オーディオブックは目に優しい。

オーディオブックの受動性ヤバいよ。マジで。っつーか基本的に俺が大量に本を買ったりするのって自分で「やること」を作って安心してるっていう実存的な理由じゃないですか?だからオーディオブックにしても基本10時間以上の長いやつを大量に買ってんで「こんだけ聞くのがある」っつって安心するんだよね。基本やっぱ実存の脆弱性ってのは変わってないんだよね。で、これが凄いのはさっていうかここ1週間ぐらい起床してほぼすぐに聞き始めてんで寝る前まで聞いてる感じなんだけどさ、「なんかやんなきゃ」的な焦りとかね、あとは退屈に耐えられないわけじゃん?で、永遠と自分が知りたいトピックとかすでに知ってるものでも体系的の述べられてるやつとかを永遠に聞いてるってこれやってればずーっと知識欲は満たされるんだよね。だからもうずーっとこれなんだよね。


そのおかげかすげー精神的に安定してんのよ(笑)オーディオブックセラピーか。ようは基本的に俺みたいなやつってまさしく魔が差すとネガティブなことを考え始めたりあとは例によってあれじゃないですか?「結局何なの?」っていうメンタルメタフィジックが始まるわけじゃん?この魔に差させないために間を埋めまくって無駄なことを考えたり杞憂を永遠とするようなきっかけを作らないっていうさ、まぁ昔から基本これだけど本ってさ、相当な能動性がいるしあと調子悪いときは全然読めないんだよね。頭に入ってこない。こうすると魔に侵食される時間が増えるわけでなんとか回避しなきゃいけないってことでまぁ映画かゲームじゃないですか?でもこういうサイクルを繰り返してるさすがに映画も見たいやつはほとんど見ちゃってるみたいなことになるしそれはゲーム然りなんだよね。だからマジでコンテンツが無くなるんですよね。そんな中でオーディオブックってのが俺の中でマイブームになってるわけじゃん?いや、すでに読んだやつでも相当適当に読んだよなぁーとかって記憶があるやつは復習みたいなつもりで買ってみたりさ、いや、audibleの年間のやつだと一冊あたり10ドルぐらいなんだよね。ガチで普通の本買うより安いわけでこれって永久機関だよなぁーって思ったり。


んでももうすでに心配になってきてるんだよねっつーのはさ、基本2倍速ぐらいで聞いてるから20時間のも10時間ぐらいで聞けるわけじゃん?ってことはまぁ2日ぐらいで聞けちゃうんだよね。で、これはさすがに普通の読書と一緒で飽きたらなんか別のに変えてっつー感じでやってるんだけどペースがヤバいんだよね。地獄の黙示録のヘリみたいな感じなんだよね。ワーグナーがバックに流れてて永遠と焼畑していってどんどん焼き尽くしていってるって感じがすんのよ。これだと多分3ヶ月ぐらいでほとんど消化しちゃうんじゃないかなぁー?って思ってるんだよね。だからもう古典とかにも手を出しててさ、んでもまぁ範囲を広げようが基本的にまぁ俺の興味ある分野ってのはだいぶ広いにしてもさすがに永遠とそればっかやってたらネタが尽きるよねって感じになるんだよね。かといってもオーディオブックとか本になってないようなリサーチレベルでやるものなんて限られてるわけよ。だからまぁあれだよね、これもまぁいつかネタ切れになるなぁーって思ってて。


いやでもさ、すげーのがさ、サルトルとかオーディオブックになってんのよ(笑)being and nothingnessは持ってたけどさすがに読もうと思わなくて読んでないしちくまで出てるやつを読もうか?って思ったことがあったけどそもそもサルトル自体にそんな興味が無いんで結局読んでないんだけど・・・っていうこんぐらいの関心のレベルのやつを「とりあえず一回ぐらい読んでおきたい」みたいなのをこなせるからいいよね。で、まぁ本当の労力を数学とか数理ファイナンスに使うっていうさ、でもまぁ金融関係の本も最近相当読んだけどオーディオブックにしときゃすげー楽だったのになぁーとかって今更思ってんすよね。いや、リーマンブラザーズがどうだのヘッジファンドがどうだのこうだのなんて話なんて別にただの情報じゃん?ようは「お話」だよね。だからこういうのって読むより聞くほうがよっぽどいいんだよね。洋書って無駄に長いし読むのに苦労するじゃん?でもオーディオブックの二倍速なら相当楽ですよ。あと目が疲れないってのがこんなに凄いことだとはね。あとあれ、ヘーゲルのphenomenology of spiritとかもオーディオブックになっててさ、「マジか!」と思って即買いでしたね。あんなの絶対活字じゃ読もうと思わないもんな(笑)あとピケティのcapital in the 21 centuryとかも絶対活字じゃ無理だけどオーディオブックなら余裕だしなんつーかまぁ活字じゃ無理なのに手を出せるのがいいですよね。あと労力を割いて読むほどではないってものもまぁ一応読んでみるかーぐらいな感じで読んだりできるからすげー敷居が下がるよね。


