「どうです?、これで一つ奇抜なカクテルでも作ってみたら?僕はさっきちょっとそんな文句をここで口ずさんでみたんです。なぜって、もうこれでたっぷり一時間経ってるんですからね。そうたっぷり一時間です。僕は僕なりに自分に課せられた仕事を早くこなしてあなたのところに来たんですよ。あなたは何を調べようとしているんです?」
「ぼかぁね、小説ってのはサンドウィッチ、部屋を見渡す、バーで適当に酒を飲む、男と女両方とセックスする、くだらない音楽や映画の蘊蓄を話す、誰も読みたくないモノローグが永遠と続く、そしてサンドウィッチに戻るものだと思ってるので、あなたのようなお節介はお呼びじゃないですよ」
「お呼びじゃないって久々に聞きましたっていうより聞いたことが無いですよ。そんな言葉を使う人。相当アンシエントな貴方。いやね、あなたは小説を書いている人だし、人間の行動パターンのようなものについて詳しいんじゃないかと思ったんです。それに僕はつまり小説家と言うものは物事に判断を下す以前にその物事をあるがままに楽しめる人じゃないかと思っていたんです。だから話したんです」
「なるへそね。でも物事をあるがままに見ることが楽しいと感じられるというのは偏見ですよ。あるがままに見れるからこれほどつまらないものはないなと思うわけです。だから小説はつまらないんです。受け売りですが逆天文学的な数字で0.7パーセントぐらいの確率で相性が良いものが見つかるんだそうです。まだ出会えていないっぽいんですがね。でもあなたあれじゃないですか、一流の作家のことを話してるんじゃないんですか?僕はまだ何も書いてないですよ」
「どういう小説を書きたいと思っているんですか?」
「スティーヴン・キングみたいにね、要約すれば新書一冊ぐらいで済みそうなことをあーだこーだ成型肉でつなぎ合わせたくず肉の如く、色々とどうでもいい話が続いて胃もたれしてしまうようなものが書きたいんですよね」
「ブリリアントですね。それは端的にブリリアントです。ブリリアント・グリーンです。成型肉に宿るパワーこそが革命の偉大なる原動力なんですよ。みんな良いステーキとかね、良い粗塩を振って食べれるような上質の和牛が良いと思っているでしょう?でも違うんですよね。味が濃いステーキソースを振りかけても消えない臭みがあるようなものが一番いいんです。クズ小説ですね。一流を目指すのは簡単だ。頑張ればいいから。でも三流小説家になるのは大変ですね。下手すると2.5流とか5流とかにもなりかねない。3流ぐらいが一番いいんですよね」
「ふーむ、まあ不敵な貴方がそれほど力説されるぐらいだから、そこには確固たる理由があるのでしょう。コレステロールの話とかは別にして。すると永久の反逆者たる貴方にとって、あなたが口癖にする3流とは一つの仮面なのですか?」
「そうふむまぁそれは必要な仮面です」
「あなたの本体はするとどう規定したらよいでしょう?」
「ちちんぷいぷい。あなたは永遠の一匹狼ですよ」
「生まれたときから・・・」
「そう、生まれたときから」
「そして何があなたを駆り立てているのです?そして何があなたを革命へひきずっていくのです?」
「エンドレスな倦怠感ですよ。それは。決まってるじゃないですか。それ以外にありえない」
「というのは、どういうことです?」
「エロ漫画とかでエッチなお姉さんが言う感じの「あっは」だと思って、僕の言うあっはを解釈してください。あっは、それは僕がこの場でいきなり飛び上がって手足をやたらに振り回してみたいということと同じことです」
「あなたは高尚な趣味の持ち主だからご存じなさそうだからサジェスチョンしますよ。いやね、本屋に長蛇の列ができる作家でね、そういう狂った物語を書く小説家がいるんですよ。登場人物はいきなり部屋で独り言を言ってから音を立てないストレッチを始めたりしたと思ったらサンドウィッチを食べてビールを飲んだりするんです。彼を超えたい。彼の狂気が羨ましいんです。狂気の凡庸さなんですよ。凄く凡庸なのにガチでヤバイ人が書いた手記とかアウトサイダーアート的な小説とかよりも狂ってやがるんです」
「ふむ、そこにはいったい何があるのです?」
「ちちんぷいぷい。そこにあるのは僕の本体です。成型肉そのものです。人間がくず肉の寄せ集めだから人生も人間に合わせてくず肉の寄せ集めみたいなものになるんです。選択の余地がないんですね」
「ふむ、それは形而上学的不快ですね」
