レコハン記。その8。

新作貼るわ。

 

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ディスクレビューとのデュアル構造がデフォになったから書く量増えますね。まぁいいや。こないだModajiのことを書いたけど2000年になる前ぐらいに出てたジャズ系のコンピって再評価でフロアアンセムみたいになったレアグルーヴ的なジャズとかラテンみたいな旧音源と現在の打ち込みなんだけどそういう昔の音源を多用した今の音源ってのが混ざってるっつーコンピが結構あって何よりまぁ12インチ買うよりお得だからとりあえずコンピ買ってたっつーのもまぁ金無かったからなんだよね(笑)

 

12インチだとメインの曲とfillerみたいな埋めるだけの手抜きの曲かメインの曲の別エディットとかあんまやる気ない感じのリミックスとかが入ってるだけで1500円まではいかないにしても1500円前後してたんだよね。それがまぁコンピとなると無駄な曲入って無くて目当ての12インチのメインの曲みたいなまぁA面の曲集ですよね。所謂コスパが良いってやつですよ。

 

まぁそんなんで買ってたのがこないだもModaji音源で入ったSchemaのBreak n' Bossaシリーズとかね

 

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二コラ・コンテと言えばこの曲!って感じなぐらいだったけど

 

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ラロシフリンの例のボサブレイクが流行りまくって食傷気味だった感じだけど

 

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一体この質の仕事を数々とこなすJazzanova仕事し過ぎだろ!って思ったら後にお所帯のユニットっつーよりグループだったんだっつってその仕事量に納得がいった気がしてたんだけど

 

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手抜きリミックスばっかやってて仕事無くなったロニ・サイズとかとはえらい違いだなと(笑)

 

ただまぁあの頃のロニ・サイズの手抜きリミックスとか今となってはモンドっぽく聴けるんだけどね。売れてるからって手抜きやがって!的な?

 

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こんなんパラの音源もらえばだれでもできるわ!って当時の俺ですらも突っ込んでた気がするけどこんなんでいいんだーっていう安堵感もあるよね。ジャザノバレベルじゃないと曲作っちゃいけない!ってわけじゃないんだ!っていうね。

 

それに比べてMawの仕事の丁寧さといったら・・・まさに「ゴト師」の名に恥じない感じですよね。

 

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まぁ同じ感じか(笑)まぁ形式をMAW形式にするってことだけどまぁそれが分かって依頼するわけだからね。サンプルに適当にディレイかけてるだけのロニサイズなんて話にならないんだけど今となっては大好きなんだよね。なんつーかもう手抜きでいいんだ!っていうところだよね。当時から緻密な打ち込みとかが苦手だった俺としてはまさに福音でしたよね。

 

あとお世話になったコンピシリーズだとまだ色々あるけどCompostのGlücklichシリーズとかね。

 

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あとCompostだったら打ち込みだけどFuture Sound of Jazzシリーズだよね。

 

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この頃にコンピメインだったけど12インチも買ってたけど大半のものを売っちゃったけどすんげーお気に入りのやつがまだ手元にあってこれなんだけどすんげーObscureなんすよね。Jazzmanのサブレーベルなんだけどクソかっこいいんだよね。当時はジャケ買いだったのか試聴したかな。んで後に恐怖系のオムニバス映画のフェリーニの映画に出てくる悪魔の女の子だっつーのを知ったんだけど細かいことを言うとこのドアップになってる悪魔の子と映画に出てるスチルとかで見れる女の子って違う子らしいんだよね。なんでそんなことを覚えてるのか忘れたけど(笑)

 

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あとこれこれ!売っちゃったけど(笑)後にmp3で買い直して今はこれが入ってるRootdown 99っつーコンピを実存買い直しでゲット!って感じやね。

 

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なんかもう俺にとっては青春の音なんすよね。思えば一番幸せだったかもしれん・・・って思えるぐらいのバイトの日々で稼いだ金を全てレコードに費やすという生活ね(笑)

 

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んでまぁMoonstarrのDustとマッシュアップしたやつがこれね。

 

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今見たら再生数5しか無かった(笑)元はYoutube時代に作ったやつなんだけどね。

 

あとまぁこの辺のマッシュアップは完全に当時買ってた音源系だよね。

 

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Sunshipとかは持ってなかったんで後にアマゾンとかでmp3で買ったやつなんだけど。それにしてもBuscemiはやっぱファーストが一番好きでまだサンプラーとかのスペックが低いころのサンプル音と恐らくアナログであろうリズムマシン!みたいな黄金の組み合わせがたまらんのよね。あとアナログシンセよね。80年代のアナログっつーより出たばっかのデジタルシンセっぽい音とかもたまらんよね。この辺のアナログシンセとアナログリズムボックスと・・・みたいな組み合わせで最強なのが4HeroのParallel Universeだよね。

 

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好きすぎてそのまま音源カバーしたというね。

 

