ブックオフ批判をしてみようかなー。

mimisemi2009-06-23

帰って来ましたよ。時差ぼけが凄いわけですが。で、とりあえず取り急ぎってことで溜めからね。先週ぐらいの話だけど。


いや、結局、I-20はもらえた。でも色々なドラマがあったね。でもって言われてもなんのこっちゃ分からないかもしれないけど、普通のことを俺が緻密に考えすぎたりしているので、書いたら大変なことになる。それこそウォール伝を超すようなものが書き上がってしまうと思うので、それは俺が将来的に証明するしかないなっつーかさ、まぁいいや。デカい話だから。


で、書きたかったのはね、ニューヨークのブックオフのことなんだけどさ、文庫の買い取り価格を2倍にしてるとかでさ、しかも家にある本が多くなってきてるのと、今回、帰るじゃない?で、日本での小遣いが必要っつーのもあってさっつーか日本に帰ったら本を買いたいからね、だから本を売ってある程度の金を作って日本に帰ろうと思ったわけ。で、色々と選んだらさ、英語と日本語含めて200冊ぐらいになったのね。いらないやつだけでも膨大な量だよね。だからまずは100冊売って、んで次の日に100冊売ろうと思ってさ、んでまぁとにかくね、ヤバそうな雰囲気を醸し出していたI-20のプロセスを進めるためにオフィスに行かなきゃいけなかったんだけど、その前にブックオフで査定をしてもらって、んで査定してもらってる間に学校に行って、んで査定が終わったらブックオフに現金を取りに行こうと思ったのね。でさ、ブックオフに行ったらさ、まぁいいや。細かいことは。いかにも性格悪そうなババアが店員っつーかマネージャーみたいな感じでさ、んでこいつの態度に俺はもう腹が立ってたんだけど、査定が15分で終わるっつーんだよね。ありえなくない?105冊の本の査定が15分で終わるってどういうこと?


で、店内で待ってたら呼び出しがあってさ、んで言って見積もりをみたら愕然ね。たったの64ドル。こっちでは日本の本の価値があるだろうとかって勝手に思ってたのと、ブックオフも日本と比べたら割高な値段で売ってるからさ、買い取りも若干マシなんだろうなって思っててさ、んで300ドルぐらいを期待してたのねっつっても自称買い取り価格2倍の文庫は30冊ぐらいで、残りはハードカバーとかの定価が1000円のやつばっかだったからね、文庫の買い取りの値段が1ドルとかだったとしてもさ、ハードカバーとかでなんとかなるだろうなって思ってようは一冊の買い取りの平均値を3ドルぐらいに想定してたのね。まぁ割合にしたら相当低いけどっつーか定価の2割ぐらいだよね。こんぐらいで売れればいいだろうって思ってたら64ドルだよ?桁間違ってるんじゃないの?ってマジで思ったね。で、この感じの悪いババアが無い脳を使って見せかけだけの査定をしてたんだろうけど、明らかな悪意を感じたのがさ、見積もりを見せる時に「64ドルなんですけどぉー」みたいな感じなのね。ようは「価値の無い本ばかりなんで安いんですけどー」みたいな雰囲気っつーかなんつーのかな?期待と違ったかもしれませんがどうですかぁー?みたいな雰囲気?ああいうの全部教育されてるのかな?もう最低だよね。本当に。


中古販売っつってもディスクユニオンとかが尊敬出来るのは彼らはちゃんとした値段で買うじゃない?定価2500円のを500円とかさ、800円とかさ、300円とか400円とかさ、まだ許せる値段っつーかユニオンの買い取り価格は適切だよ。マジで。ようはさ、金に困った人が何かを売りに出して金にするとかさ、他のCDとかレコードが欲しいから売りにいくっつーお金の循環があるんだよね。それに比べてブックオフってさ、二束三文もいいところでさ、ゴミみたいな10円とか50円みたいな値段で本を買い取ってさ、んで定価の半分とか、こっちの場合、中古なのに定価と同じぐらいで売ってたりするからね。いやね、さっきも書いたようにこの割高感があるから買値も若干高いんだろうって思ってたら全然違うのね。で、もう頭に来たからさ「は?」みたいなリアクションをしつつ「あーんじゃあ全部持って帰ります」っつってさ、んで「入れ直すのは全部自分でやるのでいいです」とか言いつつさ、スーツケースがどこで広げればいいのか分からなかったからババアに聞いたらすんげー嫌みな感じで「んじゃあここでお願いします」みたいなさ、なんつーかああいう腐った場所にはやっぱ腐った人間しかいないんだよね。それは過去のバイトでも経験してきたから分かり切ったことなんだけどさ、ただなんつーかああいう場所にダメなババアとかさ、関係ないんだけど、店員と店員の関係っつーの?客にはそりゃ愛想はいいけど、本質って店員同士の関係で出るじゃない?


