エレクトロ話。

エレクトロなんだけどさ、どっちに書いたか分からんけど現代でもエレクトロのトラックってあってbeatportで買えるんだけど、そうなるとDJやりたくなるじゃん?でもタンテ両方しまっちゃってるし、そもそもミックス作っても誰も聴かないし本人は作った時点で何回も聞いてるから飽きちゃうっていうね(笑)

 

じゃあ作るべ!っつってクラフトワークそのまんま使ったのを作ったんだけどソフトシンセ類を鳴らしてたのがアシッドやってたころで一個前のPCなんだよね。今のやつには全然シンセ類が入って無くてNative Instrumentsのやつだけでやろうと思ったらなんかまぁ十分なんですよね(笑)なぞるだけだから。

 

Spastique Manが次はエレクトロをやる!ってのもいいなと思ったんだけどさ、いや、今は小説だろっつってもこんなマルチタレントを活かさない手はないだろうと思いつつ(笑)作るのって一過性で終わるからね。特にアシッドやろうとかノイズロックやろうみたいな既存の物をなぞるだけだとなぞって終わるから「なぞったなぁ」っつーので終わるんだよね。

 

で、結構ガチで聴くとさ、やっぱ本流のデトロイトのホワン・アトキンスからの派生とバンバータのエレクトロ・ファンクの派生があるんだけど、大体あれね、その辺探して見つかったり聴けるやつって白人が後追いで真似たようなやつとかさ、ダフトパンクとかもそうだけどっつってもダフトパンクのファーストがもうクラシックなんだ!って思うとさ、本流っつーと80年代とかで、90年代になるとリバイバルでのDMX Krewとかがあるんだけどニューウェイヴとかも入ってて嫌なんだよね。

 

ニューウェイヴが嫌いなんじゃなくてガチのエレクトロがいいわけよ。そうなると数が限られてくるんだよね。でもやっぱ基本的に黒人音楽よね。ブレイクダンスのクラシックとかがやっぱガチのエレクトロが多くてさ、90年代のテクノってことになると意外と距離があるっていうか、エレクトロっていうとやっぱエレクトロ・ファンクが多くてさ、まぁラップが乗ってるやつよね。バンバータ系の。

 

テクノやってるやつが例えば4曲入りのヴァイナルとかで一曲エレクトロとかそういう感じなんだよねって言うかそうならざるを得ないなとか思いつつニッチだなーとかって思うんだよね。もっとニューウェイブとか80年代ビートとかもエレクトロというかエレクトリックという解釈をすると広まるんだけどそうなるとどちらかと言うとMuroのミックステープとかに入ってたようなメロウなソウル系のエレクトリック・ソウルみたいなやつとかでまたニュアンス変わるんだよね。これはこれで俺は大好物なんだけども。

 

なんでエレクトロがマイナーなのか?っていうとアシッド散々やって分かったけど(笑)基本フォーマットが決まってるから全部一緒になるんだよね。特にべたべたなアナログシンセの上物にヴォコーダーとかってスタイルでやってると被りまくるから卓球のBerlin Traxみたいに部分的にエレクトロっていうところに落ち着くんだよね。でも卓球の別名義のやつも含めてだけど電気びいきとか日本人びいきとか抜きで卓球のトラックってクオリティクソ高いよね。

 

テクノにおいてはそんなもんは自明だったけど最高級のエレクトロを作る卓球っていうのはエレクトロにそんなにフォーカスしてなかった俺としては見えなかったところだな、と。レノさん風に言ってみる。

 

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結局、DJ耳蝉にはならずにしまってあるこのアナログ持ってるけどキラーですよね。Supremeの別バージョンって感じなんだけど90年代のテクノにたまにあるヘルのGigoloのやつとかにもたまにあるんだけどほぼリズムトラックみたいな進化したエレクトロみたいなのがあってさ、なんかもうこれって究極よね。余計な上物とかメロディいらなくてビートとファンクネスだけっていう。

 

結局、んで思ったのが俺がやっぱ好きなのって黒人音楽なんだけどさ、シカゴハウスにしても言っちゃえばほぼリズムトラックみたいなのが多いじゃん?あの無駄のなさがいいんだよね。現代アート的なミニマリズムじゃなくて天然のスカスカなミニマリズムなんだけどそれがかっこいいっていう。卓球は意図的に音数を少なくしてるから全然天然じゃないんだけどね。

 

若い時にこんなすげーのばっか作っててやることなくならなかったのかな?って思うわ(笑)あ、卓球ね。あとあれなんだよな、80年代エレクトロだとさ、ヒップホップと混ざってるっつーかまぁなんだろうね、一つのスタイルでもあったからエレクトロっつー括りじゃなくて単純にリズムマシンで組んだビートにラップを乗せるっていうのが今聞くとエレクトロとして聞こえるってのがあってって今聞いたらそうでもないんだけど(笑)オールドスクールもまぁエレクトロっつーかそのさ、ブレイクダンスのクラシックのコンピの中で聴くとエレクトロだなとかって思うわけね。

 

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ブレイクスとリズムマシンが合わさったやつってのが多いっつーか必然的なんだよね。ビートを作ろうとするとそうなってたから別に特にエレクトロがどうのという意識があったわけじゃない。上のErik Bのやつは普通にオールドスクールだよねっていうか分かりづらかったからMantronixで。

 


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ヘルのDJFの一曲目のこれですけどオリジナルが89年なんだよね。んでGigoloから再発が98年とか99年に出てるんだけどなんかもう完成されてるよね。ナンバーズのビートにオールドスクールなスクラッチにヴォコーダーっていう。でも孫引きって言い方正しいか分からないけどUnknown DJの808 Beatとかバンバータのプラネットロックからのサンプルなんだよね。エレクトロの原型みたいなのをさらにサンプリングして先鋭化されて完成されたのがこれ!って感じ。