「あ、それいただき。そう。形而上学的不快。まずい成型肉の気持ちの悪い舌触りと味。ステーキソースとか塩コショウを過剰に振らないと食べられないゴムみたいな質感です。そして食べた後に残るラードをそのまま食べたかのような口の中に残る油っぽさ。そして胃に残る不快感。まさに人生そのものですね。人生は胃もたれです」
ダン、リンダを置き去りにする
「ほんとだ」
「すりむけてる」
「ダンだね」
「リンダだろ」
「結び目だからな」
「どうしようもないね」
「いい男じゃないか、なかなか」
「そうかな」
「一発どうだい?」
「今日はやめとく」
「象来ないかなー」
「期待し過ぎはダメだよ。辛抱強さが必要だ」
「うちのママめっちゃいい人なんだよ。俺の小説の話聞いてくれるの。支離滅裂なのにね、うんうんって聞いてくれるの。優しいママ」
「良かったね。環境って大事だよね。甘やかされてるとかっていう人もいるけどさ、世の中が辛辣過ぎるんだよね。その人が再起不能になるぐらいコテンパンに叩きのめすだろう?なんなんだろうねあれは?」
「単純化したくないけどルサンチマンでしょ」
「単純化というのは?」
「いや、複合的な要素があって一概には言えないけど端的に言えばルサンチマンだってこと」
「こないだ見た海外のハードコアポルノでさ、男がブロンドの女に凄まじいフェラチオをされてて、横で別の女がオナニーしてるっつー言わば3Pだったんだけどさ、そのブルネットの女がオナニーしてる姿が凄くロックンロールだったんだよね。エアギターを弾いてるような感じの立ちオナニーだった」
「あ、それだわ。そういうの。俺がいう「あれ」とか「それ」はそういうところにある。でも言語化できない」
「そういうところを諦めんなよ。言語化できないっつって逃げるなっつー話だよ。あと安易にウィトゲンシュタインを出してくるのもダメね。別にウィトゲンシュタイン自体はそんなに深いことは言ってないんだよ。過大評価なんだよ。ああいうのは」
「語れないカッコよさみたいなのに酔ったら一番自分が苦しむ方法でジワジワと自分を殺そうと思うよ。そんな風に思った時点で生きるに値しないどころか苦しんで死ぬ必要がある」
「よく分かってるじゃん」
「そりゃあまぁ伊達に書けない作家やってないですよ」
「小説を書くことに関する小説とかもクソ古いしダサいからもしやろうとしてるならやめたほうがいいよ」
「そんなの分かってますよ。それと俺が書きたくても書けないというのは関係ないですよ。実際書けないわけだから」
「ダルいんだよね。風邪とかじゃなくて。ボワーンとする」
豪快に笑った。のけぞった拍子に湯面が揺れた。我々は途中から湯に浸かって話し込んでいた。その間、酒を湯飲みに注いで二杯、美味しそうに飲んだ。葉巻の火はいつのまにか消えていた。
彼女は?それはいつも違っていて、衝撃を受けたかどうかに左右されるんだ。もし時間が経って、次の長期出張がどのようなものになるのか見当もつかなかったらどうするんだ?彼は、その時になって初めて、お互いに理解を深めるんじゃないか?彼女の両親は、特別な資質のない人間が、まるで裸にされたかのように人生をスタートさせる、そんな風に考えたことはないだろうか。
いや、裸というのはフィギュアティヴな意味で。私のすべての権利と削減をかなり試行錯誤する人間になってしまう。最も重要なこと。そして、ほとんどの女性の表情や自立した器官は、自分自身で行動しているのです。それが理由だ。私は誰?そして彼は私に知らせたかったのだ。私はこの独立した器官で恋をする。ピィニース!彼の意志を超えた機能。彼らがどんな状況でどんな嘘をつくのか、そして女性一般についてどのように私とおしゃべりするのか。おまんこは実際喋るからね。プッシートーク。
女性は皆、生まれながらにして、何を言っても眠れないものなんだ。彼は、意図的に食べるのをやめて餓死するために、非常に断固とした態度でこのすべてを言った。肉体的なことでは、すべての女性が嘘をつき、重要なことについて嘘をつく。深淵に至るまで嘘をつき、私たちの心を混乱に陥れ、美しい幻想を見せる。
「私は何者なのか?」
彼は、女性には楽々と嘘をつける独立した器官があると信じていた。嘘つきおまんこ。何人かの女性が同時にグラスを傾けているのをさりげなく見たとき、もちろん私たちは皆、彼があの年の間違った日に自分を縛り付けたのだと思った。そして、その軽さを感じるとき、私は嘘をつくことができないのだった。しかし、人生のある時点で、彼は死に直面した。正文が言うように、彼は自分自身を消していた。
