またギフテッド系の話。その2。

mimisemi2009-06-21

うん。明日帰る。


でさ、今回の帰国はいきなりで金が無くてさ、んで友達とかに別個にお土産を買えるぐらいの余裕が無いんだけど、おばあちゃんは特別でね、で、まぁ親からも言われてたの。おばあちゃんにはお土産を買ってきてって。あ、スニーカーとか本買ってるじゃん!ってツッコミがありそうだけど、あれはクレジットカードね。クレジットで買ったやつは仕送りから引かれるんで、カード地獄とかになると最悪なのね。仕送りが生活費と家賃だけになっちゃって何も買えなくなっちゃうの。で、またカード使ったりしてると・・・って感じでズルズルになるんだけどさ、あ、んでおばあちゃんへのお土産なんだけど、ようは俺が買ってきたってことに意味があるからなんでもいいとは言われててさ、まぁハンカチでもなんでもそんな小物とかでもいいって話なんだけど、どうも俺には納得がいかなくてさ、っつーのもハンカチって相当適当なお土産だと思うんだよね。心がこもってないっつーか。


で、何がいいんだろうなー?とか思いつつね、ちょっと何かがありそうな思い当たる店に行こうと思って迷っちゃってさ、ヴィレッジあたりでね、そしたら前にも来た事があるレトロな店があってさ、タイプライターとか古着とか古本とかさ、なんつーのかな?アメリカの古いもの市みたいな店なんだけどね、「おーここには何かありそうだ!」と思ってさ、んで色々物色したんだけど、今の俺のアポリアっておばあちゃんが何で喜ぶか?なんだよね。お菓子とか最高に馬鹿げてると思うしさ、なんか俺の思いが伝わるやつでしかもありがちじゃないのって何かな?とかって考えてたらさ、絵が目についたのね。絵って絵画ね。で、「あ!これだ!」って思ったのね。その絵は紅の豚に出てくるバーの島あるじゃない?ああいう感じの雰囲気の絵でさ、すんげーいいんだよね。贋作だったり何かの偽物だったりするんだろうけど値段も50ドルぐらいだったしさ、何よりその絵が凄く気に入ってんで買ったんだよね。で、その後はなんつーかちょっと目立ったね。絵を持ち歩くやつってあんまいないじゃない?ちょっとかっこよかったかな?美大生みたいな感じで。


で、家に帰ってさ、心配してたね、スーツケースのこの絵が入るのか?ってことでさっつーかスーツケースに入れるのかよ!って話だけど、でもそれしかないじゃん?で、入れようと思ったら入らないのね。「あ」って感じだった。で、まぁ手荷物でいいやーとか思っててさ、んでもちょっと待てよって思ったのがね、絵画とかって機内の持ち込みってどうなるのかな?とかって思って調べたらさ、絵画のために別の席を取らなきゃいけないらしいんだよね。絵画用の席。「えーーー!!!!!」とか思ったんだけど、でも変な話、この絵がマジで俺は気に入ったんで俺の自腹って考えると結構キツいけど、でも部屋に飾っておくには全然いい感じなんだよね。なんつーのかな?絵なんて買ったの始めてだけどさ、絵を所有するっていいね。別に有名画家とかのやつじゃなくてもさ、良い絵を持っているっつーか良い絵が部屋に飾ってあるって凄くいいなーって思ったね。正直、部屋中に色んな絵を飾りたい衝動に駆られたけど、ちょっとそれはマズいよね。仮にお金が許したところで、引っ越しが大変になるだけだしね。まぁそれはともかくこの絵は俺のものになっちゃったんだよね。変な話だけど。


だからおばあちゃんへのお土産はまだ完了してなくてさ、だからあれなのね、またあのレトロ屋に戻って小さめのさ、スーツケースに入りそうな絵を買ってこようと思ってるのね。それにしてもよくもまぁあんなデカイ立派な額縁に入ってる絵を考えも無く買ったよな。俺。まぁそれだけ気に入ってたってことなんだけどさ、おばあちゃん喜ぶだろうなー!って嬉しくなってたのは確かだけど、改めて家に帰って絵を見たらすげーこの絵が気に入っちゃっている自分がいたんだよね。だから正直な話、これが俺のものになって良かったなっつーのはあるね。おばあちゃんには別に小さい絵を買うとしても、このデカイ立派な額縁に入った絵は凄く良い。サイズを考えるとあからさまにスーツケースに入るサイズじゃ無かったんだけどね。そういうところが俺は間抜けなんだよね。逆を言えば「おっ!」て思ったのを後先考えずに買うっつーのかな?それはまぁ良いところもあるけどね。


