もう文章を整えることを放棄いたしました。

mimisemi2007-04-04

コントローラー。一番安いやつと交換して、ただクレジットが余ってて換金できないので、ゲーム買ったんだけどね。25 to Lifeっていうゲームで、すんげーステレオタイプな黒人の麻薬のプッシャーが主人公なんだけど、Max Payneみたいなスカスカな感じなのね。撃った時の爽快感ゼロみたいな。ただ雰囲気はよく出来てるのと、曲が全部ギャングスタラップでとりあえずオッケーみたいな。逆に俺ってゲーム自体がよく出来ててもストーリーとか雰囲気がよくないとダメなのね。基本的にミリタリーもんとか全然好きじゃないんで、クオリティが高かろうがなんだろうがやる気が起こらない。逆にこの25みたいにゲーム的にはイマイチでも雰囲気がよかったら割といけるのね。

急に思い出したんだが、格ゲーで凄まじいコンボを繰り出すやつとかたまにいたでしょ。小学校ぐらいの頃にゲーセンっつーかアーケード機が置いてあるビデオ屋とか雑貨屋みたいなところに通い始めたんだけど、ちょうど餓狼伝説2(書いてみて思ったけど飢えた狼って意味か)が出た頃だったなぁ。その前にもたまにおもちゃ屋にあるスト2とかファイナルファイトをやったもんだが、本格的にハマったのは餓狼だったなぁ。なにしろSNK的なゲームの先駆けだったように思える。超必殺技とか露出の高い女キャラとか、なんつーか今まではむさ苦しいようなキャラクターしかいなかった格ゲーにとって革命的だったに違いない。だって開発は違うけどワールドヒーローズなんて女キャラはジャンヌぐらいだったし、他はブルースリーもどきとかハルク・ホーガンもどきとか絶倫巨根怪僧ラスプーチンとかナチスが開発したロボットとか今思えばモンド的に再評価できるキャラの宝庫だったように思うけど、正直全然魅力的じゃない。誰がチンギスハーンを使おうと思うのか。そんな意味でも餓狼は精子が作り出されてるかそうじゃないかぐらいのガキどもに金を使わせるには格好のゲームだったわけだ。思うにこのゲームからガキがゲーセンに群がるようになった気がする。なにしろ超必殺技なんてのがあって、こりゃゲーム通のやつに技を教えてもらうとか、ゲームソフトを貸す代わりに教えてやるだとかっていう低次元な話だが、情報として価値があるぐらいだった。なにしろ人だかりが出来ているゲーム機(ギャラリーとかいうらしい)で超必殺技を出そうものなら一気にスターだ。


今で言うとあのビートマニアとかにたかってる客みたいなもんか。っつーかさっぱり勉強せずに硬派にゲーム一筋だった俺にとってアーケード機は全てだったな。帰ったらスーファミスト2でガイルのサマーソルトを出しながらキム・カッファンの半月斬を出している気分になってごまかしたりしていたりなんかして。マジメで勉強一筋だったガキには分かるまい。この気持ち。俺は昔からこんな人間だったわけだ。生まれつきのアウトローさ。ところで乱舞っていう概念も龍虎の拳でもあったけど、相当な見世物だったに違いない。そりゃ強パンチだの波動拳だのっていう技しかなかったゲームにとってパワーを半分以上減らす乱舞なんていうかっこいい技はこれまた革命的だった。たいしてとりえが無いヤツでもアーケードゲームが上手いやつはゲーム機が置いてある店の中だけではスターだった。でもこれは毎日親に小遣いをもらえるやつらがどんどん上手くなって全然小遣いがもらえなかった俺は一向に上達しないまま、ゲームソフトの中身が変わったりなんかしてどんどん新譜が出て惑わされる新人DJみたいな気分だったわけだ。次に出たのが例のむさ苦しいワールドヒーローズの2だったか。これはラスプーチンが凄まじく強くて、特に投げ技の「ワッハッハ」とかいいながら手が巨大化して締めるスト2でいうダルシムの折檻パンチみたいなやつが連打すればするほど時間が長くなって、連射が速いヤツだと半分ぐらいパワーが減らせたもんだ。


で、こういうゲームシステムはどんどんバカを呼び寄せる効果があるらしい。半ば知恵遅れみたいなやつがラスプーチンの投げだけの情熱をかけて、とりえあず掴みかかったら凄まじい顔をしながら周りを気にせず連射するっていう世にも恐ろしい光景が普通に繰り広げられたもんだ。この知恵遅れはみんなが集まっていた文房具屋ではなくその向かいのビデオ屋に現れてはおぞましい連射を繰り返していたんだけど、今だったらネットで「脅威の連射男!」とかいって動画が出回ってるに違いない。今でこそ面白いものは動画で出回ったりしてそれが問題になったり世界的に有名になったりもするけど、昔はこんなのはその界隈のゲームがある店に出入りしているやつにしか分からないマイナーな話題で価値もでかかった。そういえばこの連射知恵遅れはワールドヒーローズ2のラスプーチンしか能が無く、ゲームの流行が入れ替わると姿を消したんだっけ。いやー凄くレアなやつだった。っつっても当時小学生の俺からみたら十分大人に見えたようなやつだったから、今で言うニートみたいなやつだったに違いない。ニートは今でこそ見た目では分からないやつらがウジャウジャいるけど、当時はゲーセンにいる危ないお兄さんっつったら真剣に危険なやつだった。学校も親もゲーセンに出入りする(実際はビデオ屋や文房具屋)というよりはこういうマジにヤバい兄さん達に変なことをされないか心配だったという意味で出入りを禁止していたに違いない。


