なんかコロナが長引きそうだからあんま暗い話はやめて通常営業っつーかどうでもいい話とかいつもの駄弁りを中心に展開していくことにするわ。
ってことでいざ大量にレコード買えなくなると無駄にレコード欲しくてディスコモノとかにまで手を出したのを後悔・・・はしてないけど(笑)その金を90年代のRawなテクノにつぎ込めれば・・・と思いつつストイックにレコードを買っていかないとダメだなって思いましたね。あんまり収穫無くてもなるべくつまらない率が高い2000年代以降のテクノに手を出さずに90年代のものを若干高くても買い続けるというね。
ところでまぁトラック作ってるから色々と調べものするじゃん?で、リッチー・ホーティンがどんな機材使ってたのか?とかさ、まぁんで知ってはいたんだけど醜聞が色々あって昔は凄かったしストイックで内向的なデトロイトテクノオタクだったのにパリピDJみたいになってから裸の王様になったというね(笑)
これって陰キャ時代が長かった反動なんだよね(笑)最初からパリピだとこういう風にはならないんだー。陰キャ時代に地下に籠ってテクノを作ってた時期にレジェンダリーな仕事を多く残したんだけど女子からキャッキャ言われるような感じとは程遠かったわけでね、んでまぁドイツだかに移住してからパリピになりだしてっていうかその頃はまだ良かったのかもしれないけどやっぱEDMブームの中でのDJのネームバリューだけで人を呼べるみたいな衆愚的なブームの中でリッチーも衆愚の王になった感じだよね。
成金もそうだよね。一昔前のネオヒルズ族とかがこぞってファッションセンスが最低なんだけどやたら高いブランド品ばかりで全身を固めててただそれが成金テンプレというね、あれって元々センスが無いようなただの庶民が詐欺臭いスキームで騙せる大衆が居るっつーんで稼いでいるフリをするためのパフォーマンスっていう面もあったんだけど好きでファッションセンスを磨いてきたとかさ、元々金があってそういう高い服の着こなしをサラッとやってしまう!みたいなところが一切ないじゃん?
まぁリッチー現象って陰キャかあとは金持ちじゃなかったりしたやつがなんかのまぐれで成金になって金を持ったはいいんだけど金の使い方のセンスが絶望的・・・っていうところだよね。成金特有の金の使い方って分かりやすい服装のラグジュアリーな感じとか車とか家とかさ、んでまぁ家に行ってもすんげーゴージャスなんだけどやたらセンスが無いっていう(笑)急に金が入るようになったやつのお金の使い方っていう感じだなってのがあるんだけどああいうのってまぁ金が無かったころのコンプレックスというか、抑圧の反動なんだよね。
だから元々金があるかあんまり困ってない人はそういう使い方をしないんだけどでもまぁ使うところには使っててただそれはあんまり他人から見えるようなもんじゃないとかね、非モテキャラだったリッチーもそんな感じなんだけど変化が凄いよね。外見の(笑)
ソウルシリーズのヴォルドだよね(笑)「シュコーシュコー」いいながらDJやってそうで女子受け率は最低でしょう。
んで陽キャラになってからのナルシシズムがヤバいよね。
デヴィッド・ボウイ的なニューロマンティックな感じになってるよね(笑)んでまぁこの陽キャラ路線でブレイクしてイケメンだったから主に女子ウケして・・・っていう音楽でよくある音じゃなくて見た目でブレイクするっていうアレですよね。それでブレイクしたんだと思うんだけどレジェンダリーだったのはブレイク前でその過去の栄光をベースに枯渇した才能と過去の栄光だけでやってるのがここ10年ぐらいって感じなのかね。
元々超アンダーグラウンドなテクノをやってた兄ちゃんが笑い飯西田似のSteve Aokiみたいな中身が無いセレブDJみたいなのと年収ランキングみたいなので並ぶっていうね、ヤバいっすよね。音楽性とか才能を犠牲にあれだけのお金をもらっても嫌だと思うんだけどね(笑)
ただまぁ内面では葛藤してたりするんだろうなーっていうね、自分の過去の偉業が凄すぎてそれ以上の仕事が全然できない!っつーストレスから酒とドラッグと女に溺れてさっきの動画みたいな酷いDJやっちゃうっていうね、まぁただ今はどうなのか分からないけど衆愚的なEDMカルチャーってああいう感じだよね。音楽っつーより恐らく何もしてないだろうデッキのところでパフォーマンスをするっていうまぁそこで見た目がすげー重要なんで売れっ子DJはみんな見た目がかっこいいとか特徴があるよね。