でさ、その後まぁ後日談なんだけどさ、イギリスのお土産品みたいな絵を買ったんだけど、スーツケースに入りそうなのがこれしかなくてさ、でもなんつーのかな?お土産に対する念ってのはもう物凄いじゃない?だからおばあちゃんは喜んでくれるだろうしさ、スーツケースに入らなかった絵も写真を撮ってみせようと思うんだけどさ、そのね、このね、イギリスのお土産の絵を買った時にさ、知ってたんだけどね、なんつーかレコードがゴミ扱いされて放り出されててさ、一枚2ドルとかでね、で、ディグる時間があったからディグろうと思ったら最後、2時間ぐらいディグりまくりだったね。それこそもうずーーーっと放置されてるようなさ、わざわざ何かをどかしてまでレコード入れを出してこないと見れないみたいなやつも全部見たんだけどね、大半がクラシックとかだったんだけど、いやーさすがに俺だね。目利きの俺はありえない品の数々を2ドルで手に入れたよね。まぁ30枚ぐらい買ったんだけど、特に凄かったのがクインシージョーンズのBig Band Bossanovaのオリジナルとかね、あとはジャッキーグレーソンとかクリスコナーのライブ盤とかね、あとはCountry Joe & The FishのElectric Music for the mind and bodyとかね、あとVanilla FudgeのThe Beat Goes Onとかまぁなんつーか30枚以上買ってハズレが半分ぐらいだったんだけど、でもさ、あたりが凄くてさ、なんつーか60ドル投資してそれが10倍ぐらいになってるって感じだよね。


まぁレコードの価値とかはどうでもいいんだけどでもやっぱ市場で高値で取引されてるやつとかをゴミ扱いされてるヴァイナルの山から掘るのって快感だよね。ましてやBig Band Bosanovaとか持ってなかったからね。前から欲しかったんだけどレコード買うのやめたでしょ?でも一枚2ドルとかのゴミ扱いだとさ、バイヤーとかが荒らしてないんだよね。レコード屋とかだとバイヤーが荒らしまくってて良いのが残ってないんだけど、アンティークショップの奥とかさ、古着屋の奥とかはかなり穴場だよね。まぁもっともモンド系の宝庫と言えるかな。何百枚っつーあるゴミのうちに数枚あるかないか?ぐらいの確立なんでまぁ忍耐力が必要だけど、俺の場合、掘ってるだけで楽しいからさ、だからもうこれ自体が快楽なんだよね。で、帰ってレコードを聴くと内容がありえないぐらい良いとかさ、もう考えられないよね。これこそがヴァイナルを買う快楽だし、レアグルーヴ的な掘りかただよね。99セントとか1ドルレコードの山の中からモンドとかファンクの隠れ名盤とかサイケロックの裏名盤とかを見つけるっつーの?これが楽しいんだよね。それに比べてふつーのレコード屋に行って値段をつけられた高いレコードを買うのってそこまで面白くない。アメリカっつーかニューヨークってまだああいう場所があるから面白いよね。掘れば出てくる穴場ってのがあったりするわけっつってもまぁこの古着屋に関しては俺が掘り尽くしちゃったけどね。


で、今日さ、まぁ色々と事件があったんだけど、これについては書きたくないんでまぁレコードの話だけするとね、このアンティーク屋ってのが2軒あってさ、もう片方に行きたいってことで行ってきたのね。そしたらさ、前に買ったときに親切に丈夫なバッグをくれた映画に出てきそうなヴィレッジーガールっつーのかな?ヴィレッジを体現したような子がいるんだけど、その子とまた偶然に会ってさ、ようはその子がその別館で店員やってたのね。「ハーイ!」とか挨拶しつつ、まぁ掘ってたんだけど、ここにあるのは400枚ぐらいだったかな?でもまた宝の山だった。一枚3ドルだったんで本当に欲しいのしか買わなかったんだけどレジに行ったらさ「一枚一ドルでいいわよ」なんて言うわけ。このヴィレッジーガール。