SNKのゲームはあまりにも流行りすぎて子供達がゲームをやりにアーケード機を探すもんだから学校でも問題になった。この頃のSNKのゲームっつったら当時のほかのゲームに比べて格段に魅力があり中毒性が高かった。なにしろあの連続技や超必殺技が決まったときの快感といったら学校の女子なんか目にもくれないぐらいゲームに夢中になる要素を含んでいた。もう総人口オタク化のなりかけの時代ぐらいだったから、子供達もスポーツが出来て女子にモテるやつが人気者というよりも、野朗の間ではゲーマーのほうが人気だった。そいつが多少性格が悪くてもゲームの情報やRPGにしても隠しアイテムやFFのレアアイテムなんかの情報が得られるもんだから、性格なんてどうでもよかった。思えばずいぶんと不健康な小学校・中学校時代だな。子供が外で遊ぶなんていう概念はもう相当古かった。でも今では多少マシなのかな。もしくはもっとオタク化が進んでいて、レアなカードを持っているだとかゲームソフトを持っているなんてのがステータスだったりするのか。ワールドヒーローズ2に話を戻すと、このラスプーチンはアクセルスピンというこれまた世にも奇妙な技で、あのラスプーチンが見にまとっている魔法使いが着るにはあまりにも色合いとセンスが悪い服のスカートの部分を回転させて敵を攻撃する技なんだが、2ではこのケズりの効果が半端じゃなくスキも少ないので極端な話、敵が強かったりゲーム機の難易度が高くてもこのアクセルスピンのケズりだけで倒せたりしたもんだ。難易度といえば店によってゲーム機の難易度が違ったりなんかして、上級者が出入りする店と初心者が集まる店
なんてのに分かれたりして「あの店のスト2をクリアしたやつがいるらしい」なんて生きるレジェンドになったようなやつもいたりした。それにしても恐ろしいのがゲームが叩かれすぎたのか、あまりにも放置してありすぎたのか
バグっているスト2(なぜスト2かというと、ある程度時期が経っている必要があるから)なんてのもあってボタンが潰れていて中パンチが出せないなんてふざけたゲーム機もあって、恐ろしいのが「本田がカラフルになる」
なんて変な噂が立って、その原因ってのがその店のゲーム機のバグ(っつーか接触不良とかそんなの。それをゲーム用語でバグるなんていう)だったりして、いやはや学校の怪談並の噂だったわけだ。本田がカラフルになるなんて、
ダルシムよりもザンギよりも嫌で夜も眠れまい。そんな連打するキチガイとか変色する本田とか、今のテクノロジーに溢れた世の中じゃありえないようなことが平気で起こっていたわけだ。ワールドヒーローズ2の後はなんだったか?
この頃ぐらいに恐ろしくも会社が倒産してもまだ続いているKing of Fightersシリーズの最初のやつが出た気がする。実は餓狼がKing of Fightersなんだよね。その別の話っつーか別の大会っていう話でこのシリーズができたわけ。
当時、あの京みたいな気色悪いロンゲ風のセンター分けがキムタクにより流行っていたので(ヘアバンドとか)当時の驚愕に値する流行もうかがい知れるわけだが、SNKはこの頃から暴走していたように思う。
まだゲームに喰らいつくオタクは正真正銘のゲーマーが多かったので、ゲーム性のほうが重要視されていたのだがこの後SNKはどんどんキャラに走りゲーム性はそっちのけの派手さとキャラと「萌え」に走るのであった。
もうゲームの軸がずれているね。これは。でも当時は「萌えたろならぬ、燃えたろ?」ってのは流行っていたな。「くらえー!」ってのも言い方までもが流行っていた(もちろん一部のバカだけ)わけで、京の人気は凄まじかった。
まだアテナとか舞に行かないあたり、硬派なゲーマーが多かった気がする。いかに京で連続技を決めるかなんてのがかっこよさの代名詞だったりなんかした(もちろん一部で)そうそう、サムライスピリッツを忘れていた。
たぶんワールドヒーローズ2の前にサムスピが来る。これは俺にとって自分の中で日本刀と居合いのブームを巻き起こした自分史ではデカイゲームだった。なにしろあの右京のストイックさと儚さに凄まじい美学を感じた俺は
右京を真似てその時々の情景を歌にして詠んでいたりなんかした。嫌な子供だ。でもその根本がゲームというのがSNKの凄まじい影響力を物語っていると思う。もっともそこまで影響されていたのは俺だけだったように思うけど。
それにしても自分の観点には当時のガキの自分にしても、他のやつらとは違ったダンディズムや美学を持っていた気がする。他のヤツが京に走っている中、たまに俺はサムスピで右京の腕を磨いていたりしたわけだ。
サムスピ2になってその人気からか右京のリーチや当たり判定などが大幅に改善され強くなってからは、そのWalter Davis JRのようなマイナーなかっこよさが薄れてしまい、興味はもっとマイナーな不知火幻庵
いったりした。こういうみんなが使っているキャラとは他のキャラでというのも自分の生き様を感じてならないな。3つ子の魂百までとはよく言ったもんだ。DJにしても曲にしても他のやつがまわした曲ややったスタイルなんてのを
模倣するなんて自分の中ではありえないのと一緒だ。それゆえ悩まされることが多い。だから情報が嫌いなんだ。(小林径プレイ!とかニコラコンテプレイ!で買う気が失せるのと同じ)サムスピはなにが革新的かというと、
日本刀といった刀でチャンバラをするという格ゲーで、黒澤明を見るまでも無く、普通刀で切られたら一撃で死ぬ。なのに概念はスト2のまま刀で切りあい血を噴出しあい、最後には頚動脈から大量の血を噴出して死んだり
真っ二つになって死んだりするっていう狂ったゲームだ。なぜ黒澤を出したのかは頚動脈からの行で十分にご理解いただけたかと思う。それにしてもこれ、さすが日本のメーカーだけあって、海外のメーカーが出す胡散臭い
日本が舞台のゲームとは違い、ディティールが相当細かく、なにしろオープニングの「武士道とは死ぬことと見つけたり」なんていうのはまさしく黒澤な世界観で当時黒澤を知らない自分でも凄まじくシビれたもんだ。サムスピは特に1が一番硬派だ。
さっきも書いたようにSNKはどんどんキャラに走ってしまいサムスピも2以降グダグダになる。が、斬九朗無双剣で一気に硬派さを取り戻したりなんかしたが、この頃は同級生がゲームどころじゃなくなり、出入りするヤツは正真正銘の
ダメ人間かゲーマーしかいなかった。ところで俺は心底このサムスピの武士道に感化され、2500円もするサムスピの研究本を上下ともにお年玉かなんかをはたいて買ったわけだ。俺みたいなマジなやつは俺しかいなかった。

が、この頃はとっくにサムスピなんてブームは去り誰も見向きをしなかったわけだが。この本は連続技から超必殺技はもちろん、個々のキャラの設定イラストやら、なにより俺が一番目当てにしていたのは、ここのキャラの生い立ちと
そのストーリーに関わる背景だった。当然右京のストーリーを熱心に読んだものだったが、柳生十兵衛にも心底惚れ込み、確かもうこの頃はパニック発作と重度の鬱病で学校には行かなくなっていたが、家で熱心に読んでいた気がする。
ずいぶんと暗い中学時代なわけだ。もうこの頃からどんどんと社会との接点は無くなり、今に向かう日本にとってはあまりにも独自性のありすぎる人間に育ってしまうわけだが、サムスピ繋がりでいうと、武士道にハマり時代小説を
読みまくっていたりなんかした。まず読んだのが柳生十兵衛が隠密行動をするというずいぶんと長い長編小説だった。まさしく時代小説なんていうのはおっさんが読むような代物で、実際、中身は柳生十兵衛が行く先々で出会う
色町の女や街娘なんかと交わるシーンがこれでもかというぐらいのリアリティで書かれていたりなんかして、例えばまずは酒を飲み肴をつまみながら女と会話をする(といってもナンパな話ではない)最初、十兵衛は体だけの
目的なので口を閉ざしているが、酒に酔っていくにつれ人生の苦渋などを女に語りだしたりする。聞く女もホステスのようなバカではなく、人生の裏表を知り尽くした遊郭の女だったりするわけで、話は凄まじくディープだ。当時、人生に落胆
しきっていて俺にとって、キムタクが出演するトレンディドラマよりも、この柳生十兵衛遊郭の女の行の一時の儚い契りのほうがよっぽどリアリティがあった。実際、時代小説を書く小説家は剣道の師範や剣術に心得のある人物に殺陣や刀、
人を切るということについて取材をし、話の中でリアルに描写をしていく。こんな時代小説からも当時の日本のことが多く学べたりして、あんな陰鬱な学校で学ぶ社会の授業よりもよっぽど勉強になった。ところで刀なんていうのは
人を一人切るともう切れなくなるらしい。というのも人を切るというのは人の肉を切るわけで、牛肉やら豚肉を出すまでも無く凄まじい血と脂がつく。だから人を切ってしまった刀というのは血振りをして手ぬぐいかなんかで拭かない限り大して
切れないんだそうだ。そんなリアリティも小説の中で展開していくので、テレビでやっているくだらないチャンバラのドラマなんかとは全然違う(あんな何人もバッサバサ切れるわけが無い)もっとも塚原卜伝なんかは何十人もの相手を切りまくったと
いうが、鮮やかに人を切っていくというよりは力技が多かったらしい。こんな話からも実際の刀での殺し合いというものにリアリティを感じてくる。思うに上辺だけのドラマや映画というのはたいていが一個の刀で何人も切ったり、うそ臭い恋愛を
したり、嘘めいた人生の教訓やメッセージを伝えようとしたりという嘘ばかりで、それに比べ多くの優れた時代小説というのは徹底したそのストイックなリアリズムから数々のことが学べたりして、全くそういったドラマとはえらい違いだなんて
当時も感じていたに違いない。日本文学に限らず世界の文学は自分にとってはあまりにも退屈な話が多くて、小説というのは今でもあまり読まない(というか読めない)でも時代小説ってのは例えばある作家が語っていた「サラリーマンが憂鬱な会社に
行くまでの電車の中で少しでも楽しさを提供できれば」というようなエンターテイメント性も十分であり読むのに退屈しない。なにより自分は普段から左翼的な言動が多いものの、人一倍日本の文化と日本人の感覚(伝統的な)が大好きなわけで、
余計に多く読めてしまうのかもしれない。凄まじく貧乏な家の子供が剣術でのし上がっていくという話にも、これまた当時、数々の経験で奈落のどん底に落ちていた自分にとってはずいぶんとシンパシーを感じる話だった。なんというか
少しでも未来に希望が見出せそうな気がした。まぁ実際のこういった剣豪の話が事実と異なっていたとしても、もはや重要ではない。話は事実よりもその道筋にある。居合いといえば自分の中の居合いブームが頂点を極めた時は
パニック発作であるにも関わらず居合いの道場に通い、凄まじく切迫した空気の中で恐ろしく緊張しながら刀を振っていたりなんかしたんだが、こんな状況であるにも関わらず半年以上は続いて、基本の型は大体覚えたと思う。
もちろん型を覚えただけであって、それが良い角度や姿勢かどうかはまったく別として(それが出来ていれば段位の話になる)それにしてもサムスピからこんなに発展するとは思ってもいなかった。まさか居合いの道場にまで通うなんて。
さすがに歌は読んでいなかったが、ある意味それ以上だろう。剣道ではなく居合いというのがサムスピからの影響っぽい。ヒカルの碁の影響で始める囲碁みたいなもんだ。これはまだ分かりやすいけど、誰がサムスピから居合いを始めるっていうんだ。
そこの居合いの道場はあまりにも厳しかったので、もっとカジュアルにやれるところはないかと思い色々探していたときに柳生新陰流だとかいう剣の型を教える道場なんてのがあるというので、凄まじくアクセスの悪い小田急線沿いのド田舎まで
わざわざ行ったこともある。ゲームの中の柳生十兵衛二刀流だが、小説の中では作者による。でも実際は一回で何人も切れないなんてことが当然なわけで、メインの刀のほかに小刀やいざというときに懐刀なんてのを携帯していたわけで、
刀を何本もつけているということ自体は全然珍しいことではなかったらしい。で、この道場では二刀流スポーツチャンバラの時に使うあのフニャフニャの棒で型を教えていたりなんかした。でもまずこの師範がわざわざ新潟から来ていて、毎回
何時間も待たされるというのが普通なのと、アクセスが最悪なのと、小西康晴似の男とゲーム会社に勤めていそうな太目の男性が道場でエクセルやロータス(今もあるの?)について話していたりなんかして、俺の武士道はずいぶんと踏みにじられたわけだ。
まぁ実際、居合いもこういう道場もどこも真剣で切りあうなんてバカなことはしない。まぁ極端な話、太極拳みたいなもんで自分の健康と精神の鍛錬みたいなのがメインで、刀で殺し合う世の中ではなくなった現在において、実践の剣術なんていうのは
不必要なわけだ。そんなことを認識してから、今の日本の武道なんてのは大体そんなもんで、まぁ良くも悪くもカルチャーセンターでやる生け花みたいなもんなわけっていう結論に達したわけで。まぁこういうのもある一定のレベルまで行くとまた全然世界は
違うんだけど、庶民がやったりするものなんてそんなレベルで当然なわけだ。それにしてもこの頃でも行った先の道場が潰れていたり経営が大変で門下生がさっぱりいないなんていう道場がいっぱいあって、まぁ実際大変なんだろうな。習い事ブームとかで
多少はよくなったのかな?それにしてもよくもまぁ自分のサムスピから始まった武士道ブームで色んな道場を調べてたずねたもんだ。こういうときの自分の行動力は並大抵のもんじゃない。レコード屋巡りを例に出すまでも無く。