んでそれがすんげーダークっつーか円滑にいってる感じがしないのね。仕事が無いんでブックオフで働くしかないみたいなやつらの吹きだまりになってる。もっともこっちって日系のレストランとかもダメ日本人多いけどね。で、なぜか「ここはアメリカだから」みたいな意志があって横暴に振る舞ってもいいみたいな態度があるのね。「ここは日本じゃないんで関係ない」って肝心なさ、日本の良さでもあるサービスとか接客の良さとかってのを捨ててる感じなんだよね。アメリカ人の接客の悪さっつーのはアメリカンクオリティっつーのがあるからさ、それで許せるっつーか、例えばちゃんとレジやってるけど何か食ってるとかさ、喋りながらやってるとかさ、まぁ許せるレベルなんだけど、こっちにいるクズ日本人って日本的な接客とか知ってるくせに「アメリカだから」って理由で手を抜いてるって感じがするんだよね。やればいいのに意図的にそういうの無視してるっつーの?


それはブックオフに限らずそうね。でね、俺が今回痛感したのはさ、ブックオフの薄汚いやり方っつーかなんでブックオフが儲かるのか?っつーとさ、ようは資本主義的な需要と供給なんだよね。本を売るっつっても売れるのっつったらブックオフぐらいしかない。で、引っ越しの時とかに邪魔になるし、読まないやつはいいやっつって捨てるよりはマシだってことでさ、それこそ一冊10円とか3000円だったのを100円とかで売っちゃうんだよね。で、ブックオフはそれを定価割りとかで売るのね。これってもう完全な搾取だよね?本が安く買えるっつーんでその薄汚いやり方とは関係なく純粋な消費者としての自分として安いものを買おうと思うじゃない?でも実体は「お売りください」とかプロパガンダみたいに店内に流しまくってる割にさ、二束三文でさ、で、持って来た側も妥協しちゃうと思うんだよね。クズみたいな値段だけど持って買えるのが面倒とかさ、部屋がスッキリするからっつーんで売っちゃうんだよね。で、あいつらは10円とかで買ったのを300円とか400円で売るわけ。で、思ったのがね、純粋な仕入れ値と売値ってのを考えると普通の本屋より儲けてるんだろうなって思ったのね。仕入れ値の何十倍っつー数値でモノをさばけるってさ、普通の本屋よりよっぽど儲かるよね?


で、そういう中古市場みたいなのを独占してさ、色んなところに店立てまくってんで本を売りまくるってもうヤクザみたいなもんだよね。このヤクザっつーのはジャスラックみたいな姑息な手を使って金を稼ぐっつーみみっちいっていう意味なんだけどね。あれだったらそりゃー全国展開出来るだろうなって思ったよね。でもさ、考えても見てほしいのがね、本っていう知的財産をさ、金儲けに利用しまくってるってどう思う?さっきも書いたようにユニオンとかの場合、中古ならではの問題があるにしても消費者に適切にお金が支払われてるからお金が回ってるじゃない?ようは売るっていう立場でも消費者が納得出来てるんだよね。


で、そのお金で消費者はもしかしたら家賃を払えるかもしれないし、新しいレコードとかCDとか洋服とかを買えるかもしれないわけでさ、消費者にお金が行くってまぁ職業とかと一緒で良いことなんだよね。でもブックオフの場合、中古っつーやり取りで発生するカネっつーのを全部持っていってるんだよね。選択肢が無いのをいい事に二束三文で本を買って、んでそれを一見リーズナブルなプライスで売るっつーね、ただ消費者はそれを見て「安いな」と思って買うじゃん?でもそこにはすんげー搾取があるんだよね。消費者にお金が適切に支払われてないっつー搾取と、ゴミみたいな値段で買ったのを何十倍の値段にして売りつけてるっつー実体ね。だからやつらは庶民の味方でもなんでもないんだよね。むしろ庶民と本っていう知的財産をスポイルして金を稼いでる悪徳業者なんだよね。


