アッカトーネ雑感。その2。

ってことで続きね。

 

ただキリスト万歳!みたいなアメリカのエヴァンジェリカルズみたいなのが喜びそうな映画ってまぁ本当にクソでただまぁそういうドラマってB層向けのものとして大量に作られてるけどね。faith tvってのを前におススメ!なんつって貼っちゃったけど知的レベルが低すぎて唖然とするんだよね。「でもそこで私はジーザスに助けられたんです」みたいな新興宗教臭いっていうかカルト臭い感じなんだよね。

 

アメリカのキリスト教ってカルト認定で良いと思うんだよね。特に教養が無い層の場合、ヨーロッパ的な伝統とかヨーロッパじゃなくても東方的な感じとかそういう深みがないでしょ?ようは哲学が無いんだよね。でもキリスト教においての思想ってまぁ言わば教えそのものなわけですよ。んでB層が信仰してるようなのってお祈りすれば助かるとか上手く行くとかっていうただのスピリチュアルなんだよね(笑)あれをキリスト教とするのは如何なものか?って感じだよね。

 

大昔から腐敗してるカトリックも大概だけどアメリカのああいう独特のローレベルの宗教ってのは危険だよね。そういうところの神父とか牧師とかがバカな信者相手にイスラム教は邪教です!なんつってアジったりしてるわけだから争いとか戦争の火種を作っているとも言えるわけで中世の十字軍みたいなイカれた狂信的な本来の形とはかけ離れたキリスト教の歴史って長くてそもそもキリスト教がまともであったことがあったのか?ってぐらい歴史をディグると人殺しと戦争しかしてない感じよね。

 

で、まぁそれってキリスト教って言ってるだけで全然別物なんだけどまぁそういうのをニーチェとかもディスってたんだけどそこで「まぁ宗教なんて戦争しかしないよね」とかって考えちゃうような俺なんかは刷り込まれるからね。ロクでもないもんだと。でも中身を紐解いてみると神学者とか哲学者も含めて思想的に深くやってた人たちの歴史とヘリテージってのはあってそれはもう本当に知的財産なんだよね。だからまぁ本当に哲学やってるのと変わらないよねっていうかベルジャエフがあくまで自分は哲学やってるんだって言い切ってたってのもそういうことなんだろうなっていうことだよね。

 

だからまぁそういうキリスト教の神髄とかって哲学とかキリスト教を護教するような神学ではない哲学的神学とかあとまぁドストエフスキーみたいな文学とかに表現されてるんだよなってことなんだよね。んでまぁそれは映画然りなんですよってのが今回の話だよね。だからまぁ本当に表層だけじゃ全然分からなくて相当深くディグらないと分からないっていう、ただそこってまぁスピリチュアルな宗教ではなく禅とか仏教みたいな感じの宗教に傾倒する人ってのはやっぱりきっかけは虚しさとか生きることの苦しさとかってのがあると思うんだよね。

 

だからまぁなんか実存的神学ってのはあえて言うなら凄く東洋的っていうかね、西洋のって頭空っぽにして信仰するみたいな形骸化したのが永遠と続いてきた感じだけどリアルなものってのは凄く東洋的な感じがするよね。だから全然一般的なキリスト教のイメージと違う感じよね。

 

アトスの瞑想法なんかでもヨガとの類似点があるみたいだし精神修養っていうかさ、あとまぁ見性するっていうことだったりもするんだけどやっぱり内面の修行よね。でもそこで隠者みたいに引きこもるんじゃなくてリアル社会で生きながらそれを実践するっていうことだよね。だからまぁ全然抹香臭い感じが無いっていうか(笑)仏教とか禅は西田とか鈴木大拙もそうだけどあとまぁ知の精鋭集団だった京都学派とかレベルが高いんだよね。

 

だから全然真っ向臭くない仏教の思想ってのを学びやすいっていうかアクセスしやすいんだよね。でもキリスト教となるとなかなか大変で大体まぁ啓蒙とか馬鹿向けに書かれたような本が大半で本質的なものってなるとやっぱり西洋哲学からのコンテキストの流れが無いと掴みづらいよね。そこは俺は哲学をやってきたからすんなりいけたんだと思うけどね。あとお導きもあると思いますけどね。

 

なんか西田とか鈴木とかって書いてると鎌倉行きたくなりますな(笑)秘密だけど恐らくあそこですさまじい気あたりをしてるんだろうなっていう場所があってキャパ超えて色々ともらってきてもしんどいけどしんどいの一日ぐらいだし良いんだよね。んでまぁ神道キリスト教って両立できるからね。まぁ簡単に書くとっていうかすんげー乱暴に書くと神道ってアニミズムですよね。

 

で、キリスト教は自然神学なのか啓示なのか?っていうところはあるけど三位一体以外の神は認めない!なんつーものじゃなくて土着の古くからの何かが祭られてるものとかを否定するようなケツの穴の小さいものじゃないわけで言わば神道って日本人のアイデンティティよね。それはもう自分が日本人なんだからしょうがないっつーとあれだけどあとまぁ相性がいいからね。俺。んでまぁ仏教は言わずもがなだけど思想的にそりゃ大好きでめちゃめちゃ影響を受けててんで今はキリスト教だけどキリスト教やってるから他の宗教無理!なんてことはまずないよね。

 

それはなんだろう、マルクス主義者になったからマルクス主義以外の思想書読めません!っていうようなもんなんだよね。キリスト教にせよ他の宗教にせよ主義ではないからね。帰依できる教えを持っているというだけで他を否定するということではないからね。

 

他に決定的に帰依をほのめかすようなものがあったらそれとは相いれないと思うけどキリスト教も絶対的な帰依なんて強いてないし「こう生きなさい」っていう生き方とか教えだからね。まぁそれを神が受肉したとされるキリストがロゴスでもって人間に分かりやすく伝えたってのが伝承されているっていうそれ以上でもそれ以下でもないよね。だからまぁ思想ですよね。でもまぁ普通の思想と違って例えば数珠にせよ神社とかのお守りにせよジンクスと言えばそれまでだけどなんかやっぱ神秘性ってのは帯びてるわけよね。でもそれは任意だよね。まぁ俺はそういうの大好きだからハマるけどね(笑)でもそこで変な方向に行くハマり方じゃなくてこういう考えもあるんだなっていう考え方よね。

 

という感じなんだけど本欲しくなるよね。より理解を深くしたい!ってのでパゾリーニ論みたいなのは無いか?って調べたところバイオグラフィーなんだけど辞書みたいなページ数がある結構有名な本のセカンドエディションがあったんで買ったのよね。

 

www.press.uchicago.edu

 

若い時にはソドムの市を撮った変態おじさんっていうイメージしかなかったけど今また色々と見なおしててさすがに若いころの偏見ってのはキムズで買ったボックスとかを見ててもそりゃ無くなったけどこの本を読んでてさらに変わったね。まぁすんげー思慮深いっていうとアレだけど寡黙な哲学者タイプというか内向的な感じの人なんだなって思ったんだよね。作品のテーマと本当にピッタリというかなんというか。

 

まぁそんな感じで全然違う話題で書き始めたのがあって長くなったんでまた今度貼るわ。ってことでんじゃまた。