それにしてもこの柳生新陰流の道場も同じような閑古鳥が鳴いている道場で、とにかくその田舎っぷりとアクセスの悪さに呆然としたもんだ。まぁ駅は多少栄えているんだけど、また駅から遠いのなんのって。夏でずいぶんと暑かったのをよく覚えている。
まぁそんな感じで自分の武士道は実践がないことで急激に冷めてしまった。そんなこんなで太極拳な居合いもやめてしまったわけだ。この頃はもう通信制の高校に行き始めたり武士道よりもテクノとシンセに没頭していたので、道場どころじゃなかったんだろう。
だいぶそれたので話をSNKに戻そう。なんだかんだで俺もKOFでは京がいる日本チームを使っていたわけだが、実際強いのはゲージが溜まった大門だったわけで、この頃の今に比べたら簡素なシステムがこういう異常な事態を生み出していたわけだが、
それにしてもまだキャラは硬派な連中が多かった。カプコンはむさ苦しい男の総本山だったわけだが、ハガーやコーディーといったマッチョではない男らしさを持ったキャラがSNKにもいたと思う。特にあの軍人チームなんかは相当渋いし
ハイデルンを華麗に使いこなすやつは、京みたいなリュウタイプでキャンセル技を出しまくってるやつに負けないぐらいかっこよかった(ように俺は見えた)それにしても今のゲームはときメモ以来の美少女ブームというか、萌えという言葉が
大嫌いなので使わないけど、こういう真にオタッキーな連中を相手にした商売になっていったし、美少女が出てくるというのがゲームの一つの要素になっている気がする。FFなんかも昔は全部顔が一緒だったか天野が書いた硬派な連中しか出てこない
かっこいい世界だったのに、今では美少女やら美青年の宝庫というか、ゲームである必要すら疑わしい気がする。俺が90年代前半から中盤の格ゲーやRPGが好きなのはこういう総人口オタク化・美少女化に侵される前の硬派なゲームが
多かったからなのだ。でも金も無かったし一つのゲームに恐ろしい時間がかかっていたので、それを発見したのはすっかり美少女化してしまった現在のゲームとゲームから遠ざかっていた自分に気がついてからなのだが。それにしても前にも書いた気がするが一番のゲームは何か?と聞かれたら真っ先に真・女神転生を挙げる。1〜2までは特にいいのだが、1は今では
発禁になるぐらいディープな世界観で、俺みたいな真のゲーマー(メンタリティの部分でのゲームに対する期待と欲求)にとってはたまらんゲームなわけだ。思うに俺みたいなタイプのナーズっぽいやつと秋葉なオタッキーとは世間的には
双方ともオタクだが、内面的には全く違っていたりする。俺はオタクと呼ばないでマニアと呼んでほしいんだが、たぶん俺みたいなタイプのナーズはジャザノヴァみたいな(相当いい例え)真のマニアというか、音楽ジャンキーというか
タランティーノ的・ゴダール的なわけだ。ジャザノヴァは連中の写真を見れば一発で良いナーズであることが分かる。アニメやコミックで例えれば北斗や初期ガンダムAkira攻殻機動隊を愛するものと、美少女が出てくるようなアニメや
コミックを愛するものの違いなわけだ。そんな意味でオタクといって一括りにするのは間違いだと思う。特に俺みたいなナーズ(マニア)にとっては良い迷惑だ。俺はあんな意味不明のブランドの服は着ないし、別にレコードにだけ
金を使ってるわけでもないし、変な帽子もかぶらなければ、登山用のリュックなんかも背負わない。ただやつらがアニメやコミックに費やしているのと同じぐらいの時間、レコードのライナーを読んでいたりネットで調べていたり本を読んでいるので
当然目が悪い。で、当然メガネなわけだが、ここがやっぱり大きな境目だろう。やっぱりマニアでメガネというと陰湿なオタッキーを連想してしまいがちである。でも俺と喋ってみれば分かる。熱いパッションを持ちながら音楽を語る姿は
オタッキーのメガネではなくあのコールドカットのメガネであることに。ここがメガネといっても美少女のフィギアを収集するものとレコードやブレイクビーツを収集するものの違いであろう。ところで日本語ではオタクやお宅やマニアや
秋葉系などのオタクの呼び方が様々にあるが、海外ではどうなのだろう?やっぱナーズしかないんだろうか?でも実際、絶対にニュアンスの違いはあるだろう。たぶん好意的に使われるマニアとかジャンキーとかホリックという
言葉がコールドカットやジャザノバにあるものだとすれば、ナーズは美少女好きアニメ好きなオタクやファッションが独特のオタクを意味するに違いない。ってことでナーズという言葉もふさわしくないわけだ。ところで今なんていくらオタクという
言葉を否定しようとも、今日やっていた芸人雑学王決定戦ではないけど、こういう人間の私生活は本を読んだり何かを調べたりという、オタクのそれとなんら違いの無い生活をしているに違いない。まぁ当然仕事をしている時間が大半だろうが
自分の時間をスポーツや外出に使うよりかは、オタクといわれてもしょうがない家での活動が多いに違いない。芸人は何気にこういうタイプのオタクが多い。見た目はオタクでないが趣味や生活はオタクというかマニア的という。
品川のガンダムの知識は半端じゃないし、他にも吉本にはアメコミ王とか呼ばれる芸人(名前忘れた)がいるしネプチューンの名倉なんかはフィギア集めが趣味らしい。でもこういう人達はオタクではない。かといってもオタクである。
そんな意味で言うと国民の大半はオタクだと思う。何かにのめりこみそれが文化的(カルチャーではなく文化系という意味)であればあるほどオタク度は高いに違いない。映画にしてもそうだろう。行き過ぎて自主映画を撮ってしまったり
コレクションを大量に持っている人なんてオタクとなんら変わりが無い。でもそれは当然秋葉系とは混同されない。そんな意味でオタクの定義もだいぶ変わってきていると思う。むしろそれがある一定を超すと雑学王ではないけど、
尊敬の対象になったりする。トリビアなんかがいい例だろう。あんなもん文化系の最たるもんだ。それが番組として成立している日本はオタク国家だ。今は逆に筋肉バカやスポーツバカを探すほうが大変なのではないだろうか?ところでさっきのガンダムAkiraもそういう方面でのガンダムオタクはいるので、特にアニメはボーダーラインが
分からないものにとっては本当に難しいと思う。ガンプラモビルスーツが大好きなあの俺がやっていたコンビニのバカ副店長みたいなやつもいれば、話が素晴らしいと賞賛するガンダム好きもいる。でも分からない人にとっては
2人ともガンダムオタクに見える。この辺が難しい。アニメもボーダーが微妙なエヴァなんかがあるし、コミックやアニメも見方や集め方や観点によって秋葉系かマニア系かが分かれると思う。でもやはりブックオフのコミックのコーナーや
レンタルビデオ店のアニメのコーナーのヤバイ感じは一般を寄せ付けない独自の雰囲気がある。そんな意味でもやはりオタクのボーダーラインは相当に難しいと思う。ところで話は戻ってSNKなんだけど、明らかにこういう硬派なファンには
見切りをつけ大量に増えた美少女マニア相手に商品を作っていたりなんかして、特に驚いたのが不知火舞の乳の揺れ。「そんなこといってあんたも見てんじゃん。やってんじゃん」と言われればそれまでだが、これは誰だって目がいく。乳がデカイ女や脚が綺麗な女を街で見かけたら見てしまうのと同じで特にその揺れは半端ではない。巨乳アイドルの比ではない。

