行方不明の象を探して。その4。

エクササイズは素晴らしいね。前に言及した「運動脳」にも村上春樹の話が出てきますよね。エクササイズにまつわるエピソード。夜中、エクササイズをしていたらアブストラクトな波の前で人が蠢いているのが見えました。見間違いかと思ってフラッシュライトで照らしたら人でした。良かった。幽霊じゃなかった。

 

そういうことではないだろう。徘徊老人か?もしくは入水しようとして躊躇っているのか?三連休には暴走族の三連ラッパ。三連休とかけているのでしょうね。久々にゴッドファーザーのテーマを三連ラッパで聴きました。

 

別の日にはやんちゃそうな男女がギャーギャー騒ぎながら俺の稽古場を荒らすかのように近づいてきました。こちとて武術をやっておーる。いつでもかかってこい!いや、そういうことじゃなくてさ、使ったらダメでしょう?そう思うと丸腰以上の丸腰。でもやんちゃ系にはいいやつが多い。あたしの稽古を邪魔しようとからかってきた男がいましたが無視しました。武は矛を収めるだとかなんだとかって意味がありますよね。でも違うんですよ。それは後世の平和的イデオロギーの話で本来は矛で物事を解決するっていう物騒な話なんですよ。

 

でもあんな若者たちに気にされているっていうことは若く見られているのでしょうね。実際はアラフォーでヘタすると君らの父親とかと同じぐらいの年齢かもしれないんだよ?舐められるって言っても若く見られる分には全くいいことですよ。モバイルの時代ですね。それは。若者たちはスマホでインストのヒップホップをかけながら適当なフリースタイルを披露しては「ウェーイ!」って言ってます。尋常じゃない声量です。こりゃアルコールじゃなくて葉っぱかな?って思いました。

 

そして若者たちは僕の稽古場から去っていきました。それから数分後、雨が降り出したので帰ることにしました。自転車のカギをアンロックいたしまして帰ろうとしたらまだ若者たちはオンザロードスタイルでロードで騒いでいました。そうしたらカウントダウンが始まっていました。

 

一人の若者が「え?何々?」なんて動揺をしていました。僕はそれを黙ってみていました。そしてカウントダウンがゼロになったときに

 

「ハッピーバースデー!」

 

とまた尋常じゃない声量でウェウェイ系の若者がセレブレーションしていました。最高の場に僕は居合わせていました。ついつい「近づいたらぶち殺すぞ」と考えがちな僕の思考を反省するとともに、僕の身体と自転車は知らない間に若者たちに近づいて行って

 

「おめでとう!」

 

とお祝いしていました。

 

「あ、どうもっす!」

 

って若者は言ってました。ウェイウェイ系でもギャルっぽい女子を連れている場合、大体、こういう思いやりのあるクルーが多いような気がします。前にも書きましたよね。道場の帰りにおじさんが階段から脚を滑らせて頭から地面に突っ込んでしまい、頭から血を流して気絶しているのを無視していった「普通」の人たち。

 

最初に気絶したおじさんに立ち寄って声をかけたのは僕でした。後におじさんに声をかけたり病院に電話したりしているのは同じくウェイウェイ系の兄ちゃん達でした。ガラ悪そうに見えてヤンキーはいいやつが多いんです。というより「普通」の人は何を考えて頭から血を流しているおじさんを見ながら素通りしたのでしょうか?

 

これは道場に行くときに出くわしたものです。中学生らしき男子生徒が顔を真っ赤っかにして

 

「あぁぁ……」

 

と言いながら階段で身を屈めていました。「普通」の人たちは素通りしていました。そして僕は彼に声をかけました。同じくまたウェイウェイ系のやんちゃそうな若者が

 

「君大丈夫?大麻でもやったんじゃない?」

 

とかふざけながらもちゃんと心配してあげていました。ウェイウェイ系の彼らが仮に大麻をやっていてもですよ、蹲った中学生を素通りしている普通の人たちのほうがよっぽど悪ですよね。

 

「俺もニューヨークにいたときはずーっと吸ってたよー」

 

なんて中学生の男の子を介抱しながらやんちゃな若者と僕は会話をしていました。

 

「え?そうなんすか?いや、ぶっちゃけありますよ。グラム何千円ぐらいで」

 

「いや、日本ではやってないんだよね。やっただけで人生終わる国じゃん?君らも警察には気を付けた方がいいよ。あとここで仮に売買したとしてもさ、監視カメラとかあるからしょっ引かれるよ」

 

と注意をしました。僕も大人になったものだなと思いました。

 

だんだんと部屋が車の中で暖房をつけたような匂いになってきましたね。アストラル体がどっかに行っている証拠でっせ。ビュトールの「心変わり」が文庫版と古い河出のやつが二冊ある。別にそんな好きな作品じゃない。ちょっと下に行ってママンと無駄話でもしようか。でもママンはそれを嫌がるから俺には話し相手は誰もいないんだよな。

