内家拳徒然。2。その2。

半年前ぐらいに作っててアップし損ねてたURのカバーをリリースしたんでよろしく。

 

Hi-Tech Jazz

Hi-Tech Jazz

  • 発売日: 2020/10/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

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ってことで続きね。

 

 

実際はアーティストっつーか弁護士とか医者みたいなやつらがマンハッタンに住んでて食えないアーティストなんて物価とえげつないレントでやっていけるわけがないんでどっか行くしかなくなるんだよね。まぁそれは前にも散々書いたけど中国とかも一緒じゃんね?っていうね、明らかな文革みたいな破壊活動があったにせよ武術で食うなんていう時代じゃないからスキルとかガチかどうかってよりもネットで目立ったりネットを使った広告が上手かったりするインチキ道場が乱立してっつーのはまぁなぜか直感的に中国は達人だらけだ!って思っちゃうのはニューヨークはヒップホップの聖地だ!って思うのと同じレベルなんだよね。

 

中国の自称マスターが格闘家に数秒でKOされまくってる動画とかをこないだあげたけどあれがまぁ実情でしょう。まぁようは挑戦を受けようじゃないか!なんて前に出てくるやつらにガチなやつはいないっつーと擁護論になっちゃうからあれだな、じゃあガチ連れてこいってことになるんだけど、あとまぁ中国の有名な流派の道場主達が集まる武術フェスみたいなのもショボいやつらが多くてただのコスプレしてカンフーする同人みたいな集まりになってるだとか(笑)

 

逆にガチであればあるほど失伝しやすいっつーかね、まぁこれはどの先生かは言わないけど自分の先生の一人に聞いた話なんだけど先生の知り合いの先生でまぁこれはガチの人なんだけど生徒で何年か通ってたやつがいたんだけど所謂偉そうにしてマスターのふりをして金儲けに走るっていう道に進んだやつがいて、ただまぁネットのその自称マスターの動画とかページ見ただけじゃ素人じゃ分からないんだよね。

 

武術歴何十年とか書かれたら「へぇー」ってなるし怖そうなしごきとかありそうな閉鎖的な雰囲気じゃなくて明るくみんなで楽しいカンフーを!っていうような感じだからエンジョイ勢も行きやすいっつーんで繁盛してるらしいんだけどその先生の知り合いの人は怒ってなくて勝手にやるのはかまわないけど俺に師事したということは絶対に出さないでくれって言ったらしいんだよね。

 

素人は騙せてもちょっとやった人間なら「こいつアカン」って分かるぐらいのレベルのものでその先生に師事したなんて書かれたらその先生の名声の問題になるからそんなレベルで俺が教えたなんて言わないでほしいっていう感じだったらしいんだよね。

 

でもなんかネット的にバズってるのはそのインチキマスターだったりさ(笑)素人を騙しやすい動きとかも知ってたりあとまぁ一昔前のネオヒルズ族的な感じだよね。なんの実績もないのに「俺はこんだけ稼いでます。方法教えます」なんつー高額セミナーをやって稼ぐみたいなインチキと同じだよね。ただまぁそれは別に詐欺じゃないんで取り締まる方法もないしやっちゃいけないということでもないんで別にいいんだけどね。

 

ちなみに俺が教わっている三人の先生はガチなのとインチキとは全く関係ないかあとは胡散臭いのとはなるべく接さないようにしているということを徹底されているようなので俺がそっち方面に行っちゃって騙されるってことはないかと思われます。慢心しちゃいけないけど信用できる先生たちってことですね。でもまぁ本当に運が良かったんだと思う。まぁ色々と通ってたことがあるから徹底的なリサーチを行ってから見学するっていうスキルは多少あるにしてもね。

 

でも仮に全くやってなかったらどうなのか?っていうね、本物が本物かも分からないし偽物が偽物かも分からないわけで騙したい放題ですよね。これがまぁインチキ道場が乱立する理由なんだなと。中国語の太極拳の本にも書いてあってあったけど半年ほど基本をやってそれだけでもう人に教えようとする輩が多いなんて書いてあったのを見てまぁ中国も同じやんねっていう印象だったよね。

 