 

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Heavy Mental名義のWestbamのキラートラックなんだけどこれはバムさんのDJFにバム名義の表記で入ってたよね。まぁかっこいいよね。これは直にクラフトワークをサンプリングしてるんだけどDiscogのコメントで知ったんだけどCanっつーバンドのVitamin Cって曲がブレイクなんだよね。

 


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Westbamはそりゃ自称西のバムなわけだからエレクトロ・ファンク志向なんだけど、なんかロマンを感じるんだよね。テクノロマンでよく言われるんだろうけどさ、ドイツで発生した全くファンクとは関係ないクラフトワークがホワン・アトキンス経由っつーかまぁデトロイト経由でファンク解釈されてファンク化されたものがまたドイツに戻ってWestbamとかドイツ産のエレクトロになるっていうさ、エレクトロっていうとクラフトワークだからドイツのものだろうって感じがするけど完全にアメリカのストリート音楽だからね。

 

Prommer & BarckのThe Barking Grizzleっていう曲でもDetroit to Berlinってロマン満載な要素があるけどこれがいいんだなぁ。実際に情緒的でロマン的な曲なんだよね。まぁ意図的でノスタルジックな感じだけどね。Youtubeはないです(笑)

 

あ、でもまぁあれだな、イギリスになると違うんだよな。Black Dogがやっぱりデトロイトテクノの解釈としては本当に凄いっつーか本家をアップデートしてる感じがあるもんね。

 


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RIP、Mark BellなWe Are Backはヤバ過ぎます。全然リアルタイム世代じゃないんだけどね。これリアルタイム世代だとアラフィフだから(笑)

 


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ブリープテクノとかって言われてたりしたけど、エレクトロ目線で聴くと完全にUK産エレクトロという感じですな。PVが有名なFreakはWe Are Backっぽい感じが現代(っつっても2003年)アレンジされてますって解釈合ってるか分からんけど知らん。PVかっこよすぎ。昔、WarpのPV集のDVDを買ってそれに入ってたんだけどずーっと流してたな。今みたいにYoutubeで見たい放題とかじゃなかったから。あとはMTVで流れるの待つとかね(笑)ゴドーを待ちながら。

 


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LFOは2000年代に入ってもちゃんとテクノしてるんだよな。リズムマシン愛が凄まじいよね。2000年代の中盤か後半ぐらいだな。シャリシャリしたデジタル系のリズムになってエレクトロニカっぽいのと混ざってゴミみたいなのが大量に増えてテクノ終わった感半端なかったっていうね。っつーかアシッドやってた頃相当掘ってたじゃないですか?やっぱ2000年代以降ってダメなの多いのよ。大御所でも芸風変えたりしてつまんなくなってたりするのね。でもまぁエレクトロニカ系のテクノって流行ってたからしょうがないのかな。全くグルーヴ感を感じないんだけども。

 


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Akufenは辛うじて良くてよく聞いてたな。でもなんかダフトパンクにしか聞こえんね(笑)土台がほぼAround The Worldな気がする。ジャケがブッチャーなのはAkufenの当時だかの仕事がリアルにブッチャーだったってのを日本版のライナーで読んだ気がする。それとクリックハウスのサンプルぶった切りとかけてたのね、という。

 


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Stardustはトーマス君ね。Captain Funkのミックスに入ってたパチものはイタリアのダンスコンビがそのままパクったやつです(笑)ジャック上等。Groobvy 69というナメたユニット名です。ダフトパンクもRouleもサンプル音楽だったからね。いい時代やぁー。ダフトパンクは初期以外嫌いだけど今は若干許せるな(笑)

 


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あとこれ、カシアスね。かっこいいよねぇ。元ネタはドナサマーです。当時、友人から耳蝉君は本当にカシアスを回すのが似合う。カシアスを聞くと耳蝉君がプレイしている姿が浮かぶ、なんて言われたりなんかして「ふーん」とか適当に返事しながら実は内面でかなり嬉しかった覚えがあるわ(笑)

 


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3:20分あたりから。左のメンがプロデューサーのクインシー・ジョーンズ師匠です。

 

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ディスコハウスの話しだしたらまた止まらなくなりそうだな。蘊蓄おじさんっつーかまだお兄さん。マイナーなんだけどさ、Conga SquadのThe Disco Countdownっつキラーあるんだけど元ネタがジョージ・デュークなんだよね(笑)これはリアルで当時、レアグルーヴとかも掘ってたんで自分で見つけて感動した覚えがある。Who Sampledとかにも載ってないべ?サブベースヤバ過ぎ。フロア鳴りしてるのが目に見えますなってハコで数回ぐらいしかやったことないからよく分からんけど(笑)

 

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1:08からです。当時はジャズを掘ってたからあまりのフュージョン・ディスコっぷりに気に入ってなかったんだけど後に大好きになりましたね。ジョージ・デュークは父と品川かなんかに来日したとき見に行ったんだよね。エモい。

 

基本DJワーク系ってもうさ、DJがディガーだからハウスやってるっつってもソウルからジャズから掘りまくってるんだよね。んで「よっしゃ!ここイケる」ってところを抜いて使うっていう。DJ Tonkaなんかはグラフティアートのペンの書き方をマスターしてるぐらいのB-Boyなんですよね。アツいな。全てはブラック・ミュージックへ。

 

いや、エレクトロ聴きまくっててさ、もう全然熱心に音楽聞いてないから改めて音楽いいなぁーと思ってね。でもやっぱ過去のものに行くよね(笑)

 

ってことでんじゃまた。