 

「ママー目が痛いよう」

 

「本読み過ぎだからでしょう」

 

とかそんぐらいのもんだ。気が付いたら聞いていたエレクトロが終わっている。売れるようなものじゃないからヴァイナルをYoutubeに上げたものばかりを聞いている。単調過ぎて飽きないから恐らくエレクトロの話は今後も腐るほど出てくると思う。でも自分はそこまでエレクトロのファンなわけではない。

 

ただ寝すぎて、20時間ぐらい寝た後に、起きた後に頭から肩にかけて鉄のなんかの装置をつけられているのではないか?というぐらいのこわばりを感じながらエレクトロのイメージが浮かんだのでエレクトロを聞くようになった。でもエレクトロ風味のテクノは多いのだけど、Westbamと石野卓球のTakbamのようなゴリゴリの本命のエレクトロをやっているアーティストは極端に少ない。

 

まるで自分が気に入る小説が極端に少ないのと同じぐらい気に入るものが少ない。基本センスのあるビートとループでいいのだ。さっきベースラインとビートだけで音楽は構成されるべきだと書いたであろう。そういうことなのさ。

 

でも音楽はいいよね。昔だったら大変だろう。本当に気に入るエレクトロを求めて何百枚と期待外れのレコードを買うことになる。今は大体聴けるから気に入るのが少なくても特に問題はない。ただ小説の場合、ある程度読まないと分からないものがある。そのうちもっと小説を読むスキルが上がってくれば1ページぐらい読めばそれが自分の気に入る類のものかそうじゃないのかがすぐに分かって、例えば書店に行っても心に突き刺さりそうなものが、あれだけ膨大な本があるのにほとんどないということに茫然とするだろう。するだろうっていうか茫然として情けない顔をしながら本屋をゾンビのようにウロウロしていた経験があるからそう書いているのだろう?

 

でも日本でもナイフなどの殺傷能力がある武器となるものは手に入りますね。でもやはり銃は楽なのでしょうね。優美ちゃんが銃殺を好む理由と同じであのぐにゃっとした刺した時の肉感というのは慣れればどうってことないのですがやはり不快に感じる人は不快に感じるものなのです。

 

さぁはじめますよ。このお話を聞くといかに暴力がハラスメントに対して有効な手段なのかがはっきりしてきてみんな武装をしたり武術を習おうという気になるってもんだ。

 

こいつは間違いない悪人だと思う人を想像してみてください、幸いなことにあなたの周りにそういう人がいなかったら、先ほど書いたようなハラスメントで人間を追い詰めて、受けた側が自殺するぐらいまでに追い詰めるような悪魔のような人間を想像してみてください。この時点で殺そうと思ったあなたはこのお話を読む必要はないかもしれませんが、興味本位で読んでいただけるのはとてもありがたく思います。

 

話が逸れるけど、波瑠さん可愛かったな。透け感半端なかった。波瑠さんをガーファにできるとして、でも条件としてお前はもう書けないってなったらどっちを選ぶ?言ってる意味分かる?選択してもだな、後悔の念に駆られるんだ。それとも俺をおちょくっているのかい?ははん、どうやら魅惑が分離を残したようですな。自分が見知らぬ人にこんなことを言うのを聞いた。僕は涙が出そうになった。その時、横で彼の声が聞こえた。淡々とした話し方は当然ながら全く印象に残らない。

 

波瑠さんか書くかって二択を出したのは彼かい?ああ、いつもあんな感じなんだ。僕は信じられませんでした。涙が出そうになった。最近、情緒不安定だけど、その件とは関係なく、インディペンデントに涙が出そうになったわけで。

 

そして空は僕の無関心なスピーチについて言っている、そんなことをいつも聞いているね。 そして、彼は僕の腕を掴んだ。僕は土下座するところだった。大事なゴミを拾おうとして床を掻きまわしている自分の姿が目に浮かんだ。

 

そして、彼の手が僕の腕に触れたとき、そのイメージは消えてしまったのです。それまでの人生でうまくいかなかったことが、すべて消えてしまったのです。彼は機嫌が悪かった。 そんなつもりはなかったのだろう。この不思議な感覚は、僕たちが一緒にいるときに何度も訪れた。 

 

彼は、まるで想像の力を働かせるかのように、物事を並べ替える。彼は象か?属性が象に似ている。もしくは俺より象を待ち続けているとああいう風に、象に近くなるのか?いや、明らかに、いや、今となっては明らかにというべきか、あの強度が立てられ、物が移動し、何かの計画に従って配置された経験を思い出すと、そのことがよくわかる。何が起こったかは明らかだ。 漠然としているがね。

 

