レコハン記。その7。

ミックスアップしたやつ多分貼り忘れてたと思うんで大量だけど貼るわ。

 

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はい、ディスクレビューなんですがこれはどこの店だか忘れたけどブラジル系のコンピの棚で見つけたっつーかディグり当時に見かけてて当時の友達のDJが持ってたシリーズなんだけどRare Brazilっつーこれまた例の俺の勝手なマイブームのレア音源とかに血眼になっていたっていうか俺がっつーより年代的にまぁレアグルーヴの流れからっつーとあれだけどノーザンソウルとかも考えると別に局所的に急にレア音源がどうのって話でもないんだよなとか思いつつ前にレビューで書いたPartners in Crime系のコンピっていうかまぁ非合法コンピってようはブートってことなんですけど(笑)

 

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急いで作ったような手抜きジャケットとかもブートコンピの味わいだったりして逆に正規版っぽいよりいかにも!って感じのブートのほうが好きなんだけどこのBatucadaってまぁバトゥカーダって歌とかが入らない打楽器オンリーの演奏とかって意味なんだけどこのRare Brazil 6は文字通りのBatucadaで打楽器オンリーのリズムトラックだけ入ってるんだよねっていうか8割ぐらいそうだったような気がするけどこの辺って例えばシカゴハウスのTraxmen Presents Mark BernardのLoadとかって佐久間英夫氏の「テクノ・ディスク・ガイド」

 

テクノ・ディスク・ガイド

テクノ・ディスク・ガイド

 

 

っつーかまぁテクノの情報源なんつったら当時に俺にとってはこれしかなかったぜ!ってぐらいのバイブルなんだけど佐久間氏がLoadはトラックっつーよりただのリズムトラックなんだけど音に何の思想とかメッセージも無いただグルーヴだけを追求したものが好きだみたいなことを書いてたんだけど今回のBatucadaのコンピとかも特にBatucadaだけを羅列するとましてやそれって伝統的なブラジル音楽というよりフロアトラックとしてのレアグルーヴ的再評価においてのBatucada的なものってのはロバート・アルマーニのLoadみたいなもんなんだよね。ひたすら打楽器によるグルーヴ!っていうところよね。

 

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んでシカゴ雑談だけどMark Bernardってロバート・アルマーニの友達なんだけど刑務所に入っててレコードリリースできないから(笑)アルマーニが代わりに出したとかうろ覚えだけどまぁそういうストリートなゲットーなエピソード満載なんですけどね、まぁそれはともかく90年代後半とか2000年代前半のミニマルというよりかは音がミニマムな音響とは別のベクトルでまぁ勝手なマイブームなんだけどペロタンの作品をやってるECMのやつあるじゃん?

 

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これのライナーでライヒがある意味ペロタンっつーかペロタンって書くと犬の名前みたいだからペロティンでいいか。ペロティンってのはある種のミニマルの元祖だって言っててまぁその音楽性もさることながらバロック音楽とかになるとどんどん宗教音楽も大げさになってショービズっぽい音にもなったりするけどそれ以前の中世のやつって例えばそれこそ作者名がアノニマスだったりとか作家性を出す!っつー時代でもなくてあとまぁ中世思想とかでも思想がどうのっつーより色んな神学関係の本をディグって編纂するみたいなのが中世思想だったりもして作家性ってのが前に出ないんだよね。

 

そこの「俺が俺が!」って前に出る感じが無いっていうところのミニマルさだよね。ミニマムなのかな。まぁそういう意味でOval的な自分はただのフィルターだって言い切るような感じが好きだっつってもマーカス・ポップ自体が癖のあるやつだからあいつが言うことに100パーセント賛同するわけじゃないんだけど(笑)例のまぁシカゴハウスの特に佐久間氏が言うようなただグルーヴ感を追求しただけの思想のなさが好きっていうところのミニマムさだよね。

 

んでファンクのコンピとかを聴いてても思うのが特に今「ビビッ!」と来る感じはこのミニマムさなんじゃないか?って思ったんだよね。「お父さんが新しいブラウン色のバッグをゲットしたぜ!」みたいな意味の無い歌詞とやたらグルーヴィーな演奏ってのはまさにグルーヴにフォーカスしている無駄のない音楽だよね。その機能美というのが凄く美しく感じられるんだよね。

