ドラッグと文化。その2。

 今日のアシッドはYMOです。

 

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では続きです。 

 

ましてや電気なんて俺みたいな世代にとってはネットに情報とかが無かった時代だから卓球がラジオで紹介するミニマルとかさ、年齢的にクラブいけないからJ-Waveの朝の4時にやってたミックスをエアチェックするとかさ、テクノ伝道師ですよね。それがあるから今の俺があるわけだし今の俺の初期テクノへの回帰とアシッドへの目覚めってのも電気無しじゃ語れないしありえないわけで。

 

そのぐらい文化貢献してるバンドの音源の配信がストップされるとかありえないですよ。現行の法律でイリーガルとされたからって理由にしたって昔のビートルズとかじゃなくて今のアーティストでもイリーガルなことをして捕まったりしても作品の配信のストップなんて無いわけでしょ?なんだっけな?カニエなんかソフトシンセのプラグインを違法ダウンロードしたとかで捕まったりしてるわけじゃん?(笑)

 

あんな金あんのにね。アホだよなあいつ。でもあんなアホでも会員制のうさん臭いキリスト教もどきのイベントをできたりとかさ、まぁ表現の自由ですよね。んでついていくやつは勝手についていけばいいわけでさ、法的に縛るものではないよね。

 

だから作品の回収って表現の自由に関わることだよね。他人の自由を侵害するものだったり人種差別的なものとか倫理的に完全にアウトなものは別として例えば現行ではこれは違法とされてるけどハッパは世界を平和にするぜ!っていうような内容の曲があったとしてそれは検閲されるべきじゃないよね。

 

電気の曲も海外に比べたらマイルドだし歌詞とかもメジャーから出てるからそこまでヤバいのはないけどでもまぁオレンジとか相当ぶっ飛んでるじゃん?(笑)んでそれを顔が捕まったからっつー理由で後になって「アシッドとはドラッグのことです!」とか馬鹿みたいに報道するとかファックにもほどがあるだろう。だったらまずもっとアシッドとかドラッグの大パイセンのビートルズとかの話をしろよ!って話でしょ。

 

LSDにしたってあれだけでサイケデリックカルチャーなんてのを生み出したわけでんでもサイケ音楽なんてテレビで普通に使われてたりするわけじゃん?それこそメンバーに逮捕歴があるようなものでも普通に使われてるよね。だからなんか日本ってドラッグリテラシーが無さ過ぎるんだよね。あとそんなにディープな音楽好きがいないからドラッグと音楽の関係性とかを分かってない人が多いんだよね。でも洋楽だから何言ってるか分からないんだけどリリックはモロドラッグの話ばっかみたいなのを普通にI-PODとかで聴いてたりするわけじゃん?

 

ましてや電気のライヴなんて超ハイテンションで特に初期の場合、すんげー早いラップをしなきゃいけなかったりでそりゃあんなの普通の状態じゃやれないよなっていうさ、でもまぁそのステージのパフォーマンスは凄かったわけだしYoutubeとかの動画で残っててすさまじい再生数があったりするわけでしょ?

 

いや、毎回ドラッグやってたかはともかくまぁ普通じゃ無理よねってのはいっぱいあるよね。ラップのフリースタイルとかでもそうでしょ。昔にDJワナビーだったときに元々ヒップホップのDJやってたやつの話を聴いたんだけどシャブやるとスクラッチがめっちゃ速くなるしすんげーグルーヴ感が出るっつーんで普段やってるわけじゃないんだけどDJやるときには必ずやってたってやつがいたし、ただ別にそいつはまぁ元々暴走族の総長だったりしたけど普段はめっちゃ良いやつで真面目なやつなんだよね。

 

所謂ドラッグやってるやつっつーと日々ジャンキー生活を送ってるんじゃないか?っつー偏見があるけどそんなことないんだよね。それこそ気付け薬的に使ってるやつもいっぱいいるってことだ。んで顔は気付け薬タイプの人だと思ってるんだけどね。常用してるやつの顔つきってやっぱ違うからね。あの英語学校で一緒だったコロンビアのダニエルなんか完全にジャンキー顔だったからね。

 

だからなんかさ、ラッパーとかもリリックでハッパがどうのって言ってて捕まったら反省してますって言わなきゃいけないとか矛盾してるんだよね。もちろん反省してますって言うのを強制されてるんだけどそれも表現の自由の侵害だよね。思想の自由の侵害でもあるよね。やったことは確かに現行の不完全な法の中で不当にも重罪に値するぐらいなものになってるんだけどそれをやっている生活とか手に入れてリラックスしている最中のことをリリックにすることは絶対検閲されるべきじゃないんだよね。

