おしっこが出そうになり動きを止めました。

mimisemi2007-03-22

Kasper T.Toeplitzのダンスのための音楽っつーか、Captureっていうアルバムなんだけどね、これってのがどうやら、スコアも何も無しに
Kasperがマックからリアルタイムで出しているドローンに対して、ダンサー3人が動きをつけるっていう、まぁ舞台のための音楽なんだけど
CDになってるのが、まぁその舞台でのライブ録音なのかな。分からんけど。Recordings of Sleaze Artっていう、カルちゃんとKasperの愛のユニットの
アルバムなんかも出しているレーベルからのなんだけど、これってのがまた極端でねー。最初の20分ぐらいはチリチリしたノイズがずーっと続いて
次は高めのサイン系のドローンがまた永遠と続いたかと思うと、次はアンビエントチックな重低音のドローンになって終わるって感じなんだけど
コンテンポラリーミュージックってのはどうなってんのかね?いや、むしろこういう極端な音楽は大好きだからいいんだけど、なんだかすげーなって
感じよ。Kasperは特注の変なベースを演奏するベースプレイヤーでもあるんだけど、またこのベースってのが一弦一弦アウトプットが違ってたり
midiコントロールが出来たり、欲しい人は本当に欲しくなるようなベースなんだね。マジで。ベースコンピューターとかいう一連のコンポジションでは、
ベースからエフェクターに色々通した音をマックに入力して、MAXやらReaktorで変調するってなややこしいことをやってたりするんだけど、
なんかこの人は上手いことアカデミックとノンアカデミックの領域の間にいる感じがするのね。ってのはオーケストラ作品で最優秀賞だかなんだか
もらってたり、フランス政府から作曲の依頼があったりしてやってたりもしつつ、パンク好きなんでモヒカンにして変なベースを弾きつつ
ドローンを奏でたりとか、ミュージシャン的な部分も凄く大きい。MSPとかのややこしいのを使ってるのはINA系の伝統芸って感じがしつつも
変なベースにファズやらサンズアンプをかましたりして、パンクな部分があったりして、絶妙なバランス感覚なのね。

ところでLeonard Music Journal CD Series Volume 9のPower and Responsibilityってのを聞いたんだけど、何かの機器やソフトウェアに依存した
音楽というような文章を読んで買った気がしたんだけど、そんなものはどこにも書いてなくて、買うときに勝手に俺が解釈したものだったらしい。
これは恐ろしいね。だってなんかの文章を読んだ気がしてたんだもん。そしたら全部頭の中だったという。頭といえば頭がデカイアトムハートの
レーベル、Rather Interestingのやつはどれもこれも良いんだけど、なんつーか、このアトムハートって凄すぎるんだよな。何聞いてもなんつーか
センスとか才能とか音楽の知識が底なし過ぎ。出るのはため息ばかりってぐらいクオリティが高い。ただ難点はこのレーベルのって必ず少量プレスで
若干高いんだよね。もっと作って安く売ればいいのにってそんなに楽でもないのか。普通より4ドルから5ドルぐらい高いと、ちょっと手が出ないのも
多いんだよね。散々褒めちぎっておいてアレだけど。それにしてもすげー天才肌。天才って安易に使いたくないけど、数少ない天才だと思いますよ。
アトムハートは。いろんなジャンルの音楽をやっててっつーかサンプリングしてきたりコピーして自分の音楽に取り入れたりしてるんだけど、
どれもこれもが秀ですぎなの。いろいろやるとなんか力が分散してイマイチってイメージがあるけど、この人は色々やってて全部凄まじいクオリティなの。
もうなんだかね。ため息出るからあんまり聞きたくないね。去年はリリースが無かったらしいけど、今年一発目のSon of a glitchってアルバムが
良さげだね。試聴しただけだけど、いやー相変わらずため息系の音だわ。

