metarunaリストを読書中。

俺の中でmetarunaリストがあってさ、metarunaさんがブログで言及している文献で興味があるやつを片っ端から読んでいくってことなんだけどもね、で、下手な書評とかはしないでまぁ後でアフィっておくけど、一通り読んだ感想だとかなり既知なことが多かったってことだね。いや、知識自慢とかではなくて、ようは科学にしても一般書みたいなのは読んでるじゃん?あと認知科学なんかは割と結構読んでるからそんなに目新しいことはなかったんだよね。必然的にそうですよねっていう感じだったとしか言いようがないんだけど、んでもあれなんだよね、今の俺のアプローチとしてはそこにオートポイエーシスが入ってくるんだよねってことでマトゥラーナバレーラの本とかも読んでるんだけど、ようはキーはさ、いや、世界の形成ってのはオートポイエーシス的なんだけど、生物と環境の接触ってのは言わばプリンシパルのないcomputationみたいなもんでさ、いや、プリンシパルがあればなんでも言い切れるんだよね。でも生命記号論とか環世界とかの概念のコアってやっぱりその個々の主観な解釈とその作用っていうそれに尽きると思うわけですよ。人間はこうだし国家がこうなっているから大抵はこうなる的なことではなく、むしろ文化とか言語とか概念みたいなものでさ、ようはコンテキスト次第で意味合いが変わるし解釈も変わるじゃない?アメーバみたいな世界だとようは高度な解釈とか文化っつー世界観が無いからそれはあたかもプログラムのように動くけど人間の場合、まぁ俺がこないだ書いたオペレーターなのかオペランドなのか?ってことにつながるんだけど、こっちが主観的に世界を解釈しているっていう部分と世界に処理されているっていう部分が混在してるじゃない?で、なおかつその混在の度合いというのは個々によって違うわけだ。ざっくり言えば操作されやすい人とそうではない人って感じだわな。かといってもそれは全体を見たときに分かることではなくて、凄く個々のことなんだよね。あまりにも個別的過ぎることで社会学とかで分析したくなくなるようなカオスなんだよね。


昔の人はこう解釈してこう動いていたってのと今の相違ってのがようはこういうことでもあるんだよね。ようは大方の原理が変わってきててこないだのじょうさんへの返信にも書いたような時代遅れな国家システムってことになるんだよね。著作権なんかは最たるもんだけどね。細かい説明が面倒になったので昨日の話の続きでいくとようはニートの発生っつーのが自然って書いたじゃない?で、そりゃ生物として生存という原理から言うと生きやすいやり方を選ぶわけだから、あえてワープアになるような方法は選ばないってことなんだよね。アメリカじゃそうはいかないけど日本の場合、全部とまでは言わないけどとりあえずどうにもならなくなったら実家に帰るという選択肢があるわけで、これはむしろポジティブな自助の形といっていいと思うんだよね。実際にこの親の家に住めるという文化がなけりゃホームレスがめちゃめちゃ増えるでしょ?で、ましてや精神病とか社会へのトラウマとかがあったりする人なんかはむしろ俺の場合もそうだけど親のサポート無しには生きられないわけだ。だからまぁ自分が生きていける方法として生きやすい生き方を選ぶってことだよね。で、それがスタイル化するとなかなか変わらないわけだよね。そっからいきなり独立!なんつっても相当難しくなっちゃう。


なんつーか人間の行為とか社会の動きとかを生物学的にとらえるなんてまぁ当たり前のことっつっちゃー当たり前だよね。んでもそれはリアルタイムに変化しているからこそ国家システムだの既存の学問の枠組みだのなんだのってのが必ずしも対応するとは限らないっつーかまぁ対応しなくなってるのが多いんじゃない?って思うよねっつーのは今ってのは人類で一番特異な時代だと思うわけよ。情報がこんな形で伝達していたなんてことはないわけで。ましてやここ20年ぐらいの動きじゃん?そういうダイナミズムの中でニートもとらえなきゃいけないんだよね。それこそオートポイエーシス的でも生命記号論的にも。まぁ色々と分析はあるんだろうけどまず思うのがやっぱりネットだよね。ネットがない時代に引きこもりは逆に難しいでしょう。まぁゼロではないだろうけどもさ、結局家にいながらにして誰かと繋がっていたり誰かと繋がっていると錯覚したり社会で活躍できているとかって錯覚したりまぁ実際に活躍もできたりして、ようはネットの存在のおかげで物理世界の定義とか作用ってのが変わってきてるんだよね。それは物理世界自体が変わっているのではなくて仮想世界っつーと語弊があるけどまぁネットとかの通信によって形成されている世界とかその手段自体がもたらす構造とかね、それ自体が物理世界と作用しあって存在しているわけだから物理世界がそれに影響されるのは当たり前じゃん?そういう中で出てきてるわけよね。ニートみたいなのが。だって世界中でいるわけだからもうこれは完全にネットの産物でしょう。あとはまぁ失業率とか非正規雇用が増えてるとか慢性的な不況とか色々とあるんだろうけども、そういう中で発生してるバイオロジカルなものなんだよね。日本特有のものの場合はまた別だけど世界中に似たような生活スタイルを送る人間が増えているってことはもうそれってバイオロジーじゃないですか?生物が環境に適応して形態を変えるように人間も環境に適応して形態を変えているっていうそれだけだよね。形態そのものが変わっているわけだから単純に雇用を増やしたりしたところでそんなに簡単に変わるもんじゃないっつーのは改めて思うよね。


