彼らはベルを鳴らさなかったのかい?

mimisemi2007-03-04

やっと荷物ゲットしたよ。っつーかもうすげー長い話なんだけど聞いてくれるー?昨日、三顧の礼のことを書いたけど、実際は今日で四顧の礼ね。
で、土曜日は郵便局が1時までしか空いてないんで、午後までゆっくり寝ていたかったのに無理やり起きていったわけよ。実際は起きてから
朝立ちが酷かったんで抜いてから行ったんだけどね。で、郵便局に行ったらいつもの混雑。大半の人が不在を持っていて荷物をピックアップしに
来てるんだけど、特に週末はピックアップが多いから、ピックアップの係りがいるんだけど、そのピックアップの係りにゾンビが生身の人間に
群がるかの如く、荷物をゲットしてない人が群がってたり、もしくは人気スターにサインを求めるファンたちみたいな勢いで群がってるわけよ。
いかにちゃんと荷物が届けられて無いかっていう証拠なんだけど、衝撃的だったのが、あるおばさんがご立腹していて、1時に閉まるから
もう客が入ってこないように入り口を見張ってるブラザーに色々文句言っててさ、ようは郵便局が来たっていう記録がネットにあるにも
関わらず、不在通知が無かったり、来たと書いてある日も一日中居たにも関わらずベルさえ鳴らさなかったってのを言ってて、衝撃的だったね。
俺と同じじゃん!!!!!!!!!!!って。俺だけじゃ無かったのかー!!って。で、このおばさんは定期購読の雑誌がいつものように届かないので
出版社に電話したら、出版社はもう雑誌は送ってあるので、恐らく郵便局に保管されてるんじゃないかってなことを言ってたらしく、これはおかしいって
思ってトラックナンバーを調べたら数日前にはすでに来てたらしいんだけど、その日はベルが一度も鳴らなかったらしいんだよね。で、不在もなし。
同じく俺みたいにアホみたいに郵便局で待たされているある若い兄ちゃんと姉ちゃんが話してて、彼らっつーか特に姉ちゃんがわざわざ荷物を
受け取るためにその日は家にも居たにも関わらずベルすらも鳴らなかったのに、不在がアパートに張ってあったらしい。なんちゅーこっちゃ!
俺の荷物は実家からの割と大き目のハコなんで、それで郵便局員が届けるのが面倒だから届けないのかと思ってたら、雑誌やら小包でも
どうやら届けてない家があるらしい。もう衝撃的だったね。で、30分以上郵便局で待たされて、ブラザーがデカイ箱を持ってきてくれたんだけど
「よーメーン、これお前の荷物だろ?」「いやーそうだけどさー、荷物っつーか、俺、2週間以上待ってたんだよねー」「ヘーイ、メーン、それ
最悪じゃん!これがいつ届いたかって分かる?」「あ、たぶん箱に書いてあるんじゃない?」「マイガーッメーン、これ14日に届いてるじゃねーか」
「そうだよー。でも郵便局が不在を残さなかったし、知りようが無くてずーっと待ってたわけよ」っつったら例の立ち話の姉ちゃんが「そうなのよ。
私もそうで、郵便局はベルも鳴らさなかったし、不在も置いていかなかったわ」なんっつっててさ、ブラザーは「ソーリーメーン」っつってたから
いいんだけど、このネイティブっぽい会話に溶け込んだと思ってた俺が部分部分ミスってさ、いつもの文法ね。They didn't leave any noticeってのを
They didn't left any noticeっつっちゃってさ、DIDの後は原型じゃん?いや、俺、英語よく分からないけど、leaveって言わなきゃと思って
言い直したら、なんか酷く噛んだ英語が下手なガイジンみたいになっちゃって、興ざめだったね。自分的には。で、このブラザーがめっちゃ早口の
