龍が如くは人生の教科書。

アメリカから帰国する直前ぐらいに親しかったダレルっているじゃない?香港の人ね。そのダレルが来月日本に来るらしいんだわ。んでまぁ会わないか?ってメールが来たんでそりゃ会うだろ!ってことで返信したけどただホテルで朝食どう?とかって聞いてくるもんだからさ、いや、最近、弓道場が夏休みであんま昼に起きる必要が無くなったんでどんどん夜型になってるんだよね。だからまぁ悪いけどアフタヌーンオンリーでいいっすか?ってことになるんだけどまぁでも本当に久しぶりだよなーっつかもう7年ぶりとかになるんじゃない?っていうか龍が如くの6やってるんだけどさ、なんか色々と迷走してるとかっつーんで評価が分かれてるみたいだけどあれってようは脱構築っつーか龍が如くのメタ化なんだよね。

 


で、桐生一馬ってキャラクターをいじったり桐生っつー極道が赤ちゃんの世話したりライザップしたりっていう(笑)シリーズを重ねると必然的にこうなるよねっていうようなメタ化なんだけどあ、んで話逸れたけど「俺もそんな歳になっちまったかー」なんつーセリフが出てくるじゃん?んでまぁ俺もそれはすげー感じるのよね。

 

まぁ桐生は全然年上だけどなんつーのかな、例えばライブチャットとかあるじゃん?ゲーム内で。あれってまぁ完全にネタっつーかあんなシリアスな状況に置かれてる中で桐生がライブチャットに必死になるっつー姿が面白かったりするわけでむしろあれのシリーズのファンだったらあの全体的なおちゃらけ感とかはっちゃけた感じはパーティーみたいで最高!って思えると思っててまぁ俺はすんげー楽しんでるんだけどんでもなんかやっぱ龍が如くってある程度のおっさんじゃないと楽しめないよねっていうか若者過ぎるとあのミドルエイジの哀愁とか味わんだろうなーとか思ってそれを味わってる俺は本当に歳取ったなって思うのよね(笑)

 


まぁでもそんな中ですげー思うのがまぁすんげー神室町がよりハイファイになってるわけじゃん?んでまぁあんだけハイファイになってなおかつ実店舗とか企業とのコラボとかが普通にあるとリアルにある飲食店とかがそのまま出てくるわけじゃん?んでそこで飯を食うと飯テロ発生なんだけど(笑)凄まじいハイパーリアルだよね。まぁ俺は別に新宿そんな好きじゃないし昔ディスクユニオンに通ってたころは渋谷と新宿をはしごするってのが定番だったからまぁなじみのある街ではあるんですよね。

 

んでも別に今は用事があるわけじゃないし行こうとも思わないんだけどヴァーチャル世界で神室町ってのがあってそこでリアルだったらあんなにがっつり食わないだろうっつーような分量の飯を食ったりキャバクラ行ったりっつーのをやりたい放題なのってすげーなって思うんだよね。

 

インターフェース的には昔でも可能でもやっぱ龍が如く6ぐらいのグラフィックとかリアリティがないとハイパーリアルにならないよね。飯とかもハイファイだから飯テロになるわけでPS2レベルのグラだったらラーメン食ってるっつーシーンがあってもゲロ食ってるみたいなグラフィックだったと思うけど今は違うからね。その辺が俺の言うポケモンGoとかがリアルとヴァーチャルの境目をなくすような異次元的なトリップがあるのと同じで龍が如くもまさにそうだよねっつってもある程度新宿に親しみがある人に限るけどね。

 

それで言うとあれですよね、前にも書いたけどディヴィジョンなんかもニューヨークを経験してるとハイパーリアル感になるっていうことなんだよね。んでまぁ俺のコンセプト的にそれでまぁ実際に新宿の街に出て飲み食いしてキャバクラに行ったらまさに弓道で経験してるようなハイパーリアルの体現なんだけどまぁさすがにそれはやろうとは思わないけど(笑)んでもまぁあんだけの細部のリアリズムに凝った龍が如く6の神室町の造形ってリアルの街の観念化なんだよね。

 

