行方不明の象を探して。その62。

全てのエッセネ派が共同体に属していたのか?というとそもそも目立つことを嫌う人間が多かったし在野で一般人と共に暮らしているものが大半だったから、エッセネ派のコミューンのようなものがあったというのは後世の推測か、あとは俺の知らないところでそういうのがあったとしても一部の人間がそういうことをやっていただけでそれがエッセネ派の全てをレペゼンするものではないということだ。

 

それを言い出したらどの時代もコミューンのようなものを作って共同生活をするやつらはいるだろう。でもそういうのと一緒にしないでほしい。在野で頑張ってたやつらは本当にストイックだったよ。あいつらが俺にとっての本当の同志だった。神を中心に結ばれた絆は人間のそれとは比べ物にならない結束力があった。

 

そういえばお前の時代にも前世の記憶があるというやつがいるけど中にはマジなやつもいるけど当然偽物もいるし、結構な割合でいるのがちょっとぐらいの前世の記憶から色々と本人の創作を付け足してあたかも完全な記憶があるかのように言う詐欺師みたいなやつらがいるってことだ。なぜそれをやるのかって記憶が完全なほうがいいって彼らが勝手に思うからさ。

 

お前みたいに曖昧で断片的なぐらいが大体の割合なんだよ。でもそれが確信にまでは至らなくて「なんとなくある感覚」ぐらいにしか感じられていない。でもそれは前世の記憶が混ざっているものも結構ある。ただもっと前世のことを知りたい!って思うのは大間違いだ。というかお前のことを知ってどうなる?お前の前の人生のことを知っても何にもならないんだよ。だからお前はこうやって生まれてきてるわけだろう。なんかやることがあるんじゃないのか?

 

そういう記憶があるなんてことは別に特別なことじゃない。ただ大っぴらに言うとただのほら吹きのように見えるから言わないだけっていうまともな人間が大半だよ。何しろそんなものを信じていない人間が多いし、そういう記憶があるのにそれはどこかで見た情景のイメージだとか映画だとかの断片的な記憶だと思っていたりするんだよ。つまりは全部脳内の活動に回収させるっていう感じかな。

 

でもまともなやつなら普通そうするはずさ。お前みたいにこんなところに書いたりしないよ。まぁいいんだけどさ。特に俺が困ることもないしお前が困ることもない。ただあんまり前世とかに引っ張られ過ぎるなよ。お前はお前でやることがあるんだから。

 

でも例の「洞窟の誓い」みたいなシーンが鮮烈なのはどういうことなんだろう?もしかしたら「生きてたらまた会おう」って言って俺はそのまま仲間と再会することなく死んでしまったのかもしれない。それが最後のほうの記憶だから鮮明に残っているのかもよ。お前はあれだよな、神の名のもとに人間が勝手に色々なことをやるのがどうも耐えられないらしいな。

 

人間が勝手にやるのは人間がそういうもんだからなんだけど神の名の下でやられるとたまらなくなるのは魂の名残なんだよ。そういうところが引っ張られ過ぎてるんだって。でも彼らは神の名を利用しているだけで実際の神とは全く関係がないんだからそこまで怒る必要はないんだよ。

 

エッセネ派以前の記憶は?それは知らないというか分からないな。あるのかもしれないけどお前に残っている一番古い記憶が洞窟の誓いなんだろう。あと魂の中でも新しい魂と古い魂があるけどお前はちょうど中間ぐらいなんじゃないかな。古い魂だからといって人間的に魂的に偉大か?なんてこととは全く関係ないんだよ。むしろ古いことでタチが悪い場合もある。悪霊的なものもいるからな。

 