本ってさ、知識じゃない?なんか他と違う価値があるものだよね?言ってる意味分かるでしょ?オールドファッションだけどさ、で、本を扱う店ってある程度の品格が必要なんだよねって品格って言葉はくだらない本で乱用されてる気がするんだけど、ようはさ、老舗の織物屋とかが持ってる気品っつーの?上品なものを扱う商売人の上品さとか店構えの上品さっつーのかな?鎌倉にある和菓子の店とかも同じね。で、本ってそういうもんだと思うのね。売る側っつーか流通っていう媒体に品格が必要なものなんだよね。なのにブックオフって全く品がないどころか下品じゃない?本をただの道具として扱ってるっつーかさ、エクリチュールの神聖さみたいなのが失われてるんだよね。イメージとしてはさ、図書館とかってなんか立派なイメージあるじゃん?それは本っつーものが素晴らしいものだからだよね。ニューヨークライブラリーとかもそうだけどさ、本っつーもんが基本的に上品でありがたいものだから、だからそれの扱いってのも大げさな感じになるんだよね。書斎とかのドシーン!とした感じっつーのかな?それは書物が神聖なものだからだよね。


そういうのを全部抜きにして道具にしてるブックオフはマジで許せないね。作家に金は入らないしさ、本来、作家がもらうべきお金とかもぜーーーんぶブックオフが搾取してるわけじゃん?いやね、ユニオンもそうだよ。そういう意味では。でもそこでね、一回商品を買った消費者に適切なお金が支払われていればさ、中古商売ってある程度正当化出来るんだよね。必要な人に本が適切な価格で行き渡って、必要としない人はそれに対する対価ってのを得られるっつーさ、あるべきお金の回り方っつーのがあるんだけど、ブックオフの場合さ、作家に行く金も消費者に行く金もぜーーんぶスポイルしてるんだよね。


俺はね、中古ってのは作家に金がいかなくても、その中古システムが消費者の味方であれば許せると思うんだよね。知的財産の共有みたいなさ、そういうコモンズ的な感覚が中古市場にあると思うんだけど、消費者がさ、ここしか売る場所が無いし、ここで売らなかったら捨てるしかないみたいな理由で10円とかでブックオフにそれを売ってさ、んでそれを何十倍もの値段で売りつけてるってさ、ようはその作者の本っていう商品を使って金儲けをしてるんだよね。出版社と作者と小売店の関係だと全部繋がってるじゃない?やり方がフェアかどうかは出版社とかにもよるんだろうけどさ、ブックオフってこういうのを一気に取り外しちゃって、勝手にあいつらで金儲けしてるって感じなんだよね。


だからさ、査定とかも適当じゃない?こんぐらいの定価の本のハードカバーならこんぐらいの値段とかさ、そんなのがマニュアルで決められてて、んでそれが自動的に行われるっつーのかな?それってモノに対するリスペクトも無いよね。俺がユニオンでレコードとかさ、実験音楽とかノイズとかも売りまくったけど、例えばメルツのCDが800円プラス買い取りキャンペーンで200円プラスとかになったとするじゃない?そうなるとメルツのCDが1000円で売れたことになるよね?これってなんかさ、メルツだからだなっつーかそれだけの市場価値があるものだし、俺もそのぐらいなら手放せるっつーような、ゴミを捨てる感じじゃなくてさ、対価を受け取れるから手放せるっつー作品へのある意味でのリスペクトってあるじゃない?そういうのをブックオフはシステマティックに全部取り除くよね。残酷なほどにそういうのを取り除いてる感じがある。