ブラザー言葉で「んじゃ郵便局は2週間も待たせた上に不在すらも置いてかなくて、ベルすらもならさなかったっつーのかい?」ってオーマイガーな
口調で言ってきて、俺は「イエス」と答えなきゃいけないところを「ノー」って答えちゃったんだよね。普通、追いていかなかったっていうのを
肯定するにはイエスなんだけど、このブラザーが早口で、彼らはベルを鳴らしたのかい?なのか鳴らさなかったのかい?ってのが聞き取れなくて
ノーって答えちゃったんだけど、これも興ざめだったね。恐らく答えはイエスだったのに。「彼らはベルを鳴らさなかったのかい?」ってしけたJ-POPバンドの
歌詞みたいね。もうこれで荷物が受け取れて若干安心したのにも関わらず、自分の英語力の未熟さに落ち込むわけよ。せっかく良い感じでブラザーと絡めて
立ち話してた姉ちゃんも会話に入ってきたのに、俺がミスってテンポ悪くしたなんてねー。ここですんなりとやりとりができれば個人的には良かったのに
過去形と現在形やらグラマーのミスがあると最悪よね。で、俺って間違った英語を喋りたくないので、テンポが悪くなっても、間違ったって思ったら
最初から言いなおすようにしてるんだけど、当然、これは日常会話ではギクシャクする原因なわけね。まぁこの癖はいいとは思うんだけど、なんかねー、
ガッカリだねー。正直、立ち話をしてた兄ちゃんと姉ちゃんの話にも入りたかったんだよね。「え?マジで。俺もそんな感じなんだけど・・・」みたいなね。
でも彼らの英語が完璧すぎてとても入っていける感じじゃないのね。そういえばブラザーが鍵を閉めちゃったもんで、郵便局内から荷物を受け取ったから
荷物を送り終えたかで出ようとした人が出れなくなっちゃってたんだけど、まぁドアが開くと思って開けようとするじゃん。そうすると「ガチャ」って
閉まってるわけじゃん?で、入り口際にいた姉ちゃんが出ようとして出れない人に「あー罠に引っかかったわねー」なんて言っててさ、出れない人も
若干笑ってて、なんつーかこういうコミュニケーションの細かいところがアメリカってのは豊かなんだよね。例えばこうやって待たされていると立ち話を
始めるとか、罠に引っかかったーって言ってみるとか、他人との距離がそんなに遠くないんだよね。日本だと無いもんね。他人との距離が広いし、
知らない人にジョークを言うとかっていう習慣が無い。あとこのブラザーにしても、楽しそうに仕事してるんだよね。ピックアップ係りだった黒人の姉ちゃんも
生き生きしてるし、こりゃすげーなと。こういう細かいところにレイジーでオバカが多いアメリカながらも、底力みたいなのを感じるんだよね。
社会が病み切ってないっていう。日本と比べればだけどね。そんなんがあって、まぁ今回の教訓としては、四顧の例だったとしても、英語が上手くないと
孔明は納得しないってところかね。まぁ荷物はゲットしたけど、孔明は恐らく俺の英語に納得しないと思うんだよね。三国志に置き換えると。
意味が分からない人も多いかもしれないけど、観念的に俺の中で色々起こってるわけね。だから気にしないで。そういやーこっちも暖かくなってきたよ。
久々にマムハッタンでも行きたい気分。

いやーカルちゃんのねーIntensifierってアルバムっつーかフランスでのライブ録音のCDがあるんだけど、500枚限定でねー。めっちゃ手に入りづらい割に
めっちゃ内容いいのねー。もうここ最近ではベスト。もう愛するカルちゃんのことを色々書いちゃおうかな。このライブアルバムは基本的にフランスで演奏した
