文学三昧な日々。その4。

エルデンリングをダラダラと6キャラぐらい作って全部最後のほうまでいったんだけど、そろそろもうクリアしようかなと。なんかね、エルデンロスが怖いってのがアカンなって思ってるんですよね。今の俺には「ブンガク」があるじゃないか!っていうさ、でもワナビーって久々なんだよな。

 

昔はあれじゃないですか、まぁアメリカいたときは学者というかアカデミシャンというかね、学問でやっていくみたいな。んでその後は数学者になる!で、数学に挫折してからは金融工学を極める!になった後ぐらいからもうワナビーが無くなった気がすんのよね。

 

まぁなんつーか別に自分は自分で良くて何々をやっているという属性になりたいみたいな憧れを持たなくても別にいいんじゃね?ってことで現状肯定をしようとしてもまぁ日常がつまらんよね。つまらんってまぁ平和でいいんですよ。少なくとも不幸じゃないってだけで相当いいと思う。

 

ただね、なんかあれなんだよな、青年期特有のさ、荒唐無稽な夢とかね、野望とかって無いとつまらないんだよね。まぁそういう意味だと俺は学者にならなくても「極める!」っていうのはある種ワナビーだからいいんだけど、キリスト教に開眼してからはワナビーというよりかはどっちかというと自我が消えていくじゃないですか?

 

キリスト教を勉強して色々と神学もやるって楽しかったけどまぁ幻滅ですわな。といっても現実のキリスト教に幻滅しただけで信仰ガン振り状態だしね、俺の思うキリスト教というかキリスト者であるということってのは出来上がった気がするんだけど、ワナビーがなくなるよね。あと膨大に買った神学書の大半がつまらなくなってくる。

 

んでまぁ神智学とかスピ入ってるような若干怪しいやつとか読み始めて、あとまぁ例の闇断ちとか能力開眼ですよね。でもこれももちろん霊性を高める!ってのは必要なんだけど例の師匠からやり過ぎると頭おかしくなるって言われて、まぁダクソシリーズのビッグハットローガンとかさ、エルデンで言うとセレンよね(笑)

 

別に行き過ぎるポイントがあってそこに触れるとイッちゃうってことじゃないんだけど、日常生活とのバランスが必要ってことなんだけど、修道士的な生活ってのを一時期してたような気がするけどなんか違うんだよね。まぁ平和ではあるし健康にもいいんだけど、ワナビーであるっていうことでその対象に邁進しているっていう状態が一番楽しいんだよね。

 

もしくは創作活動ですよね。曲作ってるときはなんつーかあれじゃないですか、起きたら「続きを作ろう!」とかさ、ネタ探しにゲンオンのCD掘りに行く!とか、そういう創作自体が一種の生活になるわけじゃん?でもまぁ掘りつくしましたなっていうかまぁやる熱量と時間が半端じゃないから一瞬で終わっちゃうんだよねっつってもSMKもだいぶリリースしまくったし、あんだけやればそりゃまぁもうやりつくすだろうってのはあるんだけどさ。

 

んでまぁエルデン挟んである時に古めのオーディオインターフェースが壊れたんよね。んでそれ使わないと音数が多いものをソフト側で処理できないからほぼ作り終わってたやつが何個かあるんだけどレンダリングができないっつーね、なんかでもあれじゃんね、あのあれじゃん、耳蝉文庫発足して翻訳をアップロードしよう!って始めたら小説書こう!の流れになって今じゃないですか?

 

四六時中神について考えるとかって生活じゃなくなったから霊性を高める生活にはなってないと思うけど闇断ちは徹底してるし霊性というキーワードは常に頭の片隅にあるんだけど、基本はあれよね、ゲンオン漁りと同じで今は小説漁りよね。病院帰りにジュンク堂で40冊ぐらい買ってきて使えそうなやつをガンガンサンプリングしていくっていうね、で、面白いのがレコードとかと違って本屋って中身読めるからさ、あれなんだよね、好みのものを使うだとつまらないのね。

 

絶対普段の俺だったら読まないようなものをトレスしたりサンプリングしたりすることで文体の模倣ができたりとかさ、ありえない世界観のものが入ってきたりとか、それが面白いんだよね。まぁそのうち小説も何百冊とかっつー単位で買うようになってっていうか前に書いたけど日本文学全集と世界文学全集とかを買ったから大体古典はもうあるんだけど、あとまぁ全く手を出してないのが現代の作家ですよね。

 

で、まぁそれが映画化されてるとか売れてます!みたいな世俗的な小説ね。そういうのを全く読んだことがないから今は読んでるっていうかサンプリングしまくってる感じだよね。まぁーねー、ギターとかもそうだけどハマり始めって楽しいんよね。新世界ですからね。あと自分は文学音痴だと思ってたけど全然違うみたいね。読んでみて「あ、これ違うな」とか「これは嫌だな」とかってのが分かるんだよね。

 