俺はさ「えー!だって3ドルって書いてあったよ?いいの1ドルで?」っつったらさ「いいわよ」っつーから「んじゃーちょっとまって!諦めたやつがあるからそれ全部買うわ!」っつって結局、また30枚近く買ったかな。凄かったのはMiyoshi Umeki Sings American Songs in Japaneseとかね、あとはディズニーのノベルティ系のレコードとかジャングルブックとかさ、あとは古いチャーリーズエンジェルのサントラとかPat Suzukiとかナンシーシナトラとかね、かなり良いのが掘れたんだけど、こっちは400枚しか無い中に宝が凝縮されてた感じだったね。前の店は1000枚以上あったと思うから。でさ、この子が「この前は1時間以上ずーっといたわよねー」なんて言うわけよ。俺は「エヘヘ」とか笑いつつさ、この子のディスカウントに感謝してたよね。一枚一ドルとかマジでありえない。あと知らないんだけど勘で買って良かったっつーかありえないぐらい気に入ったのがLenny Deeという人のdee-licious!っつーレコードね。陽気なオルガンとビートなんだけどもう最高ね。マジで。ラウンジとかで普通に使える感じだし、なにしろ盤質がありえないぐらい良い。半世紀前ぐらいのレコードのオリジナルなんだが「チリチリ音」が一切無いのね。で、ちょーオルガンが跳ねてやがんの。針を落として出てきたオルガンとビートに俺は「イエース!!!イエェェェェェス!!」とか言いつつ思わずガッツポーズだったよね。




この救出されたアーカイヴ感っつーのがたまらんのだよね。日本じゃほぼ経験するのは無理ね。日本の場合、所謂、この手のオルガンレコードが1ドルとかでゴミ扱いされてる場所が無いし、売ってる場所があったとしてもソノタレコードとかもうちゃんとした価値がついちゃてる状態で買うしかないんだよね。それに比べてこっちではダイレクトにアメリカンスプレンダー的な買い方が出来るんで最高なんだよね。高いレコードを買うのはもうやめたけど、ゴミ漁りは暇な時にはいいかもなー。ヴィレッジに一軒そういう店があるから帰ってきたら行ってみようかな。レコードって財産だよね。マジで。売るつもりはないんだけど1ドルで買ってきたやつが市場で3000円とかさ、そういうのも嬉しいよね。内容が良かったっつーのが一番嬉しいんだけど、ある意味で凄まじい価値のあるレコードだったりするとやっぱ嬉しいわけよね。あとこれは今日じゃなくてロンドン土産を買った時に掘ったやつだけど、This is Phase 4 Stereoっつーね、phase 4 stereoっつーロンドンのステレオアクション的なレコードを発売してたのがあるんだけど、それのまぁコンピみたいなのでさ、珠玉のイージーリスニング集なのね。ハープが右で鳴ってコーラスが左から聞こえるとかもうそのステレオアクション的音像に俺はメロメロだったね。まりんとかがサンプリングしてそうな感じのレコードね。


ってことでまぁレコード話はまた今度するわ。何しろ総量が大変なことになっちゃったんでまだ聞ききれてないんだよね。だからまぁ一旦帰ってまた戻ってきたら掘ってきたお宝レコードの話とかするわ。あとふつーに俺はあの店員のヴィレッジーガールが好きだわ。格別可愛いわけではないんだが、ヴァイナルジャンキーな俺を理解してくれつつケアしてくれる感じが凄く気に入った。また行ってみようかな?っつってももう掘り尽くしちゃったからな。あ、でもまだちょっと気になってるスルーしたやつとかあるから言ってみようかな?