でもふと思ったことがある。それはというと、彼はタイミングを見計らって財布を開けて勉強するスタイルにすればよかったのではないか?ということだ。なぜ、多くの未知なるものを巻き込むのか。僕は平静さを取り戻していた。僕がパーティーの瞬間から抜け出して、一人で夕日の砂漠を眺めてから、わずか数時間後のことである。後でこのことを彼に話したとき、僕に何が起こったのか、僕はちょうどこのように、この言葉で遊んでいたとき、彼はいつも座っていると言った。

 

彼はすべてを知っていた。 まるで、経験のすべてが詰まった器の中身を記憶しているかのように。僕たちは何でも話した。その理由は僕にあると思った。何でも知りたがる人だとわかったことで、弱点を見つけたのだと思った。なぜ、そんなことをするのか?と思い、何でも話すことにした後、僕はパワポのポインターをできるだけ早く移動させた。 

 

僕は何かに向かって帰るふりをした。 数日後、数週間後、数ヶ月後……彼が電話してきて、僕はそのふりをやめた。フリか……それからどうなった? あの日々はどこへ行った?忘れてしまったんだ。そして彼は、決して忘れない方法を教えてくれた。

 

より大きな脂肪は、より小さな脂肪の集合体である。そして、楽しみをもって見送るためには、それぞれの大きな脂肪とすべての小さな事実は、正確な経験として記憶されていなければならない。まるでゲームがマルチタスクであるかのように、まるで負うべき責任が大きすぎるかのように、不確かなままさまようことがないように。 

 

さてある日のこと。この極悪人はたいそうなごきげんでした。理由は色々と考えてみてください。この極悪人を代数的に考えてそいつがアカハラをする教授であったりブラック企業の社長だったり部下を追い詰める上司だったりどんな極悪人でも構わないのでそいつがごきげんだったというところを想像してください。

 

なんでごきけんなんでしょうね。ハラスメントをして仕事をした気になって満足しているのでしょうね。もしくは悪の凡庸さということがありえますね。ハラスメントは個人のイライラのはけ口であると同時の上からの下を従属させるための圧をかけろ!という指示なのかもしれないのでそれは組織的犯罪である可能性も否めないのです。

 

こういう極悪人は自分が有能だったり仕事ができる人間だと思い込んでいたりしています。上にはヘコヘコして下には強く当たります。人間の屑です。とあるパワハラを受けている人間がこのお話を読んで武装しようと思いました。血がヌルッとしたり肉感を感じたり至近距離で刺すということに抵抗があったのでなんでも物を召喚させることができる魔法使いに頼んで銃を手に入れました。

 

これであいつを殺せると思いました。それは暗殺に使われる玄人しか使えないような小さい銃ではなくて撃てばズドンという音がして相手に穴が開くダーティー・ハリーの44マグナムでした。適当に数発撃ったものがどこかにでも当たれば致命傷になって死ぬこと間違いなしです。

 

ここでエレクトロの話に戻りますけどね、エレクトロキットを買って来れば誰でもエレクトロが作れますよ。しつこい?いや、別にエレクトロに限らないんですけどね。先が見えてる。エレクトロ作品集みたいな、40分ぐらいのアルバムを配信したら満足してしまって、また音楽も一切作らなくなるのであろう?クラフトワークのカバーアルバムはどうなった?

 

音楽を作っていた頃に使い倒していたPCにソフトシンセが大量に入っているのだけど、それを再インストールするのが面倒でエレクトロを作る気になれない。でもどうせ作るなら豊富な音色からシンセを選んで満足いくものを作りたいだろう。なんでエレクトロを作るかって?生活に飽きているからさ。なんで人はまともな顔をして外を歩いていられるのだろう?って何十年と思い続けてきた。

 

だって人生ってFirst Person目線で続くクソゲーだろう。仮に自分シミュレーターみたいなゲームがあってやってみろ。つまらなさすぎて発狂するだろう。逆にシミュレーターでつまらな過ぎるから逆に面白くなるのかもしれないが、シミュレーターじゃない本体である俺の First Personは一体どうなる?

 

だから俺は虚構に逃げたのさ。約束の地へと旅立つために。塩を手に入れるためという理由もある。塩ニズムと呼んでいる。裸で行く。裸と呼ばれていた時期が結構長かったからだね。TakbamとかWestbamのような、極端にミニマルなものを作るのはストイシズムが必要で、妙にスキルがあるやつは色々といじりたくなってしまう。Raw過ぎるから、これじゃあリズムとベースラインだけじゃないか!ってことになってもね、俺の言葉を思い出せ、リズムとベースラインだけでいいんだっていうさ、そこでメロディだのハーモニーだの、イギリスにハーモニーっていうポルノ女優いたよな?

 

ってことで続きますんでんじゃまた。