まぁそもそもサンプリング嗅覚が文芸にも働いてる時点である程度のものはあるんだろうなって勝手に思ってるんだけど、小説は時間かかるからいいよね。いやね、もっと途中で嫌になったり冷めてやらなくなると思ったら、先月病院の帰りにネタ掘りにジュンク堂で大量に本買ったのって一か月前でその時にすでにもう今書いてるやつ書いてたから一か月普通にずーっと作業してんじゃん!って思うとさ、あれなのよね、今の夢はその創作が生活の軸になって時間をほとんど持っていかれちゃって退屈を感じる暇もないぐらいずーっとそれについて考えるっつーんでもう一年経っちゃったみたいな感じがいいんだよね。

 

あとまぁコロナ禍でライフスタイルが変わらざるを得ないというか、超絶引きこもりスタイルに戻った気がするけどこれがどうやらあってるらしいわ。なんかさ、引きこもりがちだから外に出たり人と会話しなきゃいけない!って思ってたけど、色々と何かを作ってる時が一番楽しいんだったらそれでいいんじゃね?って感じになってるんだよね。

 

あとまぁなんだろうな、ずーっと書いてるっつーより考えてちょっと付け足してまた考えながらエルデンリングやったりとかっつーサイクルなんだけど、基本それについて考えてるとそれってあれなんだよね、小説に取り組んでいる時間に換算していいはずだからスキルアップしてるはずなんだよね。

 

膨大にサンプリングしてて思ったのは小説をすっかり読めるようになったということだね。今まではなんで特に意味がないものを文字なんつー面倒な媒体で読まなきゃいけないんだとかって思ってたけど、今はサンプリング目線で読んでるとさ、いや、結果的に小説読めるようになったんだよね。

 

まぁそりゃそうだ。読めなきゃ書けないよね。書いてるから読めるようになったってのもあるかもしれない。ただまぁきっかけが翻訳だからね。結局、翻訳は全然やらなくなって5万もしたソフト全然使ってないけど小説を書いてみるってことに取り組めているからいいんじゃないかって感じだよね。

 

ただまぁ恐らく世の中でも言われてるだろうけど文学ってオワコンですよね。文学の地位が高かったのって色々と理由はあると思うけど、戦前とかのあたりはそれが大衆の重要な娯楽だったということだよね。で、日本の場合、超インテリが欧米の文学を輸入して翻訳したり取り入れたりしたのを書くことで、それが凄く高ステータスなものになっていたっていう文学の地位よね。

 

で、近代になったらどうなのか?っつってもやっぱり大衆の娯楽であった期間は長かったけどやっぱりスマホとかネットが普及して急激にオワコンになったっつー感じがするよね。まぁあれですよ、文学がとりわけオワコンというよりポストモダン以降は音楽も芸術も新しい!なんてことが無くなって既成のものをちょっと変えたりアレンジしたり映画とかにしてもそうだけど創作全般においてネタ不足が深刻化してるよね。

 

でもまぁそんだけ出尽くしたってことなんだよね。それプラス文芸とかの場合はわざわざ文字読まんでも他に娯楽いっぱいあるわっていうね、なんか大衆娯楽としての小説ってのはまだ残ってるにしても所謂、コアな文芸マニアって人口の3パーセントぐらいしかいないんだってね。確かにそうだよな。すんげー細かい描写をわざわざ文字で読むとか相当それが好きじゃないと読まないだろうし、ある意味哲学とかよりマニアックな分野なのかもしれないとか思ってるんだよね。

 

何をもって純文学とするかってことなんだけど、とにかくまぁ今の俺の勝手なイメージだと詩とかと同じ感じがするよね。詩集なんて滅多に出ないでしょう。あと詩が好きですっつー人も相当少ないよね。

 

まぁでもそれでも音楽もだいぶ誰でも作れるようになったとは言え文学はオワコンなのにワナビーの量はクソ多いというのが実際のところだよね。小説家になろうとする人が多すぎる問題ね(笑)俺もその一人なのか今は。

 

別に問題でもなんでもなくて創作って良い行為だと思うからいいと思うんだけどさ、ただ書くこと自体が快楽みたいなところはあるよね。書くのが好きでたまらない人間にとっては、特に俺みたいなやつにとってはこのフリー形式のウォール伝以外に書くという別の形式を手に入れた!ってのは相当デカいんだよね。

 

それに加えて他の創作活動が大体終わっちまったってのがあって、まぁちょうどいい具合にいい時期に小説が来た感じだよね。

 

で、適当に連載形式でウォール伝に上げていこうと思ってたんだけど、意外にも筆が進んでまだまだ終わりそうにないからアップロードは結構先になるかもしれない。まぁ期待しないで待っててくれたまえ(笑)

 

