新しいの出たんで。

新しいの出たので。

 

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ヴァイノー談義しようかな。あれだ、Freetwood Macとか後期なんか分からんけど普通のポップスになってて聴くのが辛すぎるのが多いな。「いいなぁ」って思うとディスコグラフィーコンプしたくなるんだけどそういうので失敗するのって多いかもねっていうかずーっと頑なにブルースやってるのってなかなかないよねっつーか思想なんだよな。

 

チキン・シャックとかはスタン・ウェッブの確固たる思想があるからブレないんだけどアナログがあんまりなくてオリジナルが高いというね、でもまぁあれだ、クラプトンのCreamとかはめっちゃ気に入ったわ。特にライブ盤ね。ブルースインプロなんだよね。がっつりとした曲をやってるやつよりギター弾きまくってるやつが好きだから、あれだわ、あとロイ・ブキャナンっつってもアルバムの当たりはずれはあるんだけど。

 

それにしてもロイ・ブキャナンはなんであんな悲劇的な死に方をしたんだろうな。あとまぁキーボードだけどGraham Bondだねっつっても死に際が悲惨すぎるんだよな。ロックっつってもブルースロックだけど聴いてみると所謂、ロックってビートルズやらジミヘンやらローリングストーンズやらっていうビッグネームばっかがヒーローな感じがするけどブキャナンとかはミュージシャンズミュージシャンとかって言われるように隠れヒーローみたいなのって結構いるんだなって感心してますね。

 

まぁようは一般リスナーからするとポップじゃなかったりギターパートが長すぎるんだけどギタリストからすると最高の演奏!みたいな感じなんだよね。でもあれだわ、なんかさ、ジャズとかと一緒で例えばプレミアがつくようなレアなユーロジャズとかをわざわざ掘らなくてもブルーノートの名盤とか聴いてればそこにすでに最高峰のジャズがあるのと同じでブルースもマニアックなものを掘ろうとしなくてもジャンルがジャンルだけに有名所とか結構出回ってるやつで十分ドープなやつがあるんだよね。

 

オリジナル盤とかにこだわらなければ割と安いからロックっていいかもねっつってもあれなんだわ、あのいつも書くけどアコギのフォークっぽいロックとか女性に失礼で時代的にアウトかもしれないけど所謂女々しいロックバラードみたいなのが入ってるとすんげーキツいんだよね。だから結局、手堅いのってブルースになるんだよね。ブルースって100パーセントブルースじゃん?

 

あとまぁスピな話になるけど俺ってめっちゃキリストに帰依してるじゃないですか?んでまぁ前にも書いたかもしれないけどブルースって黒人霊歌とかと関係あったり、ジーザスがどうのとかロードがどうのとかって歌ってるやつがあったりして、まぁ俺は寝る前にグレゴリオ聖歌をかけるんだけど、つまりは霊歌なんだなと。

 

繋がってるんだよね。まぁブルースってすんげー霊性を感じるんだよね。だから逆に形式だけの商業的なもんはホントに糞だなって思うんだけどね。あとまぁあれだ、あんまアナログが無くてオリジナルが高いのだとSavoy Brownとかね。イギリスのブルースロックバンドってなんか独特でいいんだよね。アメリカのAllmanみたいなブルースロックバンドはやっぱ出回ってる量が違うからアナログも手に入りやすいんだけどまぁ当たりはずれすさまじいけどね。あとなんかAllmanってよく分からんけどSouthern Rockとかって呼ばれるものなんでしょ?

 

まぁやっぱブギが入ってりゃそりゃブルースだからね。所謂、泥臭いロックね。俺の音楽のキーワードって泥臭さとかRawさだな。昔散々コンセプチュアルなゲンオンとか電子音楽に凝り倒した反動なのかもね。一気にシンプルでワイルドなのが好きになってるっつっても今でもゲンオンは好きだけどね。

 

あとまぁノイズ系っつーかアヴァン系だと灰野さんとかのギターソロとかの聞き方がだいぶ変わるよね。まぁ昔も聴いてたけどギターにドハマリしてる今は色んなジャンルのギターに関わるものを聴いてるけど相当変わるわ。あとまぁあんま好きじゃないけどジム・オルークとかね。ジム・オルークはもっぱら好きなのは電子音楽のほうでギターとかロック系のは全然好きじゃないんだけどね。

 

ジム・オルークと言えばジョン・フェイヒーなんかも壮絶な人生だよな。アル中だったとかってのもあるんだけど時代を先取り過ぎてたから評価されなくてクソローカルなライブハウスとかで演奏してたんだけど何回結婚して離婚してんのか分からんけどとにかく貧乏だったんだよね。んで難病を患って家賃払えなくて安モーテル暮らしとかで、ようやくジムオルークとかに再評価されて表舞台に出たと思ったらそこから5年ぐらいで死んじゃったという。まぁ死ぬ前に陽の目を見ただけでも良かったのか。