ハードドコアなオタクはあの乳の揺れだけでヌケるに違いない。対戦モードなんかにして舞を動かさないで2人並べたり他の露出系のキャラと並べればあの99秒以内にイケるに違いない。こんなの相当なハードコアのやつだろうが。それにしてもゲームの対戦モードでヌケるなんて経済的だな。こういうゲームの同人誌を渋谷のまんだらけで見たことが
あるけど、古本屋に勤めていた知人に話を聞いたところ、こういう同人誌の売り上げは店の半分以上を占めていたりするらしい。ようはビデオ屋のアダルトビデオの収入と似たようなもんだが、ほとんどが著作権無視でキャラクターのみを
使ったりストーリーを持ってきたりしているらしい。アダルトではないものもあるが、売り上げの大半はアダルトらしい。特に女性のファンなんかも多く、美少年や美青年系キャラを使った同人誌なんてのの売り上げも相当なものらしい。
いやーこれを聞いたとき「ゾッ」っとしてしまった。バイトなんかではなく深く仕事として古本業と関わっている人の話なので間違いない。ところでその乳の揺れなんかもあって、今はガキがSNKのゲームをやるなんてこともないんだろう。
子供というと遊戯王とかポケモン(古いか?)とか虫キングというイメージで、あんなSNKのゲームをやってるとは想像もつかないな。そう思うと健全なのかもな。そういうSNKカプコンの過渡期の真っ只中にいたわけだ。俺は。
俺がテクノとシンセと電子音楽に没頭している間、知らないうちにキャラの美少女化が進み乳の揺れも相当進み久々にエミュレーターで対面したときはその秋葉系っぷりに驚いたもんだ。あんなに大好きだったサムスピ
見る影も無くナコルルは凄まじい変化を遂げ妹やらなんやらも出てきて、唯一ベル薔薇に出てきそうなシャルロットの影は相当薄い。右京なんかは美青年化が進みあの男臭い覇王丸ですら顔がよくなっている。もうむさ苦しいのはウケないんだろう。
今、ハガーやハードゲイ風のコーディー、胡散臭いニンジャの末裔ガイみたいな男臭い連中が暴れまわるゲームなんて無いんだろう。ファイナルファイトは似たようなゲームが多かった。むさ苦しいゲームの定番(俺の中で)クライムファイトだかも
女性キャラなんてほとんどいなくて、キャラが定番のハルク・ホーガンをモデルにした元レスラーだの、ヒゲや胸毛が濃いモヒカンの軍人崩れだの短髪でハードゲイっぽいマーシャルアーツ使いだの、若い頃のスティービーワンダーみたいな
元ボクサーだの、今出したら誰も喰らいつかないようなキャラのラインナップだった。tokuに正真正銘のハードゲイが何人かいて特にレイザイーラモンHGを彷彿とさせるファッションとあの警官みたいな帽子と編みタイツで男性ホルモンが相当濃さそうな
おっさんが居たりする。こいつは舌を出しながら犬のヨチヨチ二足歩きみたいな歩き方で現れ、こちらが敵に触れると全身を舐めてくるという今では考えられない驚愕の攻撃をしてくる。しかもハイヒールでの蹴りなんてのはなく、
攻撃はその全身ナメナメのみ。舐められている間ライフは当然減る。さらに驚くことにここのステージの序盤でこのハードゲイが出てくるのだが、このシーンでこの手のゲームではお決まりであるドラム缶を破壊して出てくる武器が鞭なのである。
むさ苦しい兵隊崩れや元レスラーが鞭を使ってハードゲイをシバきまくるわけである。もうこれは異常である。ちなみに鞭でシバくとファイナルファイトのようにただ倒れるわけではなく、アメコミのように敵が壁に
「ビッターン!」っと張り付く。洋服屋のショールームハードゲイが突っ込みガラスは割れ、内股で壁に引っ付くわけである。これはもうホラーを簡単に超している。しかもこの鞭が出てくるのはここだけだったと記憶している。ほとんどこれがやりたいが
ために鞭を用意したようなもんだ。まぁ鶏が先か卵か先かのようにハードゲイが先か鞭が先かという感じではあるが。ショールームのガラスが割れる音も妙にリアルだし、普通の敵がガラスや壁に突っ込み張り付いてツツツ・・・という具合に
落ちるのならまだコミカルなのだが、ここではあのファッションをしたハードゲイが内股で壁に張り付くわけである。ちなみにこのゲーム、ファイナルファイトかその前かは分からないが、グラフィックもキャラの大きさもファイナルファイトには
劣る。だがこういった細かい描写がファイナルファイトを超えていて、俺の中での2Dスクロール型アクションゲームでは常に一位なわけだ。他にも怪しいコートをきてサングラスをしたデカイ男が露出狂のようにババーン!っと例の如くコートを開いたかと
思うとそこにあるのはその巨漢の裸ではなく全身にまとったダイナマイトが爆発するのである。近くにいたら爆発に巻き込まれ相当にライフを失う。下手に近づいて攻撃してはいけない敵なのだ。他にも舌を出して笑いながらバタフライナイフを手で
まわしつつ近づいてくるジャンキーや(恐らく敵のほとんどがジャンキーだろうが)あまりにも時代を先取りしすぎている精神病院かなにかの車から出てくる檻に入った麻原そっくりのキチガイが足かせ手かせの鎖を振り回し叫びながら
ヒップアタックをしてくるという驚愕のボスキャラや円形のチェンソーを振り回しながら襲ってくるボスにいたってはその攻撃のチャンスというのが、そのチェーンソーが地面の木材に刺さって抜けなくなってあたふたしている間という
これまたアンビリーバブルなことがあったりする。胡散臭いオールバックの一昔のヤクザっぽいボスは変な忍術を使ってくるし船の上では錨を振り回すハードレザーのパンクファッションのスキンヘッドのキチガイなんかがいたりする。
ファイナルファイトをやりながら「これって銃があれば簡単に敵が倒せるのになぁー」なんて思ってたのを、このゲームは簡単にかなえてくれた。なんとショットガンを乱射するトレンチコートマフィアみたいなやつがいるのだ。こいつをダウンさせると
そのショットガンが使いたい放題で敵をバンバン殺せる。これではどちらがキチガイなのかさっぱり分からない。恐らくドラッグクイーンだと思われるハードコアなSMのボンテージを着たやつが鞭を振り回してきたり、二刀流(バイとかけている
のか?)のナイフを使ってくるドラッグクイーンがいる。こいつらが男だというのは想像だしナイフが二刀流だったかはうろ覚えであるが、恐らくはこのゲームの目的であるファイナルファイトとそっくりな誘拐された女性を救出するという
その女性以外は女は一切出てこないのである。たぶんそうだと思う。ファイナルファイトがこれの後だとすると相当にこのゲームにインスパイアされた部分が大きいのではないかと思う。なにしろ設定も敵キャラもソックリだし、
なんというかアクを抜いたクライムファイト(このタイトルも正しいかは微妙)がファイナルファイトという感じなのだ。ファイナルファイトに出てくるロキシーとポイズンという二人はオカマというのは通しか知らないかもしれない。
あのゲームにハガーの娘以外の女は一切出てこない。男らしい!と思っていたらクライムファイトが元祖だった!ってなわけだ。(そう信じたい)ちなみにこれは母の実家に帰るたびにその田舎に住んでいる仲の良い従兄弟とゲーセンで
白熱していたゲームで、なんと何千円かを使い当時リアルタイムにクリアしている。ちなみに従兄弟も俺も小学生だった。今の小学生はこんなハードゲイとむさ苦しい男達が出てくるゲームなんかをましてや小学生の頃に経験するわけもないだろう。
こんな経験も俺のパーソナリティに影響を及ぼしていると思われる。なにしろ自爆する変態コートの男やナメナメ警官やサーカスで出てくるような火吹き男がボディプレスをしてくるゲームなんて小学生の俺には刺激が強すぎた。
でも従兄弟も俺もこのゲームが大好きで、このハードゲイの真似をしながら大笑いしたり、風呂上りで体に巻くタオルを自爆男のコートと見立ててバーン!と出したらフルチンだったとか、従兄弟は兄と弟の2人兄弟なのだがジャンケンでまけたら
ハードゲイ役になってやられるだとか、このゲームがもたらした愉快な時間は計り知れない。今の小学生では絶対無理な物まねのモチーフだし、これで大盛り上がりしている小学生というのもこのハードゲイ以上にハードコアだ。
そういえばこのゲーム、ボスが死んだときのボスの断末魔の声というのが、アーケード機で出せる最大の音量ではないか?というぐらい凄まじい音を立てながらしかもスローモーションで絶叫しながら死んでいくのだが、スローモーションなので
「ウワァーーーァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)ぐらいの長さなのだ。ファイナルファイトが「ウワァ!」ぐらいだと、このゲームはこのぐらい長くて音もデカイ
(またゲーム機の独自の歪み)うるさいゲームといえば他にウルトラマンなどが有名だったが、この田舎のジャスコにあるゲームセンターでは俺と従兄弟がこれをやるたびに幾度と無くこの断末魔の声が鳴り響きさぞ迷惑だったに違いない。
ちなみにこの断末魔の叫びもこのゲームの真似で盛り上がっていた時期は従兄弟達とよく真似をしていて、上手いところで使うとよりクライムファイトらしいとされていた。例えばチンチンの皮をビローン!と伸ばされたときに
「ノォォォォゥウゥゥゥーーー!!!」とか断末魔を叫ぶと効果的だったのだ。「やめろよぉー」なんて従兄弟達と俺の間ではありえなかった。活動的な小学生の時期だったからよく格闘ごっこもした。ここで他の小学生がやるような
ドラゴンボールごっこやスト2ごっこなんて芸が無いしつまらなさすぎる。ここで出てくるのがクライムファイトだ。もちろん死ぬ前は「ウェェェェェェイイイイイェェェ!!!」とか言いながら死んでいき武器は(もちろん再現)
ナイフやチェーンソーや火炎瓶など到底小学生がモチーフにするような武器ではなかった。もっとも今はマジでナイフで刺すやつがいたりしてゲームどころの騒ぎじゃないのだが、まぁクライムファイトをやっていればナイフで刺したら
人は死ぬなんていう当然のことが分かっているわけで、変にリアリティの無いゲームは逆に危険だと言う事だ(徹底的にグロい描写を避けることで刃物や殺しのリアリティが欠ける。敵が人間じゃないというのも死のリアリティが無い)
クライムファイトやファイナルファイトよりも名作だった天地を喰らうなんかは俺にとってダンディズムと男らしさの教科書だったと思う。ちなみに天地を喰らうも敵が散々な死に方をする(半分に切れたり爆死したり焼死したり)これらは今となってはいい思い出だし、ごれらのゲームをクリアできたのは俺の誇りでもある。