そう、悪が生まれることもあるけど元々の魂が悪なものもある。お前の時代じゃポリコレ的にアウトなんだろうが実際そうなんだからしょうがない。まぁ俺がどうこう言う話ではないんだけどさ、ただなんだか生きづらそうだよなとは思うよ。明らかに俺らの時代より豊かな時代に生きているのに魂が死んでいる感じがするんだよな。俺らの時代は生きるも死ぬも必死だったからな、でも別に四六時中張り詰めていたわけではなくて、ダラダラとしていた時間もあったしリラックスしてお前の時代で言うところの瞑想とかお祈りをしていた時間が長かったんだよ。

 

すでに古代からの宗教も含めて宗派が色々あったけどお祈りをするというようなことに関しては共通していたから集まってお祈りをしているやつらもいればお前みたいに一人でお祈りしてるやつもいたよ。ところで守護霊とかって今考えたよな?守護霊っているのか俺は分からないけどお前みたいに俺の存在を認識しているやつが俺のことを守護霊だと思ってるやつは結構いるよ。実際は前世の記憶でお前自身なんだけどな。

 

ただチューニングとかに例えて守護霊の話とかをしているやつらはいい線言ってるな。そこまで間違いでもない。ただ守護霊というほど他人ではないんだよな。お前の魂なんだから。でも実際、ガイドとか守護霊がいる人間もいるのかもな。でも俺の時代にはそういう概念は無かったな。神一筋だからその他のものなんて雑多なものでさ、特に意識することもなかったし意識する人間も少なかったんだと思うよ。神を意識する人間が少なくなったから少しだけ霊的な感覚に目覚めるとそれが神聖なものに感じられるんだろうね。実際は神が神聖な存在であるというのに!

 

そういう意味では昔のやつらのほうが神の理解は原始的な分、余計な話が無くてダイレクトでシンプルで明快だったよ。お前の時代はそういう意味では後退しているよね。どんどん後退してる。でもたまに霊的な力を得ようとして必死になるやつらがいるだろう?でもそんなことをしても、まぁお前の具体的なプライベートな話は出さないでおくけどさ、実際に今お前が思った通りで「俺は偉大な存在なのだ」なんつって憑いてくるロクでもないエンティティが憑りつくだけなんだよ。本当にあれは危険な行為だな。

 

善良な崇高な神のフリをするのってどういう存在だと思う?そう、所謂、悪魔。人間と同じだよ。そういうところは。あいつらも結局は魂だからな。崇高な人間のフリをして人を騙すようなやつは悪魔のようなやつだっていうより悪魔なんだよ。そいつの魂が。

 

え?まぁそれはあれなんじゃないか?ふざけてアストラル書きとかって言って実際にそんな風にしてたらその辺の風通しが良くなったんだろうよ。微妙なのは分かるけどな。書けることと書けないことがあるよな。そうですね。そこは書かないでおきましょうよ。そのほうがいいと思う。

 

今日はもうセッション終わるのか。ただこれもまぁプライベートなことで書けないことも多いんだろうけどその今お前が思ったことでな、そのエピソードに出てくる人が言っていたことは本当に正しくて人を傷つけるのも悪行だけど自分を傷つけるのも全く同じだからな。カルマって言うとまた色々と言葉の解釈が出てきそうだけど、まさにそのカルマという意味では他人も自分もないんだよ。傷つけるという点では同じだからな。

 

でも傷つけちゃいますよね。やっちゃダメってさんざん言われてるのにやっちゃいますよね。あの自傷行為とかじゃないですよ。自分で自分を批判したり前向きな批判ならいいんだけど根源的な存在自体の否定をしたりするのは完全にカルマ的に悪だからな。自分すらも愛せないやつに神を愛することができると思うのか?神がそんな人間を愛してくれると思うのか?

 

その書けないことはあるだろうけど愛ってキーワードを出してくれた人に感謝しろよ。本当にそうですね。凄くなんか納得がいったんですよね。やっぱり見えていたんだなって。どこまでかは分からないけど符号する話が多かったですもんね。ただその人が言っていたことを実行できてないよな。お前はまずその状態じゃないとだめだ。今のお前は腐りすぎている。そうですか、反省します。こういう反省ならいいんですよね。