じょうさんへの返信。

じょうさんから書き込みをいただいて返信をしていたら熱くなってきてしまって例によって長くなってしまったんでエントリー形式で貼るです。コメント欄だとあまりにも読みづらいので。あとあれね、ニートについてはまた色々と書こうと思ってたなんて言ってた時期があったけど、今回の返信でそれが勝手に出てきた感じになったんでまぁ読んでみてください。相変わらず当たり前のことしか言ってないと思うけども。

じょう 2013/02/28 23:40
mimisemiさん、こんばんは。前回はお返事いただきありがとうございました。


ところで、仏教唯識はご存知ですか?これにはかなり救われました。おすすめです。今回の記事と似たところもあります。環世界という考え方とも似ているようです。


私の生きる「テクネー」は唯識の方法論です。不安感の強い人、神経症の人には良い処方箋になると思います。エゴや苦しみから解放されるきっかけになり得る客観的、科学的な方法だと思っています。特に盲目的信仰を要求しない点が気に入っています。


たまにはコンビニのご飯ばかりではなく、野菜と良いタンパク質を含んだ食事を摂ってくださいね。ご存じとは思いますが、食生活と精神病はかなり密接な関係がありますので…。食品添加物の問題もあります。余計なお世話ですみません。


また、「働かない若者が増えている!」という批判は、「年金を払わない若者が増えている!」という意味を暗に含んでいますね。この問題についてはどう考えますか?


唯識はちょうど2年前ぐらいにハマってた時期がありまして、色々と本を読みました。確かに環世界の概念とも似てますし、フッサールの方法論的独我論でもありますよね。あと不安とかで言えば森田療法なんかとも通じる感じがします。パニック発作とかに苦しんでいる人だと恐らくあまりの苦しみから唯識的な考え方は独自に編み出してしまうようなものだと思うんですよね。パニック発作における不安ってまさしく唯識的な認識が生み出している不安でただのイリュージョンなんだってことがよく分かるんですよね。かといってもやはりパニック発作が病気である所以は認識だけではどうにもならないってことですね。この辺は僕はヘビーに病んでいて、病んでいるというよりかは恐らく脳の構造がそうなっているというただの障害だと思っているので、この辺に関してはあえて克服なんてしないようにしています。克服するのではなくそういう風になってしまうような状況を極力避けるという感じですかね。精神病を治すって一種のイデオロギーなので、僕は共存というのを考えますね。実際に薬を何十年飲んでても治りませんし、こればかりはしょうがないと思いますね。


あと年金の問題なんですが、これは制度的に崩壊しているのと政府の失態があり過ぎて話にならないので、税金を払わない若者が増えている!みたいなことにしましょう。ようは働かなくて所得が無いので消費もしないし税金も払わないってことですね。これは凄く簡単なことで税金を払わなくても生きていけるような人が多くなったという社会の進歩ですよね。税金のシステムって社会でやっていくなら自ずと撤収されるもので払わないなんてことが原則としてあり得ないようなことが、今は結果的にあまり払わないなんてことが可能になってしまってるってことですよね。どうしても税金を取りたいなら単純に仕事を増やすしかないですよね。


でもそれでは社会主義のようになってしまって恐らく上手くいかないわけですよね。結局、労働と税金なんてただのサイクルなんですよね。労働などから撤収できた税金でまぁ結局はそれを何に使うか?って公共事業に使ったら同じことですよね。別にそれが世の役に立とうが立つまいが、例えば意味不明の穴掘りをさせても同じなんですよね。何が言いたいか?っていうと本当に必要とはされない労働なんかを作り出しても何の意味も無いということです。で、実際今の世の中は全然人が必要とされてないわけですよね。僕は仕事が無いというのは社会の進歩だと思ってるんですよ。本当に社会の発展や経済の発展のために必要な仕事があればそれに対して対価を払いますよね。結局それが企業なり社会の発展に貢献するなら当然のことなんですが、もう恐らく20年近く経済的な進歩なんかしていないし今後も変わらないわけで、これは不況というよりかは資本主義の成れの果てだと思うんですね。あとまぁ技術の進歩ですかね。ただ国家システムは古いもので回り続けているので、だから現状の世の中とあってないものになってしまっていて、だから色々と問題が生まれているんだと思います。仕事が無かったり仕事をしないというのは自然な現象だと思うんですね。


人間は必要があれば何でもやりますからやらないって人がいたら何かしらの方法でなんとか生きていける方法があるってことなので、それは個人の問題ではなくなりますよね。仕事が無いというのはしつこいようですが労働力が足りているってことですよね。あとは使える人が限られてるから優秀な人材のみが必要とされているって感じで、だからあと残るはサービス業みたいなものしか残らないわけですよね。これって当たり前のことだと思うんです。問題かもしれませんが自然なことなのでしょうがないですよね。だからなんかもう国家がどうこうっていうよりかは国家は最小限のことだけやって、個人は自立してやっていくのが一番良いと僕は思ってます。


