リスクについて。

その人に金を貸せるのか?的なリスク計算っつーかリスク計算全般なんだけどさ、例えばね、20代の男だったら80代の男よりかは金を返せるだろうみたいなこともようはまぁこれって年齢っつー尺度で見てるわけじゃん?まぁあとはあれですよね、まぁ普通に考えて職種とかその人の現在の収入とか資産とかってことになるんだけど超厳密なリスク計算ってのを考えるとなかなかカオスなんだよねっていうかこれが実情だろうってのがさ、例えば30代の営業の男妻子持ちだったとして、まぁ年収もそこそこあるし健康だから大丈夫だろうと。でもまぁそのリスクってのを金を返せなくなるっつーことで考えると返せなくなるかもしれない理由って腐るほどあるよね。今は営業で業績もいい結果、出世出来たんだけど中間管理職的な位置になって人に営業をかけるのは得意だけど人事みたいなのは得意じゃないどころかむしろそういうのは超苦手で凄まじいストレスになるとかだったらさ、一気に危険になるよね。辞めるかもしれないとか病むかもしれないとかそれで自殺するかもしれないとかなんだとか。でも30代営業妻子持ちっつーデータだけじゃそれって分からないよね。じゃあその人の気質ってことで営業は向いてるけど中間管理職とかになったら一気に詰むだろうってのが分かったとしてもさ、んでもそれってそもそもその時点で中間管理職になるかどうかなんて分からないし、可能世界的に中間管理職になったその30代の営業の男ってのを考えたときにそれは出世っつーよりかは人が空いたんであいつにやらせよう的な会社の事情でもあったりするわけじゃん?


何が言いたいのか?っつーとまぁ結果だけ見れば1と0の世界だよね。起こるか起こらないかって意味で返せなくなった場合、返せなくなった理由は色々あれど返せなくなるという事態が起こったってことになるよね。これをヘッジできるのか?って出来ないですよね。でも確率ってことで考えると大きい枠では30代営業とか現在の資産とか収入とか健康状態っつーことがまぁようはリスク計算をする上での要素になるわけだけど、まぁあまりにそういうね、個人的なことっつーか中間管理職になってそれが得意じゃなくて詰むみたいなことってさ、それってあまりに細かすぎるんで考慮に入れないってことになったとしてもさ、確率においては何らかの形で返せなくなるっていう事態が起こることに関してはどれが大きい小さいとかって関係ないんだよね。起こっちゃえば起こったってことなわけでさ、例えば事故で亡くなりましたっつってまぁ現実では保険金とかあってなんとかなるのかもしれないけどまぁ亡くなって返せなくなりましたってことになったらさ、んでその亡くなった原因ってのが営業者での事故ってことになったらまぁあれだよね、それって仕事上のリスクってことになるよね。営業者に乗ってる時点で普通の人より毎日運転するわけだから事故の確率も高くなるって話なんだけどさ、それ言い出すとキリないじゃん?そういうキリ無いことだらけだよね。


起こった後で事後的に「実はこれが大きなリスクなんでした」ってことが分かるわけじゃん?でもこれも間違いなんだよね。リスクって意味だと何かが起こる潜在性なわけで、それ言い出すと何でもリスクなんだよね。いや、事後的に「営業車でしょっちゅう車を運転して遠出する必要がある仕事なんでした」ってことでそれが死亡事故に繋がったっつってもさ、それって起こったからそう定義できるだけなんだよね。んじゃあ別の可能世界で癌になって亡くなりましたってときに実は癌家系なんでしたってことが分かればこれまた「実はこれが大きなリスクなんでした」ってことになるけど、これもまぁ結果的に癌で亡くなったっつー事実があるからそれがお金を返済できなくなる理由に繋がったように見えるだけで、潜在的なリスクのレベルでは営業者の事故も癌で亡くなるということも同じリスクなんだよね。