 

大げさな展開がある音楽って昔からダサいなって思ってたんだけどファンクって凄いよね。現代のトラックモノみたいな構成なんだもんね。リズムから入ってすぐにもう核心のグルーヴセクションにすぐ入るっていう。んでまぁファンクばっか聴いててんで外に出るときにウォークマンでWax DoctorのR&Sからの作品集みたいなやつを聴いてたんだけどまぁそれこそ曲名がAtmospheric Funkとかでまぁようはファンクとかの素材をドラムンベース形式にしたっつー話よね。まぁそれは自明なんだけどファンクを熱心に聴いたりしてこなかったからそういう意識ってのがあんまり無かったなってのに気がついたんだよね。

 

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ってことでまたダブル構造になってるけどそんな長い話でもないんだけど次回のディスクレビューに続く感じで。

 

ってことで続きね。

 

んでまぁ留学した後も当然そのジャズ熱はあるわけだからんであっちなんてジャズヤバいっすよ。聖地でバイヤーとかも買いに来るような場所だからお宝だらけですよね。んで忘れもしないニュージャージーに住んでた時にまぁ当時のいざこざもあってストレス半端なくてルームシェアの家に戻るのが苦痛だから自ずと外に出るようになって結果的にレコード屋ばかり行くようになった結果、2000ドル以上レコードに使っちゃって親に色々と言い訳して送金してもらったっつーそん時に金使いこんだから飯代とかもないわけよね。それで数日を過ごしてたんだけどその時に作った自家製のスープが忘れられないわ。

 

なぜか妙に意識が高くて野菜はオーガニック!とかっつって野菜買ってきて野菜スープとか作ってたんだけどオーガニックだから虫がめっちゃついてるんだよね(笑)んでもその小さい虫を取るのも億劫なぐらい精神的に疲弊してたから虫込みで煮込もうと思ってキャンベル的なトマトスープと何かを適当に混ぜたっていうか缶のミートボールだったかな?それを混ぜた虫が浮きまくった野菜トマトミートボース虫スープとパンで送金があるまで凌いでいたっていうレコード狂い様だったわけで、だからまぁもうこりゃ当時の俺ですらもヤバいなって思ってたわけですよ。もうレコードは身を亡ぼすなと。

 

それでも買ってたけどだいぶ分別がついてきたのと英語を頑張らないと大学入れないってことで英語のペーパーバックとかをニュージャージーハドソン川沿いのしゃれた場所で頑張って読むってのをやってたんだけど心中穏やかじゃないよね。

 

色々とまぁルームメイト関係のことが上手く行ってなくてんでストレスによる抜け毛が尋常じゃ無くて俺の狭い部屋の床は俺の髪だらけっていう(笑)よくまぁあんな頑張ってたなとか思いつつ寝ないでレコハンしてぶっ倒れそうになっても力を振り絞ってレコファンに行ってディグるとかってのも当時の苦労を考えるとなんでもないんだよね。何しろ日本っつーホームグラウンドで日本語通じるし家は近いし(笑)苦労するとまぁメンタル鍛えられるよね。

 

あとまぁそれが自負になるっつーかあんな修羅場とか大変なのをくぐってきたんだからこんぐらいなんでもないよなっていうのがあるよね。まぁ今回のレコハンはそんなに大げさじゃないけどただまぁ寝ないで行ってなおかつ大量に買ってそれを持って帰ってくるってのは相当疲れるというのはありますよね。先月もそうだったけど先月は郵送無しで60枚ぐらい持って帰ってきたけど20枚差とは言え先月の教訓を生かしてレコードを背負えるリュックを持って行ってたから体感楽だし気候が楽ですよね。真夏だったら死んでたと思うけどまぁその20枚差でも寝てないってのは相当疲れるわ。

 

まぁそんな感じなんですけどね、まぁ俺はコスパを軸にモノを考えたりはしないけど価値観というか例えばなんつーか俺が掘り始めた頃ってレコードバブルで全体的にレコードが高かったんだけど今って言っていいのか分からないけどまぁある意味バブルが終わって正常になってから久しくなったんだろうけどそのバブル期を経験してる身だとジャズのオリジナル版とかはともかく全体的にレコードが安いからめっちゃ買えるやん!っていう感じがするんだよね。今は特に。