 

でもさ、捕まると言わされるわけじゃん?反省して今後はドラッグ中毒とかの困ってる人のためになるようなことをやりたいと思っていますとかそれ言わせちゃったら過去の作品の表現の侵害になるからね。その過去の作品が大好きだって人がそのラッパーの記者会見とかで反省してます!なんつって丸坊主にしてさ、泣きながら後悔してるなんて姿みたら過去のそういったことをリリックにした作品なんて聴けなくなるよね。

 

そういうファンへの裏切りを国家権力が強制してるってことだもんね。これは由々しき国家権力の横暴なわけなのよ。表現の自由なんつっても例のなんたらトリエンナーレとかは論外ですよ(笑)あんなのヘイトアートみたいなもんで他人を不快にさせるものでしょう。あとまぁ侮辱ですよね。ヘイトとか侮辱は論外だけどさ、ライフスタイルとか思想とかは別だからね。ちなみに侮辱とかヘイトは思想でもなんでもないからね。

 

まぁんで電気に話を戻すけど今思うと卓球のツイッターとかの反応も本当に上手かったなと思うんだよね。電気が反省しています!とかさ、ファンから電気がんばれー!とか言われたら終わりじゃん?そのテイを崩して過去のものを全部無に帰するようなことになるようなことを意識的かどうか分からないけど回避してるんだよね。

 

電気に頑張れー!というほど気持ち悪いというか似合わないものはないよね(笑)ただ顔っつっても俳優としての瀧しか知らない人が多い中で卓球の過去とかも知らない人が今の反応だけ見て判断するっつーのもコンテキストを度外視したとんでもない反応だよね。キャラか素か分からないけど卓球ってああいう人で小室哲哉のフェラーリにちんぽを置いたり全裸で会見したりするような、一時の大川興業みたいな感じの人たちなわけで(笑)まぁただそれを知らないという人が多いのもまぁしょうがないんだけどね。

 

ただなんかそういうのを知らないで「非常識なやつだ」とか篠原ともえへのコミュニケーションとしてのセクハラを「キモい」とか言ったりするやつがいるのを見ると本当にムカつくよね。っていうかなんで今の人ってぶっ飛んだアーティストとかに品性高潔を求めるわけ?って思うんだよね。

 

それも単純なリテラシー不足だと思うんだよな。昔のロックミュージシャンのぶっ飛びエピソードなんてそういうレベルじゃないわけでさ、でもそういうぶっ飛んだ人たちが色々なものを作り上げてきていて現代人はその恩恵を受けてるってことなんだよね。それを絶対忘れちゃいかんよね。

 

多分俺の世代ぐらいまでだとそんなこと自明だったんだけどやたら規制だのコンプライアンスとかが煩くなった現代がデフォの人たちが増えてるからカルチャーギャップみたいなのが生まれてると思うんだよね。でも卓球とかもインタビューとかで言ってるけど音楽やってなかったら何かで捕まってるみたいな人なわけで(笑)そういう人が音楽へのベクトルがあってそのパワーを善いことに使えてるって言うこと自体が音楽のマジックですよね。

 

で、その音楽を聴いて救われたりそれが青春になる世代とかもいるわけじゃん?でも今のこの世の中の感じってそういうファンの気持ちをぶっ壊す感じになってるよね。それって凄くヒューマニズム的なことじゃないですか?だから今ってアンチヒューマニズムの時代なんだよね。やたら法だのコンプライアンスってのが強くなってでも本来の人間とか文化のあるべき姿とは?ってのが描けてなかったり関心が無かったりする人たちってのが増えてるんだよね。

 

あとまぁドラッグ擁護をする人を見るとアラフォーのおっさんがまたなんか言ってるぜみたいな風潮とかね、それってその擁護論っつーかまぁ音楽に関して言えばイエスもノーも無い世界だっていうのをおっさんの戯言としか考えないっていう文化リテラシーの低さはヤバいよね。何しろ規制がデフォの現代に育ってそれが絶対正しいって思ってるわけじゃん?それって上からの洗脳じゃん?それに従順であるなんつーやつらが増えたら国は滅亡しますよ。マジで。

 

ってことでこの話はこの辺でんでまた別の話が続きますんでんじゃまた。