行方不明の象を探して。その79。

熱すぎるお湯がめっちゃ好っきゃねん。 待って、ダーリン、いや待って、蛇口をたらたら流しっぱなしにするから、気づかないうちにほんまに沸騰してまうやん。恥ずかしいときはちょっと目を細めるとね、そこでね、いわしてもらいまっけど、ほんの1、2秒ですが効果は魅力的やね。

 

ぶっちゃけモナリザは掃除婦みたいな顔や、なぜみんなが彼女のことをそないにほたえるのか分からん、ちょっと待って、後ろ向いてて言うたやろ、むっちゃごっつええ、モナリザの背中セクシーやね。ほんでおまはんガキのの頃よくDHAのサプリメントオーバードーズしてはったよね、そうやおまへん、そりゃ誤解です、後ろを向いてください、モナリザのセクシーな背中が見えへん、むっちゃごっつええ、ええね、せやけどやっぱこのラインがめっちゃ好きやねん。

 

侠客になりたかったらね、いや、武術の練習だけじゃダメだよ。粋じゃないと。でも粋ってね、何が粋か?って定義してそれを公理的に守ったりするもんじゃあないんだよ、カッコつけすぎてもそれは気障だね、くどいようだったらそりゃ野暮ってもんだ、そういうのが分からないんじゃね、いや、あれだろ、あんたが憧れてる古代中国の刺客。粋って言うと源流が江戸時代にありそうだろう?でもそういうわけじゃあないんだ。

 

価値観の問題だからね、国とか文化関係ないんだよ。それにしてもなんでそんなに殺したいんだ?いや、義のために殺すわけだから殺したいからっつって殺すわけじゃねーんだよ、それにあれだろ、なんだかよ、生きててもつまんねぇだろ帰っても何にもやることねーもんな、よくあれだ尽くすって言うだろ、あのバタイユのほうじんって書きそうな文字、読めねーんだよな、なんて読むんだあれ?

 

死にたきゃ死にゃいいだろ、いや、まぁ究極そうするけどさ、んでなんでそんなに死にたいって思うわけよ?ってだからつまんないからだっつってんだろうっていうかお前誰だよ?いや、だったらあれだよ、あの例の10億円あるだろ、あのお前の棚に置いてあるやつ、ああ、あるよ、それはお前のもんだろ?そうだよ、金に困ってないんだろう、困ってないね、じゃあ俺の役目はないな、役割?お前さんは侠客なんだろう?で、10億もってるんだから俺が助けてやれることもねーよ、例えば?

 

ボロい商売のアイデアがある、というか誰でも儲かるやり方があるけどお前はそれに手を出さないか最初に俺が条件を出したとしてそれを守るだろ多分、色々なところをすっ飛ばしてよ、とりあえずお前が俺の約束を破るんだよ、そのときに俺はお前の前にやってきてお前を殺す、ただお前はそういう人間じゃないから殺されないってわけだ。

 

お前は自分のことをよく分かっているようだな、お前が思っている通りだよ、全くだ、インディードだ、隠者ってのは本来、消極的な引きこもりみたいなやつのことを言うのではなくて、お前のように頭てっぺんから足の先まで怒りで満ちた激情家が、そのエネルギーを爆発させる場所がないような人間が世の中から隠れるんだろう。コンブレーのあんちきしょうとはえらい違いだな。

 

お前は物凄い勢いで古代の暗殺者の記録を集めて頭に放り込んだな。頭痛はそのせいだ。人間ってのはな、俺みたいなのと違って読んだ内容だとかの記録をどれだけ頭に留めておこうとしても限界があるのさ、でもお前の脳は貪欲に細部まで記録しようとするから脳から全身まで負荷がかかるのさ。そのためにやる気が出ないとか疲れを感じるってのも記録が血肉になっている証拠なんだよ。言わば脳の筋肉痛みたいなもんだな。

 

こうして古代の暗殺者たちの記憶がお前の中で生き続ける。そしてそれがお前を通してまた誰かに伝わる。ズシンズシン!いい感じだな。ハンマーの振り方が本物っぽくなってきてる。もっと弾丸みたいに飛ばすんだよ。それで相手を殺すんだからな。それは素振りであって素振りではない。全ての動きが殺しに繋がっていないといけない。でもあれだなぁ、徐夫人の匕首みたいによ、めちゃめちゃいい、春樹風に言えばとびきり良い匕首を手に入れなくても鈍器は鈍器だからな。極論を言えば鉄球ならなんでもいいんだろう?