んでまぁそこで出版物の話なんだけど中国語で検索して本のタイトルだけ見たら中国語だからそれだけでガチ感がしてしまうものなんだけど実はフェイクマスターが金儲けのために書いた本とかね、中国政府もカンフーキャンペーンみたいなのをやって外貨を稼ごうとしてるってのもあって出版社とかも加担してるかもしれないわけで実際はフェイク本だらけなのかもしれないんだよね。

 

タイトルは中国語だからかっこいいんですよ(笑)でも中身は和書のフェイク本によくあるような表層的な内容しか書いてないかもしれないわけでね、その辺の是非みたいなのは本を直接先生に見てもらっていいか悪いか聞くしかないっつー感じなんだよね。まぁ今のところ強烈なフェイク本というのは買ってないけどね。ちゃんとした体育大学出版のやつとか武術出版のやつなんだけどでもまぁちゃんとしてる出版社だからっつーのが質を担保するわけではないんだよね。

 

んでまぁイップマン効果で詠春拳って世界中で流行ってて俺がリサーチしてた五年前よりさらに今の方がツベの動画の再生数とかが凄かったりするんだけど先生の知り合いの先生によるとっていうかなるべく匿名性を担保しないとその先生がフェイクにディスられる可能性があるから誰が言ってたか?なんて絶対書かないけどね(笑)日本の中国武術の胡散臭さは自明だけどヨーロッパの近代的に改良されたとかって言われてるものも伝統から見るとインチキだらけらしいんだよね。

 

ようは詠春の構えをしているだけで力任せに殴ってるだけだから詠春の術理と反していたりそこまで力むならもっと西洋的な力を使う殴り方をしたほうがよっぽど効果的なのに・・・っていうものばっからしくて、なんか素人目には詠春が進化してワールドワイドになってる!凄い団体とかもできてる!って思えるんだけど大半がまぁ・・・ちょっとアレらしいよ(笑)

 

でもガチであればあるほどフェイクに異を唱えて「うちが正しいんだ!」みたいなやり取りを避けるからガチの人はより目立たなくひっそりやるってことになるっぽいんだよね。それこそ検索しても名前が出てこないような人がマジな詠春拳を教えてたりするんだけど宣伝というより功夫を積むことにフォーカスしてる人ほど雑事に時間を取られることを嫌うから宣伝なんてしないってのもあるみたいね。

 

あとまぁ別にそれで食っていこうとせずに仕事は仕事として持っていて功夫は人生をかけてやるライフプロジェクトみたいな感じでやってるっていう人が多いみたいね。まぁだからそれで生計を立てながらインチキじゃないものを教えてるっていう人たちに出会えたのは本当に運が良かったとしかいいようがないんだよね。なんかいつもこればっかになっちゃうけど(笑)別にうちの先生は凄いんだぞ!ってことを言いたいわけじゃないんだけどまぁ少なくともフェイクじゃねーぞってのは言いたいよね。

 

詠春はイップマン自体が日本軍のああいうことがあったんで「絶対に日本人に教えるな」って言ってたっつーのは有名な話だけど数人の直の弟子の中にはイップマンの没後に「まぁ関係ねぇーや。だいぶ昔の話だし」っていう感じで見込みがある日本人とかには教えてた弟子がいて俺が教わり始めている詠春拳はその「まぁーかんけーねぇーや」って感じで教え始めた弟子の一人の系譜だからちゃんとしたイップマン系列なんだよね。

 

で、一日しか基礎を教わってなくても(笑)勝手に近代化とかいってリミックスしてる詠春拳の術理がはちゃめちゃなのがよく分かるんだよね。あんな力まないし力使わないっつーの!っていうまぁ力の出し方としては寸勁っつー内家拳系だから「うりゃー!」とか言いながら打ち込んでるのは欧米リミックスされたものでまぁそれはそれで勝手にやればいいんだけど伝統とはあんまり関係ないものなんだよね。ただそういうのに限って派手だからやたらアクセス数があるんだよね(笑)

 

強ければそれでいいのかもしれないけど強ければいいということを言い出すと前にも書いたように屈強な筋肉と身長と体重を持ってるなら総合系の即喧嘩で使えるような爆発力と即物性をもったようなものをやったほうが合理的なんだよね。なんでそんな力とか体格に恵まれている人間が開祖が女性とされるような小柄な人間がやるような拳法をやるのか?ってことになるよね。ましてや力の出し方を学ぶまでに何年もかかるようなものをなんでやるのか?って話だよね。

 

ってことで続きますんでんじゃまた。