やつのDAT直録りをマスタリングしてCDにしたってやつなんだけど、何が凄いかって、終始一貫してカルちゃん節炸裂なのね。ホワイトノイズがうごめいてるような
音で始まりそれで終わるんだけど、何がいいかって、このうごめいてるホワイトノイズのビットレートプラグインかなんかで下げてて、スーファミRPGかなんかの
波の効果音みたいになってるのね。分かる人には分かると思うけど、このビットレートなり周波数を下げた音っていいんだなー。ある意味でそういう世界では
やりつくされてる音なんだけど、カルちゃんは上手いんだな。こういう音使いが。で、音的にはノイズなんだけど、ハーシュっつーよりかは、ずーっとこのビットレート
落ちたホワイトノイズが「ゴーゴーガリガリ」いってて、嵐の日に海の音を録音したやつをデジタル処理したフィールドレコーディングみたいな、見事な趣のある
ノイズを作り出してるんだよねー。カルちゃんってワビサビ的なのを理解してる人なのかもね。もうめっちゃいいわけ。で、最後の5分ぐらい本格的なハーシュになって
いきなり終わるんだけど、なんかこれ聞きながらオナニーするのが日課になってるね。だいぶ前にPitaのファースト聞きながらオナニーしてたのと同じみたいな感じで。
あとティッシュをちぎる音とかいじる「ザザザザ」って音とホワイトノイズの周波数が似てるっつーか、ホワイトノイズって全部の音を含んでるから、ティッシュの音とかも
全部消しちゃうのね。だからルームメイトにもバレないし、いいんだよねー。凄く。Le Depeupleurってのは、カルちゃんとゲイ疑惑のあるKasper T. Toeplitzっていう
変な現代音楽家と組んでるユニットで、まぁゲイ疑惑っていうのは嘘だけど、俺が勝手に想像してるだけね。で、このキャスパーだかカスパーだかの座右の銘は「パンクも
現代音楽も同じさ」っつーか、パンクも好きで現代音楽もやるみたいなわけのわからない人なんだけど、自前の変なベースギターでドローンを奏でるのが好きらしいんだけど
このユニットではコンピューターを使った音楽ってのに焦点をあててて、まぁ日本女性のいやらしい脚ぐらいいやらしくコンピューターなんだけど、特にDisambiguation
っていう3rdが究極ってのは前にも書いたか。なんかね、MaxのLitterっていうパッチでジェネレートした音だけを使ってるらしいんだけど、このLitterってのがブラウンノイズやら
ホワイトノイズやらピンクノイズやら、所謂、ノイズの元を発生させるパッチで、アルバムのほうも、ダイレクトにこっからジェネレートされた音が若干展開していくだけで
パッチを鳴らすだけとどんな違いがあるの?って感じなんだよね。よくもまぁこんなのを発売したレーベルがあるよなーって関心だったんだけど。こないだ書いたクセナキス
話と矛盾するんだけど、このパッチの音しか使わないみたいなコンセプトに立った音楽ってのは逆にコンポーズされてると思うのね。違いはオリジナルのを作ってるつもりが
ただパッチの組み合わせだけっていう結果のものと、最初からパッチしか使わないっていう立場に立って作ってる音楽ね。分かるでしょ。主観性の違いが。まぁあくまで
観念的な話で、俺がカルちゃんファンってのもあって、完全に客観的な見方を失ってるってのはあるけどね、まーいいじゃない。でもこれはこういうコンセプトありきの
実験音楽と、ただソフトに音を通しただけの自称エレクトロニカの違いなんで、まぁかなり大きな違いなんだけど、仮にLitterを使ったって解説が無かったらどうなの?