天地を喰らうも当時の俺と従兄弟の男らしさ度を揺さぶる秀逸なゲームだったので同じく何千円か使ってクリアした。たぶんクライムファイトも天地を喰らうも二度か三度クリアしている。なぜそんなに金を持っていたのかというと
夏休みなんかで親戚からお金をもらえたからだ。うちの親はその従兄弟達に、従兄弟達の親(おじさんおばさん)は俺に小遣いをくれたりなんかした。それをこんな男なゲームに投資するなんて子供の鏡だと思う。俺に子供がいたら
必ずクライムファイトをやらせると思う。そのぐらい素晴らしい作品なのだ。そもそもこの頃はゲームに対して美少女なんていう発想は一切無かったように思える。俺と従兄弟(2人プレイでクリアしたのは主にゲームが上手い兄と
俺のほうだったが、弟と俺とでもクリアをしている)の例を出すまでも無く男らしさというのがゲームの良さを測る指数だったりしたわけで、なんともまぁ不健全なポルノまがいになってしまったのか。特にFF4なんかは従兄弟と盛り上がって
いたが、カインとセシルとの関係やダークナイトになってしまった親父と聖戦士になったセシル(スターウォーズみたいだけど)との話など、男らしさやロマンに溢れていた。俺がFF5よりもFF4のほうが好きだったのは、このストーリーとキャラ設定に
あった。吟遊詩人の軟弱な男は帝国に侵略され強奪され空爆された城で無くなった自分の恋人であり将来結婚するはずであった姫(自分は王子)の亡霊に「あなたはそんなに弱くはないわ。勇気を出して!」なんていう言葉をもらい、そのゴーストの姿に
かつての恋人を思い出しながらもその言葉に強く感化され強く生きていくことを決心する・・・なんていうディティールの細かい上辺だけではないストーリーが展開されていたりなんかして、FF8以降やっていない俺は今のFFは分からないが、なんつーか
やろうとも思わない。思えばほとんどのソフトがこういった昔のよさなどは微塵も無く、ヒドイ商業主義とコマーシャリズムに走っている気がする(妙に金がかかっているという意味でもハリウッド映画みたいなもんだ)恋愛の部分でもセシルとローザは
苦労をしながらも結ばれるし、幼い少女だった頃に母の仇でもあるダークナイトであったセシルに保護され、その後ひょんなことから幻獣界にワープしてしまい人間界とは時間の流れが違うここで成長し、地下世界で再開するころには
密かに恋心を抱く少女になっていたリディア・・・なんていう話もなかなかだし、ニンジャの国のナンパな王子エッジはリディアに恋心を抱いていたり、なにより帝国側についていた竜騎士カインもローザとは微妙な関係にあり、記憶喪失になって
しまっていた賢者テラは忘れてしまった呪文の数々をその辛い過去と共に思い出していく・・・とかね、今書いたのは若干違うかもしれないけど一人一人のキャラの設定や描写も相当細かいんだよ。当時ガキだった自分には細かい事は
分からなかったけど、やっぱある程度後になってやってみるとその深さに驚いたもんだ。妙にファンタジックなグラフィックも凄く良かったし。今のFFはどうなんだろう。FF8ですでに嫌気がさしていたけどなぁ(それにしては不眠不休でやり続けたけど)
ドラクエは全然やらなかったな。そのゲーマーの従兄弟の兄のほうが相当好きだったけど、俺はFF派だった。そうそう。ドラクエ派とFF派っていたんだよなぁ。今ではこのライバル同士が合併したりなんかしていやはやって感じだけど。
ドラクエはどうもあのライトな世界観とすぎやまこういちの音楽が好きになれなかったなぁ。FFは特に2なんかもキャラ中心のストーリー重視で渋かったのに大して、ドラクエは徹底的にゲームっつーか、勇者が敵を倒してレベルを上げて
っていう感じだったので好きになれなかったなぁ。後にPS版までもれなくクリアすることになるんだけど。男といえばこの従兄弟はファイヤーエムブレムが大好きだったんだよなぁ。ファイヤーエムブレムファミコン版は
バッテリーに問題があってすぐバックアップが切れていたりして困っていたけど、あのむさ苦しい山賊たち(サジ・マジみたいな名前の山賊が何人も)が第二話で仲間になったり、特にファミコン版のオグマのブサイク加減・男らしさ加減は最高だった。
あのクリティカルを出しまくる傭兵っぷりは人気がありそうだけど、俺は同じぐらいナバールが好きだったな。こいつはファミコン版ではチンピラみたいな顔してるんだけど、SFCのリメイク版だと少女漫画に出てくる爽やかな先輩みたいな
顔になってる。ファイヤーエムブレムSFC版でもキャラに力が入っていても空回りせずうまくやっていたいい例だと思う。なにしろストーリーも複雑だし、レジスタンス的な要素が多いのでレジスタンス好きな俺としては完璧なゲームだったな。
こういうゲームをやって成長してきたのに大人になってから帝国に刃向かうのではなく、順応しちゃうなんていうのはなかなか悲しいよね。ファイヤーエムブレムや他の優れたこういったシュミレーションRPGは自分らしさだの立ち向かう力だの
っていうのを実在の革命物語並に教えてくれたと思うんだけどなぁ。だから俺も基本的にファシストにはなりたくないから軍事シュミレーションとか大嫌いだったなぁ。戦争ゲームとか信長の野望みたいなやつとかね。こういうのは今でもやってないわ。
これがタクティクスオウガみたいなレジスタンスの話ならいいんだけど、大体が領地争いの侵略ゲームだからね。そのモチーフが嫌い。農民一揆を金で解決したりとかさ、兵隊を投入しては殺しまくったり、まぁアメリカみたいなもんだな。
一揆といえばいっきっていう凄まじい革命ゲームがあるね。農民が鎌を武器に進んでいくっていうアクションゲーム。これはヤバイ。もっとヤバイのはゲバラ。なんと戦友であるカストロゲバラが組んで敵の兵隊やら戦車を全て2人の白兵戦のみで
進んでいくっていう凄まじいゲームで銃も手榴弾も無限に使えるもんだからずーっと連射。もう画面爆発しまくりみたいな。1コンがゲバラで2コンがカストロなんだよね。いやー最高だ。これは今のFF並の制作費を投入してリメイクするべきだね。
ちょうど若いやつらの間でいまだにゲバラが流行っているんだから売れるだろう。実写とか実話なんかも元にしてね。思うにこのゲバラにしてもさっきのクライムファイト(クライムファイターズ?)にしても今では発売できない感じだね。発売できないっつーか売れないんだろうけど。俺だったらこれをやるためだけにゲーム機本体買ってでもやるなぁ。