それで言うとそもそもリスクヘッジなんて無理なんだよねってことになるよね。無理だけどまぁ8割ぐらい上手くいってればいいやっつー話になるんだろうけどさ、でもこれまた考え方でなんかのモデルがあってそれでリスクヘッジが出来てるんだけど2割ぐらいヘッジできない場合があるっつーさ、それをどう考えるか?だよね。モデルが完璧って勘違いする場合だとそれって現実に起こりうる蓋然性のエラーってことになるじゃん?で、実際は厳密な意味では完全なヘッジなんて出来るわけないって分かってる場合だと「あーリスクとして計算できてなかった細かいところで何かが起きたんだな」ってことになるよね。後者の場合、エラーじゃないよね。「その人の気質と組織との関係」とかって数値化できないわけでさ、でもそれもまぁ数値じゃないですか?こんな感じでリスクと見立てるものを起こす可能性があるものを羅列していけばキリがないんだよね。で、それがどんだけほぼ起こりえないようなことでも起こっちゃえばそれはそれまでだからね。だからそういう意味で確率でしかないんだよね。だからこそ確率的なもんを扱う場合、モデルが完璧だなんて思うのは大間違いってことになるわけだよねっつーか今書いた「その人の気質と組織の関係」とかさ、そういう数値化できないものってのが絶対存在する以上、もうそれはしょうがないってことになるよね。


でもこれまた予測不可能なのとそうじゃないものっつーのもまた曖昧だよね。なんかこれは変な話ね、タレブのブラックスワンの定義って範囲が甘いんだよね。なんつーか変数として組み込むことが不可能だったっつーことまでもブラックスワンってことになるんだけど実際のブラックスワンって超レアなイベントってことじゃん?まぁあれだよね、フラッシュクラッシュとかね。でもまぁああいうのって自然の流れで出来る偶然なんであってさ、でもそれってまぁラプラスの悪魔的に全てを観測できれば予測可能ってことになるじゃん?リスクにしてもリスク要素を全て組み込んでリスク計算できればある程度は予測可能ってことになるよね。でもそれが無理なのはさっき書いたようにリスク要素ってのが多すぎるからだよね。なんで30代営業男の気質と社内の関係性が借金の返済能力に関係してくるのか?って話じゃん?いや、これは「なんで?」ってほど相関が無いってわけじゃないからあんま良い例えじゃないんだけどね。まぁあれだよね、バタフライエフェクトよ。結局は。蝶が舞うこととブラジルでの台風に何の関係があるのか?っていうさ、ようはどういうスケールでその成り立ちを計るのか?ってことじゃん?これがようは厳密な意味でのリスク計算だよね。まぁそういう意味でリスクヘッジなんて無理なんだよね。まぁリスクのマネージメントは出来るかもしれないけどヘッジは無理だよね。健康に生きることは可能だけど死なないってことは不可能なのと同じことだわ。


んでもあれなんだよね、ラプラスの悪魔的な感じで全ての動きを観測できてるっつー悪魔がいたらリーマンショックって全然予測可能だったんだよね。そういう意味で全然ブラックスワンじゃないんだよな。911なんかもそうだよね。テロ関係のことでなんかが起こりそうだって確率は常に存在するわけで。それで言うと地球外生命体なんかも発見されてもブラックスワンじゃないよね。そもそも存在する可能性がゼロに比べたら全然あるわけだから。ホントのブラックスワンってどのくらいの確率でそれが起こるのか?という確率論的な予想を立てるのが不可能なものが起こった場合にそれってブラックスワンなんだと思うんだよね。そういう意味で過去のバブルとか通貨危機とかももちろんそりゃ後知恵なんだけど後から分析するとちゃんと相関関係があるし起こるべくして起こったみたいな感じのばっかじゃん?ブラックスワンってのが認知的な意味で捉えられるんだとしたらそれって主観とか知識量とか何を見ているのか?っていう話になるよね。それで言うと赤ちゃんにとってはほとんどなんでもかんでもがブラックスワンでしょう。でもまぁそれって違うよねっつーかタレブがどんな感じで定義してたかは忘れたけど、まぁ色々と最近読んでて思うのはマジなブラックスワンってのはラプラスの悪魔でも予測不可能なことだよね。そんぐらいエクストリームなもんだと思うわけよ。


