ジャズと質感。その1。

あ、んで続きなんだけどほとんど蛇足ばっかみたいな感じのばっかだったんで貼らないわ。まぁそんな感じで一連のシリーズに関しては終わりなんですけどね、あれなんですよね、書いたっけな?最近またジャズ聴いてるんですよねっつってもまぁあれなんだよね、楽しいことがあんまないってことで少しでも楽しめるものってことで聞いてるんだけどっつーかあれなんだよね、まぁほとんどジャズのレコードって売っちゃったけど以前はジャズはアナログ以外で聞く気がしないとかって思ってたんだけどなんつーかまぁ別にそんなこだわりいいかーってことを考えるとさ、それこそジャズなんて腐るほど聴けるわけじゃん?あとまぁすげー邪道なんだろうけどさ、好きな曲だけを聴くっていうさ、アナログだとまぁアルバム全体通して聞くって感じになるんだけどさ、実際に好きな曲とかいいなぁーって思えるのってアルバムの中で2曲ぐらいだったりする場合が多いのよね。まぁ全体で良いやつもあるんだけど。


いや、んでレアグルーヴみたいな世界だとさ、アルバム全体は気の抜けたイージーリスニングみたいな感じで1曲だけキラーが入ってるとかまぁそんな感じのが多いんですよね。んでもその目当ての曲のためにアルバム買うわけだからコスパ最悪だしアナログは場所取るしっつってもまぁコレクション自体が楽しいといえばそうなんだけどアルバム通して聞くやつって本当に少ないんだよね。そうなると好きな曲とかキラーをピンポイントで聞いたほうがいいわけじゃん?で、mp3の環境ってそういう意味だと凄いよね。まぁ金かかるから安いmp3でもいいかーって話なんだけどさ、まぁまたアナログ買い始めるっていうのもいいかもしれないんだけどなんかこれに関しては逆にあんだけ売ったのにまた買うのか?って話でもあるしさ、だったら売んなきゃよかったじゃん!って話だしっつってもまぁあれなんだよね、「いや、もう今後は学問だ!」なんつって書籍代のために売ったわけだけどさ、あ、帰国後にね、んでもまぁそれでまぁ結局戻ってきたみたいな感じだよねっつーかまぁあれだよね、学問熱も落ち着いてきたからなんか無いかなぁー?っつって昔の趣味に戻ってるっていう感じだよね。


まぁ味気ないけどね。アーティスト名と曲名調べるとyoutubeで出てきてさ、んでまぁ気に入ったらmp3購入なんつっても別にアルバム全体を買う必要は無くて良い曲だけ買うっていうさ、まぁ経済的ではあるけどね。だからまぁあれかな、もうアナログは買わん!っつって意図的にストップしてたのを解除したって感じか。でもアナログストップ自体がもうだいぶ前の話でその頃と環境が違うわけですよ。今は基本的に何でも聞きたい放題だからさ、そんなに金もかからないしいいかなぁーって感じだよね。アナログじゃないんだけど。でもそう思うと掘りつくされたレアグルーヴとかってもうレアでもなんでもないしあの俺が大嫌いだったレア度で勝負するみたいな世界とか実質的になくなってるわけだよね。


んでもああいう世界って本当におかしいなぁーって思ってたんだけどさ、いや、だいぶ前にも書いた気がするけどレアなキラートラック!なんつって聞いてみるとただのジャズだったりするわけじゃん?確かに珍しいけど別にグルーヴ感で言えば普通のジャズとあんま変わらないっていうさ、だったら別に手に入りやすいブルーノートのジャズとかさ、それこそアート・ブレイキーとかでいいじゃん!とかって思ってたのよ。っつってもまぁ全然あれだけどね、DJ自体やる機会が全然無かったからなんとも言えないんだけどさ、いや、でもあれですよ、当時はいつかDJで活躍する!なんて思って掘ってたわけですよね。まぁレコード買うのが好きっつーのもあるけどあとまぁやっぱDJは音源が資本だからっつーのもあってバイト代とか全額つぎ込んでたんだけどさ、まぁ結局んでDJやる機会ないまま終わった感じなんだけど、今の原典回帰の感じだとあれなのよね、DJとかアナログで買う!とかは別にして普通に音楽鑑賞としてまぁああいった類のものをアナログでしか聞かない!なんてこだわりと捨てて聞けばいいんじゃない?ってことで聞いてるって感じだよね。やっぱジャズはいいね。