あ、んで以下はギフテッドの話の続きね。


ギフテッドというのもさ、言葉だけで言うと「天才」みたいだけど、所謂一種の障害だよね。諸刃の剣ならぬ諸刃の件ね。俺が天才論っつーかさ、天才に関する研究とかに興味を持つのもそうなんだよね。障害と天才との関係性とかが凄く面白いのね。その関係性が明らかだからさ、もっとなんつーのかな?雲に覆われたような抽象的な概念としての天才じゃなくて、ある意味でクリアな科学的な天才の概念っつーかさ、そういうのって事実が明らかになることで分かることって多いと思うんだよね。それは正高信男の「天才はなぜ生まれるか」という本を読んで余計にそう思ったね。これは所謂、一種の障害なんじゃないか?っていうね、活かせなかったり分からなかったらただの障害じゃないかっつー実感ね。


俺が仮にギフテッドだったりADDであったとしても自分のIQを知りたいと思わないのはさ、例えばさ、アインシュタインとか他の天才が持ってて悩まされていたような同じような障害を持っているのにも関わらず、その対価が低かったら悲劇的だっていうことだからなんだよね。アインシュタインレベルになると障害があってもペイオフどころか明らかに得をしてるっつーかさ、障害の甲斐がある才能っつーか並外れた知性を持っているからさ、逆に障害なんて気にならないじゃんっつーかそれも特性じゃん!って言えるレベルじゃない?でも俺が仮にギフテッドの類でもさ、IQとかがそうでもなかったりね、程度がそこまで高くなかったら劣化したアインシュタインみたいになるじゃん?繰り返しになるけどアインシュタインぐらいになると壮絶な葛藤があってもそれに見合うだけの才能とか知性とか想像力ってのを持ってるってことになるじゃん?


でもさ、仮に俺のIQとかが分かっちゃって一応その部類だけどレベルは低いとかって分かっちゃうとさ、妬ましくなると同時に悲劇的になるんだよね。障害とか葛藤だけは同じで、対価は相殺ぐらいじゃ不公平だ!って富の不平等みたいにさ、才能の不平等に納得がいかなくなっちゃうと思うんだよね。他人と比べてもしょうがないんだけど、俺が思うのはさ、だったらその知性なり才能とかがアインシュタインとかには至らない分、もうちょっと障害が比例して軽くてもいいじゃんって思っちゃうのね。障害だけは同じで特性はそこまでじゃないってある意味最悪じゃない?コロラリーに入っているだけで十分かもしれないけど、俺の中にはそういうのはあるかな。繰り返しになるけど、だったら障害も軽くなってくれよ!って思っちゃう。


だからそういう意味で抽象的な概念として、カルヴィニズムと天才で書いたような「もしかしたら!」っていう感じは幻想でも持っておきたいのね。そうじゃないとこの被投性に耐えられないからね。障害だけ天才と同じレベルで能力はそうじゃないなんて事実知りたくないじゃん?だから都合の良い話でさ「ギフテッドです」ってだけ言われて、実際的な能力面に対しての客観的なデータとかは知りたくないのね。それは自分の寿命とかを知りたくないのと一緒ね。未来を知りたいとかって思わないのと一緒。自分は自分で頑張りたいからね。「ギフテッドなんだ」っていう事実を捉えつつ、それをポジティヴに解釈していけるっつーのかな?


だからギフテッドでもさ、一番下の部類ですとかって言われたくないのね。入ってるだけでも実際は凄いのかもしれないけど、俺はあんまそういうのは知りたくない。都合がいい話だけどね。そうなのよ。ゴメン。繰り返しで。障害に対する対価が無いと俺は納得ができないし絶望するしかないのね。仮にギフテッドであってもADDであっても、平均よりIQで言えば10高いぐらいだったらもう絶望的になるしさ、それでまぁ人生というコミットメントをしなくなるという意味ではないんだけど、IQが平均より10ぐらい高いだけの人なんていくらでもいるじゃん?俺ぐらいの障害があるんだったら上位1パーセントぐらいじゃないと納得がいかないんだよね。ADDだけならいいけどさ、なんなのこのメランコリー気質?被害妄想だとかさ、分裂病的な感じとかさ、情緒不安定とかさ、気分障害だとかさ、それこそギフトでもジョンナッシュぐらいのものを神からもらってないと納得がいかないんだよね。


「ちょっと神様、能力に対しての障害の割合が大き過ぎませんか?」って神様の俺への能力値へのパラメーターの振り分けに文句を言いたくなるんだよね。それこそ何かが飛び抜けていればなんとかなると思ってるんだよね。俺は。それがあると思っているから生きられるのね。それが前に書いたカルヴィニズムと天才なんだけどさ、それが以前よりももっと意識的になったっていうのかな?精神病とかに対しての説明がつきそうなことが多くなってきたと同時に、正当化できる何かってのがあるかもしれないっていうさ、俺の勝手な期待ね。そうじゃなかったら残念どころかただの障害者じゃん!って文句を言いたくなるのね。その残酷な被投性に対して。だったらジョンナッシュぐらいの知性っつーか才能をおくれ!ってウーロンみたいに思うわけね。ゴメン。ジョンナッシュっつーのは言い過ぎだわ。