ところで秀逸なゲームといえばクーロンズゲートは凄いねぇ。廃墟好きな俺としてはたまらん。でも廃墟系とはまた違った趣なんだよね。クーロンって。写真集も出てるけどあれは凄い。底辺の人間や場所をただの娯楽としてみるのは失礼だけど
それにしても凄い美しさがあって、そういう現実的な背景を別にしてもあれは凄い。とっくに取り壊されているけど、あれをわざわざJPGにしてCGで再現したなんていうゲームは歴史に残るだろう。なんつーか時間が経てば経つほど価値が
高まりそう。それにしても音楽が凄い良かったなぁ。ナイトヘッドとか世にも奇妙な物語のサントラの人だったと思うけどなんつーか見事だわ。ゲームにありがちな全部打ち込みとか何々風とかじゃなくて、色んなサンプリングを使って独特の
雰囲気を作っているし、中国の伝統楽器をドローンに載せたような感じとかマジでヤバイね。シンセの使い方もうまい。電脳中心のところの曲とかもなぁー最高だなぁー。クーロンに出てくるキャラもこんな喋り方するんだよなぁー。
文でこういう喋りを表現してるのも凄い。メインキャラは声優を使ってるんだけど、もっと凄いのが路上にいる住民達。独特の喋り口調で喋るんだけどそれが全部文章だっつーから凄い。別にクーロンって日本語を使っていたわけじゃないんだろうけど
実際そこの住人が喋っているかのような喋り口調なんだよな。こりゃ凄い。チャーリーっつー気持ちよくなりそうなキノコを売ってるキャラ(実際は錠前破りとかスパイ行為をするやつ)の声を今をときめくヤッシーがやってたりしてなかなかトリビアな感じ。
前も相当熱く書いたけど、あのドクとも思える陰陽師のタイムマシーン(そうてんぎ)に乗って昔の上海だかに行くんだけどその島の中にある4次元みたいな世界がマジでヤバくてねぇー。あれはある種の意識改革だね。あのゲームをやってるのと
やっていないのとではだいぶ違う。あれはホント、不思議の国のアリスを感じるなぁ。かといってギラギラにサイケなわけではなくて幻想的に歪んでいる感じ。またそこの音楽が最高なんだよなぁー。妄人とかね。その上海で妄想機に顔突っ込んで顔が溶けてる
やつの役割とかさっぱり分からないのもいいね。まぁたぶんあいつは妄想機の一部として脳を酷使されすぎて顔があんななったんだとは思うんだけど、余計な説明が無いあたりも想像力を膨らませることが出来たりしていいな。これは日本人の特権だね。
あんなゲームを100パーセント楽しめるなんて。あれが英語になってたら相当ニュアンスは違う。そこはやっぱりボキャブラリーと言葉での表現が豊富な日本語のなせる業だろう。ファイヤーエムブレムファミコンのみに登場する僧侶リフの情けない感じとかも
あの見た目もさることながらあのセリフの感じとかもあるんだろうなぁ。そういやこのファイヤーエムブレムに出てくるアーマーナイトのトムスってやつの顔が面白すぎて気に入りすぎて当時買っていたミドリガメの名前をトムスにしたぐらい
だったんだよなぁ。こんなに生活にも影響力のあったゲームが今ではさっぱり無いってのは悲しいね。徹底的にエンターテイメント化しているしなぁー。やっぱ洋ゲーだな。KingpinとかMAFIAとかマジで名作だ。良い英語の勉強になるしというのは後付けだけど
MAFIAはヘッドフォンをつけてやれば特に英語リスニングというのはさておき20年代30年代スィングジャズ天国)これが気に入ってデュークエリントンのMooche(綴り微妙)収録の20年代ジャズコンピをディグったぐらいで。大方ゲームのBGMは反復と同じシーンで流れすぎるので飽きるけどMAFIAはそんなことないね。なんつーかこれはゲームじゃないな。

そんな意味では国産のゲームには愛想が尽きた後はゲームといえばずーっと洋ゲーだったな。愛想が尽きた後のリアルタイムゲームはOutlawsとかRedneck Rampage。特にRedneckは相当キているゲームで、Redneckという名前通り南部の農民だか労働者のおっさんが
ショットガンや銃を武器に暴れまわるというキチガイゲーム。南部の雰囲気も相当忠実に再現(?)されているらしくアメリカの底知れぬクリエイティビティに恐れ入っていた記憶があるな。といってもこれは体験版を死ぬほど繰り返しやっていた
だけだったけど。Outlawsは西部劇好きの俺にとってはストライクゾーン過ぎてさすがに買ったけどね。当時、相当怪しい英語でアメリカのネットゲームに出入りしながら世界中の連中と通信対戦したっけなぁー。当時はISDNとかだったんだけど、相当回線が
遅かったのと、とにかく電話代が半端じゃなかった。あとこっちが日本だからあっちのほうが速くて有利だったしねぇ。恐ろしく強いやつとかいるんだけど、そいつってPCのスペックが速かったりネット回線が速かったりしただけだったりね。
キャラでインディアンのやつがいるんだけど元々ナイフを持っていてそいつを使って凄まじく高速な移動でひたすらナイフで刺してくるっていう恐ろしいやつがいたけど、こいつはゲーム中に自分のPCのスペックを自慢していたりなんかして
ずいぶんと嫌われていたな。あと二挺拳銃のキャラを使って部屋に立てこもって入ってきたらひたすらダイナマイトで自爆するやつとか、はっきりいってキチガイだったな。クライムファイターズを彷彿とさせる感じだけど。
自分も死ぬから得点はマイナス1なんだけど、何人か巻き込んでるからプラマイで1ぐらい徳してたり、少なくとも人を巻き込めばプラマイゼロだからっつー理由で自爆してたんだろうけど、まぁアホなこと考えるよねぇ。
ここで撃つだけじゃない頭脳プレイが必要になって、その部屋の窓から侵入して撃ってみようだとか、照準をつけたライフルで狙い撃ちにしようかだとか色々試すんだけど、その部屋って階段からしか上がれなくて結局みんな自爆に
巻き込まれちゃうんだよなぁ。こいつの職業なんなんだろう。サンドイッチ屋でバイトとかかな。他もQuakeの体験版でネット対戦をやりまくったり、Kingpinでもやってたなぁ。でもKingpinはストーリーモードのほうが
全然面白くてそっちばっかやってたけどこれ曲がサイプレスヒルなんだよね。いやー渋い。書き下ろしかどうか分からんけどタイトルどおりのチェックメイトって曲があってエンディングで流れるんだけどなるほどぉって感じなんだよな。
タイトルの由来とか。まぁチンピラが復讐のためにギャングの事務所とかに乗り込んでいってドンパチやりつつ最終的に街を牛耳ってるボスを倒してキングになるっつー成り上がりの話なんだけど、まぁ日本人ウケしなさそうな
男で濃い世界観が魅力なんだよな。こういう男を感じるゲームは洋ゲーに多いんでやっぱいいな。ストライクだわ。最後のビルに乗り込むときなんかはさ、敵に気がつかれないように後ろからSneak Modeでソーッっと近づいていって後ろから
火炎放射器をかまして燃えているところをトミーガンで蜂の巣にするなんていうことも可能だったりして、ただ撃って撃って進むだけじゃないってところがポイントだね。むしろゲームの難易度をNormalかHardぐらいでやると頭を使わないと進めない。
この辺がまた面白いんだよなぁ。日本のゲームにはないところ。思うに俺みたいな本質的にゲームそのものに魅力を感じるものにとっては洋ゲーなんて宝の宝庫だね。本物志向というか。やっぱ美少女に欲情するようなゲームはゲームじゃないってことです。
エンディングといえばMAFIAは相当にいいな。タクシードライバーだったトミーはカーチェイス最中に事故ったサリエリファミリーのサムとポーリーに「殺されたくなかったら運転しろ!」と無理やりタクシーを運転させられ、まぁ最初のミッションがこの
敵を撒くことなんだけど、まぁ腕前を認められ色々なこともあってかファミリーの一員になるんだよね。そこで様々な事件や人間関係、例えばモレロファミリーとの抗争や汚職政治家の暗殺、裁判での不利な証拠を裁判官だかの豪邸に忍び込んで
その裁判官に知られないように盗むだとか、売春宿の爆破だとか色々ありつつ、ファミリーに貢献するも、自分もサリエリに利用されているのでは?という疑問と色々なきっかけもあり相棒であるポーリーの提案である銀行強盗を一緒に企てることになる。
一旦は銀行強盗に成功するもののすぐにドン・サリエリの耳に入りかつての相棒であるサム本人が引導を渡しにくる・・・。そして最後、美術館でのサムとの死闘の末、トミーは勝利し、マフィアの話の王道である、政府に生活を保護してもらうという
条件の下、裁判でファミリーの実態を証言する・・・。それから何十年後・・・堅気に戻った主人公トミーは慎ましくも平和な老後を送っていた。ある日家の庭の水撒きをしていたところ、車から降りてきたスーツの2人に元はこちらが
相手を殺す時の決まり文句だった「サリエリの旦那がよろしく、と」と言われソードオフショットガンで全身を打ち抜かれるっていう最後。話は常にトミーが回想するような形で話は進んでいくんだけど最後に自分が殺されたシーンに対して
「結局仲間とはいっても損得さ」とか(微妙に違うかも)の自分の人生に対するシニカルな視点で幕は下りたりなんかしてね。いや、回想しているんだから自分が死んでいるシーンに対して色々話すなんてありえないんだけど、ここがまたいい。
自分の死も含め人生を見直しながらしみじみと語っているトミーがなんともいえない。最後のエンドロールで終始20年代30年代頃のジャズがメインだったBGMとはうって変わりいきなりラップが流れ始めその内容ってのがギャングについての話。
いやーこんなにジーンと来るなんともいえないエンディングは映画でも滅多に無い。曲の最後のほうになるとゴッドファーザーのメインテーマが曲の中で引用されてたりなんかして思わずニヤリという感じ。思えばゴッドファーザーもファミリーの栄光と
衰退を描いた作品なわけで。なんつーか、こんなに気の効いたエンディングっつーかゲームを他に知らないね。こういうのがあるから洋ゲーはヤバイ。そういやゴッドファーザーのゲームが出るらしい。しかも生前のマーロン・ブランド
声の影響を許可したとかで、これはいよいよきたなって感じ。でも映画のゲーム化ってのはことごとく失敗しているのでゴッドファーザーに泥を塗らないようにしてほしいわけだけど、とりあえず日本版が出なくてもこれは買うしかないね。

