聴き倒れ方丈記。その6。

音なんて聴ければいいと思ってたんだけどアナログっつーかレコードプレイヤーについて調べてるとまぁそりゃ奥が深いってのは分かるんだけどフォノイコライザーってのがあるじゃん?CDみたいに単純にRCAぶっこめばいいわけじゃなくてまぁ繊細なプロセスが色々あるんだけどDJ-2000って発売当初は人気だったけど音はあんまり良くないっていうのはよく聴く話で上見たらキリないんだけど今回買った大量のレコードの中には念願で手に入れたようなのもあってオーディオ沼にハマるつもりはないんだけどミキサーって何気に場所取るしガリがあるしデフォの何もしてないときのヒスノイズとか凄いからフォノイコライザーからオーディオインターフェースに繋ぐ感じでいいんじゃね??とか思って調べ始めたらまぁピンキリですよね。

 

最初は安いやつでいいと思ってたんだけど安いのを買うとさらに良い音を求めて高いのを買うだろうから最初からそこそこのを買った方が買い替えなくて済むっていう長期的なコスパの良さというのはあるわけでね、あとまぁ色々とオワコンだから音楽っつーかとりわけレコードに関しては今まで以上にこだわりたいなーとか思って思い切って結構高いフォノイコライザー買ったんですよね。

 

そしたらまぁ届くまでが楽しみすぎますよね。どんぐらい音が変わるんだろうかと。んで届いて繋いで聴いてみたらまぁぶっ飛びましたね。そこで演奏してんのか!ってぐらい音がクリアで古い盤にしても聞こえる音の種類が圧倒的に多くなるんだよね。ここってこんな女性コーラス入ってたっけ?とかね、音の質感が生々しいっていうか高音質でフィールド録音したときの実際の聴こえ方より凄まじくハイファイなDATの音!みたいな感じでこりゃ買って正解だったなと。んでまぁフォノイコライザーからオーディオインターフェースに行ってるケーブルってのが20年前ぐらいに使ってたやつなんでこれも買え変えようと思ってギターやってる人ならおなじみだと思うけどBeldenのケーブル買ったんですよね。まぁケーブルなんて言い出すとケーブルだけで何万ってのもあるけどBeldenで十分だろうっていう感じはしててね、何よりここまで音が変わるから今まで聞いてきたやつでもまた聴こうって気にまって毎日プチリア充みたいな感じなんだよね。

 

読書と相性いいし最高っすね。特にhandy traxでしか聞いてないやつとか全部聴く感じだとね。

 

まぁそんな感じで続き貼るです。

 

 モンドなんつってモンド本とか出てたのって90年代後半とかで言わば渋谷系カルチャーと同じ感じの流れの中古盤カルチャーって感じもあったと思うんだけどリアルガチで20年前の話だもんね。90年代後半で言えば20年前っつったらYMO結成とかそういう時代でしょ。そんぐらい時間経ってんのよね。あと恐らく愛好家は大体集めてため込んでるだろうなっていうのもあるよね。大体有名なやつは持ってるって人が多いだろうからね、あ、そこで話逸れるけどまたレビューは今度にするけどノイズとかインダストリアルの80年代のレコードとかが結構面白いっていうかYoutubeとかで聴くっつーレベルのマイナーなもんがたまにあったりしてレコードで聴くとオツなんだよね。

 

何しろジャケが強烈なやつとかだとここがレコードの良さだけどファインアート的にデカいジャケで持ってるだけでなんか妙な満足感があるっていうね、あとまぁあれだわ、後になって1stと2ndを合わせたやつがCD化したとかそういうやつの1stとかね、でもなんかTGとかSPKとかじゃなくてスカム系のやつが面白いなっていうのがあるよね。こんなのレコードにすんなよな(笑)っていうようなのがレコードになってるのが良かったりして。

 

なんかレビューって1投稿につき一枚ぐらいでいいと思うんだけどまたちょっとレビューというほどでもないんだけど書きたいのがあるんだけどNekropolisっつードイツなんですかね?まぁレビューのマッシュアップをするわっつーかDiscogsのレビューがいいと思うんで丸々引用するわ。Alan & Steve Freemanという人による1986年の雑誌かなんかに載ったレビューらしいわ。

 

This is Peter Frohmader's first LP and is a self produced and released record, and as such bears some of the qualities of immediacy and rawness you would expect from a German experimentalist's debut.All the tracks have a ghostly synthesizer droning of various intensity to provide a heavily atmospheric backdrop, sometimes hostile, stormy howlings of alien and drifting and even cosmic, paint your own visuals. Having said this, the LP is not at all unvaried, the first three tracks are swamped by powerful bass, guitar and drums to give a demonic early Can feel. The last track on this side (the hell side) is a synthesizer piece, which leaves behind the rock 'n' roll and begins the tendency for the whole LP to quieten down and demand more attention and volume.