あとあの一時期のジャズブームみたいなのに巻き込まれて必死に色々買ってた時期と違って今はフリーですよね。ホントに。どれがレアとかどれが使えるとかじゃなくて良いなぁーって思ったのを普通に聞くっていうさ、まぁすげー健全な聴き方だよね。っつってもまぁあれなんだよね、当時買ってたnu-jazzみたいなやつとかもまた聞いたりしてるんだけどさ、懐かしいなぁーとか思いつつ今ってまぁ俯瞰的に見れるじゃん?ああいうのももう15年以上も前の話になるわけだから。で、今聞いてみると結局なんかあんまアシッドジャズとかのムーヴメントとあんま変わらなかったなって感じがするよね。もちろんアシッドジャズとかに比べてよいのは多いけどでもなんかやっぱ所詮はジャズの上辺だけを真似たりサンプルしたようなのが多いなぁーって感じが受けるよね。そんな中でやっぱまぁJazzanovaとか異様にクオリティ高いわけだけど。


いやーでもやっぱ俺の青春はUFOですよ。憧れのUFOね。まぁジャズ系だったらみんなそうだったんだろうけどさ、んでも印象としてUFOをアシッドジャズ系と言うかはともかくとして、UK Jazz DanceとかのシーンのDJとかUFOみたいな80年代後半からやってた世代のほうがちゃんとジャズしてるっていう感じがあるよね。で、90年代中盤から2000年代前半ぐらいにラウンジ系みたいなムーヴメントと同時にアシッドジャズとかとは違う文脈でジャズって流行ったと思うんだけど俺はこの辺が苦手だったんだよね。おしゃれさとかレア度とかで勝負するみたいな不毛な世界って感じがして。あ、ラウンジ系は好きだったけどね。ラウンジの場合、ライブラリーとかの音源がコンピで腐るほど出てたから手に入れやすかったんだけど、ジャズのキラーとかレアグルーヴのキラーみたいなやつはまだアナログしかなかったときにはなんかもう完全に手が出ない世界でさ、んでミックスとかでいざ聞いてみると別に何万も出して買うようなもんじゃないよねっつーのがあってなんかそういうのがすげー嫌だったな。んでなんかジャズ系って変な派閥できてたしね。日本特有の村社会的な感じで。イベントとか行く気にもなれなかったもんな。


んでそういう世界で神みたいにあがめられてる人の選曲が全然良くなかったりセンスを疑うようなミックスを出してたりしてさ、それでも神扱いされてたりしてたじゃないっすか?もう本当に最悪でしたよね。そうそう。だから俺ってリアルタイム世代じゃないしまぁめっちゃ古いんだけど80年代のUK Jazz Danceシーンみたいなのが好きなんだよね。ああいうイベントでかかってたハードなジャズとかラテンジャズとかが好きなんだよね。UFOとかってそういうのとモロに直結してるもんね。んでもアシッドジャズは論外として2000年前後とかのフューチャージャズとかクラブ的解釈の生ジャズみたいなのもなんか違うなぁーって気がしてたんだよね。なんかその俺の思ってるジャズと違うんだよね。で、どちらかと言うとインストも含めたジャジーなヒップホップとかのほうがよっぽどジャズフレーバーを感じたっていうさ、で、それはなんだろうか?って思うとやっぱ黒さなんだと思うんだよね。フューチャージャズとかnu-jazzとかって所詮は白人カルチャーっつーかさ、で、それを模倣する日本人っつー図式だったじゃないですか?もちろん良いのもあったんだけど。で、ヒップホップ界隈の人ってまぁそりゃ黒人音楽なんでそういう人たちがサンプルしたりミックスでチョイスしたりするジャズとかってめっちゃ黒いんだよね。あと熱い。白人カルチャーのおしゃれなジャズとかって薄いんだよね。なんかおしゃれなコード進行とメロディ押しみたいなさ、肝心のグルーヴ感があんま無いってのが大半だからね。


