ウォール伝、ディープWebアンダーグラウンド。

わたしがウォール伝を書くのは地上に平和をもたらすためだ、 と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために書いているのだ。

時の人、斎藤幸平について。

最近時の人となっているらしい斎藤幸平という歴代最年少でドイツのマルクス研究の賞を取った滅多にいないタイプのエリートの人がいるんだけど若手で化け物みたいな人が出てきたなとか思いつつ俺の理解では凄い若手ってのは恐らくいるんだろうけど斉藤氏みたいにマルクスを甦らせて現代で問題になってる資本主義的グローバリゼーションから身近なブラック企業やら過労死まで扱ってる人ってのはあんまりいない印象があって期待の新人やなとかって勝手に思ってるんだけどね。

 

ただまぁ氏の本を読んだわけじゃないんだけどっていうなら色々と言うなよ!って話なんだけど(笑)やっぱりまぁマルクスで賞を取るぐらいだからマルクス主義者というか全部マルクスに繋げようとするかマルクスと関係させようとするっていうドグマティックな感じがあって思想の柔軟性に欠けるっていう感じがあるんだけどまぁ若いから今後それはどうとでもなるだろうと思いつつただまぁマルクスって限界あんのよね。

 

まぁぶっちゃけ無理なんだわ。だから包括的にすべてをマルクスで解決しようとしてもそりゃ絶対無理なんだよね。でも有効なのはマルクスの資本主義批判のキレ味ってのはぴか一だし使えるところはいっぱいあるんだよね。だからまぁ斉藤氏にはドグマティックにならずにあとまぁ左翼業界みたいなセクトにも属さずに経済思想家としてやっていってほしいなっていうかそれでまぁ学術書より一般書いっぱい書いて世間をアジってほしいなって思うんだけどそれはともかくあれなんだよね、まぁ斉藤氏が出た100分で名著を見たんだけど改めて資本主義についてちょっと考えたんだけどさ。

 

もちろん斉藤氏が言うように資本主義の問題って色々あるんだけど前にも散々書いたけど我々はめっちゃその恩恵を受けているってことなんだよね。働かなくてもいいのにベーカムとかになってないから労働力が必要とされていなくてもなんか仕事探さないと食っていけないっていう矛盾した状況とかもあるんだけど資本主義の恩恵って正しいかはともかくあれだよね、アマゾンに代表されるようなサービスよね。

 

もちろんアマゾンが独占的だから他の小売が死んでいくっていう問題もあるんだけど恩恵っつったらエグいですよ。これってテクノロジーの発展でもあるけどアマゾンっつーシステムを作り出して金ガンガン使って構築したっつーところで恩恵が得られてるわけで言わば資本主義の恩恵なんだよね。

 

まぁ細かいもんでも宅配しなきゃいけないから宅配の人たちが大変すぎるって問題はあるにしても例えばなんかの変換プラグが必要になったってことで昔だったらわざわざ部屋着から着替えて外に出て近所の電気屋とかにあればいいけど無い場合、駅前の電気屋とかもうちょっと手に入りづらいもんだとちゃんとしたヨドバシカメラ的なものがあるところまで行かなきゃいけなかったわけじゃん?

 

でも今はワンクリックで当日は手に入らないしても大体即日で手に入るってのは言わば「動く」とか「時間」ということをまさに時は金なりで考えるとアマゾンがあることによって凄まじい時間とか労力の削減が出来てるんだよね。その分ダラダラする時間が増えたりオナニーする時間が増えたり映画観れたりとかさ、ただたかがプラグ一つで隣の隣駅のビックカメラまで行かなきゃいけない!とかってまぁすんげー労力じゃん?

 

で、アマゾンはよく売れてるもんに関しては安く手に入るし他にもアマプラみたいに痛くも痒くもない月額を払うことで凄まじい量の映画とかドキュメンタリーを見れるとかってのもまぁすんげーデカい資本の元でやってるからこそああいうサービスを安価で出来るわけじゃん?

 

そういうもんを我々は享受してるっていう前提の認識って必要よね。あれだわ、左翼が軍隊反対!とかって言ってるけど安全保障をアメリカに委託してるなりなんなりっていうゲバルトの独占を国家がやってるからこんな平和に暮らせるんであって無かったらどっかから攻められたり危険があるわけですよ。

 

デヴィッド・グレーバーもアナーキストだけどアメリカに居た頃にまさにいた頃の2007年ぐらいの本を読んだんだけどまぁ失望したのなんだのっていうのがモロに理念系の人なんだよね。じゃあ現実的にその夢物語がアプライできるのか?っていうと無理でしょ。普通の感覚だったらまぁ理想論よねってことになるんだよね。だって現実性が無いプランなんて意味ないじゃん?