いや、フィクションでもさ、俺がパイのマックスとかね、ビューティフル・マインドっていう意味でのある意味でアイコン化されたジョンナッシュに憧れるっつーのはさ、あのぐらいでいたいっつーかあのぐらいの能力が無いと納得いかないっつー願いなんだよね。で、結果、あそこまでじゃなくてもいい線いってるとかだったら全然いいんだけどね、ようは全然そうじゃなかったときの絶望感を味わいたくないんだよね。まさしくキャリアウーマンの人が言うようなさ、「あなたはたいしたことない」っつーのがマジになっちゃうじゃない?たいしたことあるけど、それは普通の人にも全然いるよってレベルじゃ絶望なんだよね。だって俺は彼らに障害ってところで負けてるじゃない?彼らは普通でいて俺ぐらいの知性とかを持ってたらさ、俺って完全に劣悪じゃない?それだったらさ、障害をカバー出来るほどの彼らとの明らかな差が出来るぐらいの知性なり何かってのを持ってないとさっつーか持ってるかもなっていう前提で話を進めないとなんつーのかな?もうエレファントマンだよね。あの形で生まれてきた意味が無いっつーの?まぁエレファントマンの人生が実際、どうだったかはともかくとしてさ、そこにあるのは悲劇の可能性なんだよね。奇形ってだけでなんの特徴も無いっつーの?


ヤヴァイ言い方をすればさ、昔で言えば見世物小屋でなら金を稼げるぐらいの変な奇形だったらいいんだけど、奇形ってだけで世間にはいられなくて、なおかつ見世物小屋で金を稼ぐほどの奇形の凄さとかさ、才能を持って無いっつーのかな?まぁ奇形でもさ、歌がうまいシャム姉妹みたいなのってさ、まぁくっつきながらハモってるとかね、それってまぁ今で言えばアウトで見せ物だけど、でもそれも彼女達の才能じゃない?奇形の癖になかなかだなっつーよりかは奇形とか置いておいても歌がうまくてそれに金を払えるっつーレベルじゃないとダメっつーのかな?そんぐらいじゃないとくっついて生まれてきた意味が無いっつーの?それがようは何回も書くような被投性の残酷さね。中途半端な奇形なら普通に生まれるか、金を稼げるぐらい特徴のある奇形に生まれてくれば良かったっていうようなさ、中途半端さの悲劇っつーのかな?その恐れっつーのは結構前から書いてるよね。天才のコロラリーに入ってても、別に知性とか想像力で言えば障害者じゃなくても、ちょっとぐらい優れてる人ならそのぐらいのレベルならいっぱいいるよっつーレベルじゃさ、世の中でやってける気がしないしさ、やたら不利だよね。そのぐらい障害って辛いのね。死活問題なんだよね。だから俺はそれに対する対価があるぐらいの人間なんだって思っていたいし、そうでも思ってないとやってけない。もう辛過ぎて。


辛くてもやってけるのはそういうことだよね。その万が一に思いを託せるっつーのかな?無理でもやってみて無理だったとかさ、実際はやっぱ違ったっつーのが明らかに分かって諦めがつくとかさ、そういうんだったらしょうがないけどさ、やる前から「もしかしたら意外と普通かも?」とかって思ってコミットを避けてるんじゃダメなんだよね。その「もしかしたら」ってのを考えないんだよね。自分はそうだって思い込むしかない。で、それを信じて突き進むしかないんだよねっていう意味でまぁ俺の物語だね。これは。他人に壊す権利のない俺を生に導いてくれる神聖な物語がこれなんだよね。それもあって神を信じるようになったっつーのもあるわけ。


