ギターはシンセ。

新作っつーか育毛ギターシリーズのWeek2として録音したやつなんだけど小杉武久の音楽のピクニックの新装版がアマゾンに入荷してて買って読んでたらチュードアのUntitled思い出してカバーしたくなったからカバーしたんですよね。久々に歌ったなーとか思いつつやっぱり声っていいよね。んで次はナムジュンパイクのピアノ曲のカバーをやってるんだけどまぁこれもそのうちアップしますね。

 

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あとこれはMIDIのやつね。

 

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んで今日の話なんだけどさ、DTMは昔やってたんであれなんだけどギターに関してなんでここまでハマれるのかな?って思ったときに基本的に原理的には昔テクノ聞いてた時と一緒でこの音はJunoだとかArpだとか909のシャッフルがどうのとかテクノオタクってまぁ機材オタクだったりもするんだけど基本的にこのラインだよね。奏法とかもさることながらようは好きなのが普通のロックとかじゃなくてノイズだったり音響だったりあとやっぱマイブラですよね。昨日聞き直したんだけど聞きほれてしまったね。

 

ケヴィン・シールズが基本的に昔の電子音楽作家みたいな感じでギターっつーより音を合成するシンセみたいにギター扱ってるじゃん?まぁそのこだわりっぷりがオブセッシヴなんだけどそこでシンセより面白いのがまぁシンセって鳴らしちゃえば終わりじゃないですか?

 

でもギターって合成した音にさらに奏法と何に乗っけるか?っていうそれがシューゲイザーっぽいバンドの音なのか普通のロックなのかはたまたジャズなのかっていうなんつーかサンラのムーグみたいなもんだよね。

 

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↑こういうのをノイズ過ぎずにロック形式でやりたいんだよな。

 

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↑これはもうほぼ理想の形ですよ。でも超絶的にムズいよね。できるのがいつになるやら。

 

昔ですらっつーかテクノの聴き始めですらもこういう音知ってたらギターにハマってたかもしれないんだよね。

 

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趣味のテイストが変わったのかと思ったりもしたんだけど相変わらず俺はロック的なものからは程遠いと思ってるからやっぱり源泉は音響的というかシンセなんだよね。昔っつーか音楽聴き始めた中二ぐらいのときにまぁ衝撃を受けたのが父が持ってたYMOのテープだったんだけどってこれがいつも書くように昔のYMO世代が衝撃を受けたような衝撃を10年以上の時差があって受けたような感じだったんだけどそこでまぁ当時みたいなネットもそれほど普及してないし情報が無い中だとこういう親が持ってたテープとか深夜番組みたいなのが情報ソースだったりしたじゃん?クラブ系の音楽が載ってる雑誌なんて地元に無かったしね。

 

まぁでも時代的にマイブラなんて余裕であったわけだしソニックユースやらアートリンゼイやらってのもあったんだけど単純に知らなかったからだよね。んでまぁたまたま入り口がYMOでテクノになったっつーだけでやっぱり音の合成っつーところに異様に興味があるんだよね。

 

昔は具体音をいじくって音を作ってたしまぁ今もある意味そうだけどギターってそういう意味ですごくアイコン的でなおかつまぁ当時だとシャ乱QみたいなHeyHeyHeyとかに出てくるバンドが弾いてるものっつー認識だったからありえなかったんだよね。音もダサいしティピカルなロックの音って全然良いと思わないからね。だからギターはそういうもんなんだって思い込んでたんだけど実はシンセと同じじゃん!って気がついたのが帰国後ですよね。まぁノイズマシーンとしてギターをやるかってことになってやったのはいいけど思いのほかノイズがすぐできたっつーかノイズやってたから色々応用すれば簡単なんですよね。

 

んですぐ飽きた感があったんだけど今はより音楽的にやろうって思っててそこでノイズじゃないシンセシスってのが楽しいわけだよね。っつってもノイズ的なのしかやっぱ好きじゃないんだけどソニックユースなんかも普通のロックみたいな曲でも割と我慢して聴けるようになってるのってどういうギターの音作りをしてるのか?っていうのと奏法だよね。エフェクターはどんなのでギターは何なのか?っていうまぁ音色オタク的な観点だよね。