 

あと左翼系の理念系の人が言う世界政府みたいなのもまず無理よね(笑)どうやって厄介な中国とかアメリカとか中東とか宗教も民族もバックグラウンドも違う国々を統合するのか?って話じゃん?内戦とか起きてる国も含めて統合とか無理ゲー過ぎんだろっていう、あと仮にできたとしてもそれでやってけんのか?って無理よね。普通の国家ですら無理になってんのにそれを世界で統合するとかありえなさすぎるでしょ。

 

まぁそういう左翼系の人が言う理念系のことって無理なことが多いんだけど画一的なありがちな資本主義批判ってのもそれなんだよね。実際に資本主義で恩恵を受けている面は多々あるどころか個々の時間の節約とかお金の節約とかね、それこそ大昔で言えばビデオレンタルとかするしかなかった映画が大したことない月額で色々見れるとかさ、ネット然りよね。色んなリソースに簡単にアクセスできるってのもテクノロジーの発展以外にどっかのデカい資本があるところが金がある故にできるサービスってのがあってその恩恵を受けてるわけだよね。

 

またアマゾンの話に戻るけど本にしてもさ、店頭で定価で買ってアマゾンで見ると元が古い本で1円とかで出品されてるのとかが結構あるじゃん?(笑)買っちまったらっていうか店頭にタブレット持っていけばいい話なんだけどなんかせこくて嫌だからやらないんだけど逆を言えば1円でゲットできたりした本って定価が1400円だった場合、その差額が浮いてるわけだよね。これもああいう一瞬で検索すれば中古の出品すらも色々見れるっつーシステムがあるからこそ最安値みたいなのにアクセスしやすくなってる結果、すんげー節約になるわけじゃん?

 

昔だったら古本屋にはあるかもしれないけどデータベース化されてない時代だったら探すのが大変だから仮に半額でどっかで売られててもそれを探すのが大変だから店頭で定価で買うしかなかったのが中には送料別で1円で買える本があるっつーことだよね。

 

アマゾンは金儲け過ぎだけど税金払ってないとかは別として(笑)独占的であっても明らかにユーザーに得があるからWin-Winなんだよね。だからみんなアマゾンを使うっつー結果、アマゾンがバカみたいに儲かるんだけどそこでアマゾンはこれ以上金儲けをしてどうすんの?とかって思いきや実はそうじゃなくて宅配の問題があるならドローンで宅配しちまえとかさ、労働力は無くなるんだけど労働者のブルシットジョブを減らすためっていうわけじゃないにしても別に機械化でそれが代替可能ならロボットでやらせるよっつーシステムとかに莫大に投資してるわけだよね。

 

音楽配信にしても独占的なサービスは無いにしても昔だったら自分でCDなりカセットを作って配布したりディストリビューターに頼むしかなかったのが年数千円でアルバム登録できちゃうっつーのもまぁ資本主義のおかげだよね。これの場合、作り手が膨大な作品のデータを送るためのコストってのがすんげー削減されてるわけでさ、まぁこれもアマゾンと同じでテクノロジーのおかげもあるけど資本主義によって搾取はあるにしても(笑)儲かってるディストリビューションサイトがあるからあのぐらいの値段でやれるわけでしょ。

 

安ければより多くの人が作品をディストリビュートさせるわけでさ、これも資本主義の成せる技だよね。で、例えばマルクス的なものの概念って実は社会を共産主義にするっつーより資本主義内でも資本主義的なブルシットに巻き込まれないようにするっていう思想という面のほうが有効なんだよね。例えば商品とかに人間が振り回されるような物象化ってのもさ、マルクス読んで意識的になってれば振り回されまいとするから振り回されないようなお金の使い方をするよね。

 

それがいくらか?とか自慢できる商品なのか?って完全に資本主義に頭やられてる発想なんだよね。同じTシャツなのにブランドロゴが入ってるだけで何万するとか馬鹿でしょ。でもそういうのに若者は振り回されなくなってきてるとは言われてるよね。

 

ブランドのロゴを誇示するとか逆にダサいって思ってる人が多くなってたり、かといってもまぁファストファッションがデフォというのはアレだけどさ、まぁ俺がいつも洋服を買う時に参考にしてるって言い方するとアレだけどまずはデザインなんだけど大資本とかじゃない個人がやってるようなカッティングエッジなブランドで国産っていうね、デザイナーさんが魂をかけて作ったようなものを買うようにしてるんだけどその場合、若干高くても当然だろうっていうかさ、大量生産してないわけだしそこはそんぐらいの値段してて妥当だろうなって思うわけよ。

 

でもそれって逆説的で資本主義的なものとかコピーの大量生産なんて買ってたまるか!って思えば思うほど金はかかるんだよね。逆にそこは映画とか音楽の配信と違って作られたものの場合、資本主義の乗っかったほうがデザインとか気にしなければ凄まじく安く手に入るわけだよね。でも大資本の効率化されてない手作りのものに関しては価格が高くなって当然だからその対価を払うのは当然なんだけどそんな金の余裕無いってのが今の若者のリアルなところだよね。

 

