レディメイド・ブリコラージュ。

はい。では溜めからです。


そんなに長くはならないと思うんだけど例の音楽の話ね。帰国前のさらに一ヶ月前ぐらいから書こうと思ってて全然書いてなかったってやつ。いや、つまりはそれって音楽を作るっていうことにおいてさ、例えばまぁテクノなりドラムンベースなりダブステップみたいなジャンルがある中でね、そのフォーマットを使って作る音楽ってつまりはアルゴリズムなんじゃないか?ってことなんだよね。


ベーシックな定型のストラクチャというのがあって、んでその音ネタとか音色が違うだけみたいな。だからつまりは特にまぁネタモノ系のドラムンベースとかダブステップとかグライムみたいなのってそうだけどさ、まぁテクノはちょっと違うけど、まぁハウスとかもそうだけど、まぁようはなんつーか定型のmidiデータみたいなのがあってさ、んでそのデータを走らせる時にどういった音色とか音ネタを対応させますか?っていう、つまりはストラクチャが決まっているから、だからまぁあとは違いといったら音ネタぐらいしかないっていうまぁこの閉塞感だよね。テムリッツが剽窃文化としてのハウスみたいな文章で書いてたようなことなんだけど、まぁようは全部パロディなんだよね。オリジナルがあって、んでまぁ若干の音色的な差異とかネタの違いがあるだけっていう。まぁ本当にシミュラクラムだよね。ロマサガではシムラクラムになってて志村クラムかって馬鹿殿とか変なおじさんとかでメディアを制圧するのか?って感じの名前だけどさ、あ、分かり辛いか。志村スクラムということなんだけど。まぁいいや。


まぁつまりはそのプリセット感から抜け出せないんだよね。永遠に。結局音色がパキパキいってるようなエレクトロニカみたいなのでも基本形はテクノとかさ、まぁあるじゃない?ああいうのって。だからなんか音色が違うだけじゃん!って思っちゃうんだよね。だからなんつーかDJ bold mushroomでやってるマッシュアップとかって開き直りなんだよね。何もかもどうせなんかの組み合わせなんだからそれだったらもっとそのまんまの面白い組み合わせでいいじゃん!っていうまぁポップアートみたいなもんだよね。そこでデュシャンとかウォーホールとかを出してきてこれはレディメイドコラージュなんですとかって言うと胡散臭い美術批評みたいになるからあんまりこういうことは言いたくないんだけど、まぁあえて言うならそういうことだよね。


んでもレディメイドブリコラージュというほど凝ったものではなくて、もう既製品の組み合わせでいいでしょっつー残酷なまでの即物感だよね。だからまぁなんつーかああいうのって俺なりのダダなんだけどもね。だからコンセプチュアルアートなんですなんて言う気はさらさらないけども。まぁ俺はただの快楽としてやってるだけだからね。自転車の上に扇風機引っ付けたら面白かったみたいな単純さだよね。その組み合わせとか合致の面白さっていうか。まぁ実際は作業的に言えば結構細かい事とかもね、ものによってはやってるんで、まぁただBPMだけ合わせて乗せてるだけじゃないんだけどね、だからってまぁ別に作り込んでますってことでもないんだけど。


で、まぁなんつーか音楽のフォーマットってもう出尽くしててさ、まぁそんなこと言えば映画とか他のもそうだと思うんだけどさ、妹が多摩美の夜間に通ってた時に一年目に「今の時代は何かを作るということが難しいという時代です」なんてことを言われたらしいけど、まぁ本当にそうだよね。まぁ何か作っても似たり寄ったりとか、まぁもう誰かがやってるとかさ、新奇性という意味だと絶望的だし、かといって奇を衒ったようなもんをやってもしょうがないし。だから俺ってまぁ昔からコラージュとかカットアップっつーのに魅力を感じてたんだよね。もう無理じゃん!っていうところから来る良い意味での諦めのダダ的コラージュ感っつーのかな?まぁ俺がまりんとかハーバートみたいな音楽的才能が無いからそういうのをやるしかないっていうこともあるんだけどね。ただまぁ俺はそういう消極的な理由で音楽を作ったりはしないけどね。ただまぁ俺って本当にコラージュしかできないなって思うんだけど。コラージュし過ぎてたから10年前とか友達から今コラって呼ばれてたからね。コラージュ大作はあるんだけど、なんかやっぱちゃんとしたメディアで発売したいんだよねぇー。まぁ著作権とかヤヴァイからアングラ流通になるとは思うんだけど、でもなんか形にできたらいいなぁーとは思うよね。


ってだけでした。最近、CapsuleとかCOLTEMONIKHAを聞いたりしてるんだけどさ、まぁこれだよね。なんつーかまぁある意味でのサイケアウツっつーか、まぁ既製品のハイブリッドってことだよね。レディメイドブリコラージュで新しいものを作るっていう。その組み合わせとか音の質感とかジャケとかイメージはあったようでなかったとか、まぁあとは新しい組み合わせってことで、まぁ新しく感じるわけだよね。まぁ新しいっつーかまぁ新鮮っつーか。実際はそうでもなかったりするんだけどね。まぁなんつーかあとは世界観だよね。中田ヤスタカプロデュースのやつってのはSABPM的なモンド感があるわけよ。ありもしないイメージを音とかジャケとかデザインで作り出すっていう。それがまぁ特に最近ではエレポップっつーかさ、まぁアンドロイドとか近未来とかそんな感じだよね。それプラスラウンジプラス80年代とかなんとかまぁどの道、既製品のコラージュであることには間違いない。だからといってダメとかっていうことではないのね。完成度は高いわけだよ。凄まじく。だからまぁ商品として成り立つっつーかなんつーかまぁこれはこれで凄いなって思うよね。


ってことで今日はこの辺で。