池田亮司についてのやつの補足。

池田亮司のエントリーに対してmossyaさんから書き込みをいただいたんだけど、安田到という人がやっていることが昨日のエントリーで言いたかった俺のしっくり来るっつーかデジタル感ってこうなんじゃね?的なデジタル感なんで貼っておきますです。


http://vimeo.com/6653681


いや、俺が言いたかったようなまさしくそれそのものみたいな人の情報がダイレクトに来たんで結構ビックリしてんのよね。いや、ホントにこれなんだよね。それは俺はこっちのほうが好きとかそういうことではなくて、なんつーか昨日のモンドの話で言えば池田亮司はレスバクスターで安田到はガチの民族音楽やってるみたいな感じやね。土着の泥臭い民族音楽なのでメジャーな音ではないけど、でもまぁこれこそエキゾとかじゃないガチのJungle Drum的な音でしょっていう。


だからといってレスバクスターが偽物ってことで別に評価が下がるわけではなくて、レスバクスター自身は凄く良い音楽をまぁ特にエキゾ系ではやってるし、偽物だからってことで別にそれが悪いってことじゃないっつーかまぁ音楽的にいいからまぁいいよねっていう感じだよね。ただ池田亮司の場合、モンド感がゼロじゃん?本当にデジタルを体現してるように見えるけどあれは別にイメージですよっていうさ、それを分かった上でまぁ別に音の快楽として聞く分には全然いいし、逆に安田到みたいなガチのデジタルとかアルゴリズム系の音を聞いてハードコアだなぁーっつって池田亮司聞くのもまぁ分かるよね。


それはレスバクスターのほうがガチの民族音楽より口当たりがいいからまぁそっちのほうが好きだなっていうさ、別にそれがエキゾであれ民族音楽であれ関係無いっていうね、まぁそれだったらまぁそれでいいのね。そういう意味で俺は音楽的な意味ではレスバクスター池田亮司もさっぱり批判しないわけね。まぁ昨日も書いたように池田亮司のは退屈なやつも多いけどまぁそれは別に好みだからね。まぁ全否定ではないですよってことだね。なんかずいぶん辛辣に書き過ぎた気がするので。そこまで俺自身は悪く思ってないからね。池田亮司のこととか作品自体をね。


あと昨日の補足なんだけどさ、カルちゃんのdatesteamのdiscogのページを貼っておくわ。


http://www.discogs.com/Edwin-Van-Der-Heide--Zbigniew-Karkowski-Datastream/release/693738


あとまぁデータ系で言えば先駆者である刀根康尚とか。


http://www.discogs.com/artist/Yasunao+Tone


あとはまぁさっきのカルちゃんのdatestreamと同じ方法論でまぁただエピソードが面白いAubeのDate-Xとかね。


http://www.discogs.com/Aube-Data-X/release/88926


うろ覚えだけどAubeの人がどっかから大量にいらなくなったデカイフロッピーディスクをもらってきたとかでさ、んでその中の一つだったかまぁ全部だったか分からんけどフロッピーディスクにDate-Xって書かれてたんでまぁ作品名がDate-Xらしいんだけど、方法論的にはこの大量のフロッピーディスクのデータを無理矢理音としてデータを開けるマックのソフトで開いたやつにちょっとした加工を加えて作ったのがこれなんだよね。音的にはまぁヒスノイズだったり例のデータファイルを波形編集ソフトで開いたときの気違いデジタルノイズとかまぁ色々なんだけどね、まぁAubeらしいなっていうかAubeってすげー音を抽出することを昔からやってる人だからね。それこそサウンドソースが水だけとかさ、オシレーターだけとか。


で、まぁこれに関して言えばフロッピーディスクのデータがサウンドソースってことでまぁサウンドアートだよね。ようは。俺的にこういうのをデータを聞くとかさ、データマトリックスとかって言われるとすげー納得するわけね。まぁデジタルアートだなっていう。まぁ音的には決して面白いもんじゃないんだけど、そもそもデータとか数理的なアルゴリズムが人間にとって心地の良い音を提供するわけがないわけで。まぁそこにあるのはカオスだよね。調和なんてあるわけない。そういうのがまさしく安田到の音とか映像に出てるよね。まぁコントロールはされているけどでもデータのカオス感ってすげー出てると思うね。それは人間の手が加わり過ぎても失われるテイストとか感覚であるし、ただ人間の手が加えられないとこのAubeのDate-Xとかカルちゃんのdatestreamみたいに退屈になるしっていうさ、まぁだからこそのコンポジションだよね。それに俺は凄く安田到は成功してるなって思ったわけで。あ、ちなみにAubeとかカルちゃんのはほぼそのまま出すっていうサウンドアートなんでそれはほぼ生ってことでまぁ一つの形体なんだよね。これはこれで徹底してて最高なんだよ。


って感じで補足終わり。