古本屋ってさ、ある程度ブックオフよりかはマシな値段で本を買い取って、んでその店主とかの目でさ、値段がつけられるっつーのかな?それによって個々の古本屋のあり方みたいなのが見えてくるっつーかさ、出てくるじゃない?あそこは社会科学系が強いけど高いとかさ、哲学系が安く買えるとかさ、そういう古本屋の特色ね。それってさ、逆を言えば「あそこは哲学系の本の買い取り価格が良い」っつーのが広まって、んでそこに哲学系の本が集まるっつーような力学が発生すると思うのね。だからこそ「あそこは哲学系が強い」っつー古本屋の特色みたいなのが出来上がる。でもブックオフってそういうの全部無視でさ、ただのモノとして扱うじゃない?例えばさ、店主が太宰の大ファンなら太宰の本の値段がちょっと高いとかさ、コンディションが良いのしか置いてないとかさ、文学系への愛みたいなのが品揃えに出てるみたいなね、そういうのって中古でも太宰っつーのがリスペクトされて生きてると思うんだよね。そういう中で太宰を愛する人が太宰を愛する人に買われていくっていうのかな?その循環が良いし、特に本っつー人の念がそのまま宿ってるようなものに関してはそうあるべきだと思うのね。ユニオンってそういう意味で音楽へのリスペクトを感じるし、店によって今書いてるような各古本屋の特色みたいなのが各店に出てるっつーかさ、俺が大好きな新宿のジャズ館っておっさんジャズの匂いがするんだよね。凄くジャズなの。


で、渋谷はチャラチャラしたクラブ系のジャズっつー雰囲気がある。で、こっちに来る前までは主に新宿に通ってたよね。その前はもちろん渋谷だったけど。でもこれって各店の特色があるじゃん?良くも悪くもオルガンバーで流行ってるやつとかが値段高くなったりさ、でもそういうのも店のキャラだよね。だから店構えが渋谷っぽくなるっつーのかな?小西レコメンド系がいっぱい置いてあるとかさ、そういう感じ?それに比べて新宿のジャズ館は通なおっさんが通うみたいな雰囲気があるっつーか、昭和のジャズ喫茶みたいな雰囲気があるんだよね。で、品揃えも渋い。所謂、クラブジャズ系とかに迎合してない、昔からのおっさんジャズ系の道を突き通してるっつーのかな?だからその店が信用できるじゃん?あそこはおっさんジャズが強い店だっつーような店に対する信用みたいなのが出来る。


それに比べてレコファンとかの特色の無さとかさ、下品さって凄まじいよね。青っつー共通点で創価学会繋がりなのかな?ってブックオフレコファンも思ったりするしさ、だからあいつらは似たような悪どい商売のやり方やってるのかな?とかさ、酷いよね。「買い取り30パーセントアップ!」とかって書いておいてさ、元がクズみたいな値段っつーさ、それに期待して遥々来てる人とかの労力を考えろ!って思いたい。騙してるとは言い切れないけど、でもある意味で騙してるっつーか詭弁だよね。普段なら100円で買い取るところを130円で買い取るとかさ、その微々たる感じっつーの?そういうの分からないじゃん?持ってくる側は。で、苦労して選んで俺みたいにありえない体力使ってくるやつとかさ、車とかに積んでくる人とかいるわけじゃん?そういう人達の労力とか時間をつぶす感じっつーのかな?しかもガッカリさせる感じっつーの?持ってきた側も時間をかけて選んで持ってきたからさ、持って帰ったら全部意味が無くなるっつって惰性っつーか流れで売っちゃうみたいなさ、そういうのをブックオフって巧みに利用してる感じがあるよね。


「ざけんな!」って見積もり価格には言いたいけど「またこれ全部持って帰らないといけないのか!」っつー労力を考えると「引き取ってください」みたいな感じになるっつーのかな?そういうのを利用して暴利を儲けてるっつー言わば街金みたいなやり方をしてるのがブックオフだよね。融資をビジネスにするっつってもさ、必要としてる人にお金を貸して適切な利子をもらうってさ、それはまぁあれじゃない?必要としてる人がそれで開業出来たりさ、留学出来たりさ、家を買えたりすればいいじゃない?利子は払わなきゃいけないけど、それで成り立つものってのがあるよね?で、街金ってのは困ってるのをいい事に暴利をかすめ取るわけじゃない?ブックオフも同じだよね。売るのもなんだけど、持って帰るのが面倒とかさ、置く場所が無いからどの道売るしかないみたいなネガティブな理由なんだよね。それに比べてユニオンはポジティヴなのね。金の流れがポジティヴ。だから店にもポジティヴな雰囲気が漂ってるし、中古なんだけど凄く音楽の香りがするじゃない?まぁ店にもよるけど音楽が凝縮されてるっつーのかな?