って話だけど、この辺が実験音楽の最大の弱点だね。もう分かる人だけついてこいって世界。俺が違いが分かるけど、なかなか証明できない違いなんだよね。
まぁジョンケージの433みたいなもんで、竹村が散々否定してた、CDの中身変えても気がつかねーよって世界なんだけどね。となると俺は強面で実験音楽を聞いている
おっさんみたいな感じなんだよな。それは嫌なんだけど、カルちゃんの極端なアプローチは凄く好きなんだよねー。まぁいいじゃない個人の好みなんだから。
そういえばITっていうMegoから出てた無謀なシングルも買ったんだよね。Kim'sでなぜか飾られてたので、俺に買ってもらってほしいだなって思って買ったんだけど。
これってアンコンシャスなんとかっていうやたら長いタイトルのmetamkinから出てたやつとほとんど内容が同じで、カルちゃんお得意の低周波と高周波が交互に
襲ってくるみたいなやつなのね。でも俺も思えばカルちゃん歴長いんだよね。死ぬほど愛するようになったのは、例のPita事変からなんだけど、相当昔から聞いてて
変なおっさんだなーって思ってたんだけど、なんか運命的なものを感じるね。Le Depeupleurのセカンドは理想的な音が詰まってるね。ただやっぱカルちゃんと
キャスパーがやるとアカデミックな香りがするんだよね。コンピューターから発せられてる電子ノイズって意味だとやっぱハズウェルとかPitaのほうがいいんだけど、
カルちゃんのって構築美とか機能美を感じるんで好きなんだよね。俺の中ではカルちゃんって巨匠だから。いやーでも俺って一生音楽で食えないだろうなーって
感じるね。ここまでPitaやらカルちゃんにシンパシーを感じるなんて、明らかに食える音楽じゃない。まぁ最初から食えるなんて思ってないけど、もうアングラ中の
アングラだよね。最近、昔、俺がコンピューターから電波と共に発してたノイズ系のやつを作り直したり再構築してて、かなりの数が出来てるんだけど、気に行ってるから
MP3にしてアップしたくないのね。アップしちゃうとなんかそれで終わりって感じなんで、まとまったらどっかに送りたいぐらいなんだよね。マジいいと思うんだけど
果たしてこんな重箱の隅以下の音をどのレーベルが受け入れてくれるのか、さっぱり分からん。あと究極的に無名ってのもねー。痛いよね。一皮向けた、ちゃんとしたのを
作ってるSMKとして出したいんだけど、レーベル探そうかなーマジで。今までのSMKのやつってヒドすぎだからね。まぁ基本的にヤク中で時間が有り余ってて、挙動不審の中で
ひたすら作ってたやつなんで、そりゃ良くないに決まってるんだけど。今はヤク中じゃないから、ヤク中じゃないSMKってのもいいと思うんだよね。そういえばカルちゃんの
Function Generatorってやつについて書いたっけ?こりゃ凄いんだよ。もう。名前の通りテストトーンジェネレーターの低音が鳴ってるだけのCD。一番高い音が200ヘルツとかいう
ふざけた内容なのね。これを出してるレーベルってのは、角田俊也(漢字あってる?)のフィールドのやつを出してるレーベルで、フィールドっつっても、コンタクトマイクで
横浜の海辺りにある柵だとか、そんなだれがやるねん?みたいな物好きな場所を録音したCDなんだけど、まぁ例によって振動なのね。振動をCDにするなんて狂ってるよね。
音楽じゃなくて防波堤とかの柵の振動。誰がこんなの聞くんだろう?狂った世界だなーマジで。やってる人間は頭の良い連中が多くて、色々解説したりして、まぁアカデミック
っぽいアプローチなんだけど、そもそも誰が聞くのこんなの?って内容なんだよね。俺は当然持ってたけど売ったし、今も聞く気が全く起こらないね。Functionのやつも
一回聞いたっつーか鳴らしたっきり聞いてない。カルちゃんのってことで手元においてるけど、一番高い音が200ヘルツのCDなんて誰も聞かないよねー。たまに「ボボボ・・・」