それにしても死ぬほどゲームの話を書いたね。やっぱ尽きないわけだ。特にSNKと自分は暗い青春時代の象徴だしクライムファイターズなんかはマジで小学校の頃を思い出す(特に従兄弟とのバカ騒ぎ)
なんつーかゲーム一筋だった自分にとってゲームってのは人生みたいなもんだったわけだ。これは良い子でやっていたやつとかインテリとかお坊ちゃまには分からんだろう。っつーかそんなのもあって当時から勉強できる
やつとかマジメなやつって嫌いだったんだよな。あのユーモアが無いヤツ感情が無いヤツ。今でも一緒どころかもっとそう感じるようになってるな。基本的にこういう人間は無条件で嫌い。そんなやつとは当時もゲームの
話題もドリフの話題も共有できたわけがない。でも特に自分にとってはYMO聞くと自律神経失調症と暗い深夜の時間を思い出すとか、ケンイシイを聞くとネットの知らない世界と「ザーメン」という言葉を始めてネットで画像と共に
知ったときのショックを思い出すだとか、UFOを聞くとまだ見知らぬメトロポリタンな都市を想像したりしていたっていうのを思い出したりだとか、アートオブノイズ聞くと赤坂の会社に丁稚奉公していた時期を思い出すとか
(これは電気のKaratekaのほうがもっと思い出す)レジデンツを聞くとクリーニング工場でのバイトを思い出すだとかダンスマニア(シカゴね)のレコードを聞くと渋谷と都内の心療内科の行き来を思い出すだとか、UFOの3rdは通信制高校
嫌な入学式の日を思い出すだとか、2STEPのRewindの二枚目を聞くと某大学病院のバス停でぶっ倒れたことを思い出すだとか、ディム・ボーガーや他のブラックメタルを聞くとこの大学病院の最寄りの駅前のアーケード内にあった中古CD屋を思い出す
だとか、電気のポップコーンを聞くと下痢を思い出すだとか、アイラーを聞くとフランス映画祭の行きに降りた桜木町駅を思い出すだとか、FPMのMIX、Do not Disturbを聞くと精肉の日々と店長の顔を思い出すだとか、コレに入ってる4曲目を聞くと
あるショッピングモールにいた凄まじく美人な店員を思い出すだとか、DJ TonkaのPeaktimeを聞くと割かし調子が戻ってきて楽しかった専門の時期を思い出すだとか、Madlib聞くとニューヨークの地下鉄思い出すだとか、Blossom Dearie
Give Him the Ooh-La-Laを聞くとステイ先の夜を思い出すだとか、SquarepusherのHard Normal Duddyを聞くと当時理解できなかった自分を情けなく思ったりだとか、テムリッツのコスメティックのやつを聞くと西船橋からの
寝不足の帰りを思い出すだとか、プロディジーを聞くと銀座の山野楽器を思い出すだとか、SH&Wのoh my bagを聞くと通販リストを眺めてた自分を思い出すだとか、Dummy RunのIce Cream Headachを聞くと踏み切りの近くの整形外科を
思いだすだとか、Thievery Corporationの1stを聞くと横浜のHMVを思い出したりだとか、ナットキングコールを聞くと悲しい1st恋愛を思い出すだとか、キップハンラハン聞くとディズニーランドのホーンテッドマンションを思い出すだとか、
Alex ReeceのJazz MasterのK&Dリミックスを聞くと赤ちゃんだった従妹(別の)を思い出したりだとか、ケンイシイのMIX-UP聞くとこれはゲーム並に当時のことを思い出したりだとか、Plugのアルバム聞くと無理やりこれを親に聞かせて
嫌な雰囲気になった車内を思い出したりだとか、ストリングスオブライフを聞くと新宿のヴァージンを思い出したりしつつあれが血のマークに見えてしょうがなかった怖い感じをよく思い出したりだとか、ブケムのDEMON'S THEMEを聞くと
前に済んでたマンションの駐車場を思い出すだとか、YMOのテクノドンを聞くと詐欺事件を思い出したりだとか、ポケットが虹でいっぱいを聞くとあるチャットでの会話を思い出したりだとか、とにかくYMOは自分に影響が
あったというよりかはいろいろあった時期に聞いてたというのがでかくて、アルバムというか個々の楽曲に対して色々思い出すことが多いんだけど、それってのもやっぱ曲が訴えるものがあるのかなって思ったりだとか、
テクネイジアの片割れのMIXCDを聞くとミニマル好きの友人を思い出したりだとか、ヤン富田を聞くと熱海から渋谷への電車の車を思い出すだとか、マーティンデニー聞くとマニュエラ思い出すだとか、
カシアス聞くとスタジオ思い出すだとか、Peddlers聞くとレコード磨きを思い出したりだとか、OHM Avatorから出てた電話コンピを聞くと渋谷Wave6Fを思い出すとか、Blue Six聞くと大森思い出すとか、
やっぱ尽きないわけだ。愛はバイオレンスだよ。やっぱり。そんなもん常に記憶と共にあるわけで、そのものその人の理解なんてのが他人には一切分からないのと同じことだ。ただそういった感覚は理解できるだろう。音楽は細部を思い出す(やっぱ具体的だから)のに比べてゲームは全体の時期を思い出すな。どの道、なんでも記憶と共にあるよね。
そんな意味でも感じる心ってのは重要なんだよね。映画にしても本にしても見る時期や読むタイミングってのもね。やっぱその思い出の曲っつーとアレだけど、何か他の情景や状況と共に感じた曲ってのは印象が強いよ。