僕は基本的に雇ったパートナーとプレーするんだ!今にして思えば、他人が悲しげに首を横に振るのは簡単なことなのだが、この話題になった経緯は思い出せない。しかし、誰が本当にそう言えるのだろうか?その女性がどんな女性だったかはさておき、一人の女性を深く愛し、他の女性の行動を自惚れながら批判していたように、その女性が嘘をついた可能性は高い。呆れたことに新しいジムの一角で。
もう俺!部屋に入る!と決めたので、刑事法廷の牢獄では、ギロチンが残忍なあえぎ声をあげて自慰行為をしていた。そして一度に信じられないようなことが起こった。彼女の裸のおまんこがタンスに当たっていたのだ。彼女は頑なに「だって」と答えたが、激しい怒りは次第に服を脱ぐことに打ち勝ち、ほとんど無口につぶやいた。
「私にザーメンをかけて......私のおまんこにザーメンをかけて......」
彼は、奇妙な水のうねりの後、小刻みな水流と、生きた松明として火をつけられたところからの小川を横切り、荒々しくよろめいた。しかし、彼は死の間際に絶望的なほど絶望的な恋に落ち、ついにその答えに近いものを見つけたのだ。彼女が何かを感じるとき、私の心は連動して動く。30分後、私はみんなの前でテーブルクロスにおしっこをすることができた。やったぜ!間に合った。
私は断固として、ほとんどが乱暴で自慢げな若者たちで構成されたばかばかしいパーティーへと歩を進めた。そのうちの一人が少女だった。結局のところ、私はマンコとチンコに対する残忍な猛攻撃を開始するためにチンコを奮い立たせたのだ。
それを見たとき
「ああ、ちょっとエッチな遊びをしたいけど、あそこはすごく男らしいな」
と思ったんだ。それで。何言ってるんだろう。もちろん彼氏はいるし、結婚はできないけど(笑)遊びで酔っ払ってたんだよね。チンコを見て、ちょっと興奮しちゃった。実際に太くて硬かったし、そう言うと、彼女はオナニーにたじろいだ。しかし、完全に酔っぱらった大笑いの爆発は、急速に部屋は大きなアンティークの花嫁衣装だんすに墜落し、そこで彼女は自分自身を閉じ込めたが、あまり酔っていなかったので、私は尿と嘔吐をさせるべきであることに気づいたのでー、俺はぶっかけ、ぶっちゃけ恐怖で反動しそうになったが、非人間的な少年たちは彼女に挑戦し、勝者はすべての若い愚か者があえぎ始めるように迅速に修正することに合意した。
そんなメジャーはない、というのが彼女の言い分だった。メジャーとは専攻のことだ。国際政治学とか数学とか。そうだ。確かに、発射直前の男の子のペニスの先が真っ赤になっているのを見たことがあります。いいえ、大丈夫です!今、裸の不幸な少女は、衣装箪笥の中で、狼狽の叫び声、絶望的な叫び声、大げさな脅しを容易に目にすることができ、でき、でき、おでき、安らかにしてほしいと懇願していた。みんなの前でズボンを下ろしてやろうか!ぐわっはっはー!ラリリ過ぎて覚えてないけどそんな感じかなー。
ますます底が抜けない遠吠えのタンスの中で倒れ、涙声の悲鳴の錯乱の中ですすり泣いた!喉の渇きのようなもので、この繰り返しを止められるものは何もないように思えた。いいえ、思えました。実際は違いました。「違いました」って言うときの顔が可愛くてムラムラして肉棒を突っ込みました。気持ち良かったです。顔を赤らめたのは彼女の方で、彼女はここしばらくの間、私に肘掛け椅子か床に服を着せるよう懇願していた。無視してやったけどね!ガハハ!
彼らはまた、まったく新しい世界についても躊躇なく嘘をつき、彼が今まで目撃したことのないものを見て、やがて嘘をつくことを可能にする特別な独立臓器を駆動させた。ロープで結ばれた2隻の船のようなものだ。だからよく覚えているんだ。私は基本的に、ほんの短い時間であったとしても、彼の頭が理解できないほどクリアになる必要がある。そういうのはね、単に作為の連続として終わることもできただろう。彼が言っていたことの具体的なニュアンスには同意できないが、私は彼に同意する。その結果、血の精液の悪臭が、彼女の人間離れした狂人たちの悲劇的狂乱を引き起こした。
「ボワーンと」
「そう、ボワーンと」
「基本そうよね。あたしもボワーンとする」
「話はどんな?」
ジョイントが回ってきた。今までに見たこともないほど太く、きれいに巻かれたジョイントで吸い口にはたばこのパッケージをちぎって丸めた厚紙が使われていた。親指と人差し指で摘まんで吸うと大量の煙がスムースに流れ込んできて肺を満たした。少しもいがらっぽくない。息を止めて胸中で煙を味わう。静かに吐き出してもう一服。それでもうキマってしまった。