 

あとまぁアナログ自体が必要なくなって手放した人とかさっきも同じようなこと書いたけどそういうのも含めてまぁDMRの値段の札がそのまま貼ってある盤とか(笑)特にDJ用のコンピとかって別にDJがアナログで回す必要ないから音源はUSBに非圧縮とかで保存しておけばソースがレコードでもあんま関係ない的なのもあるのかな?とか思いつつただ今のストリーミング世代にしたらコスパ最低な趣味がレコード収集及び鑑賞だよね。

 

コスパで選ぶと基本的に機材も悪くなりがちでそれが音に直結しやすいのがアナログでもあるから金持ちの趣味なのか?とか思いつつ別にそこまでのもんでもないだろうって気がするわけで若者の趣味ではないかもしれないけどそこは世代間の価値観の違いだよね。

 

俺の感覚で言うとオーディオマニアって何千万費やすっていうイメージしかないから俺なんか全然マニアでもなんでもないわけでね、ただまぁアナログを最高の環境で、ただ何百万とかかけずに手頃に・・・って感じで聴いてるわけでまぁんでだからイマ・スマックの声の聴こえ方とかが違う!ってだけで感動っつーかね(笑)

 

結局なんつーかコスパの魔力ってなんでも便利なものがデフォになる結果、趣味が深くならないっつーところがあるよね。なんでもワンクリックで月何千円で曲聴き放題って環境だったらレコードで音楽を聴くなんてアナクロもいいところだろうっていう感じなんだけどさっき書いたように環境自体が体験を規定するからもちろんストリーミングでも良い音楽体験はあるのかもしれないんだけどストリーミングもレコードも両方知ってる身からすると体験の強度はダントツレコードだってことになるんだよね。

 

ただそれも難しくて体験として例えば「これはめっちゃレアな激熱トラックだ!」みたいなのもイデオロギー的な刷り込みもあるわけで実際にそれが激熱かどうかは本人次第なんだけどそう思わされちゃうっていうところがあったにせよ、そういうところから考えてんじゃあそれは本当に激熱なのか?って考えたときにやっぱりまぁ大体激熱なんですよね。

 

ただそれがレアで云々・・・的なストーリーの共有ってのはストリーミング世代にはないよね。それこそ昔はDJとかがこぞって探してたようなトラックが垂れ流しになってるっていう中だとその激熱のありがたみってのが分からないとかでもそれは便利になったからそれでいいんだけどさっきも書いたように音源への飢えというのが生み出す渇望による感受性ってあるわけでさ。

 

例えば昔古本屋っつってもブックオフとかじゃなくてちゃんとした古本屋で初老のおっさん同士が立ち話しててっつってもあんまり噛み合ってないんだけど(笑)前にもここで書いたことあるけど「俺の頃なんてさー戦後で何にも無かったから日本語で読めるってだけで食いついたもんなんだよー。

 

例えば三銃士とかさ、何回読んだか分からないよね」なんつってて「へぇー三銃士かー」とか思いつつ別に何かを読むことに壁が無い今あえて三銃士を熱心には読まないだろうなとか思いつつその初老のおっさんの経験としてはその三銃士を隅から隅まで読んだっつー体験が強烈にあってあとまぁ活字への渇望よね。それは逆に活字に渇望があるぐらいになりたい!と思ってもガチに活字に飢えていた人のそれには敵わないわけでしょう。

 

そういうところから育まれる感受性とかその人の読書感とかね、ディレクションを規定するものってあるよね。んでまぁ基本的に活字に飢えてる人は最強だよね。でも便利すぎる世の中だと別に活字なんで読まなくていいしましてやその初老のおっさんの場合、娯楽も無いっつーところからのエンタメへの渇望っつーダブルの渇きがあってそれが欲するパワーっつったら無かったわけじゃん?でも便利すぎるっつーかなんでもインプットできるようになると逆に飽和するんだなっていうさ、いや、そりゃおっさんの昔話になりますよ。FF7のムービー見た時なんてもう感動の嵐だったんだよ!とか今の若い人に言っても「そうなんですかー」ってことになるよね。

 

ってことで続きますんでんじゃまた。