んじゃ今日はもうオナるんでウォール伝から。

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世界残酷大陸はたいしたもんだね。これって秋田書店から出てた元祖ソドムの映画市みたいな小学生向けのホラー大全みたいなのに載ってて、小学生の頃に強烈な映画と映像っていう風に焼き付けられてたんだけど、あるときに相当にホラーにハマってて、そんな勢いで相当に残酷な映画だから気をつけないとっていう感じで畏怖の念を抱きつつ借りてみたんだけどね、このマヌケっぷりは意味が分からなかったな。残酷な映画を期待してたから余計に裏切られた感じが強くて唖然としてしまった。そういえばこのビデオって当時のレンタルビデオだったのか、ケースが紙で出来てるやつで、ちょうどアメリカあたりのビデオみたいなケースなのね。もうボロボロでさ、なんだか知らないけど解説が日本人だった気がする。まぁ凄く期待はずれだったわけで。で、もちろん他のB級映画と同じく、今では自分の中で全然再評価されてて凄く面白いんだけど、ダビングしたビデオを無くしたか消しちゃったんだよな。しょうがないから借りてきたわけよ。で、相当久しぶりにみたんだけど、とにかく凄いね。なんつーかヤコペッティってのは相当なひねくれ者で差別が大好きらしい。っつーか全編にわたって見世物小屋的なノリがずーっと続くんだよね。まぁとにかく音楽が最高でリズ・オルトラーニなんだけど、こんな映画にもったいないぐらいのスコアなんだよね。当然サントラも持っているわけだけど、逆にこんなにくだらない映画とグロい映像とかマヌケな映像に使われてたから余計に魅力が引き立ったのかもしれないね。借りてきたのは再発のビデオなんだけど映像が格段に綺麗になってるのと、なんだかジャケがオシャレだったな。「世界一美しいサウンドトラックであるリズオルトラーニの云々」みたいなことが書かれてて、ちゃんと今風な視点になってるのは時代がなせる業ですね。

それにしてもこの映画、当時ヒットしたらしいけど、どういう意味でヒットしたのだろうか?はっきりいってこれを真面目なドキュメンタリーと思うのは相当にIQが低い人しかいないと思う。今までにないってことはデカイと思うけど、これを本当だと思ったら世界は全滅でしょう。中国人やらなにやらはみんな犬を食べていて、日本人は性感マッサージまがいに行っていてアメリカの金持ちはグルメを通り越して高級レストランで虫の缶詰を食べていて・・・。これをユーモア溢れる映画とかワイドショーノリな見世物としてヒットしていたなら分かるけど当時の宣伝じゃないけど、秀逸なドキュメンタリーとしてヒットしていたら終わりでしょう。逆に思うのは、こんなものをわざわざ映画館まで見に行って時間と金を費やすっていう心と懐の豊かさは平和の象徴だと思うね。60年代も色々あったのだろうけど、わざわざやらせの残酷描写とか作られた悲しみを見に行くなんて心が広いよね。今新作でこれをやっても、世界情勢を考慮して上映中止になるか大したヒットはしないってとこでしょう。なんつーかね、思うのは世界残酷物語シリーズは平和の象徴だと思うんですよ。こんなにヤコペッティ
偏見にあふれた残酷まがい映画を見るなんてね、本当に平和な証拠ですよ。毎日、戦争のニュースやら残酷を通り越した事件が起こっていたら、わざわざこんなのは見ませんね。
原題がMondo Caneっていうらしいけど、モンドミュージックの語源らしいね。これって直訳すると犬の世界とかだから、Mondoってのは世界って意味でしょ。でもワールドミュージックって意味じゃなくてヤコペッティみたいな妄想やら観念の世界で一つの世界観を作り上げるっていう変なモノっていう定義でモンドミュージックなら、まさにこれに当てはまるのがレス・バクスターなんですよ。これを最初に言い出した人は天才ですよ。もうすっかりキッシュとかジャンルの代名詞になっているけど実際の意味をもっと考えてほしいね。モンドコーナーとかいっても、大体はちょい前に流行ったようなラウンジモノばっかだし、つい最近でも見かけたのが、サントラのナックのリイシューとかクイシンシー・ジョーンズの刑事モノのリイシューとか、これはモンドじゃないですよ。モンドってのはもっと変なコンセプトとかなわけで、勝手に宇宙に行っちゃったりとか、トロピカルとか言い出して収拾がつかなくなったような音楽のことを指すと思うんです。まさにモンドミュージックの本の通りですよ。これって映画で言うとH.G.ルイスとかロジャーコーマンは置いておいて、なんだかエキゾだったりワールドな感じって意味も踏まえてヤコペッティだと思うんですわ。