で、これになってからはさ、すげーベネフィットを感じたのがじゃあ実際のリアル読書は何なのか?っていうとまぁそもそも本を買わなくなるじゃん?オーディオブックで買ってるから。で、買って読んでないやつを読もうってことになるんだけどまぁ残ってるのは大体数学と金融工学の本なのよね。で、当然数学とか数理系の本は無理じゃん?オーディオブックじゃね。んだからまぁ必然的に活字媒体のもんは数理系のものって感じになってめちゃくちゃ効率がいいんですよ。あとまぁやっぱ活字自体を読みたいっていう欲求はあるじゃん?それを満たしてくれるよね。いやさ、ヘーゲルとかサルトルってまぁ原書は一回も読んでないけどまぁそりゃ述べられたやつってのは散々読んできてるから内容は大体分かってるわけよ。で、こういう感じの予備知識があって挑むから初見じゃないじゃん?っていうかまぁ大体そうよ。2倍速で聞けるってことはまぁ速読とかと一緒である程度分かってるからそれが可能なんだよね。まぁだったら別にヘーゲルとかも速読で読めばいいじゃん!ってことになるけど哲学書の速読は無理なんですよ(笑)


数学書ほど時間はかからないけどんでもやっぱリーマンショックがどうのみたいな本とは違ってやっぱ時間かかるわけよね。だからまぁそんなわけでオーディオブック最強だなって思ってるんですよね。あ、んで速読ならぬ速聴みたいなのはあれなんだよね。だいぶ昔に自分で開発してやれるようになってんのよね。レオ・シュトラウスの生の講義ってのがいくつかあってそれを1.5倍から2倍みたいな何枚かのcdrに焼いてずーっとウォークマンで聴いてたりしたんだよね。んでも逆になんでオーディオブックっつー発想が無かったんだろうな?とは思ったよね。いつも読書してるくせに本当に読書は大変だなって常々思ってたわけでさ、あとあれなのよ、前にも書いたかもしれないけどもう部屋が限界なんだよね。多分蔵書は2000冊超えたと思うんだけどこのぐらいになってくるとさすがに部屋からはみ出すみたいな感じになるしあとまぁこんだけあるからあるだけでもう読まないだろうなっていうものもあるんだよね。でもまぁ結局何かを読めばまぁそれがまた本棚に直行するわけだから永遠と本が増えるんだよね。それが無いってのが凄いよねっつってもまぁそれは電子書籍のメリットとしてよく挙げられることだけど電子書籍自体には俺は全く魅力を感じないわけでさ、いや、オーディオブックはしつこいようだけど楽だからね。誰かが読んでくれてるんだもん。それ聴くだけでいいんだから。


あとまぁ大体読むようなやつに関しては予備知識があるから2倍速とか若干雑に聴いても分かるんだよねってまぁこれは原理的に速読と同じか。あ、あとね、んでもまぁかといっても適当じゃなくてね、いや、オーディオブックで熟読したっつーか堪能した!ってのがヴィクトール・フランクルのMan's search for meaningね。こりゃ別に本でも読める分量だけどあるじゃないですか?読もうと思って読んでないってやつ。そういうのを読めるよね。で、まぁえらく感動したっつーかまぁ媒体がオーディオだろうが活字だろうが肝心なのは中身なんだよねってことだよね。まぁむしろこれの場合、収容所の描写とかもうすぐ死ぬ人の話とかまぁ俺って小説読まない人だから読んでもらったほうが浮かびやすいんだよね。で、まぁ余計にその収容所の過酷な感じってのが伝わってきたっつーのかな?っつーかまぁさすがに名著って言われるだけあって凄かったな。こんだけ本読んでてもまぁここまで「読んでよかった!」って思うやつなんて少ないんだけどやっぱ名著と呼ばれてるやつはずば抜けてるよね。んだからまぁなんかあれなんだよね、オーディオブックだとあんま頭に入ってこないんじゃないかな?っつー懸念は無くなったよね。まぁ逆にあれだ、それがオーディオだろうが活字だろうがつまんないやつは頭に入ってこないわけよ。もうこれはそれ自体の問題だよね。