昔から書いてるのだとメガテンとかに俺が衝撃を受けたのが新宿とか渋谷っつーリアルな場所で悪魔が出てきたり物語がその場で起こったりするっていうことなんだけど龍が如くだとそれがさらに加速してるよね。むしろすんげーアドホックにその街自体が必要不可欠なものとしてあるんだよね。

 

んで再現されてる神室町なんかでの街行く中で感じる「あるある感」ってのも独特のもんだよね。物凄い生々しさがあるんだけどでもリアルとは隔たりがあるようなヴァーチャルの世界の話なんだけどでもそのヴァーチャル空間の観念というのはリアル空間に依拠して成立してるっていうさ、全く新宿知らない人だったらともかくある程度なじみがある人だとハイパーリアル感半端じゃないよね。んでここが重要なんだけど実際に桐生みたいな人間はいないし歌舞伎町自体が神室町みたいな面白さがあるわけじゃないんだけどそこでのリアルに立脚してる

 


ヴァーチャル感とか成立するファンタジー感だよね。そこがすげーなって思うんだよね。龍が如くのナンバリングでもとりわけ6が凄いのがそこなんだよね。リアルに立脚してるヴァーチャルっていう観念ってのがそれ自体がそのまま街として再現されてプレイヤーが経験するっていうものになっているわけじゃなくてリアル感覚っていうものを軸にそのファンタジーが展開してるっていうね、だからまぁあれだよね、当然ながら北米版とか出てるんだろうけどアメリカ人が感じるのはあくまでエキゾな感覚だと思うんだけど日本人の都市部に割と馴染みがある層だとあるあるで面白いんだよね。

 

そういう認識的な感覚の違いがゲーム自体の体験を左右してるってなかなか哲学的だと思うんだよね。だからなんだろう、全然遊びとかを知らない街とかも知らない人がやっても完全なるファンタジーなんだけどそこそこ夜遊びをしてたり今はやってないけど夜遊び経験ありだったりするとなかなかくすぐられるところがあるっていうさ、だからこそそこで現実でありえないことが神室町では起こるっていうことがあるとそれがある種、色んな他のファンタジーモノよりも強烈なファンタジー感を提供してるんだよね。

 

ファンタジーモノの場合、魔法が使えたらなーとかまずありえない話なんだけど龍が如く的なファンタジーだと色んな意味で近いからね。でも現実で魔法が使えるぐらいのありえないことがゲーム内で起こってるんだけどでも体感的にファンタジーモノよりかはそこまで遠くない近い感じがあるんだよね。だからそういう意味で究極の大人のファンタジーなんだと思うんだよね。

 

そこをああいう育成とか経験値稼いでキャラを育てるっつーようなRPG的要素でRPG的要素の雛形みたいなのがそのままカッチリと構造的にすっきりと構成されてるっていうのがゲームデザインの美学を感じるよね。そういう意味で龍が如くってもはやリアルファンタジーなんだよね。迷走しているとか揶揄される諸要素もリアルファンタジーが行きつく先があそこまでのリアリズムと本編と逸脱したように思えるような素潜りとか草野球っていう要素になっていくんだよね。

 

全然迷走じゃないよね。すんげーコンセプトは明らかだよね。ただ概念的にハイブロー過ぎるから分からないやつらが迷走?とかって思っちゃうんだけど実際はすんげーインテリジェンス溢れるコンセプトと世界観の構築なんだよね。そもそも名越さんって元々超インテリタイプのゲームデザイナーじゃん?その人が龍が如くで色んな人と取材とかで触れ合う中で自分も変わって行って龍が如くの登場人物みたいに本人がなってるっていうのもすげー示唆的なんだよね。

 

それはファンタジーを媒介としたリアルとファンタジーの干渉においてリアルが変わっていくっていう、名越さんの場合、人間が変わっていくっていうことなんだけどさ、でもそれは概念的に実に真っ当なんだよね。リアルとハイパーリアルの境界線のすげーエッジーなところに身を置くって場合にああいう風に着るものとかパーソナリティが変わったりするってのも必然的でなおかつそれはそこまで変わるっていうことがゲームデザインへのコミットの深さを示しているっていうことにもなるんだよね。

 

