Naoさんへの返信。

nao 2018-10-10 03:51:27

 

 

お久しぶりです。全く関係ないコメントで申し訳ないですが範囲が膨大すぎるかもしれませんけど、おすすめの日本の歴史とか日本の思想とかみたいな本とかってないですかね。恥ずかしながら僕は日本人のくせして日本について何も知らないので正直何から始めればいいのか膨大すぎてよくわからないんですよね(笑)

 

 

たとえばmimisemiさんが居合とかやってるときに日本の思想とかにどっぷりだった印象があるんですがどういう本とか読んでたんですかね。 戦前の日本はアツかったとか少なくとも今よりマシだったとかよく聞きますが昔の日本と今の違いはなんでダメになったのかとかその辺のことが気になりだしてるんです。

 

 

現状の日本の社会システムがこうなっているのは多くの日本人にとってそれが合っているからだという感じでニヒリズムに陥ってる人とかいて、でも本当にそうなのかなって思ったりしだして気になり出したんですが。

 

 

仮にそうだとしても本当の昔からそうならもとからどうしようもない国だなということになりますがたとえば戦後ダメになっていったのなら今の日本は本来の日本ではないからまだ希望がある感じがするというと変な言い方かもしれませんが本来の日本に戻ればいいっていうかそんなの簡単なことじゃないんですがなんかうまくいえないんですが、たとえば労働の美徳みたいなものにしてもたかが戦後70年の価値観に過ぎないからみたいな感じでだいぶそれが薄れるというか薄々気づいている人が増えてる・・・ような気がするんですがそういうのも仮にそうだとしたら希望がある感じがするというんですかね。うーん、そういうことではないですが(笑)

 

 

それこそウォール伝じゃないですが最低限必要だろう暴力的なものを取り戻すっていう感じですかね。火事と喧嘩は江戸の華みたいな。もしそれが本来の日本でかつそれがよいのならそういう日本のありかたが一番合っているはずだしそういうふうにしないといけないのではっていう、かといって僕に何ができるというわけではないんですが、どのみち適応できるタイプならどう転んでも適応できるだろうしそれよりもやっぱり本当の意味で真面目な人が辛い目にあうというのが許せないんですよね。

 

 

おそらく善悪の基準みたいのをもっていつつも「でも自分もクソかもしれない・・・」っていうことを言う人もいたりして日本的な謙虚さでより相対主義的な感じが顕著になっているのかなと思ったんですが(もちろん全く別次元の意味での自己嫌悪は僕もありますが)

 

 

でも善悪の判断がつけがたい難解な問題ならともかくとして明らかにどうしようもない悪だとか更生するなんて不可能なくらいどうしようもないヤヴァイやつとかいるのはもはや明確だと思うんですけど、その辺はそういう人に出会ったり接したりしたことがないからなのかって思ったりしても、でも別にそんな実体経験なくても社会見渡せばワタミとかのようなサイコパス的なヤヴァイやつってゴロゴロってほどでもないにしてもいるとわかると思うんですけど、なんでそういうところ人間ともいえない人間に対して楽観的になれるのか謎いところなんですが、とにかく最近いろいろ思うことがあって、そんな中でちょうどペルソナ5のアニメまとめて見て善だとか正義とかの重要性とか感じて魂が研ぎ澄まされてる感じなんですよね。

 

 

ちょっと話それましたがとにかく漠然とした社会への疑問とかがあってもそれについて明快に語れないというもどかしさというか語ったところで意味ないですがでも最低限日本のこと知っておきたいなというか知っとくべきだろうって思い始めたんですよね。今更すぎるのかもしれませんが。本くらい自分で調べろよ!て話ですが、mimisemiさんいろいろ詳しいだろうなと思いまして。まずは『一人一殺』、『一殺多生』は読もうと思って注文したんですがなんかそんな感じのおすすめとかあればアフィってほしいって思ったりしました。 あとすごい的はずれなこと書いてたらすみません。

 

お久しぶりです。最近めちゃめちゃ調子が悪くて寝る前の薬を変えたところ常に頭に靄がかかっているような状態でちゃんと返信できるか分からないんですけど(笑)とりあえず日本の思想ということでおススメしたいもののリストみたいなのを作りました。


葦津珍彦

 

三島由紀夫


頭山満

 

村上 一郎


北一輝


226事件関係


保田與重郎


柳田国男


折口信夫


本居宣長


吉田松陰

 

岡倉天心


宮本武蔵


空海

 

法然

 

道元

 

山本常朝

 

伊藤仁斎

 

貝原益軒

 

山鹿素行


世阿弥


沢庵

 

荻生徂徠


山岡鉄舟


佚斎樗山

 

平田篤胤

 

利休

 

芭蕉

 

吉田兼好

 

鴨長明

 

万葉集

 

一遍上人

 

一休宗純

 

手元に本があるわけではないのでまだ色々とあると思うんですが、とりあえず思いついたのだとこんな感じなのと、あとは日本思想大系というシリーズや日本の名著などがおススメなんですがどの本が良いか?というより上記に書いた一部のキーワードみたいなのを参照して色々調べてみてください。あと一般的な歴史という意味だと僕が読んだのは岩波講座の日本の歴史です。古いエディションなら全巻割と安く手に入ると思うのでお勧めです。

 