 

徐夫人の匕首だって最初は切れ味は抜群かもしれない、でもメンテが大変だろう。刃物はモノが良ければ良いほど欠けたときのショックが大きいからな。日本刀なんかもそうだけど手で触ったら錆びるとかさ、鑑賞するときは唾が飛ばないようにチリ紙を口に挟むとかさ、もはやそれは武器というには軟弱すぎるだろう。

 

武骨なハンマーがいい。お前の選択は正しい。ロープの替えがいくらでもきく。でも気をつけろよ、睡眠薬と酒を同時に飲むと気持ち良くなるのは分かるけど癖になるとやめられなくなるぜ。睡眠薬を肴にして酒を飲み始めたらもう終わりだぞ。せっかくの任道も薬とアルコールでダメになっちまう。

 

あーどうしようっかな、急にやる気がなくなってきた。分からなくてもいいんですよ、例えばね、ある物語があったとしましょう、んで物語を語っていくうちに物語が無くなっちゃうっていうか無かったということに気がつくとかね、毎回そりゃ色々と発見はありますよ、またオートミールネタですか?オートミールばっか食ってるとやっぱ偏るんでしょうかね、無性に味っ気があるものが食べたくなりますね。

 

それでまた13時間ぐらいカーッという感じで寝ちゃう、弁当食った後に食べたりないからオートミール食べたら腹が膨れすぎちゃって急に眠くなって寝たなんてこともありましたけどね、大体予感はあってるもんです、自分がやってるもの自体にもう飽きてるってのが大体の人生ですよね、目の前のものとか飽きてないものなんてないでしょう?

 

なんで風景は毎日同じなのか、また繰り返しになるけどごめんねー、ちょっとねー旅行してみたところであんまり変わらないのよ、めちゃめちゃ冷めてる自分がいるからエキサイティングしないわけですよ、アラフォーにしてもう老人のようなメンタルですね、老人のようなメンタルというより80年ぐらい生きてきたようなメンタルってことですね。

 

金貰ってるからやらなきゃいけないのは分かるんだけどね、あと何があったかな、まぁ適当な小話とか?中国の古典の小話とかたまらんもんがあるよね。ここで紹介できればなと思ってる。昔は大変でしたよ。例えばもう6回払いとかでね、中国古典全集みたいなのを買わなきゃいけなかったのに今は二束三文でしょう。それでも数万しますけどそれで60冊ぐらい買えたらコスパいいでしょう。

 

まぁもっともあれですがね、古典なんて中国語読めちゃえばネットにゴロゴロ転がってるんだろうけどね、ゴロゴロって感じじゃないな、本が転がってるならまだゴロゴロって感じですけど文字って感じだとどうなんだろうね、載ってるって感じですか?

 

「あーあそこに埋もれた刺客伝が載ってるー」

 

とか?有名な刺客伝じゃなくてマイナー刺客伝とかね、クッソつまんねー人生だぜ。ホントに。10億パーッとつかっちまおうか?って言っても金があるないとかで幸福が左右されてるならそいつの幸福感は薄っぺらいんですよってこういう過去に言ってきたことを繰り返してもね、もう俺みたいな熟練の書き手が下手糞に書こうとするって大変なんですよ。上手い文章なんていくらでも書けるからね。まぁそれこそコピペすればいいわけだから。

 

あー外出なくない、面倒だな、本当に何もかも面倒過ぎる、なんで腹が減るんだろうな、もう食べることも面倒だよな、こんな話はしたかもしれないねってのは40ページぐらい50ページ目で起こることのネタフリを永遠と読まされるとかね、だったらその例の「起こること」と「起こった後」のいくらかの描写と結末で十分なのよ。