だからファストファッションがデフォになっちゃうと悪い意味での資本主義に加担しちゃうんだよね。アマゾンみたいに使ってて良いってわけじゃないけどファストファッションよりマシだろうってのがある反面、資本主義の権化みたいなものに利便性から頼らざるを得ないってのもあるんだよね。

 

そこがだから一概に良い悪いで言えないところなんだよね。ただまぁぶっちゃけ日本に関して言えばまだ人がいっぱいるから先に退社できないとかクソみたいな理由を引きずって労働効率が凄まじく悪いってのがあるから労働環境もさることながら労働効率を考えるってことが先だよね。それはリストラするとかってことじゃなくて海外と比べて個々の効率が悪すぎるからそれをなんとかすべし!っつーところなんだよね。

 

なんつーか資本主義内でもまだ改善できるところってあるんだよね。あとまぁベースは資本主義でも資本主義の悪しき面ってのを知ってればそれに振り回されることもなくなる場合もあるかもしれないし部分的に共産化とか社会主義化してもいいところもあるわけだよね。

 

まさにこないだ書いた音だったらなんでも使えるようにするべし!ってまさに共産主義的なコモンズの概念じゃん?音楽なんて先にやった人が有利なわけでさ、先にやった人が音のある種のドメインを独占してちょっとでも似てるなら盗作だ!とかって言ったりするのは独占なんだよね。でも音って誰のものでもないでしょ?まさにケージ的な概念だわ。だから音はコモンズ化すれば安価に再利用できるからクソ貧乏な作曲家とかでも今ならではの溢れんばかりの音のリソースの中で作曲できるっていう先行者にはないアドバンテージを取れるわけでこういうところはまさにコモンズ化するべきところだよね。

 

それは社会の在り方とかじゃなくて音の在り方とか古い著作権っていう考え方が今の時代だと極めて資本主義的な先行者の利みたいな独占になってるからコモンズ化せよ!っていうそれは音楽システムの部分的な話よね。俺が全く知らないとか分からない業界とか世界の話で資本主義化でもできるコモンズ化したほうが先行者の利益ばっかりを守るんじゃない今からの人たちの利になるような方法にできるものって色々あると思うんだよね。

 

そういう意味でもマルクスの思想ってやっぱ有効なんだよね。まぁただ斉藤氏に関しては例えば本を書く!ってことになったときに大風呂敷を広げて大きな話をしなきゃいけないっていう必要性があるからああいう風にまとめざるを得ないっていうところがあるわけで本だけで判断するべきじゃないよね。あとまぁ何より若いから今後の伸びしろを考えれば今は理念型でもそのうちリアルを考えるコミュニストになっていくかもしれないしっつーところで邪魔なのがマルクス業界的なドグマだよね。まぁマルクス原理主義者のままだとそれでもう耳を貸さなくなる人が出てきちゃうからそれは損だからあくまで思想家でいてほしいよねとは思うよね。

 

だから論理とかが穴だらけでも凄い若手が出てきた!って期待するべきなのよね。期待っつーか応援するっつーのかな?潰すんじゃなくて頭良い才能がある人なんだから共闘するなり細かいところでの意見の相違はあっても今の世の中に剣をもたらす人間として応援するっていうね。日本ってすぐ潰すからね(笑)まぁ簡単に潰れるような人ではないとは思うんだけどただ何回も書くようにどうでもいい現代思想とかをやる若手はいっぱいいるけどアクチュアルな問題をマルクスっつー思想を軸にやってる気鋭の若手ってあんまりいないと思うから期待し過ぎはアレだけど稀有な人が出てきたな!っていう期待感はやっぱあるよね。

 

まぁそんな感じでんじゃまたっつーかまだ本読んでないんだけど貼っておくわ。ただあとネックなのがエコロジーが絡んでるところだよね(笑)エコロジーって簡単じゃないからイデオロギー抜きにそれを専門に研究しなきゃいけないような分野だからよく思想家とかにありがちなのが「こうこうこういう思想があってこれはエコロジーにも繋がるんです」っていうことなんだけどエコロジーってそんな単純なもんじゃないじゃん?

 

ぶっちゃけ思想とエコロジーを同時にやるなんてスペシャリティを2つ作るようなもんだからやっぱそれは無理があるんじゃないかなーとは思うけどね。まぁでもとりあえず斉藤氏の今後に期待ですわな。これが売れてるっていうのに希望が持てる。そんだけ問題意識を持ってる人が多いってことだからね。

人新世の「資本論」 (集英社新書)

人新世の「資本論」 (集英社新書)

  • 作者:斎藤 幸平
  • 発売日: 2020/09/17
  • メディア: 新書
 
あと見た目がウーマンの村本に似てるから(笑)なんかで絡むなり番組やってほしいよね。んで番組名かコンビ名をマルクスブラザーズでやるとかね。

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理論が完璧!というより社会変革をリアルにやろうとする意志があるかどうか?が重要なんだよね。そういう意味でこの二人は見た目だけじゃなくて中身もシンクロできそうな気がするんだよね。マルクスブラザーズに期待ですな。