Above the Law。

mimisemi2008-07-25

なんかキーボードがうるさくてあんまタイプする気になれないんで、日本にいる間はふつーのブログのような感じで更新していこうかなとか検索ちゃんを見て思ったりなんかした。そもそも俺の普段の書いてる量が異常なんであって、あれをスタンダードに考えたら更新なんて出来ないわな。ってことでいつもの長文みたいにならなくても無駄に時間はあるから更新していこうとかって思ったよ。放置するとウォール伝が可哀想だからね。


ってことでこっちに来てから何してるかっつーとレコードのコレクションの鑑賞と読書ね。金が無いんで外には出られないっつーかJR高すぎて乗れない。気楽に都内まで行けないんだな。で、両親と経済的なリアルな話とかしてヘコんだりなんかして、楽しい日本滞在のはずが、ニューヨークにいるときよりも過酷なリアリティにどっぷりって感じね。生活自体は優雅なんだけど内面では憂鬱というか、死ぬほど疲れて帰ってくる家族を見ると居た堪れない気持ちになってくる。もちろん、これが犠牲で俺の留学生活が成り立っているというのは分かっていたんだけど、改めて目の当たりにすると本当にリアルというかなんというかあと親父の不器用も困ったもんだ。会社何回も変わってるけど一回も上手くいったことないんだもん。親父の話を聞いているとその不器用さに愕然とするんだよね。むしろ今までがマグレだったなってぐらい不器用。今までが給料もらいすぎて、今の没落っぷりが本来の生活って感じがしてきてさ、中流の上みたいな幻想崩壊って感じね。ホント、留学できる経済状況じゃねーよ。これ。どうしよう。全てを留学している息子に尽くしている韓国の親ぐらいキツい感じだもん。もうちょっと余裕があるかと思った。まぁ年収もありえないぐらい下がってたみたいだし、酷い有様だ。これは本格的に誰かと結婚してシチズンになるみたいな、そんなアウトローコースしかダメみたいな雰囲気になってきたって感じだもん。


いや、うちね、親父が大手の広告代理店に勤めていたときは普通より収入あったのよ。金遣いは荒かったけど、この収入基準で留学モデルを組んでたんで、思わぬ転職とか新事業の失敗とかで豪いことになってるんだよね。まぁ火車状態ってわけではないんだけどリアルにどうすんだ?って感じ。でもさ、あれかね、俺の留学が失敗したら喜ぶ人とかいそうだよね。他人の不幸ほど楽しいものはないからね。特にニートみたいなやつが「おかえり」とかって喜びそう。だってスゴイことだもんね。引きこもりが留学して大学生になってちょー美人の女の子に誘われたり誘われなかったり先生から褒められたりしてるんだからさ、そりゃ差は凄いよ。だから失墜したときの差も激しいわけで、その落差に耐えられないから俺は失敗できないんだよね。だからあれだな、返せるわけがない額の学資ローンみたいなのを自分名義で組んで、んでダメだったら練炭とか、両親には悪いけど、そういうのしかないかな。マジで。え?でも支払い親に行っちゃうのかな?その場合は本人が死んだ場合にどうなるか?とかってのも知っておく必要があるな。まぁ大丈夫だろ。自分はあんま死ぬのは恐くないんだよね。ただ家族の事を考えるとちょっとねぇー・・・。ホント、絵に描いたようないい家族だから、ホント、マズいのよね。かといって前みたいな生活が戻ってくるのは俺の脳が耐えられなくて溶けちゃうだろうからやっぱいざとなったらそれしかないのよね。