オタクのデブメガネとかスキル凄いけど見た目が最悪なハゲのおっさんとかがスターになることがないからね。こじつけだけどSpastique Manの命名の由来はあのヴォルド期のPlastikmanの精神性を俺が受け継ぐのだ!という自負でやる!っていうことだからね(笑)
なんかでも張りぼてのスターってああいうミスしがちだよね。元々のスターの場合、見せ方とか調子に乗り過ぎてもダメだからっていう節度とかもちゃんと弁えてる感じだけどいきなりスターになっちゃった人ってのは持ち上げられている間の振る舞い方ってのが全く分かってなくてんでも適当なDJやってても仕事が来るからずーっとそのまま続けちゃう・・・みたいな感じでまぁ端的に言って最悪なんですよね。
ただまぁ昔みたいにメインストリームとかさ、主軸みたいなのが無くて勝手に個々が好きなものとか時代とかを勝手に抜き出して聴いてるとかそれをベースに創作するとかってのが今や当たり前だから現在形のリッチー・ホーティンがどれだけ腐敗してようが関係ないんだよね。今テクノがどうなってるか?とかも全く関係なくてただ90年代のテクノが改めて良いって思ってるわーっていうそれがあればその時代を切り取って勝手にフォーカスしてやればいいんだからね。
ただまぁあれだわ、テクノバイヤーズガイドっていう本で三田格が正確な引用じゃないんだけど「ハードミニマル以降のDJカルチャーはドラムンベースなどの一部を除いて全てがノスタルジーである」って言っててさ、個々が時代とかトレンドみたいなのを再編していくというラディカリズムとか音のパブリックドメインを利用して音を再構成してく・・・みたいなものをナップスターとかmp3に譲り渡したのが90年代後半だって書いててこれが書かれたのが2002年ぐらいだと考えると凄まじい洞察力だなって思っちゃったんだよね。
まだ2000年代前半なんてそんな意識ないじゃん?まだ体感的に新しい音楽がどんどん出てくる感じがしてたし音楽シーンもアクティヴだった気がするんだけど三田格はこの時点でポストモダン的な終わりというか、終わりの後にペンペン草も生えないような環境というのを予測してたっていうか、「全てがノスタルジーである」ってある種のポストモダン的帰結じゃない?音楽に限らないよね。カルチャーが出尽くした後はあとは再編か今の俺みたいな90年代テクノへのノスタルジーとかそういうのばっかになるじゃん?
今俺がやってるのがまさにノスタルジーそのものだから(笑)余計にそう感じるんだよね。まぁ音楽っつーかカルチャー自体がコピペだよねっていうような考えはポストモダン思想とかが流行りだした80年代とかにもう言われてて前も散々書いたけどヒカシューとかはポストモダン的な形式のサンプリングを行っててそれをサンプルするんじゃなくてっていうかサンプルできるほどのサンプラーも無かったしそれを形でやってたとかっていうね、でもそれもニューウェイヴだとかテクノポップだとかエレポップだとかっていうあの時代特有の音楽を生み出していたわけで再編意識といってもそれは方法論の一つでしかなかったと思うんだけど、今は再編以外に考えられないというぐらいどん詰まりになってるわけよね。
映画もゲームも出尽くしたからリメイクだのなんだのとかさ、昔の漫画を今さら映画化とかまぁ面白いのもあるからいいんだけどネタが尽きてるんだよね。でも俺の感覚で言えば三田格がパブリックドメインという感覚をナップスターとかmp3に明け渡した・・・のではなくてパブリックドメインを通して個々が勝手に音を再編していくことで生まれてくる気まぐれな音とかメインストリームっていう軸を持たないが故にできる自由性ってのが発揮されると思ってるからマッシュアップ作りまくってた時期と思想は変わらないんだけど基本的に著作権ってのは解放していくものなんであってほぼ全部がパブリックドメイン化されるべきでアーティストなんて大層なものにならなくても1リスナーが勝手に自分向けに作品をリコンストラクトしたりして、んでそれを商業リリースとはならないにしてもなんらかのフォーマットで発表出来てマネタイズもできるっていうね、音っていうドメインを解放することで音が自由になるじゃん?
ってことで長くなったんで分けるわ。
んじゃまた。