あと日本の思想という大きいものが総括されているような本は知らないのでまとめられている本というよりも一個一個じっくり読んでいってそれが学術書だった場合、参考の文献が巻末に載ってたりするので興味があるものはそういうものを片っ端から読んで行けばいつのまにか膨大な読む本のリストが出来上がっていると思います。

 

あと日本の思想というと西洋哲学のパラダイムが入ってきた戦前から戦後ちょいぐらいの京都学派などの哲学者達が描いた本なんかもある種日本の思想なんですが、ぶっちゃけどれもイマイチなのと所詮西洋哲学というパラダイムで考えられているものなので、そういった西洋的なものが入っていない生のものを読んでみてください。リベラル感覚が入ってたりしてプリミティヴな日本の思想を全部右翼的みたいにまとめている左翼的な学者が書いた本とかは問題外なので読まない方が無難です。

 

橋川文三丸山眞男などは思想史を知るうえで便利なのですが思想のダイレクトさとか危なさみたいなのは当然皆無なので突き詰めればかなりヤバいような思想に是非感化されてください。突き詰めればテロに繋がるとか自死に繋がるとか倫理の否定になりかねない・・・みたいなのが思想の危うさの本質です。

 

学者が総括したようなのはポリティカルコレクトネスによってそういうものはオミットされているか批判的に考察されたりしていて牙が抜かれているようなものばかりなので是非、生のRawな思想書を読んでください。ざっくり言うと身を張ってでも倫理や法律を超越した善を守るために命を捨てるとか国体を守るとか、所謂、ナショナリズムというものが悪い意味で右翼的なものではなくその国に属する人間なら持っていて然るべきものだということが身に染みて分かるはずです。

 

あと世間的に言われているナショナリズムネトウヨなども含めた右翼というのがいかに似非右翼なのか?っていうのもよく分かると思います。ましてやヘイトや差別なんてのは本質的な右翼思想とは全く関係が無いどころか憎むべきものなのでこの辺は難しいんですけど日本以外でも所謂右翼というと排他的な感じがしてしまいますが実際は全然違うんですね。

 

例えばアメリカで言えばトーマス・ジェファーソンなどは感覚はリベラルと言っていいと思うんですけどでもまぁある種のアメリカの原理ですよね。これはアメリカのリベラルが自由の権利だ!とかって言うときに帰依するような原理なのでつまりは国家の原理ですよね。アメリカはそういう帰依できるプリンシパルのようなものがあるのでそれがそのままつまりは愛国になるわけですね。トランプとか共和党みたいな愛国とは程遠いものです(笑)

 

で、日本にもそういった原理的な愛国の感覚というのは存在するんですが、戦後民主主義でごちゃごちゃになったり戦前的なものは一緒くたに否定されるようになったりしてあと当時は思想的だったり論理的に妥当だったものでも戦後になるとそれは戦争を肯定していたみたいな感じで扱われて一気にオミットされるようなものも含めて葬り去られたような思想とか思想の源泉というのは多く存在します。

 

戦後民主主義が諸悪の根源とは言いませんが戦前的なものやそれまで続いてきたものを一気に断絶して否定するようなものが戦後民主主義でもあったわけで、言わばこれもイデオロギーなんですよね。僕らもそういう洗脳の中で育っているので本来の日本的な思想なんかに触れるきっかけは無いわけですよね。あとはまぁ何かと言うと右翼的ってことになってんで右翼と言えばヘイトとか街宣車みたいなクソみたいなイメージがあるのでとんでもない思想みたいに思われがちだったりまぁあと取っつきにくいですよね。だからまぁ思想っつーとポストモダンとかかっこいい感じの哲学になるわけで日本の思想なんて顧みられることが無かったりするんですよね。

 

もっとも最近は西洋哲学がほぼオワコンなのでレアグルーヴ的な感覚で日本の思想をディグしている思想マニアとか学生はいるとは思いますけどね。でもニューアカみたいな時期だったら日本の思想なんつったらもうそれだけでダサいなんていうファッションもあったりしたと思うんですが今は違いますよね。

 

あ、あとあれなんですよね、日本の思想といっても例えば西洋的な思想には論理的帰結があったりしてどれも大体は同じような着地点だったりするんですが日本の思想は生き物みたいなものでこれが正しいとか間違いと言うよりかはその人間がその時点ではそういう風に考えていたっていう記録みたいなものなんですよね。それがまぁ西洋哲学と違ってファジーで面白いところなんですがそういうわけなので何かを読んだからといって同じような考えになるとは限らないんですよね。

 

例えばプラグマティズムなら感化されたらベタな言い方になりますけどまぁプラグマティストになるわけですけど日本の思想の場合は感化されるポイントによって考え方も変わってきたりするのでどちらかというと理性的というよりかは精神的であったりするものが多いという印象がありますね。だからまぁ受け入れられるような精神性が無いと何も響かなかったりするんですよね。そういう意味で理詰めではないんですよね。

 

あとは神道の歴史なんかも重要だったりするので神道関係の本も色々読んでみてください。まぁ挙げたリストの中に入っていると思うのですが日本の思想とは切っても切れない関係にあるのでとても重要です。あとちょっと本筋から逸れますけど中国を元とする任侠なんかも重要なので任侠関係についても調べてみてください。

 

まぁとりあえずそんな感じです。また何か質問があったら是非書き込みください。