その神聖な物語をぶっ壊そとするやつらには俺は徹底抗戦をするんだよね。俺はそうだという保証も無いが、そうではないという保証もない。エビデンスが無いのなら否定はできない。で、俺としてはだったらやつらを納得させるようなエビデンスを作ってやれ!って思うわけね。それはねつ造という意味ではなく、実際のその能力で彼らを納得させることが出来るようなエビデンスね。それは別に相対性理論とかナッシュ均衡みたいなのを発明するって意味じゃなくてっつーかまぁそれでもいいんだけどさ、ようは「ムムム」って思わせられるようなエビデンスね。「証拠は?」って言われたら彼らに「はい」って出せるような証拠ね。それを作ってやれ!って思うのね。それが作れなかったら俺の負けなのね。「すみません。思い上がっている凡人でした」って謝罪をして切腹するしかない。つまりは社会と同じでさ、物語の否定は現実の否定なんだよね。それが壊れてしまえば現実も壊れてしまう。だから俺はジジェクマトリックスのコメントにあるようなさ、幻想にある現実を体感できるようなことが俺にとって必要なのね。つまりは幻想を現実に投影できればそれが現実なのだ!ということだよね。夢の実現とはつまりはこういうことだと思うわけ。The science of getting richの教えっつーのはつまりはジジェクの言うサードピルだよね。青でも赤でもない三つ目のピルね。


あとね、The science of getting richなんだけどさ、こういう自己啓発系の本っつーかまぁこれは良い意味での宗教だと思っていて俺も信じているしこれ以外信じないようにしているけど、所謂、自己啓発本全般の難点ってさ、例えば絶望の淵にいる人間がこういうのを読んでも何にも喚起されないってところなんだよね。成功者の空論しか見えないっつーか「俺にゃーとても無理だよ」って思っちゃうっつーかさ、なんつーのかな?例えば俺がこのワトルズの本を完全に理解できたのって俺がもうそこまで行ってたからなんだよね。そういう認識に達していたし、それは前にも書いたように自分で朧げに考えていたことがシステマティックに書かれているというだけでさ、そこにあるのは「そうだったのか!」という発見よりかは「やっぱそうだったんだな!」っていう確認だよね。ようはその入り口なり道に入りかけている人じゃないと理解出来ない感覚なんだよね。だから恐らくあれだろうな、出版されてても実践出来る人が少ないんだと思うよね。だってみんな実践出来たら世の中成功者だらけってことになるじゃん?スマイルズの自助論然り、ああいうのを心で理解出来る人ってのはそれなりの認識の高みと魂の高潔さを必要とするんだよね。


で、ダイアーの「自分のための人生」って本の中のさ、11章「自分の人生に向けて」で書かれている錯信帯が無い人間ってつまりはさ、ギフテッドとかADD的な人間が錯信帯に捕われないことで発揮出来る彼らの真の能力って感じでさ、書いてあることがそのまんまギフテッドとかADD系の人達の思考系なんだよね。ようは普通の人じゃほぼ無理っつーかギフテッド的なある意味で違う脳の回路とかを持ってないと実行不可能だし理解不可能なことばかりが書かれてるのね。もちろん認識の高みに到達した人なら理解できるかもしれないけどなんつーか敷居が高過ぎると思うんだよね。普通の人が読んで一気に人生が変わるとは思えないんだよね。これがこういう本の弱点ね。元々の思考の才能なり違う思考回路が無いと彼らの言っていることなり理論なりがワークしないっつーことね。


なんつーのかな?イチローのトレーニング法っつーかさ、イチロー打法とかってイチローだから出来るわけでさ、トレーニングしたって無理じゃん?ある程度は可能かもしれないけどイチローにはなれないよね?で、イチローみたいな卓越した人が無自覚に「僕はこうやって成功しました」みたいなトレーニング法とかさ、思考法とかを書いたところでそれってイチローだから出来ることでふつーの人じゃ無理だよって話になるんだよね。こういう根本的な枠組みの違いを自己啓発っつーかセルフヘルプ系の本に感じるな。特にワトルズとかダイアーとかは超越系って感じだよね。超越系のポテンシャルが無い人間には理解できないし、恐らく理解出来たとしても実行不可能だよね。超現実的に生きている人間には空論にしか聞こえなさそうなことが書いてあったりする。いや、実際は空論じゃなくて科学なんだけど、理解できない人には科学だとは到底思えないんだよね。さっきも書いたけどダイアーの本の11章はまさしくギフテッドとかADD系のメンタリティそのままを描いているような感じでさ、「書いている本人は分かってないんだろうなー」って思っちゃったね。