ブックオフはもうさ、ただの消費物だよね。書物に対するリスペクトが全く無い。レコファン然り。だから俺はこの両者が昔から大嫌いなんだよね。でもニューヨークだと紀伊国屋で買うと10ドル以上する文庫が半額で買えたりするんでやっぱ便利だったりするし、ニューヨークってことで勉強しにきてるある程度頭が良い人が本を売りにくるのか、前にも書いたように本のレベルが高いんだよね。アドルノとか広松渉とかハイデガーとかカントが中古で置いてあったりする。で、俺としてはありがたいんだけど、でもその背後にあるネガティヴな金回りを考えるとやっぱ気が引けるんだよねっつーか凄く嫌なんだよね。「あーまたブックオフで買い物しちゃったー」っつー残念な感じ?古本屋とかだったらさ、そのおっさんとかおじいちゃんにお金が行ってると思うと納得出来るじゃない?個人経営のレコード屋然りね。でもさ、ようはブックオフってスタバなんだよね。便利だからみんな言っちゃうの。でも背後ではすんげー搾取があって昔からあった喫茶店とかはもう経営が出来なくなってたりさ、便利を利用したシステム的な搾取だよね。でも消費者としては良い事ばっかりなんでそこを利用しちゃうっつーね、完全に奴らの手中なんだよね。


そこでナオミクレインみたいなやつが「ロゴはいらない!」って言ったところでさ、みんなナイキとか好きだったらやっぱ意味無いんだよね。スタバもブックオフも一緒。「やつらは悪魔だ!」みたいに言ったところで便利だったら人々はそれを利用するからね。こういうのを利用して金儲けするのが一番手っ取り早いね。モラルなき金儲けっつーかさ、ヴァーチュー無き金儲けっつーのかな?金儲けに徹するならブックオフぐらいの非道なやり方をしないとダメなんだろうけどね。俺はブックオフでは本は売ってないし、レコードと同じでいかなる本も売る事はやめようって今回は思ったけど、でもさ、やっぱブックオフは便利だから利用しちゃうんだよね。そこが凄く難しい。どうしても欲しい本があったらまず中古は無いか?っつってブックオフに先に行っちゃうんだよね。で、無かったら紀伊国屋っていうね、でも紀伊国屋ってさ、一冊一冊がバカ高いおかげであんま売れてないみたいだけど、でもまぁ値段的には適性なんだよね。ようは送料とかを考えたらあのぐらいになるんだよね。紀伊国屋は値段が高過ぎて悪徳に見えるけどフェア度で言えばブックオフなんかよりよっぽど勝ってるんだけど、でもブックオフのほうが庶民にとっては便利なんだよね。んームズイところだ。


それにしてもありえないぐらいスーツケースが重かったんだよね。ありえない重さのスーツケースを運ぶのは始めてニューヨークに行った時に大量買いしたレコードとかさ、まぁ経験済みなんだけど、今日の場合、行きでもうブックオフに全部本を預けちゃって、んで手ぶらで学校に行って、んで帰りにスーツケースと現金をピックアップって予定だったから予定が多いに狂ったと同時に体力的に大変だったんだよね。電車とかの乗り換えもさ、学校までの道のりとか帰りとかずーっと本100冊入ったスーツケースを持ち運びながら動いてるわけだからもうありえないよね。これもまぁ行きのブックオフで終了ぐらいだったらいいし、お金のためにそのぐらいはやらないとって感じだったけど、お金にもならないしさ、ましてや俺って本が好きじゃない?だからさ、いくら読まなくなったっつーかもう頭に入っちゃった哲学入門みたいな本とかさ、初級者・中級者向けの本とかもさ、お世話になったのも多いからやっぱ愛情はあるんだよね。あとやっぱ敬意がある。だからこそゴミみたいな値段で売るぐらいならさ、大変な思いをしてでも持ち帰るんだよね。あのぐらいの値段で売るならタダも同然だから図書館とかに寄付したほうが全然いい。将来的にはそうするだろうなって思うね。蔵書が増えすぎたら図書館に寄付すると思う。蔵書を余裕で置けるぐらいの家に住めてたら別だけどね。