んでもやっぱさ、UK Jazz Danceとかの当時のDJのプレイリストとか見るとハードなのが多いんだよね。お洒落さとは程遠いダンスミュージックとしてのジャズね。やっぱこれなんだよね。俺がツボなのは。んでも日本で全然根付かないしもちろんUK Jazz Danceとかに衝撃を受けた世代とかってまぁUFOとかKJMとかいると思うんだけど結局ジャズで踊るみたいなのは根付かないまま終わった感じがあるよね。で、流行ったのは上辺だけのラウンジ臭いジャズとか白人ジャズばっかで。あとまぁレア度がどうのっつーような世界とか。なんか本質的な音楽って部分と離れてるよね。こういうのって。まぁでもめちゃめちゃ買ってましたけどね(笑)渋谷のHMVなんかも必ず行ってたし。まぁ馬鹿みたいに買ってたからこそ言えることなんですよ。死ぬほど聞いてたわけだから。まぁ今もそういうのも懐かしいなぁーとか思いながら聞き返したりしてるけどさ、なんかでもあれよね、家から一歩も出ずにこうやって音源が買えちゃうってレコード掘ってた人から言わせてもらうとなんかちょっと虚しいっつーかさ、ワンクリックの虚しさってあるよね。まぁもうホント、ただのおっさんの懐古みたいになっちゃうけど渋谷に行くのが楽しみでしょうがなかったからね。


で、渋谷で掘り終えると次は新宿へ・・・って感じで。それで1日終わるんだけど良い疲労感なんだよね。んでさ、いや、amazonのmp3とかitunes見てて思うんだけどさ、こんなのレコ屋に通いまくって遭遇しただけでラッキーだよ!みたいなのが全部死ぬほど視聴出来て1曲単位で買えちゃうんだもんね。いや、今までも買ってたけどジャズとかレアグルーヴの類を買おうとは思ってなかったんでさ、最近まぁその例のつまらない症候群から昔の趣味に戻るかーってことで解禁して色々見てみるとまぁ音源の揃いっぷりにただ驚くばかりだよね。すんげーニッチな盤とかもすっかり認知されてて普通にmp3で売ってるんだもん。それこそ雑誌のDJ Chartとかに載っててジャケだけは見たことあるけど聞いたこと無いなんつーのが結構あるんですよね。あとまぁ再発されてても買ってなかったりとはまぁ視聴できなかったから聞いたことなかったりね。そういうのをまぁ聞いてる感じですね。そうなるとなんかDJ熱って出てくるもんだね。すげーDJやりたくなってくる(笑)


っつってもまぁあれだよね、ここまで色々あると過去のDJが役割を果たしてた機能ってのが意味無くなるってのが本当に大きいよね。DJがレコ屋に通って掘ったのをかける場所ってのがクラブだったわけで、んでまぁどんだけ音楽自体に熱心なクラバーがいたかはともかくとしてクラブではじめて聞く曲とか多かったわけだよね。でも今みたいに色々と掘りつくされてレアグルーヴなんかも定番化して普通にmp3で買えるような今の状況だと曲かけるだけなら誰でもできるって話になるもんね。昔だったらそれを持ってるってことが強みだったりもしたわけで。んだからまぁなんちゃってDJが増えたっつー話も分かる気がするよね。音源だけならレコ屋とかに通わなくてもネットで全部買えちゃうし情報なんかもネットでそろっちゃうじゃん?それこそなんかのミックス聞いててこれヤバいなーって思ったやつを調べて購入みたいなさ、それが一瞬だもんね。だから音源だけだったら簡単に揃うんだよね。


いや、テクノとかドラムンベースにしたってあれですよ、ただ1曲のためにEPとか買ってたわけで、んでそれが1500円とかしてたんですよね。今は1曲だけだったら150円だもんね。だから昔は資本がモノを言ってたわけですよってまた資本の話になるけどさ、んで売れっ子DJなんかはレコ屋とツルんでてレア盤なんかは売れっ子DJが優先で買えてたから実質的に独占されてたみたいなさ、まぁそういうのが仮に売り場に出てもバイトみたいなレベルのやつには買えないようなやつばっかだったんだけどね。まぁそう思うと俺が掘ってた当時ですらもレアグルーヴってもう認知されてたレア盤なわけでレアグルーヴではなかったんだよね。元のレアグルーヴのカルチャーってだからほんとにロマンなんだよね。誰も見向きもしないようなレコードを300円とかで買ってクラブで流すっていうさ、なんつーのかな?自分の価値観ってのをそのままクラブに出力して確かめるってすげー面白いカルチャーだよね。まぁでも元々DJってレアグルーヴに限らずそういう存在だったんだけどね。ディスコDJとかは別として。で、今のなんちゃってDJカルチャーの場合、トラック勝ちしてるのをかけまくるって感じなんだよね。そりゃそんなもんばっかかけてりゃ盛り上がるっしょっていうようなもんばっかかけてDJに個性が無いわけだ。まぁでも盛り上がればいいっつー発想なら個性なんていらないって話になるけどさ、だからまぁあれだよね、自己表現型のDJとかってどんどんいなくなっちゃうよね。あんま必要とされないってのもあるのかもしれないけど。