年金に関して言えば若者の意見である老人を食わすために働いているわけではない!ってこれは最もな意見ですよね。ましてや日本の老人や今の初老の連中は全然若者のことを考えてこなかった世代なので、それを知っている若者が年金を払おうなんて思わないですよね。実際に溜め込んでる老人っていっぱいいるんですよ。これも事実だからしょうがないですよね。完全に世代間同士での衝突みたいなのが生まれてしまっているので、どの道これはしょうがないことですよね。あとまぁ誰も国を信用してませんし。年金をもらえるか分からないというよりかは5年後年自分が生きているか分からないみたいなのが今の若者のリアリティなわけで、そういうリアリティを生きている若者が意図的に年金を払わなかったり、働いても損するだけだと知ってしまっているので働かなかったりしているのだとすれば、それは凄く理性的な行動ですよね。もちろん国としては税金を払ってほしいので働け!ってことになりますが、結局はこれって奴隷制の容認になるわけですよ。奴隷が理性を持ってどうするんだ!お前は奴隷なんだから何も考えずに働け!ってのが大方の意見ですよね。僕はこんなロジックは近代社会ではありえないと思ってるので言語道断なわけです。ようは奴隷制が無いと成立しない国家システムなんて健全じゃないわけですよね。


まぁあとは進んで奴隷になろうとする人たちはいるのでそれはそれで別にいいと思ってるんです。苦労するために棺桶サイズのシェアハウスに5万払って頑張る!とかそういうことをやりたい人たちはいっぱいいるんで、まぁ勝手にやってくださいってことですよね。でもまぁようは税金を払ってるのか払ってないのか?とか年金然りですが、そんなものは批判の材料にならないってことですね。個人が任意でやるしかないわけですよね。まぁもちろん脱税とかは無しですよ。収入があるならそれは払って当たり前ですよね。でも無い人に払うのが当たり前なので働け!っていうのはおかしい道理ですよね。これを言ってしまうと個人は国家のために犠牲にならなければいけないというロジックを容認してしまいますよね。だから生存権を優先にして考えるのは当然だと僕は思うんです。とりあえず親でも遺産でも食っていけるなら本人がやっていける道でやっていけばいいんですよね。で、今働いていなくても親が死んだらどうしようもなくなるっていう人たちも大勢いるので、それはもう自己責任ですよね。


かといっても今働いたところでどうにもならない・・・って人たちが多いってのが実情だと思うので、これは働く働かないというよりかは生きる生きないみたいなもっと根源的な話だと思っているので、何かを言うのがなかなか難しい話だと思います。ただとりあえず払える人が払っていくしかないっていうことしかないでしょうね。こうやって改めて書いていると奴隷ってのは国家に不可欠なんだなって思いますよね。ただ今は奴隷にならなくてもいいような人たちもならざるを得なくなってるのでそれが凄く深刻だなっていつも思うんですけどね。奴隷にならなくてもいいような人も奴隷になってるってのはようは奴隷に対する需要があるってことですよね。人間というよりかは使い捨てにされるモノとして扱えるような人たちが求められているっていう。まぁ最悪な現状だと思うんですが。こういうのもバレちゃってるんでニートとかが労働しない良い言い訳になっちゃうわけですよね。労働しろ!っていう人を社会の実情に合わせると矛盾だらけなので簡単に論破できてしまう。


だったらまずはその矛盾を解消しなければどうしようもないんじゃないか?って思いますね。でも相変わらずブラック企業とかが横行してたりしてますし自殺者も減りませんし政府自体がニートみたいなもんなんで今はもう誰もニートを批判できませんよね。もっとまともな社会が回っていれば「働け!」という意見ももっともらしくなると思うんですが、今みたいな状況だと「働け!」なんてアホの意見ですよね。


あ、んで自分の話をしますと今は家業の手伝いをしていて、誰も雇わないであろう僕でもやれるような仕事や逆にスケジュール的に僕しかやれないようなことを自分がやれる範囲で出来ているので、結果的に自営業を回している労働力の一つになっているので、労働環境としては最高に恵まれていると思います。給料みたいなのはないですけどまぁ売り上げに貢献してるわけですから結果的に手伝うという行為から税金を納めることができていますよね。あとまぁ小遣い程度ならもらえるんでそれはほとんど全部本に使っているので毎月バカみたいに金を使う消費者でもあるんですが、これって別に国のためにやってるわけじゃなくて自分のためにやってるんですよね。だから労働なんて概念すら無いわけですよ。当たり前のことをやるだけだっていう。こういう当たり前の自然な労働ができなくなってしまっているのが現代ですよね。まぁマルクス的に言えば疎外ですよね。