それは前にCarchemishさんが俺に「耳蝉さんには可能かもしれませんが、超人系じゃないADDとかアスペルガーもいるんです」って言ってくれたことと一緒でさ、俺みたいな思考回路とか人間じゃないとワークしない理論なり考え方を「そうなのだ!」って言い切ったところでさ、「それはあなただから可能なんです。あなたみたいな人間は少数です」って言われたらそれまでなんだよね。そういうのを書いている本人は指摘されないと気がつかないんだよね。まるでそれが普遍的な成功哲学のように思ってるんだけど、実際はワークする人間とワークしない人間があるっつーさ、ようはある種の人間類型だよね。超人系とか超越系の人間にしかワークしないことがThe science of getting richとかダイアーの「自分のための人生」に書かれてるような気がする。


茂木さんなんか典型的だよね?批判するわけじゃなくて、茂木さんの提唱する生きかたのスタイルっつーのが彼みたいな能力や知性によって可能なものなのであるということに自覚的じゃないままそれを普遍的なことのように語っちゃってる感があるよね。そういうのにも自覚的で啓蒙として言っているならまぁそれはそれでいいんだけど、凡人みたいなのが読んでもただひたすら茂木さんの類まれなるインテリジェンスに感服するか嫉妬するしか無くなるんだよね。


「あんただから出来るんだよ。そんな生きかた」っつーのを茂木さんとかは提唱しちゃってるよね。それはある意味で当たり前で茂木さんにとっては茂木さんという人格なり脳がデフォルトだから普通の人の脳とかさ、知性の程度とかって分からないじゃない?茂木さんの話とかを聞いてるとさ、茂木さんの卓越したインテリジェンスしか見えないんだよね。彼の生きかたとか考え方が彼のような知的な人間を作り出しているのだとは到底思えないっつーかなんつーか。それは彼を批判しているのではなく、彼が卓越しすぎているということと、彼が凡人との違いに自覚的ではないということね。それを謙虚に「いや、僕は普通の人ですよ」って言ったところでそれは説得力ゼロなんだよね。残念ながら。それは茂木さんが凄過ぎるってことじゃなくて、彼ぐらいのレベルの人間は凡人とは全然知性の面においても感性の面においても全然違うという事ね。それは批判ではなくてまぁ客観的分析っつーかなんつーかさ、まぁそういうことね。


長過ぎた?日記とエントリーの続きが混在してるから長くなるんだよね。まぁいいや。あー帰国楽しみだ。ちょっと嫌なことが立て続けにあったから良いリフレッシュになると思う。で、その嫌な事についてはあまりにヘヴィーだったんで書かないね。俺の問題ではないんだが、書けるレベルとそうじゃないものってやっぱあるよね。そういうのを経験したね。まぁ落ち込んではいないんだが。


あと今日掘ってきたやつで今聞いててすげー良いのがね、Jo Ann Campbellっつー人のMiss Reet Petiteっつーレコードね。ゴロッパチがカバーしてたMR Leeとかが入っててかなりご機嫌な感じ。音楽ってやっぱ最高だね。レコードってやっぱ最高。


あとDel Rubio tripletsっつーのも最高。おばさん三人組。


あとDorothy Loudonというジャズシンガーっつーかコメディアンっつーかまぁ色々やってる人らしいんだけど、この人のat the blue angelってのが最高。これは2ドルのほうで買ったんだけど、演奏がスィンギーで彼女が最高に楽しそうに歌ってたりジョークを言ってたりして最高なのね。ジャズとスタンドアップコメディの融合って感じ。歌の歌詞とかも面白い。色々と調べたらこれまた結構価値のあるレコードみたい。まぁそうだろうなぁ。中身良さ過ぎだもん。



あとあれだ、割とベタだけどタニア・マリアのcome with meね。あとクリス・コナーのThis is chrisね。これは持ってたけど2ドルだったんで買ったね。


あとあれだ The Firesign Theatre'sのDon't Crush That Dwarf, Hand Me the Pliersってレコードが掘り出し物だったな。最高。コメディのレコードなんだが凄いステレオアクション。確実にモンドの殿堂入りな感じね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Don't_Crush_That_Dwarf,_Hand_Me_the_Pliers