まぁでもあれだよな、クラブカルチャーって今後どうなるのかな?って感じはするよねっつーかまぁそりゃ根付いてる国だったらそもそもクラブに行って踊る騒ぐってのがデフォだから勝手にシーンって形成されるけど日本の場合、ダンス規正法なんかもあって元々根付かないカルチャーが余計アウェーになった感があるよね。で、あとそもそも根付いてないからいや、クラブなんて無くてもいいよっつー人が多いし、クラブの近隣からの苦情が多いみたいなことに関しても意見としてはクラブで騒いでるやつらなんてロクでもないやつらが多いんだろうみたいな世論が大きいじゃん?パーティーがデフォな欧米カルチャーだとありえない話なんだけど日本の場合、ガラパゴス化どころか個々がもうドメスティックじゃないですか?みんな内に篭るっていうさ、まぁ今の俺もそうなんだけどね(笑)んだからまぁそういうめちゃめちゃな法律とかがあっても反対意見があんま出ないとか世論の反対に関する支持が得られないってのがあるよね。大半の人にとってはどうでもいいことだからね。あとまぁあれだよな、著作権利権集団の権力が半端じゃないっつーこれまた音楽にとってのマイナス要素ってのがあるよね。とりあえずなんでも削除でなんでも金払えだから基本的に音楽が流れなくなっちゃうんだよね。なんか意図的に街から音楽を消そうとしてるのか?ってぐらい音楽から遠ざかる感じだよね。それで音楽の売り上げが減少してるなんて言われてもさ、いや、元々コンテンツ自体がなくなってる上に著作権だのダンス規制だのってやってたらそりゃ音楽にお金回らなくなるでしょって感じだよね。


まぁよく言われることだけどクラブとか誰かが集まる場所で音楽かかかるってまぁそこがハブなわけですよ。で、これは何なんだ?ってことで昔はまぁDJとかに直接聞いてメモして後でレコード屋で買うとかをやってたんだけどまぁ今はその場で検索できるのかな?まぁでも違法ダウンロードでダウンロードできちゃったらあんま意味ないんだけど、まぁそれにしてもその楽曲が知られるきっかけになる場なんだよね。だからまぁクリエイターはDJにプロモ盤を渡すわけでしょ。音楽の流れって基本これじゃないですか?で、日本ってこれと全く逆のことをしてるから音楽自体が流行らなくなっちゃうんだよね。ハブが無くなってダウンロードでなんでも手に入るってことになったらそりゃ人は街に出なくなるしクラブとかも繁盛しなくなるよね。それこそ音だけだったらネットで聴ける的な発想になっちゃうもんねってまぁ俺はどちらかと言えばそういう考え方なんだけど、ただなんかクラブカルチャーってのを考えたときにこれってすげー重要だよなって改めて思ったんですよね。


そこに大勢人が集まってそこで音楽がガンガンにかかってるっていうその状況自体が重要なんだよね。それはもう音楽にとって必須なことなんだよな。あとそういう騒いでる場所でかかってる音って一人でそれを聴いたときと全然印象が違うじゃん?そういうのも含めた場の重要性っつーのかな?そういうのが無いからみんな一人でイヤホンで聴くっつってまぁんで聴くのは聴きつくしたって感じになって終わっちゃうんだよね。そこで場があるとまた色々と有機的なつながりが出来たりするんだけどそれがないからねっていうかまぁそういうのが国民性なのかあんまり根付かないっていう。んでもまぁそれってなんかジャズの根源だよね。


っつーか長くなったからまた分けるわ。んじゃまた。