とか鳴ってるだけなんだよ?音楽的なものは一切無し。実験音楽の極北って感じね。これ以上無し。そういえば実験音楽だけに実験的にアパートの管理人さんが俺の部屋の
窓を直してくれているときにこのCDかけっぱなしにしたまま部屋を出たんだけど、管理人さんはCD鳴ってたって気がついてなかったみたいで。
あとカルちゃん関係だとWorld as Willかな。古舘徹夫だかなんだかっていうノイズ界のベテランとのユニットらしいんだけど、この古舘って人、センスゼロっぽい。
このアルバムはこのユニットの恵比寿ミルクでのライブ録音と、スタジオ録音の2曲入ってるんだけど、ナイスな点は、カルちゃんが昔作ったオーケストラ用の
現代音楽の曲の一部分をなぜかしつこいぐらいループさせつついろんな電子ノイズをかぶせてるって部分なんだけど、最悪なのが、恐らくこの古館っていうおっさんの
ノイズ。なんかC級映画みたいなシンセの音が入るんだけど、完全に古舘の仕業なんだよね。あとなんかのテキストだかを英語で妙に力をこめながら、例のノイズにありがちな
ネガティブな雰囲気で読み上げてるんだけど、ドイツ語だか英語だか分からないんだけど、とにかく読まないほうがいいような発音と声と言い方で聞いてられない。
海外での評価が高いっつーけど、海外の連中が日本のノイズに対して評価が甘すぎるんだよね。単純に。ただ珍しいのと、自分の国にないスタイルなんで、比較のしようが
無くて評価が高くなってるだけで、ノイズ大国日本から見ると、全然たいしたクオリティじゃないのが多い。海外での評価が高いとか言われてるやつの大半がね。
古舘もそんなうちの一人なんでしょう。いい歳してるのに全然有名じゃないのを見ると、クオリティがついていってないんだろうなーとか思ったわけ。そのぐらいセンス無い
音を奏でてるのね。ぼろ糞書いてるけど、なんだったら聞いてみるといいよ。カルちゃんのいい音を台無しにしてるような音満載だから。カルちゃんもこのユニットは
解散するべきだね。でもカルちゃんってMazkとかLe Depeupleurとか滅多にやらないけどとりあえず作っとけっていうユニット好きらしいね。寂しがりやなのかしら?
そういえばPitaとのPOPもあるね。俺としてはPOPが一番好きだなー。もうあの電子ノイズのそれこそ極北なわけよ。極北って表現気に入っちゃった。なんかね、ケーブルの
ハムの音とか、マックの起動音とか、どうでもいいですよーみたいな音をあえてラップトップでアンプリファイして流すなんてキチガイ沙汰だよね。Pitaもクソジャンキーな
音を出すもんで、豪い事になってるわけよ。まぁ音的には退屈でガリガリいってるだけなんだけど、なんかあそこまで構築されてなくて、ひたすらジャンキーな電子音やらの
垂れ流しって羨ましいんだよね。俺がその場にいたら、カルちゃんとPitaの関係にジェラシーを抱いてるだろうなってぐらい適当に音を出しすぎ。Mazkはさすがに秋田さんが
絡んでるだけあって、すげー音楽的なんだよね。やっぱこれって秋田さん効果なのかな?比べてもあれなんだけど、やっぱクオリティはダントツに高いんだよね。Mazkって。
やっと手に入れたIN Real Timeってやつはもう俺の宝ですよ。俺の好きな音しか入ってない。まぁ難点を言えば部分的にメルツバウのほかの作品で使ってたサンプルなんかが
絡んでて、メルツのノイズっていうアイコンが頭の中で働いちゃう部分があって、ちょっと嫌なんだけど、基本的にグットジョブね。「シャーシャリシャリシャリ」っつー
高周波ノイズとドローン系の「ボボボボ」みたいな低周波ノイズとか、もうどれもこれも俺の好きな音ばっかり。ノイズに関しては、なんかのサンプルが元になってて
それがノイズになってるのってあんま好きじゃないのね。もう純粋にホワイトノイズだとか、EQで無理やり上げた音で出たノイズとか、そういうのが好きなんで。
