん。両方あたかもプロパーの如くやるわけだからまず時間が無いよね。いや、朝からずーっと集中できればいいけどできないわけじゃん?せいぜいまぁ夕方から夜中までかな。だからまぁ半日なんだな。んだからまぁあれだ、とりあえずプライオリティとしては哲学を外すしかないな。哲学で言えばフッサールとかハイデガーとかをもっとちゃんと読もうと思ってたりさ、あとは西田幾多郎とかもそうなんだけど、でもまぁ無理だから後回しだな。で、今はとりあえずそのあえて言うなら文系の部分は最初に書いたフリードマンとか保守思想とか戦前の右翼とか歴史ってのに時間を使う感じやね。


数学はっつーとキューネンの集合論の本とかも読みつつKanamoriとかも読んでるから集合論ばっかになっちゃってて、肝心の数論とか代数幾何とかがさっぱり進んでないんだよね。んまぁでも数論っつってもやっぱあれだわ、向いてないね。俺。数論幾何的なのしか無理。そういう意味で目標で言えば望月先生のABC予想が仮に正しいと証明されたらさ、まぁその証明されたってのをとりあえず理解するってのが今の目標だよね。まぁ1年かかるっつーから1年しかないわけだ。ブルバキを読むってのを目標にしてたけどあまりにもあっけなく達成可能だったっつーかまぁ基礎だから当たり前なんだよね。通読する!っつーのはただもう時間をそれに費やすってことだけで、ようは時間を費やせば可能だから目標でも何でもなくなったよね。フェルマー予想もモジュラーなり楕円形の本をもう買ってるからあとは読めばオッケーって感じだし、どんどん次の目標を作っていかないと色々と簡単に達成可能になっちゃってなんかダメなんだよね。あとはもう時間を費やすのみ!ってのはなんか嫌で。とても無理そうなのを目標にしてやりたいんだよね。それがあって時間を費やすっていうのならいいわけ。


ようはグロタンディーク系なんだよね。望月先生はもろに後継者だなんて言われたりもしているらしいけど、なんつーかあのエタール・コホモロジーの美しさといったら無いんだよね。あとは層なりトポスでもいいんだけどこの辺の理論は凄く奇麗でシンプルでさ、色々とやるのもいいけどやっぱとりあえずこの辺を重点的にやろうと思ってるんだよね。んでもまぁ集合論はちょっとやりたいかなぁー。あれは本当に他のとの関連が無くてさ、知ってても知らなくてもどうでもいいようなことがかなり多いから応用が利かないって意味で潰しが効かないんだよねぇー。集合論って。まぁでも解析的な感覚は研ぎすまされるけどね。やってて無駄ではないんだけどただハードコアになり過ぎるともう緻密さが異常なレベルになって興味が無くなってくる。むしろあんな異常に精密なレベルでしか定義できないものに数学的価値があるのか?って疑問になるぐらいなんだけどね。


あ、ちなみに前にTopological Quantum Field Theoryに興味があるって書いたけどこれはもろにトポスとか代数幾何的なもののつながりで興味を持ったんだけど、ジェイコブ・ルーリーっつー望月先生系のレベルの天才がいてさ、その人の仕事を理解するってことなのよね。だから今の俺の中での二大巨頭なのよ。ジェイコブ・ルーリーと望月先生の仕事を理解するってことが俺が理想とする数学を究めるっていうことの第一歩になるっていう。これはどれだけ時間がかかってもやるつもりだしやってれば理解できるようになるっていうのはもう分かるんだよね。なにしろもう足突っ込んでるから。まぁでも最終目標は違うじゃん?既存のものを理解するだけでいいのか?って話なわけでさ、そうじゃないんだけどそれができるかは分からないっつってもそれを今心配してもしょうがないけど、ただ俺が社会学者とか政治学者になるよりかは幾分現実的かなと思ってるんだよね。


あとあれだ、書き忘れたけど今取り組んでるのはP-Adic Analysisってやつね。結局まぁ色々とつながってるんだよね。俺は代数的にしか数論を攻められないけど、p進解析ってのは数論をまともに攻められない俺にとっては凄い理論なのよっつーか俺の得意なところで勝負できるものなんだよね。これが結局ゼータとかに繋がって当然楕円曲線なりなんなりに繋がって結局はフェルマー予想の理解にも繋がるしこの流れで望月先生の仕事も理解できるようになるはずなんだよね。リーマン予想も当然今よりもっと具体的に知ることができるようになるわけだ。いや、p進だけってことじゃなくて色々と俺は手を出しているじゃないですか?いや、p進もいろいろやっていることの一つにしか過ぎないんだけど、俺がいろいろやっているのが結局は望月先生の仕事だったりリーマン予想だったりちょっと手前ではフェルマー予想だったりにつながるってことね。そういう意識でやってなかったんだけど、いろいろやってると全部が関係してくるのね。逆を言えば関係なさすぎるものには微塵の興味もわかない。それでいいと思ってるんだけどね。俺が興味あるのが望月先生の仕事やリーマン予想なんではなくて、俺が興味を持つような対象がことごとくそういうものにつながっていくって話なのね。