 

あとあれだ、Earthlessっつージャムバンドがあるんだけどヤバいんですよね。5年前のギターやり始めの頃も熱心に聴いてたんだけど、まぁなんつーかサイケデリックロックインプロっつーのかね。まぁ聴いてるとラリってくる感じがあるよね。まぁでもあれだわ、ブルースってリロイ・ジョーンズの本とか読んでるんだけど、黒人側の白人ロックとかの反応ってどうだったんだろうな?って気になるよね。さすがに文化的搾取とまでは言わないにしても黒人ブルースロックバンドってのがあんまりいなくてスターになるのはなんで白人なんだろう?ってのは疑問よね。

 

純粋なブルースならレジェンドはいるけどブルースロックってなるとなんで白人なんだろう?というね。まぁジミヘンが例外だけどジミヘンは当時は白人に迎合した黒人とかって言われたりもしてたらしいね。まぁ確かにめっちゃ白人カルチャーだもんな。音は黒いんだけど。ドス黒いものっていうとやっぱファンクとかディスコとかソウルになるのかな。と思うとロックってやっぱ白人カルチャーなんだよなとか思いつつR&Bとかブルースの影響下にないバンドなんてないわけだし、驚いたことにヘビメタですら弾いてるフレーズが速いだけで実際はブルース系だったりとかね。

 

まぁブラックカルチャーでスターダムってなるとやっぱヒップホップなのかな。まぁロックとかブルースが音楽だけではなくて生き様を表すようにヒップホップも生き様ってのが重要になってくるっていう意味でまぁ大きいブラックカルチャーなんだなって思ったりしましたね。あ、あとあれだ、何で読んだか分からないけどクラプトンとかが「ブルースやべーよ!」って思ってたぐらいの頃に当の黒人からすると同年代の若いあんちゃんからするとおじいちゃんとかが聴いてたりやってる音楽っていう認識だったらしくて、あれなのかな、日本で言うと津軽三味線とかそういう世界なんかな?っていうね。

 

今俺が聴いてる戦前のブルースとかだと古いのだと録音が1929年とかだったりして、まぁまさに津軽三味線とかそういう感じよね。長唄とか。まぁああいうのは日本のフォークミュージックだからね。まぁフォークロアって意味での民族音楽じゃないですか?でもやっぱブルースが凄いのはそこにすでにグルーヴとかがあってっつっても三味線にもグルーヴはあるんだけど、それをエレキ化したらロックになっちゃったっつー、モダン音楽の基礎がすでにブルースの中にあったってのがすげーなと思って。

 

ジャズギターを発明したと言われるチャーリー・クリスチャンもめっちゃブルースに影響受けてたしね。なんでもかんでもブルースっつっちゃーブルースなんだよな。俺は黒人音楽贔屓っつーか元がシカゴハウスから入ってるから基礎が黒人音楽だからなんだけど改めて黒人音楽の凄さってのを感じるよね。逆にヘビメタとかが西洋音楽のパガニーニみたいなパッセージを早弾きするのってカウンターとまではいかないけどエレキギターの別の独自性ってことなのかもしれないけど驚くぐらい心に響かないんだよね(笑)多分、俺の音楽DNAは黒人なんだろうと思うわ。

 

あ、でもあれか、フュージョンとかは黒人のバンド多いか。でもフュージョンのギターってまたちょっと別なんだよな。やっぱ俺が好きなギターって直球のマーシャルで歪ませました!ってやつなんだよね。ソニーシャーロックもそうじゃん?レスポールをほとんど何も繋がずにマーシャルに繋いで歪ませてたっていう。まぁあとあれだな、ジェフベックとかあとリグ分からんけどジョニーウィンターとかレイ・ヴォーンとかもチューブスクリーマーとかはあったにせよ直球よね。

 

だからあんま最近、一時期聴きまくってたデレク・ベイリーとかヘンリー・カイザーとかマーク・リボーとかフレッド・フリスとかあんま聞かなくなってるんだよね。あれもいいんだけど直球のロッケンロールとかブルースが好きなんだなと思って。まぁそういうのを上手く弾けてんで特殊奏法とかもできますよ、でいいのかもしんない。ただとりあえずギター弾けるようになりたい。

 

日本刀みたいにさ、己の魂を刀とかギターを触媒とできる霊器みたいなのを使って何かをするのが好きなんだよね。刀で何かするって殺傷するとかじゃないよ(笑)霊器って重要よね。魔法使いにおける杖みたいなもんですわ。ギターってすんげー霊器だよね。他の楽器は霊器とするまでにその楽器とシンクロするまでに時間がかかるんだけどギターは比較的直観的に霊器にすることができるよねっつってもまぁそいつの魂次第なんだけど。だからまぁ魂ですよね。音楽って。

 

まぁそんな感じで。