忍ぶ恋。

春秋弓矢伝っつー本があるんだけどまぁ弓関係のことを文学から歴史から色々とディグっていい感じにまとめてある本があるんだけどね、そこで左京大夫顕輔の忍ぶ恋っつー和歌が紹介されてて

 

あさましや千嶋のえぞつくるなる とくきの矢こそひまはもるなり


っつー歌なんだけどね、まぁ細かい解説面倒だから適当に説明すると鎧を着てたんだけど隙間を毒矢で撃たれたっつーような内容でどこに恋愛要素があるの?ってことなんだけどんでまぁこの本の著者の解説によるとこの毒矢の毒ってのが忍ぶ恋のメタファーになっていてようは自分は普段からストイックな精神で生きている人間なんだけど恋が実らないような相手を好きになってしまってその片思いにひたすら苦しむっていうようなことらしいんだけど感動しちゃったんだよね。

 

いや、全く分からん(笑)っていうね、直接言わない感じってのはまぁ別に和歌とかに親しみが無い人間でも日本的なテイストとして知ってるわけなんだけどちょっとこりゃー粋で雅過ぎませんかい?旦那?って感じでさ、いや、まぁ平安時代とかは雅がハードコア化し過ぎてナヨナヨしていたなんて話もあるんだけどなんかでもすげー美的な感覚だなーとか思ってね、あ、んであれなんだよね、弓道関係の本を読んでると伝書とかだと現代語訳されてないやつとかがあって本とかで出てても原文を読み下ししてたりまぁ読めるような体裁にしてるだけで言葉時代が古くて分からなくもないけど読むのが面倒っつー感じになっててさ、あ、んで何が言いたいのか?っていうとなんか楽しいこと無いかなー?っつーのを探してるっつー一環で古文に親しむって良くない?と思ったんだよね。

 

んで和歌の世界はよさそうだ!って思ってさ、まぁそれが例の忍ぶ恋ですよ。んで俺は高校行ってないようなもんだから古文とか学科としてやったことないんだけどまぁ国立とかだと受験科目としてメジャーなものだから古文って調べると受験参考書とかすげー出てくんのねっつーかまぁそれがデフォなのかっていうね、んでまぁ参考書の類で取っつきやすそうな本が多いのと語学自体好きだし古文読めたら色々と読める幅広がるなーっつーかやっぱ古文のまま理解するっていうテイストってあるわけじゃん?

 

んでまぁ早速1500ページぐらいの万葉集の本買ったんだけどまぁあとあれね、古文入門的な本とかまぁあと地元の図書館もディグってこようとかって思ってるんだけどなかなか楽しそうなんだよねっていうか言語感覚とかが今と違ってんでもその使われ方が粋だったり当時の今ほど科学的な知識とかが無かった時代特有の例えばなんかの原因が物の怪だとされていてそれが言い回しのルーツになってるだとか言語から当時の感覚とか雰囲気が垣間見れるっていうさ、まぁなんか今の俺って完全に過去のもんにロマンを感じてるロマン主義者みたいになってるとは思うんだけど(笑)趣味の一つとしていいよねって感じがあるのよね。

 

なんかやっぱ俺の女子的な心の現れなのか恋愛関係の和歌の繊細な感じってのにすげー魅力を感じたんだよね。特になんつーか今みたいになんでもかんでもデジタルっつーデータ的な世界観の中だとさ、奥ゆかしいテイストとかって下手すると一切触れる機会無いだろうし涵養するきっかけもないだろうなって思うとむしろ今だからこそロマンだろってそれは前から言ってることだけどそれがまぁなんか確信に変わってるっつーのかな。なんかそれをね、ロマン主義だっつって古いものを美化するとかではなくて日々の自分の暮らしの感性の足しにする感じだよね。やっぱこれも内面的なものにフォーカスが行ってる結果だと思うんだよね。

 

まぁでもこれもあれなんだろうな、色々とやり尽くした結果なんだとは思うけどね。昔は和歌なんつー前にもっとやりたいこととか魅力を感じることだらけでそんなところにフォーカスが行かないんだけど歳取ってだいぶ落ち着いてきてより内面的な感性とかテイストってのを大事にするようになってきてその情緒の重要性に気がつくみたいなことだよね。あとまぁちょっとでも面白そうだなって思ったらやる!ってことに尽きるよね。万葉集だとか古今和歌集だとかそんだけですげー世界観広がってるだろうし。

 

まぁそんな感じでちょっとやりたいこと増えたかな。まぁ長続きするかどうかは分からんけどとりあえずやってみよう!ってことで古文のお勉強ですね。んでもあれよね、教養を深める!ってことじゃなくてあくまで動機づけが内面的で情熱的ってのがポイントだよね。

 

ってことでんじゃまた。