まぁ呼び名なんてどうでもいいんですが、モンドってすっかりジャンルとして定着しているんですね。専門店っぽくない店でも、ちゃんとコーナーまであるのは大したもんです。
特に「Exotic,Space,Mondo」っていう棚の表記が書いてある紙っつーか隔ててある柵みたいなやつね。あれは持って帰りたいぐらい良い言葉の羅列ですよ。エキゾ・スペース・モンドなんて、これだけで何もかもが良くなっちゃいますよね。SAPBMってのは前も書いたかもしれないけど、マジで独身男とかオーディオマニアの代名詞なわけです。あまり冴えない男なんだけど、学歴はそこそこで、まぁまぁな企業に勤めていて、お金だけは持っている・・・で、音楽が好きでオーディオやら高音質のCDやらレコードばっかり買っているっていう、まぁ悲惨といえば悲惨なんですが、レコードを買っている姿はオメデタイっていうような、俺みたいな男のことを言うんです。まぁ俺は学歴ほぼ最低で無職だけどね。レコードを買っているときのオメデタイ姿と見事なお金の無くなりっぷりは、マジで滑稽だと思うね。本当に渋谷あたりのDMRで一〜二枚しか買っていなさそうなB-Boy風の兄ちゃんが羨ましいです。あれなら出費も嵩むまい。SABPMみたいな男は収入が無くなったら終わりだと思うんですね。でも若くしてヴァイナルジャンキーとかいうかっこいい感じとは違った、ただのレコードオタクになってしまったら、人生自体が終わりな気がするんです。本人は幸せだからいいんですけどね。そんなようなことを考えても、アイツみたいになっちゃいけないなって、Mondo Caneを見ながら学ばなければいけません。

新宿の例の喫茶店あるでしょ。なぜか胡散臭いやつとか性格が悪そうな若者が集まる喫茶店。なぜかこないだもそこに行って休んでたわけなんですが、そこにちょっと可愛い感じの女の子が一人で座ってタバコを吸ってるじゃないですか。「お!可愛いな」って思ったのもあるんだけど、その女の子がチラチラこっちを見てくるんですよ。まぁ正確にはこっちらへんなんだけどね。で、「なんだろうなぁー?」とか気になりながら、俺もチラチラ見てたんだけど、後になって彼氏らしき人が来てね、待ち合わせしてたから俺の後ろの階段を見ていたんだなって決着がついたんだけど、そのスカした彼氏に「変なやつがこっちを見てきている」風のことを恐らく言ったんだろうけど、その彼氏が凄まじい形相で俺の方を睨んできてね。
怖いのなんのっていうよりは、それこそメスを守ろうとするオスを感じてしまって、「さらばアフリカ」ならぬ「さらば新宿」といった感じなんだよ。メスを守るオスは勇ましいね。なんだかあの俳優のなんつったかな、とにかく俳優のなんとかにオスのほうが似ててさ、しょっちゅうこっちを睨んできているのと、様子を見るために俺の横を何回も通りかかったりして様子を見ているんだけど、「お前はライオンか?」っていう風な低脳さなんだよね。恐らく「変なやつがこっちを見ている」とかいう彼女もそんなに頭は良くないに違いない。数回見ただけでナンパされそうとでも思ったのか?自意識過剰ならぬ自慰式過剰だよね。っつーかわざわざ待ち合わせて、話すことの一つもないのか?とか思ってしまってね、
相当にアホなカップルなわけだよ。今風に言うと相当にイケてるようなカップルなんだかあの垢抜けた感じは俺には到底出せないので、引け目を感じていたんだけど、相当にアホだから良かったな。二人して俺のことを話しているなんて、なんだか情けないね。それにしてもあんなに睨まなくてもいいのに。なんだか新宿のやつらって睨んでくるよね。ガラが悪いというかなんというか。特にその喫茶店は本当に酷くて、そんなやつらの巣窟なんだよ。あと如何わしい外人がいて頭の悪そうな女を必死に説得していたりするんだけど、毎回いるのにはビックリしたね。同じヤツではないんだろうけどさ。もし俺が少林寺3段とかでめちゃめちゃ強かったら、そのスカしたいきがっている彼氏はどうするつもりなんだろうか?その知らない相手を過剰なまでに睨みつけてこっちはもう気にしていないのに因縁つけてくる感じが全く理解できないんだよ。頭の中がそれだけでいっぱいなのか、オスの本能なのか分からないんだけど、マジでヤコペッティの世界だよ。あれは。映画が一本取れるぐらいの勢いの睨みつけだったな。割と好青年の俺はヤクザ風の男とか暴走族とかにも挨拶をされたり、感謝されたりすることが多いわけで、因縁をつけられるようなキャラではないというのはマジで心にとどめておいてほしいわけ。睨まれたとかやはり新宿は嫌な街だなとかってのが言いたいんじゃなくて、俺は好青年だっていうことが言いたかったわけ。