だからインフラとして個人が自分の当たり前のことのために労働ができるような環境を整えるしか税金云々の話はどうにもならないだろうって思いますね。無理して仕事をしたり無理して仕事を探したりしている人たちが多過ぎるわけで、これは異常な事態なわけですよ。無理して仕事を探してても仕事が無いとか終わってますよね。で、なぜかその終わってるってことが「そいつが終わってる」っていう自己責任論になってしまう。こういう状況の中で働け!と言われても説得力が無いですよね。逆に僕は今の自分の仕事は最高なので出来る限り続けたいって思いますけどね。こんな感じで人間なんてマッチングさえ出来れば誰でも自然に働くようになるわけですよ。働くのが嫌いな自分ですらこうなわけですからね。でもそういうマッチングの機会もないし、やってきた仕事の数々がトラウマになっている人というのも多いし、まぁようは端的に言えばこういう状況を作り出してしまうような状態が一番反社会的なことなんだってことですね。結果的に働かなくなる人も多くなるし自殺者も多くなるしやる気がなくなる人も多くなるし、そんなこんなでそりゃ消費も冷え込むでしょうし最悪の悪循環ですよね。ここまで来ると個人の問題じゃないと思います。


って長くなり過ぎてるんでこの辺でやめますけども、「働かない若者が増えている」というのは確かにそうですが、もっと大きな問題があってなおかつ批判されるべきことが多いはずなのになんでニートみたいな特異なやつらに批判の矛先がいくのか?ってことですよね。まぁこれは俗にいわれるスケープゴートなんでしょうね。そういうのに騙されてニートを悪者だと思う人たちが多いのがまた問題なんですけどね。だからいつまで経っても何も変わらないわけですよね。労働の意欲が無いニートと労働の意欲を減退させていたり労働に対してトラウマを植えつけるようなブラック企業とどっちが大きな問題か?って明らかですよね。こういう大きな問題の前ではニートなんて大した問題じゃないですよね。イニシアチブとして労働をすることで自分の生活が良くなったり有利になるようになればやりたいやつは勝手に働き始めますよ。今の僕のように。だから個人の問題ではないと思うんですね。


結婚をしない人が増えてるっていうのもような同じ仕組みで結婚が当たり前だった世代とかが手本となるようなロールモデルになれなかったってことですよね。結婚によって不幸になっていたりそれが足かせになっているような人たちが多かったり、つまりはイニシアチブが無いってことですよね。親が使い捨ての結果リストラされたなんていう姿を見ていた子供が親みたいになりたいって思いませんよね。ましてやちゃんと仕事をしてきていて会社に貢献してきた人たちがゴミのように切られてるわけですよね。そんな話を親から聞かされたら子供は会社に就職しようなんて思いませんよね。これはもう不可逆ですよね。そうなってしまったしもう色々とバレちゃっているっていうそういう認識から始めないといけませんよね。昔の日本みたいに元気になる!とかバカの発想ですよね。そんなのもう無理なのに。普通はここまで酷い状況にさせないのも含めて政府の仕事だと思うんですが、よくもまぁずーっと放置していられるよなって呆れますね。何か意図的に社会を生きづらいものにしたほうが都合の良い人たちが大勢いるのではないか?って疑ってしまうぐらい作為的なものを感じるぐらいおかしいですよね。


そういうわけでこの辺で失礼します。


ちょっと付け足しね。返信にも書いたことだけどなんでもっと根源的な問題があるのになぜニートにここまで焦点が当たるのか?ってさ、あれだよね、一時期よくやってた池上さんの番組なんかでも必ず批判されてたよね。ニート問題とか言って。いや、むしろ池上さんがブラック企業問題って言った方がいいんじゃない?って思うんだよね。なんで池上さんはあんな生き生きとした顔でニート批判なんて出来るのか?あんなもん見てニート批判を真に受ける人がいるのかね?って思うんだけど結構いるんだよね。本当に。まぁスポンサーが労働基準法に違反してるようなところとかが平気であるからまぁああいうメディアだったら無理なんだろうけどね。いや、あんなもんに期待はしてないけどさ、ニート問題ってめちゃめちゃ小さい問題だからね。あんなもん色んなことが解決すれば後は本当のリアルニートしか残らなくなると思うんだよね。性根からダメな怠け者ね。でもこれって世界のどこを見てもどの時代でも必ずいるからね。こういう人たちは。でもそれはどういうところにも必ず一定いるタイプの言わば人間類型なわけで社会問題化なんてしないのよ。社会問題だって言っちゃってるってことはそれは社会の問題なんであって個人の問題じゃないからね。石原都知事とかもニートとかがいるから徴兵制を導入したらどうか?なんて真剣に言ってたりするしまぁ本当にみんなバカだなって思いますよね。騙す騙されるというよりかは天然で問題の本質を分かってないやつらが大半なんじゃないか?って思うね。あ、んで徴兵制がある国でもニートは必ずいますからね。精神論とかじゃないですよって話ですよね。