 

This track is the longest at 8:54 and reminds you of the benefits to be had from draught exclusion.Side two (the night cycle) opens similarly, then the Frohmader trademark, intense bass bashing creeps in and takes over the synthesizer swirl, the restrained electric percussion and what sounds like the crows cawing with lots of echo. The next track is a build up of synthesizer twitters, drones, and notes plus the unobtrusive electric percussion giving an overall Schnitzler sound. After this the LP quietens right down with deep slow echoed layers of what sounds like electric cello and synthesizer. In the final track the synthesizer drones make little more noise than the average fridge, or maybe that is the fridge, whilst all manners of gong and tam tam are mallet struck and left to reverberate and finish of the side.

 


by Alan & Steve Freeman, first published in Audion 1 (1986)

 

ノイズというよりダークウェーヴとかって言うほうがしっくりきそうなんだけどオカルト臭いものをテーマにしつつがっつり音楽的なアコースティック楽器とかを使ってるっていうかなりオブスキュアな盤ですよね。インダストリアルの王道とかとは一線を画す感じがあって寡聞にして知らない感じですわ。まぁ別にインダストリアルとかってそんなに好きじゃないからそこまで詳しくはないんだけどただDiscogsとかもあって色々と詳しくなるよね。んでまぁ病理的なノイズのやつとかは大体恐らく知ってるけどインダストリアルでもこういうマイナーなやつがあるんだなっていうのがなかなか感動だよね。

 

んで俺が買ったやつはこれなんだけどツベの音とかが無いんだけど自主製作盤の初期のやつがだいぶクラウトロック寄りというか面白かったんで貼るね。んでまぁ最初に貼るのが俺が買ったやつね。

 

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んで自主盤のやつなんだけど音的にこっちのほうがおもろいかも。

 

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んでまた話変わるけど日を跨いでこれ書いてるけど昨日は症状だいぶマシだったんだけどまた次の日しんどくなってたりするよね。あ、風邪ね。んでこの1stなんだけど電子音響部分のクオリティなかなかだよね。そこはさすがのドイツ!って感じなのかな。クラウス・シュルツも真っ青な感じよね

 

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真っ青っつーかモロに影響受けてるのは間違いないんだろうけどクラウトロックとかに関しての知ったかぶりはできないですね。完全に埒外なので。ただまぁ本は持っててディスクガイドを見ながらツベで聴くっつーコスパ最強過ぎるやり方ってのは恐らく誰でもやってると思うけどクラウトロックの本っつってもそんなに無いと思うけどこれは読んでて楽しかった本っすよね。あ、アフィじゃないんで安心して踏んでください(笑)

 

クラウトロック大全【初版特典:電子書籍アクセスキー付き】 (ele-king books)

クラウトロック大全【初版特典:電子書籍アクセスキー付き】 (ele-king books)

 

 

あとこんな大著が邦訳されてるらしい。

 

フューチャー・デイズ──クラウトロックとモダン・ドイツの構築 (ele-king books)

フューチャー・デイズ──クラウトロックとモダン・ドイツの構築 (ele-king books)

 

 

ただね、今読みたいやつがあってナースとかのイギリスのアングラ音楽の本なんだけど

 

England's Hidden Reverse: A Secret History of The Esoteric Underground (Strange Attractor Press)

England's Hidden Reverse: A Secret History of The Esoteric Underground (Strange Attractor Press)

 

 

なんでか知らないけどあ、Death in Juneについて色々調べてたら行きついたのかなっつーかホロコーストがどうのっつーアルバムがドイツに正式にナチ認定されたっつーやつがあるんだけど元々crisisっつーパンクバンドから派生したのもあるんだけど初期のパンク期はかっこいいんだよね。

 

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ロングインタビューなんてのもありますけど。

 

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初期はともかくDouglas Pの土壇場になってから思想丸出しになってPC的にどうなのよ?って感じのが多くなってあとまぁアポカリプス・フォークっつーんだっけ?ポストパンクの流れのフォークよね。だからまぁある種の逆張りなのかな?とも思うんだけどPCはともかく音楽がヘタに良かったりすると厄介だよね。

 

露骨に表現するとアレなんで濁してるんだけどでもモロにあれなやつだけど音がかっこいいやつとしてはやっぱりBlood Axisだよね。

 

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ナチ臭いところもあるっつっちゃーあるけどニヒリズムとか虚無感をそのまま音にしたって感じじゃくて凄くニーチェ的突破感があるよね。

 

っつーわけで続きますんでんじゃまた。