他のMazkのやつはノイズが嫌いになった時期に全部売っちゃったんだよなー。Tigerbeatとnoiseasiaのやつ。まぁ死ぬほど聞いたんでもういいんだけど、とりあえず
カルちゃん関係ってことで今更ながら手元に置いておきたくなったわけね。in real timeはもう最後が最高だね。茶目っ気たっぷりのカルちゃんの悪戯が過ぎちゃってる
感じがね。なんか盆踊りみたいな曲のループが流れるんだけど、完全にあれやってるのカルちゃんだと思うんだよね。秋田さんはあんなことしなさそうだから。
で、最高に笑えるのが、盆踊りのループのときのバックで流れている太鼓の音が増幅され過ぎてて「ボーンボーン!」って音が割れちゃってるのが最高に間抜けで良い。
あーカルちゃんいつでもやってくれるなーって、存在的には松ちゃんが野見さんのことを神様と呼ぶのと一緒で、俺にとってカルちゃんは神様なんだよね。
でもね、偶然ながら昔、俺が作った曲にね、お祭りのなんたら音頭みたいなのを永遠と録音したフィールドがあって、そのお祭りってさ、遠くから聞くと
太鼓とか伴奏の低音部分だけが聞こえてくるんだよね。で、俺はその麗しのディスタンスをキープしながら、ちゅーや的にこのお祭りの音を録音してたわけ。
で、後からPCに落として聞いたらムラムラ来ちゃって、もうこの遠くから聞こえる低音を増幅せずにはいられなかったね。だからね、このカルちゃんの悪ふざけを
聞いたときに俺は感動したのね。「俺も前にこれと同じようなことやってたよー!!カルちゃーん!!」ってな感じで。Senssurround Orchestraっつー、カルちゃんが
コンセプトを作ったオーケストラがあるんだけど、まぁオーケストラっちゅーか、いろんなノイズ系やら電子音楽系のアーティストのライブ演奏をぐちゃぐちゃに
混ぜて一個の曲にするってなのがあって、まぁそのライブの音のマテリアルになってるのが、メルツとかReiko Aだとか、AstroとかAubeだとか、なぜか吉田アミだとか
悪名高い古舘とかも入ってるんだけど、まぁ基本的に日本のノイズな人たちがメインなんだけど、海外としてはPitaと愛しのハズェルとゲイ疑惑のキャスパーとか
なんだけど、コンセプト最高だよね。こんなクドイ連中のライブ音源を混ぜちゃうなんて、さすがカルちゃんって感じ。で、何気に注目してるんだけど、音源が
無さ過ぎて聞きようが無いEdwin Van Der Heideって人との共同作業なんだけど、この98年とか2000過ぎあたりまで、この人とカルちゃんのコラボが数枚あったね。
このORだかから出てたコラボのやつは完璧に廃盤で完璧に手に入らないんだよねー。いやーマイナー音楽の宿命だね。で、まぁ何が言いたかったかって言うと
このオーケストラで味をしめたんだろうね、いろんなライブ音源を混ぜるっていうのをね。Mazkのin real timeも数箇所のMazkでの録音素材を編集して一曲に
してるんだけど、この辺の構築の上手さってのはやっぱカルちゃんなのかしらねー。Mazkのほうは秋田さんが編集に参加してるかは分からないけど。
そういえばこのCDのスペシャルサンクスにカールスティン・ニコライと、なぜかナット・ヒューマンの名前があって、特にナット・ヒューマンとはどんな
つながりやねん?って感じなのね。ちなみに例のSFCの海の音CDでもナットのクレジットがスペシャルサンクスにあるのね。この人ってアスフォフェルあたりの連中と
関わりがあって、プロデューサーだったりキュレーターだったり、変な音楽界のドンみたいな人なんだよね。Tipsyのアルバム製作のプロデュースなんかもしてたね。
そういえばTipsyってどうしてるんだろう?特にファーストは音楽史に名を残すぐらいの名盤だったと思うんだけど、またアルバム出してくれねーかなー。
あの手の凄まじく濃いサンプリングのやつって、たぶん作り手もサンプルネタが無くなるんだろうね。だからセカンドとかだと生演奏が目立ったりしたし、