で、ルーリーのは俺が元々好きな圏論とかがもっとハイパーになったような感じでさっつーかまぁ実際そうなんだけどね、俺が好きな抽象数学の最先端って感じなんだよね。これはもう別にフェルマー予想がどうのとかゼータがどうのとか関係なく純粋に理論的に興味があるっていうレベルの話ね。これもまぁえらい時間がかかりそうなんだけど。


まぁそんな感じでこうやって書いてみると自分がやるべきこととかやれることってのが分かるよね。荒唐無稽過ぎてやれなさそうなことを「自分の可能性を信じる!」なんてやり続けるのはばかばかしくてやってられないし、そこまで俺は自分の頭脳に自信があるわけではないんだよ。やれることは限られてるわけ。んでもだからこそ具体的にやれそうなことってのは分かってくるじゃん?まぁ逆を言えばやれなさそうなことってのはすげー分かる。それを分からないと永遠とワナビーのままだからね。それが俺が一番恐れていることで最悪の人生なんだよね。まぁでもここまで分かってるから具体的じゃん?


凄い先のことは分からないけど目先のことは分かるしやるべきことっつーか学ぶべきこととかマスターすべきこととか読むべき本とかってのは自分の中で見えてるし、モノによってはもう手元にあるって感じなわけでさ、この具体性だよね。これが根拠で俺はやれる!と思ってるわけね。そりゃそうだよね。手元にある本を読むってだけのことなんだから。でもこういう当たり前の繰り返しがようは大局的な何かってのにいつか結実するんだよね。だから俺は普段から夢夢言ってるけど現実的じゃない夢は大嫌いなのね。俺はリアリストなので。あ、ちなみにリアリストで言えば中野剛志さんはすげーリアリストだね。保守界のプリンスだろう。オザケンに似てるんで王子様繋がりなんだけど。


ただチャンネル桜とか西部邁とかと関係してるっつーか昔の東浩紀で言う柄谷行人浅田彰が中野さんで言うところの西部邁なんでとりあえずダメなんだよね。元がいいからダサイ人と一緒にいることですげー株を落としてる感じがするよね。まぁ言論って意味では関係ないんだけどでもやっぱイメージって大事じゃん?チャンネル桜に出てたり西部邁なんかと一緒に何かに出てたりするとそれだけで引く人って多いと思うんだよね。俺は当初そうだったんだけど。んでもこの人自体はダメ保守じゃないんでだからすげーもったいないなぁーと思うんだよね。それこそ思想地図の保守版みたいなもっとかっこいい若い世代が発信する保守系のプラットフォームってあってもいいと思うんだよね。チャンネル桜だの西部邁だのっつーのは本当に損してるしもったいないなと。フリッパーズギター演歌の花道に出てる感じ?中野さんは渋谷系保守なわけだから演歌歌手と同じ番組に出てちゃダメですよ。


それこそ思想地図を読むぐらいの意識や関心が高い若い人こそむしろ中野剛志も読まないと!だからまぁ薦めておきますよ。平井アナのようにあざとくアフィっておきます。別にアフィ元から買わなくてもいいんでとりあえず読んでみてね。全然嫌な保守感とか右翼臭さなんて無いからね。本当にアクチュアルでリアリスティックな言論だなーっていうさ、なんか政治評論のお手本みたいな感じなんだよね。凄く理想的なさ、俺もあんな風になりたかったナリーって感じなんだよね。論理の明快さと鋭さと理論の強固さと何を持ってもパーフェクトな感じなんだよね。大体ああいう世代の人ってまぁまぁいいけど難点もあるってケースが大半だけど中野さんに関しては難点を探すのが難しいぐらいパーフェクトなんだよね。一瞬で俺の憧れの人になったのであった。


ってことで今日はこの辺で。昨日のアマゾンってどうなの?的な話とアマゾンへのリンクって超矛盾するけどその辺のことはちょっと大目に見てくれたまえ。