まぁそんな感じなんですよ。便利だなぁーとは思ってたけどこのね、大著みたいなのを軽くこなすっていう感じがね、いやすげーなって思って。これだったら内容がどんなものであろうが全部読破できるだろ!って確信しましたよね。いや、んでさ、ヘーゲルなんかは28時間なんだよね(笑)サルトルのやつは30時間越えてるんじゃないかと。これは2倍速で聴いても長いけどまぁ逆に2倍速じゃないと聴こうと思わないし、むしろオーディオブックのほうがよっぽど頭に入るだろうなって思うんだよね。こんなのさ、本だったら独房にでも入らない限り読破できないよね。それが可能だからね。しかもゲームやりながらですよ(笑)もう天国でしょ。マジで。


この幸せがいつまで続くかは分からないけどまぁすげー楽しいっすわ。こりゃーすげーブレイクスルーだな。なんかインプットできる情報量が倍になった感じがするもん。ホント、活字と違って目が痛くなったり眼精疲労による頭痛が無いっつーのはマジでいいねっつーかこれも大きいよ。俺の視力は長年の読書で落ちるところまで落ちてるけどそれでもまだ落ちるからね。目に優しいって何気にいいっすよ。


まぁそんな感じでオーディオブックのおかげで調子がいいんでした。んじゃまた。


PS


サルトルのやつ「39 hrs and 18 mins」でした。長過ぎ(笑)あとあれね、2倍速と言えば映画も2倍速で見てるっつーか普通だと遅すぎて無理なのね。1時間半ぐらいの映画が多いわけでんでまぁ45分で終わるわけじゃん?で、まぁ大抵見ても見なくてもどっちでも良かったってやつばっかなんでまぁとりあえず見るってのにはこれが最適だよね。これはまぁもう昔からずーっとそうなんだけど。んだからまぁすげー数見れるわけよ。1日10本とか見れるもんね。だから見るのが無くなるのね。見るのが無くなるっていう理由が分かったでしょ?(笑)で、途中で「これは良作だ!」って思ったらスピード下げてるね。1.5倍ぐらい。これの良いところは間延びしないってところですね。昔のゲームをエミュレーターで早送りしながらやるとクソゲーもそこそこ遊べるようになるっていう速度のマジックがあるわけですよ。これと同じですね。戦闘がもっさりしてて遅い!みたいなマイナスポイント!が無くなるじゃん?映画にしてもどうでもいいシーンが多い!っつーマイナス要素を排除できるようになるからね。あと面白いもんで速度になれると動きが速いことによる違和感って感じなくなるんだよね。これは凄く面白い現象で知覚としては倍速のものを見てるんだけど認識としては倍速じゃないんだよね。まぁそりゃ当たり前なんだけどね。


友達がバーベキューしてる風景っつーのがあったとしてそれを標準で見ようが倍速で見ようが中身は変わらないからね。「友達が酔っ払って悪ふざけしてる姿」ってのがあったとして、んでもそれって情報としては悪ふざけしてるっていうものなわけでさ、倍速で見たら「友達が超高速で悪ふざけしてる」ってことにならないじゃん?(笑)実際は超高速で悪ふざけしてるんだけどそれは倍速で見てるからっつー前提があるから脳はそれを普通に処理するんだよね。本当に超高速の場合ってのは目の前で友人が2倍速で悪ふざけしてるときだよね。これまぁそりゃ違和感感じるし面白くて腹が捩れるぐらい笑うでしょう。それがなんで面白いか?ってマジで2倍速だからじゃん?だからすげー面白くなるわけよ。んでも客観的に見ればそれを映像で見ようが実際に見ようが同じはずなんだよね。でも脳はそれを同じものとして認識しないじゃん?いや、単純に脳って凄いねって話なんですけどね。