 

んでまぁAmplitubeとGuiter Rig 5あるから実質同じ音は出せるはずだよね。あんだけエフェクトとプリセットがあって出せないわけがない。だからうまく弾くことはできないけど同じような音だけは出せるっつーんでシンセシスのところにハマれるっていうかさ、あんまバカみたいに真面目にギター練習するより色んなエフェクターぶちかましながら弾いた方が楽しいからね。

 

別にぶっちゃけそれってギター系に限らずDaw系全般のエフェクトも使えるわけでもはやなんつーかシンセとの差はそれが元がオシレーターなのか弦なのか?っていう差でしかなくなるよね。もう実質シンセですわ。まぁだから楽しくてしょうがないんですよね。シンセは昔いじり倒してたしReaktorとか持ってたからグラニュラーとかももはやおお!なんて思わなくてシンセ関係に驚きはないっつってもやっぱまぁ進化が凄いのには驚くのとあとシンセっつーよりサンプラー系の進化が半端じゃなくてこれまたハマってるんだけどギターはもう驚きしかないよね。

 

認知的整合性を揺るがされるっていうかギターと言えばジャーン!って音が出るものっていう固定概念を潰せるよね。帰国後は予算無さ過ぎたんでソフトまで買えなかったけど今色々試してみるとほぼ無限といってもいいような音作りができるとさ、例えばただ弦弾いただけでビョヨヨヨーンっつってさらにそれが音がフィードバックして戻ってくるみたいなギターである必要があるの?っていうようなエフェクトまでかけれるわけで色んな意味でヤバいよね。

 

ただあれなんだよね、今スゲーキンキーな繋ぎ方しててAmplifi TTにギター繋いだのをRCAでPCの音声入力に入れてるんだよね。オーディオインターフェース買えよって話なんだけどアンプシミュ使ってて弾いてても生音出ちゃうんだよなって思っててどうすればいいんだろう?って単純にオーディオインターフェース買えばいいだけなのにずーっと悩んででうわー生音混ざるから分かりづらいわーなんつって思ってたんだけどあまりに馬鹿だよね。まぁ買いましたよ。オーディオインターフェース

 

あとまぁ最初にも貼ったけどマイクもあるから声もやりたい放題なんだよね。別にそれで言えば拾える音全部Dawに通してやりたい放題なわけでこりゃヤバいなって思ってピエゾとコンタクトマイクも買ったんですよねって持ってたけど実家の部屋が倉庫みたいになっててそっから探すのが面倒だしだいぶ古いやつだから新調するのもいいかなって思って買ったんだけどコンタクトマイク関係は昔やりたい放題やってたからある程度は予測可能なんだけどでもまぁちょっと色々やってみたいってのはあるよね。

 

んでまぁ小杉武久の本とかも読んでで思ったんだけど基本的にまぁ予測不可能だったりするってことがポイントでさ、こないだ実験音楽について色々と書いたけどこうやればこういうのができてこういう分かりやすいものができるってのが分かり切ったものをやるのは無駄でしかないって書いたけど基本的にこれって生活と同じなんだよね。なんで大人になるとつまらなくなっていくのか?って色々と経験が増えて予測可能になることが多くなるからだよね。音楽も聴けば聴くほど色んなもののバリエーションとかパターン違いだってのが分かってきちゃってつまらなくなるじゃん?