俺もモンドみたいなレコードを結構持ってるんで分かるんだけど、使える箇所なんて本当に限られてるのね。で、Tipsyが使ってる元ネタとか結構知ってるのが
多いんだけど、よくこんなとこから取ってくるなーってぐらいマイナーなアルバムから取ってきたりしてて、もう脱帽っつって帽子脱いだら脱毛みたいな、
そんな勢いだもん。だから尊敬できるアルバムなのね。特にファーストは。ありえないぐらいの傑作。そしてそんなのをいち早く見つけて日本盤を出してた
デイジーの細野さんの音楽を見る目ってのは半端じゃない。だから俺は細野さんが好きなんだよね。最初は当然、YMOを好きになった頃は教授が一番好きだったけど
もうやっぱある程度音楽のことがわかってくると細野さんの偉大さってのに気がつくわけね。あの人半端じゃないよ。音のボキャブラリーとか知識とかセンスが。
爺さんになってもエレクトロニカに反応して自分もやっちゃうなんて半端じゃないと思わない?で、クオリティは年寄りの冷や水じゃなくて、若いやつなんかより
よっぽどクオリティが高かったりして、脱毛みたいな。そりゃテクノドンでもドルフィンシティだかなんだかって曲を聴いたときに細野さんの偉大さに愕然と
しましたよ。まぁ教授のノスタルジアって曲も半端じゃないけどね。教授って無駄なことやらないで、こういうディープな電子音楽だけ作ってりゃいいのになー。
エスペラントみたいなやつね。教授のアルバムの中ではエスペラントがダントツに一位だね。未来派野郎のバブル期を予感させるような音も好きだけどね。
でも細野さんのって電子音楽とかアンビエントのやつもいいけど、それと同じく俺があんまり好きじゃないはずのロックとかのやつも好きなんで不思議なんだよね。
細野マジックなのよ。細野さんの曲ってすげーいい。全部好きだもん。本当はロック調で日本語で歌ってるやつなんて好きじゃないんだけど、細野さんのは特別。
もう半端じゃないぐらい好きね。でもやっぱあれなのね、特に70年代後半から80年代ぐらいの細野さんのソロはアメリカンなモンド音楽の影響があるから
好きなんだと思うけどね。ある意味で俺のダイレクトゾーンなんでメイクセンスなんだけど。ユキヒロさんは前も書いたようにMarzのボーカルがもうふざけてると
しかいいようがないって感じね。意味分からないけど。Marz聞いたことある?もうギャグだよ。あの曲調といいふざけた歌い方といい、ユキヒロさんの歌声は
好きなのに、ユキヒロ風ってのはあんなに嫌なもんだとは思わなかった。MarzのCDはいつかマシンガンを買うことがあったら、その時ぶち抜きます。そのぐらい嫌いです。
音もダメエレクトロニカの典型みたいな感じだし、エルクハルトなんたらは実験音楽だけやってえばいいのよ。ただPlaysの最後の曲を聴いてもわかるように
音楽的な才能は無いね。この人。あんなダメクリックハウスを作っちゃうんだから才能無い。ああいう普段は実験的なのを作ってて、たまにハウスとかテクノを作るっていう
人だとやっぱテムリッツが一番じゃないかな。またテムリッツのハウスとかテクノってのが変なんだよねー。音色が変だし、なんか妙。でも味があるの。使えるとは
思えないけど、この魅力は確実に音楽的な才能なんだよね。テリ子先生は俺の師匠だからね。マジで。テムリッツ歴はもう8年ぐらいだからね。俺。長いでしょ。
ハコとのYesterday's Heroってのは最高なんで聞いてみるべし。ある知人が「あのムギュムギュ感がたまらない」って言ってたことがあったんだけど、まさしくその通り、
あのムギュムギュ感は凄まじいものがあります。勝手にリンクしちゃえ。たぶんこんなの見つけてわざわざ聞いてる人少ないと思うし。

http://www.comatonse.com/releases/belowcode/soundfiles.html