いやーでもいいな。日本の外っつーか目立つ俺をじろじろ見てくる人々は大嫌いだけど、家にいる分には本当に幸せだからね。その一瞬の平和ボケを崩してくれたのが家庭のリアルな経済状況だったわけで、やっぱ浮かれるのって良くないね。休むのと浮かれるのって違うからね。どうかなー・・・。ニート生活に戻るっつってもねぇ・・・そんな気はないけど、今の日本でのニート生活もテンポラリーだから極楽なわけで、これが永遠に続くと思ったら地獄だからね。マジで。まだニートでいれるならいいよ。バイトしなきゃダメでしょ?リアルに。そこでまた前のルームメイトみたいなやつとかさ、前のスーパーとかコンビニにいたようなやつと人間関係やらなきゃいけないわけでしょ?底辺の職場にいる人間ってクズばっかりだからね。それがもう辛くてしょうがない。赤木なんたらじゃないけど、まぁまぁ食える給料がもらえれば俺は単純作業でもいいんだよ。俺が嫌なのはクズ人間との人間関係なんだよ。あとこの腐りきった日本社会。あと外行くとジロジロ見られるのも嫌。デカイと目立つし、それにマッシュルームとメガネときたもんだよ。そりゃ目立つよね。今の生活って俺にはニューヨークがあるとかって思えるから成り立ってると思うね。今の実家での生活ね。これが俺の生活の全てってことになったら、家族には悪いけどとてもじゃないけど耐えられない。そう、ニートであっても実家で暮らすってのはもう無理なんだよ。極楽の実家ですら無理。だから日本で一人暮らしなんてもっと無理だし、日本で働くなんてもっと無理。だから俺にはもうあっちしかないんだよね。どんだけアジア人ってことで虐げられても感覚が合うニューヨークじゃないと俺は生きていけない。こうやって生活していると改めて思うね。変に家の生活が心地よくなって帰りたくなくなるんじゃないか?とかって帰ってきたばっかのときは思ったりしたけど、今は全く思わないね。


ところであっちでは月15万以下で生活しているわけで、まぁ何かがあったときはもう無理だけど、そういうときだけは両親を頼れないこともないってことで、実際的な生活だとそんなに無理な話でもないんだよね。あっちでやっていくのって。だから必要なのって永住権と1500ドルぐらい稼げる仕事なんだよね。まぁね、もちろん月1500ドル稼ぐのが目標なんじゃなくて、イデオローグになるのが目標だからね、それは絶対変わらないんだけど、まぁ俺が言いたかったのは俺の夢ってのはあくまで現実に立脚した夢ってことね。日本で生きていくのが実質的に不可能になってしまった今、自由の国の空気を吸いまくってしまった俺は自由の国でやっていくしかないわけで、んじゃあそれやるにはどうするの?って話なわけで、まぁーね、国連で働くとかそういう高望みをしているわけじゃないんだからちょっとは許しておくれよ、神様ってところだね。言ってる意味分からないけど。


中国人みたいに家族そろって移住とかって出来ないのかなーっつーかすげーよ中国人とか他の途上国の人たち。どういう経由でグリーンカードとかジョブを手に入れてるのか分からないけど、すげーんだもん。どーんと家族で来て暮らしちゃうんだからね。ニューヨークで。英語なんて全然しゃべれないのに仕事してるしね。


あ、そうそう、こんなおっさんみたいな歳にもなっておばあちゃんからお小遣いもらったんだよね。バイトしろって話でしょ?でも違った意味での本質的なダメ人間に会って鬱とかパニックが悪化しちゃうのが恐くてバイトなんて出来ないわけよ。だからまぁどこにも行けないっつっても文句は言えないんだけどね。だって所持金が無いんだから。で、おばあちゃんからもらったお金でね、いろいろ買ったのよね。地元の意外と品揃えのいい中古CD屋でAbove the Lawっつー中学の頃に母親に買ってもらって聞き狂っていたドラムンベースのコンピを買ったりしたんだけどね、800円で。なんかね、ラカンがさ、対象Aだったかな、なんだったか忘れたんだけど、おみやげってその人がどこかに行っている間のアブセンスの状態を埋めるために買うものらしいんだよね。いや、どうだったか忘れたんだけど。ちょっとまた地元帰ったら本をチェックしてみるけど、今こうやって自分の部屋に居て思うのは以前の俺の実存とその間のアブセンスと今の俺っていう実存ね。そこには3つの違うレベルの存在が俺の部屋にいるわけ。以前の俺の実存はもちろん俺の観念だとか記憶に存在しているんだけど、それを想起させるのが、2年半前と全く変わりないっつーか部屋が物置みたいになってるんだけど、まぁ基本的には変わらない俺の部屋ね。