あ、さっきも書いたように読んでるやつは色々あるんだけど、まぁ今はたまたま都合がいいんでニートの話の中で読んでるやつの内容の解釈とかを書いてるんだけどまぁなんつーか根本的に変わらないよねっつーか色々と読んだことで「いや、やっぱりそうだよね」って思うだけなんだよね。「これだ!ニート発生の原因は!」じゃなくてそんなの前からわかってたけど、色々と最近読んでるのでより一層自分の考え方がある意味普通の分析に基づいてるんだなってののまぁ理論的なバックグランドを得たみたいな感じだよね。で、俺の「世界」の話に繋げるとようは個々のリアリティを生きてるのは自明なわけで個々のリアリティを勝手に作り上げろってことだよね。いつも俺が言うのはそこに慣習だのイデオロギーだのってのが邪魔し過ぎていてそういう世界の形成を妨げてるって話だわな。働くことを美徳とするっつーのの批判を前から書いてるけどまさしくこういう話だよね。そういう美徳がワークするようなシステムではなくなったし、完全に人間が物象化してるわけじゃない?そんな中で美徳も糞もないだろうっていう。物理世界がそんなモノ化するようなドライな世界だからネットに人間臭いものばかりが流出するのもうなづけるんだよな。そういう意味で現実世界と多くの人が信じてる世界は完全に死んでるわけで、やっぱり俺のオワコン認識は変わらないわ。やっぱオワコンだよねっていう。だからまぁ個々が自分の生っつーコンテンツを作っていくんだよね。あとはもっと楽しめるようなシステムを作るとか。そういうのをモロに実行している人の一人が坂口恭平じゃない?彼は天才的なハッカーだよね。


ようは俺が言いたいのはドミナントな「これが現実だ」と言われるようなものを脱領域化するってことだよね。なんつーか基本的にアイデアが生成なんでドゥルーズの哲学とほぼ一緒になってくる。で、個々のエージェントはニーチェ的に振る舞え!ってドゥルーズそのものじゃん?ポイントは生物記号論的にも振る舞い自体が生成として記号として機能するようになるんで、マインドを変えるなり従属しすぎた生き方を変えるとかね、まぁ俺が普段言ってるようなことを個々がやるだけで実は大局的な変化に繋がっている可能性が大いにあるってことだわ。何かを作ったり変化させたりってことはできないけど、とりあえず奴隷的に生きるのは死んでも嫌!って決めるだけでもうそれは記号的な振る舞いになるわけよ。それが「非奴隷的な振る舞い」として記述されなくても勝手に記号っつーのは解釈されていくんで、それを腐った社会に対するボイコットとしても見れるしストライキとも見えるわけだ。そんな中で「働いたら負けかなって思ってる」っつー何気ない言葉が名言化したわけじゃん?あれは完全に記号とその作用によるものだよね。あと最近で言えばゆうすけ然り。実際は分からんけど英雄扱いする人もいるんだそうで、その記号の解釈の恣意性っつーのはもうストロースそのものじゃん?変えようとしなくても行為で勝手に記号は現れてきて何かしらのダイナミズムの中に組み込まれるってことだよね。