テリ子先生とSNDのコラボ曲は自分の中のベスト曲ランキングの上位に常に入ってるぐらいフェイバリットです。SNDとテリ子先生なんて、俺が好きでたまらない
2人のコラボなわけで、俺としては奇跡なんですね。よくもまぁこんなに心底好きなアーティスト同士がコラボ曲作るよなって。物凄い出会いなんですよ。
ビルエヴァンスがピアノ弾いててチェットベッカーがトランペットとボーカルやってて、ベースがスコット・ラファロで、ズートシムズがサックス吹いてて
ケニークラークがドラムで、ビバリーケニーがチェットベッカーとデュエットみたいな。グ輪わ!!!!!!!!!!!!!!こりゃたまらん。
こんな演奏あったらいいなぁー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ミシェル・ペトルチアーニがピアノで、ドラムが
アートブレイキーで、ベースがポールチェンバースで、コンガがサブーマルティネスで、トランペットがリーモーガンで、サックスがハンクモブレーで
ブラジルっぽい曲を演奏ってどうよ!!!????ぐわーたまらん。絶対良い決まってる。サブーでちょっと土臭くなりすぎたとしたら、あの名前忘れた、
ラテンジャズクインテットのリーダーでもいいかも。あ、コンガね。この人のコンガって妙に上品だからペトルチアーニの繊細なピアノに合うと思う。
土臭かったらアートブレイキーはどうなの?とかって意見もありそうだけど、アートブレイキーのね、特にバラードとかブルースのドラミング聴いてみ?
半端じゃないよ。この人はグルーヴだけの人じゃないわけよ。でもちょっとジャズメッセンジャーズ色が強いんで、モブレーを外して、無難にブラジルってことで
スタンゲッツにして、リーモーガンもいらないかもね。でもそう思うとペトルチアーニのピアノだけでも十分って気がしてきた。まぁいいか。

そうそう。プーリーのミックス。卓球が言ってたような「プーリー」って顔のジャケは最悪で最高なんだけど、内容は凄まじく良くて、もう何回聞いたか
分からん。聞きすぎで盤面が傷だらけってぐらい聞いたね。そういえばデイヴってかかないででーぶエンジェルって書くと頭悪そうだよね。
すげーお気に入りのエピソードなんだけど、今までは「いつまで経っても風化せずに歴史の残るような作品を作りたい」って言ってたDave Angelなんだけど
息子がDaft PunkのAround the Worldだかを口ずさんでるのを見て「ハッ!」っとしたらしく、「俺も息子が口ずさむようなキャッチーな曲を作らなくては」
って思って、いきなりテックハウス、ディスコ路線になったのが90年代の終わりごろの話なんだけど、今でも激フェイバリットなエピソードです。
今は何してるんだろう?アルバムとか出してないよね。でもあのFunk MusicとかThis is Discoとかイマイチ垢抜けないんだよね。もうTonkaのリミックスの
ほうが五億倍良いような感じで。シンセの使い方とかリズムマシンの使い方がやっぱ90年代初期のテクノを引きずっちゃってて、それで周りの進歩的な
テックハウスの連中に追い越されちゃったのかなー。でーぶってFunky Houseみたいなのに乗れたと思うんだけど、無理だったわけね。でもあの
水泳選手みたいなジャケのミックスは激いいんでオススメしとくよ。古いけどね。もう思い出だよねー。でーぶのこれも何百回と聞いたっけなー。
水泳の一枚目に入ってるプーリーのフォース時代のテック系のハウスは激かっこいいんで、これだけでも聞く価値あり。プーリーって本当に見た目と
曲のかっこよさが相反しすぎなんだよね。

Excursions

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Dave Angel's 39 Flavours

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