ブックオフの連中にはこの本好きな感じとかも分からないんだろうな。完全なビジネスって感じだから。ユニオンとかって店員とかもさ、店の雰囲気とかも「音楽大好き!」って感じで溢れてるじゃん?本について言えばあれだね、知的な佇まいと書物への関心とか配慮があるっていう店で言えば八重洲ブックセンターとかジュンク堂だよね。無いとは思うけどああいう店がブックオフとかに押されちゃって売り上げが下がってるとかってことになったらブックオフの搾取ってもう半端じゃ無くなるよね。スタバで言えば地域破壊とかさ、昔ながらの喫茶店破壊とかね、色々な要素があるんだけど、ブックオフにしてもそういう要素は多分にあるだろうね。それでもフェアにやってればいいんだよ。ようは消費者のためになってるならいい。でもさ、肝心の消費者もスポイルされてるんだよね。利益が全部ブックオフにいっちゃってるっつーお金の回り方がブックオフ中心過ぎてだからそのモノポリーな独裁感覚っつーのに嫌気が指すよね。あそこが創価学会と関係あったら余計に嫌だっつーかもう深刻なレベルで嫌いになるけどね。人のためとか言いつつ金儲けとかしか企んでないって意味だと関係あろうが無かろうが両者は関係あるね。大いに。皮肉で仏教的なタームを使わせてもらえば悪い因果関係って意味で関係があるね。



ところであとブックオフってさ、査定で「これはお金になりません」っつってさ、「よろしければこちらで破棄しますがよろしいですか?」なんつって破棄しないで店に並べてるっつー話もあるよね。100円とかで売られてる本はそうだって話を見た事があるな。まぁいい噂聞かないよね。あそこ。俺も今日改めて最低だなって思ったし。査定が不正に低いって最悪のイメージをあたえるよね。レコファン然り。客の事を考えてないっつーのがもう彼らのあり方で表れちゃうんだよね。ちなみに古本屋に勤めている友人は「あんなところに売らないほうがいいよ」っつってたし、恐らく古本業界からは最悪に嫌われてるのがブックオフなんだろうなとは容易に想像がつくよね。でも庶民の味方面してるし、実際、庶民もそう思ったりしているわけね。ブックオフみたいなビジネスは昔じゃありえなかっただろうね。


今はタレント本かた俗っぽいハウツー本まで色々出ててもうさ、本ってのが消費物になってるじゃない?で、まともに「本」って言えそうなのって結局古典とかさ、古典に関する本とかなんだよね。思想とか社会科学とか学術系は全部そうだと思うんだけど、そういうのってまぁある意味でさ、ピュアに学者とか研究者が研究のための読む本ってことで消費はされないよね?まぁ然るべき人がそれなりのお金を払って手元に置くって感じじゃない?でも他の本とかってさ、どーでもいい対談とかもそのまま本になってたりしてさ、本っつー媒体の敷居が下がってるんだよね。タレントが書いた日記とかがベストセラーになったりね、でも俺の本のイメージって英国図書館とかに収められてるようなさ、分厚い茶色く焦げた色の本っつーイメージがあるんだよね。典型的な昔の本の体裁ね。ああいう神聖なイメージがある。だからペーパーブックとかでもさ、それなりの本ってリスペクトがあるんだよね。それは大事に扱うって意味じゃなくて素晴らしいものなので持っておくことが素晴らしいっつーかさ、読むのも当たり前だし、本棚に置いておくのも良いっていうね、シュトラウスの本なんかが典型的だけどね。あとはまぁ最近よく名前に挙がる廣松渉とかね、あとは最近マイブームのハイデガーとかアランブルーム翻訳のプラトンとかさ、フェティシズムみたいな話だけど、本へのフェティシズムって内容が重ならないと成立しないんだよね。だからどうでもいい本はどうでもいいままなの。


ちょっと長いから次回に続けるわ。

日常洋画劇場―映画のことはぜんぶTVで学んだ! (映画秘宝コレクション)

日常洋画劇場―映画のことはぜんぶTVで学んだ! (映画秘宝コレクション)