 

生活とか趣味もそうだよね。そんな中でまさに即興演奏と同じで生活に楽しさを入れるのって予測不可能なものにチャレンジするってことなんだよね。こうやればこうなってこういう知識がついて役に立つ的なもんじゃなくてそんなのやって何になるの?とかやってどうなるの?っていうのでもやってみるっていうさ、こないだ仕事についての話でも書いたけど何が有用か?とか損得だけで考えると完全に人生ってデフォでクソゲーなのがもうゴミゲー以下に成り下がるわけだよね。そういうクソゲーをいかに面白くしていくのか?っていうのはやっぱりチャレンジしかないと思うんだよね。

 

今の俺のギターが本当に象徴的だと思うんだよね。なんで楽しいのか?って明らかに向いてないっつーか似合わないっつーとアレだけどそもそも楽器を演奏しようと思わないっつー自分がんでもまぁノイズならね、ノイズ発生器として使うことはあるにしてもある程度音楽的に使おうとしているって相当チャレンジだよね。今までの俺じゃありえないわけだ。で、全くやったことがないことで演奏するってまぁ楽器演奏する人ならみんな分かってたり経験してるような楽器演奏者あるあるみたいなのってあると思うんだけどそういう世界のことが全然分からないからね。全く知らないことをやってるわけで本当にチャレンジだなって思うんだよね。

 

んでそこでまぁ方法論的なことも含めてある程度投資しちゃうと下手にやめられなくなるじゃん?結構な金使ってるってことでやっぱり身銭を切ってやるっていいことですよね。まぁかといっても高いギター買った方がやる気出る!的なメソッドが良いとは限らないですけどね、まぁ別に俺の場合、高いギターを買ったわけじゃなくてギター自体は2年前に買ったもので音楽環境を整えるのに結構金使ったってことなんだけどまぁ下手するとギターだけやらないでDTMだけやってるってこともありえなくもないから無理やりにでもギターはやろうと思うんだけどそこでまぁギターっつーよりさっき書いたようにシンセシスにハマるから実際どうなんだろう?って感じなんだけどまぁ深く考えないでやりたいことやってりゃいいでしょってことに尽きるわけなんですけどね。

 

あとあれあれ、伴奏に合わせて弾くとかっつー経験もないんだよね。伴奏を流しながらフリーで弾きまくるなんてのはやりまくってたけどちゃんと何小節とか音楽的なことを意識するってのは全然やってなくてまぁ別に今それをやってるわけじゃないんだけどこないだちょっとやってみてなかなか新鮮だったんだよね。やったことなさすぎて小学校の頃の合唱を思い出したぐらいなんですよ(笑)

 

あ、んでまぁ話はマイブラに戻るんだけどマイブラって改めて聞くとっつーか結構グランジロックみたいなのも最近聴いてる中だからこそ余計にやっぱすげーなって思うのが音のバランスだよね。ノイズ系もびっくりな轟音ギターっつーよりかはノイズ系のギターがそのまま入ってるんよね。所詮ロックの中にあるノイズなんて本家のノイズに比べたら所詮はギターなんだけどマイブラのはもうなんつーかSunnとかああいうバンドのギターの感じだよね。ロック的なノイズギターっつーより純粋ノイズのギターが音楽的にハマってるっていうものが凄く今の俺にとってはストライクらしいんだわな。高柳とかもそうだもんね。

 

すんげーストリクトなジャズありきでのフリーだし最近熱心に聴いてるフレッド・フリスやらマーク・リボーやらヘンリー・カイザーやらってのもただフリーキーなギターノイズを出してるわけじゃなくてすんげー音楽的なんだよね。そんな中にフリーキーさがあるっていうバランスだよね。まぁただの轟音ノイズにはもう飽きてるってのもあるんだけど凄くテクニカルなノイズってのに魅力を感じるよね。それで言うとこないだも書いたジョンゾーンとか大友さんの90年代関連のも相当今はストライクだよね。

 

まぁ単純に今までの自分があまり接してこなかったものってことですよね。電子音響系一辺倒でギターをきっかけにロック的なものに目覚めたみたいな。まぁ音楽やるのに年齢関係ないですからね(笑)今からデビューとかでロックスターになるとかも余裕であり得るわけでまぁスターにならなくてもギター持った時点で俺はすでにロックだからな。それは間違いない。それを飽きないで続けるかどうかですよね。ギターに真面目に向き合うのかどうかってことだけどやることないからちょうどいいなって思ってますけどね。自称ロックスターというのは盲点だったなと。

 

ってことでんじゃまた。