それにしてもさ、事故ったんだよね。トラックに轢かれて死ぬかと思ったら、地味に「ドンッ!」って当たって倒れただけだったんだけど。詳細は面倒だから書かないけどね。で、まぁ警察が来たりなんかして色々あったわけだが、体に異常は無いのでそのままバイトに行って、んで帰ってきて「はぁ疲れた・・・」とか思いつつ過ごしていたんだけどね。で、夕方頃にネットで買った洋服が届いたわけなんだけど、中身を開けたら微妙な色違いでガッカリ。店の間違いっつーか俺の勘違いなので全面的に俺が悪いんだけど。返品利かないし。気を取り直して、ユニオンのセールで買ったレコードに針を落としたら、もう散々聞き飽きたイタリアのライブラリー系の音で凄まじくガッカリ。そんな感じで「もうダメだ・・・」って絶望の淵にいたんだけど、生きるのをあきらめずにオナニーしていたら物凄い勢いで母親が俺の四畳半以下の部屋に入ってきて、雨の中犬の散歩に行って来いと。もうね、俺、実家離れますよ。音楽に固執して実家にいたりオナニーしているのはもうコリゴリです。まぁ両親の支援が無いと無理な尼さんなわけだが、どうにもこうにも実家が嫌でしょうがなくてね、特に最近は本当にね。俺の楽しみであるオナニーと洋服とレコードが破壊されたらもう終わりですよ。しかも今日は死にかけてるからね。最近はもうどうにもこうにも良くなっちゃって、大量にCDとレコードを売っちゃったんだけどね。棚がスッキリしたところで気分もスッキリするかと思うんだけど、こんなことがあると全然ダメだね。本当にいいことないし。そんな俺に同情したのか、こんな雨の中、家で療養中の親父が散歩に行ってくれたりなんかしてもう情けないっていう言葉以外に何も見つからないね。しかもオナニーしてる時に部屋に入られてその時にかかってたのがバカラックのWhat The World Needs Now is Loveですよ。しかもこれってA面の最後の曲だから、母親が去った後にむなしくレコードがループ溝にハマって「ブチッ・・・ブチッ・・・」ってなってたわけですよ。もう気分は「I'll Never Fall in Love Again」な感じになっちゃってさ、もうバカラックは俺の永遠のテーマソングになりそうだよ。他のサントラの巨匠達がクラブとかで再評価されてて
割とオシャレなのが多いのにたいして、バカラックは徹底的に懐メロ系だよね。いや、カジノ・ロワイヤルとかもあるんだけど。あ、まぁAfter The Foxとかもね。んまぁそれはいいとして、トラックにプチはねられしても体は大丈夫だなって思ってたんだけど、衝撃を受けた左腕の感覚がおかしくなってきてるんだよね。もうこれはバカラックのレコードを抱きながら崖から飛び降りたほうがよさそうなもんだよね。「2○歳無職、バート・バカラックのレコードを抱きながら自殺」とかニュースの見出しになったりしたらなかなかオツなもんだね。もっと面白いのは「2○歳無職、バート・バカラックのレコードを聴きながらオナニー」なわけだけどこれは面白いって言うか実話だからね。数あるレコードの中でなぜバカラックなのかが余計に謎なんだけど、それは本人にしか分からないわけだよ。あーでも一番ショックなのって、事故でもレコードでも洋服でもなく、オナニーがばれたことなんだよな。まぁ20代の男が生きていること自体がオナニーを体現しているわけだけど、あえて現場を見られなくてもいいかなって気がしない?もうね、こんな生活してるとね、良い音楽なんて生まれてくるわけないですよ。この歳になって天才でもアーティストでもなんでもないって分かったのは悲しいことなのか良いことなのかは分からないけど、残るのは虚無だけですね。でも一つだけ良いことがあって、今日の出来事をモチーフに曲が作れるってところなんだよね。こんなにドラマチックに不幸な日も珍しいから、是非曲のモチーフにしようと二度目のオナニーをしながら考えてたね。っつーかこれって誰に書いてるんだろうな?

でもね、今回は事故るまえの日に、簡単な夢がかなったんで、大げさに死んでもいいまでは言わなかったけどソレっぽいことを言ったら次の日に事故ですからね。マジで頭を打たなくてよかった。言霊ってあるよね。やっぱり。って結論に達しているんだけど、死んでもいいとか言うぐらいのことは相当に高くしておかないとダメですよ。ゴダールに会うとかマイルスのバンドに入るとかね。

あー毎日夜が寝れなくて、ぼーっとした頭と惰性で暗闇のムード音楽とサウンドスケープを楽しむわけなんだが圧倒的に睡眠時間が足りなくて体がおかしくなってきてるな。とりあえず例の曲は作れそうだぞ。凄くいい。

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デイザーは耳蝉という名前の由来ともなった記念碑的トラックで、自分の曲の中でも相当なお気に入りです。
二言で例えるなら、生きる活力が湧いてくるような音です。

http://mushroom.cage.to/mp3/mimisemi.mp3

Yellow Fever

Yellow Fever