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まぁそんな感じでっつーか盛り上がって書きすぎると後にネタが無くなりそうだから今日はこの辺でってことで続きねーっていうかめっちゃレコハン行きたくなってきた・・・。ガラガラ届いたら行ってこようかな。

 

では続きです。

 

ただゲームのムービーとか3Dの進化とは違ってようは今の便利さって入力の便利さなんだよね。なんでもワンクリックでそんなに金もかからないっていう中で選択肢だらけの中でまぁもちろん三銃士を選ぶ人はあんまりいないだろうし(笑)活字離れなんつってもそりゃ離れるよねっつー環境になってるよね。

 

まぁ活字はスマホとかで読んでるわけだからあれでしょ、読書離れってことでしょ。まぁ俺の場合、特に西田とかが苦学して金が無くて生活も大変だったんだけど膨大な量の洋書をなんとか買って読んでたとかまぁ西田の地頭もさることながらそういう当時の環境とかさ、本すら貴重でなおかつ洋書の原著なんてそりゃ円と外貨の関係を考えてもクソ高かったわけでしょう。そういうのをなんとかして工面して読んでいたっていう中で培われた言わばゲットーの思想よね。超ハングリーじゃん?

 

超ハングリーだからあんだけのパワーが思索に向けられたんだっていうわけじゃないにせよああいう時代の状況というのが大きく影響していたっていうのは絶対あるよね。かといっても別に今そうなって欲しいってわけじゃないんだけどただ先人の偉大さを見るにつれ俺はそういう先人が読んできたぐらいの強度で思想とかを読めてるんだろうか?っていう自問になるよね。

 

まぁんでレコードに戻すとさ、ストリーミングで聴いてるとレコードほどの集中が音楽にフォーカスされないのは必然的で分散されるよね。音を流しながら止めてまた別の音を流すとかっていうまさにストリーミングなんだけどレコードってまぁ人によるだろうけど天然デジタルデトックスになるよね。まぁ俺はどの音も同じヘッドフォンで聴けるようにはしてるんだけどただやっぱりレコードを聴いてるときに他の音源について調べてレコードをいったん止めてそれを聴こうという気にならないもんね。

 

んでまぁ片面大体15分から長くて20分ってのも絶妙で絶妙に拘束されない感じよね(笑)A面で飽きたら他のを聴けばいいんだけどA面は通して聴くっていう最低でもそういうフォーカスがあるけどストリーミングの場合、それこそアーティストが何年もかけて作ったような血と汗の結晶みたいなものを適当に流して終わりだからね。まぁ適当に流すかどうかは聴く人次第なんだけどやっぱりまぁ粗末になりがちだよね。買ったわけじゃないから元を取ろうとして聴きこむということもなくなるからね。

 

学習関係のものは身銭を切って買った方がいいっつーのはまさにそれでよく言われるけど専門書とか高いんだけど買うと値段がめっちゃ身に染みるわけよね。んで読んでないなんてとんでもない!っていうね、まぁ全部読まなきゃいけない!っつーオブセッションも良くないんだけど色々と吸収しようと思うもんね。まぁなんか自動で配給されるタダ飯と自分で働いた金で食う飯の違いだよねってこれ言い出すと精神論臭くなっちゃうんだけど(笑)

 

俺はそういうの嫌いなんだけどでもやっぱりなんかを消費するとか鑑賞するときのありがたみってやっぱ違うんだよね。宇多丸さんだったと思うけど映画館で映画を見るって時間の拘束もカネの消費も凄まじいっつってたけどもう安くない金を払っちゃったから必死に見ようとするんだっつってたけどまさにそれよね。音楽で言うところのDeep Listening的なイニシアチブがなんでも金を軸にするな!とか言いながらもアンカーとして身銭を切ったっていう認識が入ることで体験が変わりえるというところは強調してもいいと思うんだよね。

 

もちろんそれは任意ですよ。どれに金を払うかとか安く済ませるかとかは任意なんだけどね、ただまぁ今に比べてあらゆるものに死ぬほど金がかかってた時代を知っていた自分としては音楽を聴くという体験はましてやブラックなバイトをして稼いだ金で買ったレコードってのはそりゃ大切に聴きますよねってその割に金欠になると売るのかって話でもあるんだけど(笑)まぁ俺がレコード=集中できるメディアっていう風に考えるのはこういう個人的な経験によるものが多いよね。

 

まぁ仮にだとしても少なからずそういうのってどれにでもあるでしょうってことなんだよね。ただまぁ便利になって良い面ってのはあるどころかそりゃ良いに決まってるんだけどそれだけになるといつの間にか失われるものもあるからそういうのには意識的にならないといつの間にか失うということになりかねないなっつーところなんだよね。

 

まぁ例えばどんなレコードにせよマイナーなものにせよ何らかの形で中身を知るということはできるし安ければジャケ買いとかもありだしそれがレコード掘りの楽しみだとも思うけど高すぎてもまぁ店で視聴できたりするしあとストリーミングでも聴けるんだけどアナログってのは滅多にないよね!っていうようなマテリアル的な希少性があるものに関してはそれこそ値段っつーか財布と相談よね。