俺が前に秋葉原の通り魔事件を間主観的に解釈されたテロリズムみたいに書いたことがあったけどまぁようは変わってないんすよね。俺の考え方は。あれは明らかにテロではないんだけどテロだって解釈する人もいてその流れで派遣法だかなんだかが改正されたんだか見直されたんだかっつー流れがあって結果的にテロみたいな見え方とか機能をしてしまったっていう。河本の生活保護事件然りだよね。問題になるっつーのはようはその記号が大きいってことじゃん?っつーか記号としての意味合いの強さだよね。結果的にそういう流れになったっつーか不正受給なんかが見直されるようになったっつー流れっつーのはもうダイナミズムじゃん?記号の作用と言えば本当にそれまでだよねっていう。だから俺的に言うとホフマイヤーって当たり前のことしか言ってなくて、まぁバイオロジカルなバックグラウンドを背景に記号論をメインにして色々な分析をしてるってことだよね。そうと言えばそうだよねっていう生命記号論が出てくることで既存の理論が危ぶまれるなんてことはないぐらいのナチュラルな分析なんだよね。んでもやっぱり俺的にはオワコンシリーズの話があって、んでそこからmetarunaさんの書き込みがあってユクスキュルやホフマイヤーといったような人たちの本を読んだっつーその過程がドラマティックで感動するわな。あまりに流れがエレガントで。つながった!っつー感覚は学問の醍醐味なんだけど、そこにmetarunaさんからの書き込みをいただいでそこからまた流れができたっていうさ、それって何かを発しているとそれが作用するっつーそれそのものじゃない?環世界ってご存知ですか?っていうそこからの流れね。で、ご存知ですか?って書き込みをいただけるような考えを俺が書いているからそのレスポンスというとあれだけど、その流れに沿うような形でサジェスチョンがあったりするっていうさ、まぁでもホフマイヤーに関して言えばまだ読んでる最中だから色々と書く段階ではないんだけど書きたいから書いたっつーか最近はずーっと本読んでるんでまぁ近状でも書こうかなと思って。で、まぁ環世界的なものとか全部が言わばヴァーチャルみたいなもんでしょ的な概念をキーにして色々と買ってみた本ってのもあるからそういうのも貼っとくわ。


PS


書き忘れ。あれだ、記号とそれの解釈みたいな主観的なプロセスもバイオロジカルなダイナミズムの中で捉えられるものであるっていうことね。でもそれはすべてが記述可能なわけじゃなくて、まぁストロースやデリダみたいになるけどまぁ全部差異なんだと。実際の表象としての記号なんてのはなくて誤謬とか解釈の間違いなんかも含めてそれは解釈なんだってことだよね。だからエンジニアリング的に「これをこうすればこう反応するだろう」みたいな先読みはできないってことだ。差異の体系化とか先読みは不可能ってことだわな。そりゃ当たり前だわ。だって主観的なことなんだから。それでいうとやっぱり深刻なのが従軍慰安婦問題とか南京大虐殺問題とかだよね。スーチー女史ですらも勘違いしててショックだったんだけど、んでもシンボルって一回確立するとその作用を変えるのは難しいっつー良い例だよね。良くはないか。それが強烈な日本の侵略っつー記号の中で捉えられると従軍慰安婦が強制であったのかそうではなかったのか?っつー肝心なディティールの部分も鬼畜な日本なんだから強制に決まってる!っつー単純化になるわけだよね。そういうのは外交カードとして使えるからこぞって反日教育をしてるっていう、まぁ凄い迷惑な話ですわ。Rape of Nankingなんかも中国政府が著者に金出して色々とねつ造をさせていたっつー事実があるのにもかかわらず版を重ねてるからね。著者は内容がねつ造だってバレて自殺したっつーか中国政府に暗殺されたなんて話もあるけど「日本の侵略戦争」っつー記号の作用って凄まじいよね。こういう誤った歴史認識っつーのも記号が介在しているバイオロジカルなプロセスなわけだ。むしろ洗脳しようとする側はその記号をうまく利用するよね。生命記号論系を読んでると恐怖ばかりを感じるよね。いかに人間の洗脳ってのが簡単か?っていう理論的な実証になってるような気がする。


PS2


いや、記号の作用とか解釈もバイオロジカルに捉えられるってよく考えれば画期的だよな。当たり前のことではあるけどそんなに自明じゃなかった気がする。意識の問題が記号論やバイオロジカルな生成ってのにも関係してるってこれも文字で書くと当たり前だけどこれもよく考えると凄いよね。だから生命哲学って流行ってるのかな?




↑邦訳が無さそうなんだけどこれが凄くまとまってておすすめなのね。








で、ここからがmetarunaリストではない勝手に色々と読んでるやつね。




↑これは凄まじくおすすめ!!!