でも読み物っていう出版の形体ってのを考えるのも面白いよね。映画化されるようなエンタメの娯楽小説は別として、例えばなんか80年代とかまだそういうのが通用してたときにさ、飲みの席での色んな人との会話がエッセイになったやつとかさ、昔だから出せてたんだよなーってのが本当に多いよね。まぁ中身も面白いから今も売られてるんだとは思うんだけど、ネットで誰でも発信できるようになって、しかも意図せずに読み物として面白いってのがツイッターだったりもっと短い形式のインスタントなやつだったりして、まぁ音楽と同じだよね。アルバムを気合入れて聴くというより好きなトラックだけしかも3分ぐらいの短いやつをMVと一緒に見て消費して終わりみたいなね。

 

音楽も形式としてCDで出すとかってのが古くなっちゃったのと一緒で本もそうなりつつあるよねっつってもビジネス書とか自己啓発本とかそういうのは別よ。実学とかではないような娯楽のものってのはどんどん形態がデジタル化するよね。

 

だからあれじゃんね、CDリリースしました!とかってまぁなんかすげー一歩な気がするじゃん?本も然りで本が出ました!とかってすげー気がするんだけどもうとっくにそういう時代じゃないんだよね。だからなんかまぁこの辺の音楽で成功したい!とかさ、CDリリースしたい!みたいな夢って90年代とかにはまだあった気がするんだけど、それ以降陳腐化しちゃったってのは恐らく文芸も同じような気がするんだよね。

 

なんかまぁ辛うじて文芸と言うジャンルを終わらせまいとする業界のおかげでもっているからそれにまだ幻想が抱けるという意味では音楽よりかはまだ紙媒体でのリリースってのがオワコンじゃないんだけど、夢がある世界ではないよね。まぁあえて書く必要もないけど俺がワナビーとする「小説家になる!」ってのは90年代的な夢を追い続けるってことなのね。

 

で、しかも今までやったことないことじゃん?やる前には野望とか夢を持つのがいいよね。いかに現実離れしてようが関係ないじゃん。何より色々と書けているときとか取り組めてるときってのが曲作ってる時みたいな高揚感があるからそれを持続させたいってのがあるんだよね。それがあると毎日楽しいから毎日それやりたいみたいなね、だからまぁエルデンリングロスがあってもブンガクがあるじゃないか!ってのが精神の糧になるんだよね。

 

あとまぁ文学系って全く手を出したことのないジャンルだし、思えば学問で色々と手を出してきたことの延長が次は文学に向かったって考えるといいんじゃない?って感じがすんのよね。今までは「文学は全く分からない」だったのがめちゃめちゃディグることで自ずと詳しくなっちゃうみたいなね、まぁ本を読むって楽しいことだからね。本が好きだし。

 

なんかまぁ俺的に「よっしゃ!分野見つけた!」って嬉しさがあるんだよね。でもまぁ当初は数週間で飽きるかなって思ってたけど一か月続いてて書かない日がないってのは結構すげーかなって思ってるのね。あと一応読んでたけど小説読まないからあんま分からなかった文芸系のクリティークとかさ、フーコーとかエーコとかバルトとかバフチンとかの文芸理論みたいなのがめっちゃ面白くなってるってのがあるよね。これもまぁ読んでて楽しい分野が増えたってことなんだよね。

 

あとまぁアダプテーション理論ね。まぁそんなに文献多いわけじゃないけど、あとまぁ剽窃の歴史とかさ、いかに俺のサンプリングが正当なものであるかという理論武装でもあるんだけど(笑)まぁこれは音楽で書いてることと一緒ですよ。全く音楽聞いたことない人が音楽作れないからね。大量にインプットして自分なりのものをインプットしたものから出すってことでオリジナルじゃないんだよね。既成の者の形を変えたコピペなんだよね。そんなの自明でピカソがそういうのに意識的であの時代でもうそういうことを意識として持ってて実践してたわけで、まぁ文芸然りなんだけどね。

 

ただなんつーのかな、やらないよりやるほうが楽しかったらやったほうがいいって話なんだよね。別に創作に限らず例えば異様に釣りに興味が出てきたとかだったらそれって興味が出てる時点でもうやるべきでさ、躊躇してる時間がもったいないんだよね。

 

全身全霊で取り組むってそれだけですげー強度なんだよね。傍から見れば「いい歳して何やってんの?」って見えるかもしれないけど本人がそこまで打ち込めてるってのはもうそれ自体が凄いことなんだよね。逆にあれじゃん、俺なんてなんでもいいから全身全霊で打ち込めるものはないのか?って常に探してるような人間だから、それが続くかはともかく一過性でもハマれたらそれってそのハマってる時期の強度って凄いし、ハマってたことが後になんか役に立つとか他のことに繋がる場合もあるからやっといたほうがいいんだよね。

 

そもそも無名のやつが小説書いたところで誰も読まないから(笑)変な気負いをせずにやったほうがいいんだよね。そこはなんかあれかな、音楽配信とかやって全然聞かれないってのに慣れてるからやれるってのはあるかな。なんか変に期待しないじゃん?読まれないで当たり前って中でやれるからね。そこは長く配信やってきた甲斐があったかもしれん。

 

ってことでまぁそんな感じでんじゃまた。