んでまぁこのハイパーリアルの凄いところって例えば飯テロにしても飯食いたくなるんだよね(笑)普段あんま気にしてなかったりコスパ重視だったりする飯も龍が如く並にうまいもんをしょっちゅう食いたくなるっていうような人間の欲望のディレクションに影響を及ぼすみたいなさ、それってすごいことだと思うんだよね。結局はそのハイパーリアルに影響された人間が街に出たら外食したくなるっていうような影響を龍が如くは及ぼしてるわけよね。さすがに桐生の生き方!とか男気!ってまではいかないにせよ細かいところでのリアルへの影響がハイパーリアルの世界からもたさらされてるって現象的にヤバ過ぎると思うんだよね。

 

んでまぁ名越さんって結果的になんつーか色々と不景気とかで守りに入っちゃうってのは分かるんだけどガンガン攻めていってのしあがるみたいなオラついた態度ってのは大事なんだ!ってことを言ってるわけじゃん?これってリアルファンタジーだよね。ようはそういうファンタジーの世界の男気とかオラつきを媒介としてそんな弱気になったり守りに入らないで攻めろ!っていうことがメッセージ性として伝えられてるんだよね。これって時代精神への警告っつーかさ、本当に大事なものってこういうところにないですか?っていうような、それは色んな物語とかファンタジーのストーリーとかが間接的にその物語をもってして読者なりプレイヤーに伝えたりするようなものっていうのがより神室町と桐生っつー媒介を通してダイレクトに伝えられてるっつーのかな?

 

それは草食系が増えてるっつってもやっぱ肉食系たれ!って話でもあったりするしもっと男らしくアグレッシヴに生きろ!っていうようなメッセージだったりもするわけでさ、龍が如くの6なんかはそういう強いメッセージ性が見えづらくて迷走とかって言われちゃうんだろうけど凄まじいメッセージ性がある作品だと思うんだよね。もちろんそのメッセージ性を感じ取れる感受性が必要なわけなんだけど、でもそれは感じられる人は感じてほしいっていうところだよね。

 

分からない人はそれはそれで娯楽のゲームとして楽しんでもらえてばっていうところはあるんだけどでも根本的にあるのは自己革命っていうかさ、生きろ!ってことだと思うんだよね。そういう意味で相変わらずアツいんだわな。ちゃんと飯食って精をつけて女の子と遊んで自分磨きしろ!っていうようなさ、すんげーマッチョだけど軟弱な男が増えてるこの世の中に対するアンチテーゼっていうのがあるよね。ある意味すげー自己啓発的でもあるよね。

 

そこをなんか普段ゲームばっかやってるような軟弱なやつがこういうマッチョで男らしい世界のことを知るっていうような媒介にもなってるっていう意味でそれがゲームである必要性っていうのをより高めてるよね。ぶっちゃけアンチ草食系とでも言うべきような内容だわな。飲まない人も飲む人の独特の世界観ってのを体感できたりするしね。いや、このコンビネーションが最高なのよ!みたいな酒と飯っていうような教科書的内容とかがあるじゃない?元々飲んでる人にとってはそれは当たり前だけどアルコール離れしてる若者とかにとってはそれは新鮮だったりするわけよね。

 

あ、それで言うとさ、まぁ俺は6じゃなくて維新経由なんだけど日本酒を茄子の浅漬けで頂くとか最高じゃん!とか思ってまぁ飯テロの影響ですんげー茄子漬が食べたくなって最近すんげー食べてるんだよねっつっても酒と一緒じゃなくてご飯を茄子漬で食べるってことなんだけど龍が如くの影響恐るべし!だよね(笑)

 

こんだけ飯食いたくなるゲームもなかなかないだろうっていうさ、すげー飯食いたいよねっていうか最近は外出したら時間があれば食べたい飯を外で食うようにはしてるけどなんかそういうのに拍車がかかるっていうかさ、俺はあんま飲食に金をかけたくないって思うんだけどでも龍が如くをやってると飲食の素晴らしさってのを感じずにはいられないわけでやっぱ食って大事だよなって改めて思うんですよね。その影響足るやリアルにガンガン攻めていくみたいな影響なわけでんだからまぁ何が言いたいのか?っていうとそこまでリアルそのものに影響をもたらすものなんて滅多にないでしょ?ってことで龍が如くの深遠な影響力を感じずにはいられないよね。


っつーかもう飲み過ぎで眠いから寝るわ(笑)んじゃまた。