だからあれなんだよな、何がリスク要素なのか?ってことを考えれば「これでリスクヘッジは出来た」なんて思えなくなるはずなんだよね。ショールズって二回もファンド潰してるけどあいつは多分馬鹿なんだと思うよね。ドキュメンタリーとか見てても全然反省したような様子がないし(笑)「市場」みたいな限られたものだけを見てそこにおいてリスクをヘッジしても本質的にヘッジしたってことにならないじゃん?それがさっきのあれなんだよね、30代営業男の話なんだよね。株と市場だけを見てリスクを判断するってようは営業男で言えばその人の返済能力を年齢と家庭構成と健康状態と年収みたいなまぁさっきも書いたけど大雑把な要素で判断するってことと同じなんだよね。んでも実際のリスクはそういうのとは関係ない事故とかさっき書いた中間管理職になって合わなくなって退職みたいなことだとかさ、そういうことも含むわけじゃん?で、そういうのは細かいから配慮しないとかね、リスクを判断する要素としては考慮しないとかってことになるともうそれってリスク計算じゃなくなるんだよね。いや、そういう「年齢」みたいに要約できるような概念で表せないようなものとしてのリスクってのが潜在的に腐るほどあるわけじゃん?あ、でもこれも「潜在的」っていうのに問題があるよね。それはリスクを判断する上で普通は年齢とか年収とかで判断するってことになるっていう前提があるからなんだよね。あ、リスクって返済不可能になるリスクね。営業男の話の場合は。


でも実際の世界では返済不可能に陥るようなことに繋がることっていっぱいあるわけじゃん?だからほとんどがリスク要素なんだよね。まぁもちろんそんなこと言い出すと外にすら出れないってことになるんだけどさ、いやね、ヘッジファンドとかそもそもありえないよねっていう話なんだよね。まぁヘッジファンドっつーかレバレッジね。ダメになったら一気に破産するようなものってまぁようはリアルFPSみたいなもんじゃん?ほぼ安全でもヘッドショット食らったら一撃で死ぬわけだから。それはプレイヤーがどれだけ上手いか?とかに関わらず流れ弾が頭に当たれば死ぬんだよね。それは。いや、そういうもんじゃないですか?


株は実際はほとんど儲からないってのもこういうところにあるんだよね。9割ぐらい勝ってても1割のリスクによって全部失う可能性があるわけだからさ、ようはどれだけ積み重ねても一気にマイナスになるみたいな要素があればそれってまぁようは常にリスクに晒されてるってことなわけだからさ、こないだも書いたけどスケールで見ると株でどれだけ儲けたか?って具体的な銘柄を買って売るまでじゃなくて株を売り買いするっていう総合的なコミットメントにおいて実質的に引退するまでじゃないと判断できないよね。短期スケールで見ればすげー儲けてるかもしれないけど株を常にやってるっていうことのリスクってのが常にあるから10年後とかに破産してたり相当な資金を失ってたりする可能性があるってことなんだよねって当たり前なんだけど。それはポートフォリオどうのって話じゃなくて巨視的な「その人の株取引」においてのプラマイなわけなのよ。変な話、人生スケールで見たらゼロサムなんてこともザラじゃないと思うんだよね。まぁそれまでそれで食っていけてたりそこそこな生活できてりゃ別にいいとは思うんだけどね。まぁその場合ゼロサムではないんだけどね。


だからそんなわけで結局あれなんだよね、すげー儲ける為に馬鹿みたいなレバレッジかけるっていうよりかは自分がどんだけ必要か?ってのを基準にしてればそんな高いリスクをとらなくてもなんとかやっていける可能性ってのは高まるんだよね。まぁレバレッジかけないと儲からないのは分かるけどレバレッジ自体がリスクだしそもそも微々たる変動で損益が大きな影響を受けるって脆弱過ぎるじゃん?一機しかないマリオみたいなもんだよね。勝ち続けることは出来るけど敵に当たったら死亡って本質的にその勝ち続けるっつーかマリオを操作し続けるっていうこと自体がいつ終わるか分からないっつーリスクに常に直面してるわけだよね。いや、んでまぁあれなんだよね、株の運営に成功してる人って長期運用なんだよね。レバレッジでどうのっつーのはあんま聞かないもんね。まぁレバレッジも自己責任ならいいんだけど世界経済に打撃を与えるレベルになるとそりゃ規制せなあかんでしょってことになりますわな。まぁんで規制始まってるんだよね。大いに結構ですね。ホントに。いや、なんかもっと色々と書こうとしたんだけどパワーダウンしたんでこの辺でやめるわ。


んじゃまた。