で、犬の散歩とかリビングでの食事とかそういう日々のルーティンをやっていくと過去の暗黒期の自分を思い出すんだよね。そこで今の自分と過去の自分の違いが重なって微妙な気持ちになるんだけど、そこを繋いでいるのが二年半の俺のアブセンスなのね。俺のアブセンスというものもまた、存在として俺と過去の俺との間に存在しているわけ。それはメタ的存在というかね、それは簡単に言えば二者の差異なんだけど、それがまた独立した実存として俺の中っつーか部屋に存在している感じなのよ。それはもちろん霊的なものじゃなくてね。で、俺が中古CD屋で妙に懐メロというか、過去の俺の思い出を確認するかのようなものばかり買ってしまったのは、そのアブセンスへのおみやげか、もしくは今のニューヨーク化した俺とヒッキーだった俺との実存の間に存在する揺らぎみたいなものを調停するための、何か強い両者のアイデンティティの確認が出来るようなものをみんなに買ってきたっていう感じがするんだよね。あと他に買ってきたのはドクターYSのナイトクルージングEPだったりね、まぁこれは聞いてたっつーか当時のネットで視聴して「おしゃれだなー」なんつって欲しかったっつー記憶があってね、んで12年越しに買ったわけだけど、まぁ基本的にさっきのドラムンのコンピと理由は変わらないわな。そういう調停をするような象徴的アイコンの役割を果たすようなものってのを無意識的に買ってきたような気がするのね。それはおそらく自分の中で他の俺がいるということでのアイデンティティの揺らぎというよりかは両者が重なったことによる違和感の解消だと思うんだよね。じゃあなんでこの2つなのか?っていうとたぶん俺にとっての強烈な強度が伴う記憶を纏っているものだからってことだと思うんだけど、まぁ単純にたまたま店にあったからなんだけどね。


そこでまたAbove the Lawが引きこもり時代に隣町の児童相談所に行った後に母親にタワーレコードで買ってもらったものってのもあって、なんというか母親と俺との関係に関するものっていうこともあるんだよね。まぁなんでまた買ったかっつーとテクノとかを大量に売ったときに売っちゃったからなんだけど、引きこもりで母親依存っつー酷い状態だった俺を象徴するかのようなものがこのドラムンのコンピで、それをニューヨーク化した俺が今の俺と過去の俺とアブセンスへのおみやげとして買っていってるっていうのが物凄く象徴的だなって思ったのね。だから今はこのCDのおかげってわけではないんだろうけど、過去の俺とアブセンスと仲が良くなった感じがするもん。もちろん過去からは地続きだったけど、家にはアブセンスがいるわけで、そのアブセンスを前にすると過去の俺と今の俺との断絶が顕著になるんだよね。むしろその差異をエンハンスするような存在がアブセンスなんだよね。だけどアブセンスを埋めるおみやげを買ってきて以来、なんだか妙な統一感を感じるんだよな。実家にとって他者でもない、かといって属するものでもないみたいな、新たな自分の存在を実家で感じるわけ。だからなんつーかね、こんなに久々に家に帰るっていうことが奥の深いものだとは思わなかったわけよ。本当に凄いよ。予想以上。いろんな友達に会えるのも楽しみだけど、自分との再会というのは予想外だったんでこれは本当に凄かった。サイコロジーでやった通り、今の環境で見る夢ってのも全然違うし、なんというか心理的作用が凄いよ。本当に。


ラカンの件があいまいでスマン。地元に帰ったらまたちゃんとチェックするから今回はこれで勘弁して。

Above the Law...Enforcers

Above the Law...Enforcers

↑K&SによるDISC2のミックスはマジでいいよ。片方死んじゃったんだよね。Doubleを彷彿とさせるような急死だった。好きだったから当時はショックだったなぁ・・・。