 

すんげーアナログで聴きたいけどそこまでアナログで聴きたいものか?っていうまぁ別に他にフルで聴く術があるものをわざわざ高い金出して買うわけだからそこはブルジョワ趣味と紙一重だよね。そこはなんか金の力でどうにでもなるみたいな感じになると逆につまらないかなって感じがしてるよね。いや、金があるに越したことはないんですよもちろん(笑)

 

なんつーかパターナルな意味での教育的進言に使われがちというかね、俺は別に勤勉が美徳だとは思わないけどやっぱりまぁ過度な美化は避けるとしてもさっき書いた西田とかあと中世の修道士とかの敬虔な感じとかね、まぁようは滅私奉公だよね。

 

で、まぁエックハルトとかも言ってるけどなにより帰依するべきは真理なわけでその滅私奉公の「公」のところが真理とか善とかっていうことになるよね。で、そこって仮に現代だったら滅私奉公してるのか?っていうそれこそ中世だから修道院に行くのが合理的選択だったとかって場合もあるわけでしょ?ある程度の生活は約束されてるとかまぁその辺はまだ勉強中で詳しくないけどさ、ただアナクロなんだけどそういう今に比べたら何もないに等しいような時代の何かに仕えたり何かにコミットするときの敬虔さだよね。Pietyね。

 

それってのが敬虔になりやすかった時代の不便さってのもあったわけで逆に今の時代は便利すぎるからそんなアナクロな選択はしないだろうっていう不合理ともまた違うんだけどそれはまぁ半ば隠遁的な意味での敬虔さはあるかもしれないけど選択的ではないよね。

 

だからこそ我に支配されちゃうっていうね、実際は我を離してそれこそエックハルト的な突破をしたほうが楽だったりもするんだけどただそれは険しい道でさっき書いたような常にstruggleが付きまとうような精神修養ということにもなるんだけどそういうのを考えたときに過剰な便利さというのが邪魔になりかねないっていうさ、俺がこないだめっちゃ調子悪くなって横になるしかなくて枕元に本を携えて横になりながら本読んでたら天然のデジタルデトックスになって集中できたっつーのも示唆的じゃん?まぁネット中毒になるほどネットを見るほどでもなくなったってのは前にも書いたけどまぁネットというよりPC自体が色々できるからやっぱり気が散るというか散漫になるよね。

 

もちろん分からない人物の文献とか出てきたらすぐ調べられるっていう利点とかそれ言い出すと利点だらけなんだけどそっからネット使っちゃうから余計なものも見たりなんかして結果的に読書から遠ざかっちゃうみたいなさ、まぁネット経由で有用な情報なり勉強に役立つようなものってのが手に入ればいいんだけど人を散漫にするものであることには違いないよね。でも別にそれはスマホなりPCが悪いんじゃなくてフォーカスしない人間が悪いわけなんだけど人間が悪いとも言えないよね。まぁそんぐらいPCなりスマホっつー端末系が人間を拘束する魔力があるよね。

 

デジタルデトックスツアーなるものが開催されてそれが成立するぐらいデトックスしたいんだけど普通の生活してると難しいっつーことがあるわけでしょう。まぁんでそれってまぁレコードの話に繋がるんだけどね、俺みたいに仮にレコードを中断してまで再生するようなものはないっていうかレコードが再生されている間は音に関してはそれがドミナントなものだっていう感覚があると音に散漫にならないよね。まぁさっきも散々書いたけどそれを停止して他を再生してっていうことになりづらい。まぁそんなのいくらでも方法があるだろうって話なんだけど別にそういう方法を考えなくてもレコード聴いてれば楽なんだよね。自動的に勝手にフォーカスしちゃうし雑に聴こうと思わなくなるからね。


ただそういう感覚もレコードを買って聞いてきたらからそういう感覚があるんであって全くない世代にとっては「は?」っていうものにもなりかえないよね。もちろん俺は自分のレコードに関する価値観が絶対だとは思わないけど所謂それは音楽に限らないディープさというのをディグることに関しての労力と手間と金ってのはやっぱりかかるもんだと思ってるんだよね。もちろんそれをかけたから深くなる的な課金したらキャラが強くなる・・・というようなことではないんだけどね。

 

そこでやっぱりまぁさっきのパターナルな半ば精神論的な苦学の美徳みたいなのが重要になってくるんだよね。まぁあと下積みが長かったミュージシャンとかね、飯代削ってスタジオ代出してバンドの練習をしてたとかまぁなぜかこういう話って貧乏とセットで語られやすいんだけど(笑)まぁやっぱりそこは命を削るということが比喩的に飯を削ってまで・・・っていう切迫した状況を理解しやすくなるんだと思うんだよね。

 

ってことでなんかもっと小出しでいいと思うんだけどまぁまだまだ続くんでんじゃまた。