今BGMでPOVOをかけてるんだけど、この五曲目はなんか聞き覚えがあるなぁーと思ったらGeorge's Dilemmaという曲のカバーっつかそのもの。そういやーこれってホレスシルヴァーのアルバムに入ってたっけ?と思ったら、思い出したのが
思い出したって言葉がピッタリのクリフォードブラウンのベスト第二集の一曲目なんだよね。これはまだレコード聞き始めの頃に親父の実家に眠っていたレコードなんだけど、Horace ScopeとこのRemember Cliffordは凄まじいお気に入りたった。
別にジャズを本格的に聴き始めたわけじゃないけど、これはさすがにわからない俺でも良かったもん。なんつーか今でもモダンな感じがしたんだよね。古いジャズっつーよりか今でも聞けるジャズっつーか。
そんなこんなでPOVOのおかげでクリフォードを聞きなおしてるけどいいねぇー。25歳で死んだっつーけど、こりゃ確かに勿体無い人だよね。当時カビかなんかでバリバリいってたけど、水洗いしてよく拭いたら音が戻ったんだよな。
今クリフォードに変えて聞いてるけどそんなに音が悪くない。いやーこれは第一集も買うべきだな。さっそく買ってくるか。ディグもある程度間をおくと単純な物欲に惑わされず本当に聞きたいものがリストアップできてなかなか良い。
もう一ヶ月ぐらいレコードを買ってないんだけど、これはなかなかの記録なわけだ。いや、一ヶ月ではないか。2週間ぐらい。で、結果としてはPOVOはそんなに好きじゃないね。なんつーかインタープレイが無いジャズってのは俺にとってはつまらん。
なんかヨーロッパのってサラッっとしてるっつーかハイファイっつーかさ、荒さが無くてあんまり好きじゃないんだよな。ドラムの音とかも薄く聞こえるし。ヨーロピアンジャズなんて言葉は売り文句になってるみたいだけど、実際はそうでもない。
良いのは少ないと思う。JCRのコンピとかジャイルスのやつとかはそれなりにいいけど、今出てるクラブっぽいヨーロピアンジャズってのは実際そんな良くない。なによりプレイヤーが前に出ない分、グルーヴやら演奏の凄さっていうのがないでしょ。サラッっとした洗練された
部分ばっか前に出ちゃって、例えばブレイキーみたいな長いけど恐ろしいドラムも無けりゃ汗だくホレスのファンキーなピアノも無ければって感じで。タビーヘイズのDown in the Villageなんかも凄まじいよね。あのインタープレイ。ありゃ10分でも飽きないよ。
こういうのが好きだな。やっぱり。新しいジャズだとちょい遅いけどKoopとかCinematicとかSkalpelとかサンプリング主体のやつのほうが面白い。ジャズなんだけど打ち込みだしそんな意味でも自由度が高くてこっちのほうが断然面白いと思う。
まぁサラッっと聞いた感じなのでなんともいえないけど、俺としては特集が組まれたりする時点でもう嫌なんだよね。だから少なくともこれを読んでる人はヨーロピアンジャズっていう宣伝文句に惑わされないようにしてほしい。
なんというかさ、別に新しいの作るんだったら別に古いフォームのジャズやらなくてもいいじゃんって思うんだよね。ミルプラトーみたいにさ、現代音楽を今のテクノロジーで解釈して作り上げるみたいな、こういうほうが面白いじゃん。
ジャズも今の解釈で作り直したほうが面白いと思うんだよなぁー。ストレートなジャズやってもねぇー昔のほうがいいのがあるしね。とはいってもニコラコンテを見直したのは立ち読みした彼のインタビューでは、自分の作品を通して古いジャズや
昔の音楽にも目を向けて欲しいっていうことを言っていて、やっぱただのポーズでジャズDJとかクラブジャズ風な曲をやってる連中とは違うなぁっていう気はしたんだよね。違うディレクションはそんなのはさておき良いからいいんだけど
同じSchema繋がりでPOVOは残念だった。なんつーか俺、ああいうソウルっぽボーカル好きじゃないし、まぁ好みの問題だろう。

ところでゲームに話を戻すとカプコン系もさっき書いたサムスピとか流行ってるぐらいの頃にX-Menなんかが出てやってるやついたけど、俺はああいう大味な格ゲーは大嫌いなんだよな。なんつーか凄まじいじゃん?空中コンボとか
ビームで30HITとかさ、やたら派手で繊細さにかける感じが嫌。そう思うと俺は初期のSNKスト2ぐらいしか好きじゃないわけだ。スト2もアルファとかゼロとかもうつまらなかったなぁ。あーこの辺はまだいいのか。でも絵が変わったでしょ?
ザンギとかもコミカルになっちゃったし、なんか丸みを帯びてるし。ウケグチに見えるリュウ・ケンとかあまりにも顔がいかついガイルとかそういうのが好きだった俺にとってあの絵の変わりようはね。まぁただSNKに比べたらチュンリーの変わり方とか
さくらとかまだマシだけどね。でも闘う女子高生ってのがちょっとなぁー・・・。SNKはついにアテナが制服になったりしてもうポルノだよね。アレは。日本人の衣類に対するフェティシズムってのは半端じゃないよね。で、不思議なのがドイツは
レザー系・衣類系フェチの大国ってところね。ドイツも繊細な民族とかいって日本と比べられるけど、繊細な民族はフェティシズムが強いのかもね。なんかアディオスなスペインとかイタリアとか南米とかってフェチってイメージないよね。
日本人のフェチっつーのは凄いよね。なんなんだろう。で、カプコンSNKの堕落はもっと進んで、ついにドラクエ・スクエアを出すまでも無く、色物的な企画物「カプコン VS SNK」なんてのを出したりしてもう興ざめっつーかね。
まだスト2のキャラがアメコミキャラを相手に波動砲みたいな波動拳出したり分身しまくって乱舞したりする時点でアウトなのにもうSNKのキャラと闘うなんてね。それにしてもこうやって書くと俺も詳しいよな。洋ゲーに乗り換えたとかいいながら一通り
プレイしてるんだよな。サムスピも斬紅朗以降はクズだとかいいながら以降のシリーズをサムスピZeroぐらいの前のやつは全キャラクリアしてたりするわけだよ。悲しいよね。やっぱ。こういうのは性っていうかさ。でもたぶん大声では言えないし
言う必要はないんだけど、やっぱタダでできるってのは大きいよね。でもあんなもんタダでやるぐらいの価値しかないよ。でもサムスピの5ぐらいのやつで腐れ外道っていう凄まじい名前のキャラがいるんだけど、これは俺のマイナー魂に
火をつけたキャラだね。なんか普通の人だったらしいんだけど、飢えてたんだか気が狂ったんだか娘を探してるんだっけな?確か。それで妖怪化して体も普通の人間の4倍ぐらいになって(アースクエイクの比じゃない)ひたすら何もかも貪り食うような
恐ろしい妖怪になっちゃってるんだよね。また喋りも何言ってるか分からなくて相当ヤバイ感じ。必殺技も地獄の怨霊達を使う業とかウンコ投げとか超必殺技に関しては自分の首を飛ばすとかルール無用な感じで。で、勝ったときのポーズが
また何言ってるか分からない声で自分の腕を貪り食うんだよね。まぁクライムファイターズの世界観に比べたら全然狂っていないんだけど、こういうキャラを登場させるというあたりまだいいかもなぁ。で、最後エンディングで自分の娘と
再会するんだけどちょっと戸惑った後に「いただきまぁーす」っつって食べちゃうんだよ。いやー凄いエンディングだわ。あとサムスピ2の右京のエンディングもシザーハンズな感じでなかなか良かった。サムスピをハリウッドでやるとしたら
右京がジョニーデップだろう。もちろん監督はティム・バートン。でもこういうゲームもすっかり地味になったもんだね。昔はゲーセンっつーとスト2SNKかって決まってたのに最近ではビートマニアから始まって太鼓のやつとかさ、ああいう
なんつーか道具を使ってやるようなのが増えたよね。そっちのほうが人気あるっつーか。まぁ行ってないからわかんないけどさ。そういやバンパイアハンターを忘れていた。これはカプコン製なんだがほとんどのキャラが渋い。特に1は。ヘビメタゾンビとか
ディミトリっていう貴族みたいな吸血鬼とかダルシムみたいな戦い方をするファラオとか世界中の妖怪大集合みたいな水木しげるの西洋版みたいなやつなんだよね。しかし強烈な露出系キャラモリガンがいたりして、やっぱカプコンも野朗だけを出すわけには
いかないんだろうな。続編では妹だかも出てきてグラフィックも過剰になってきてちょっと嫌になったけど、ロリコン系キャラのメルヘンな赤頭巾ちゃんは最高だった。いや俺がロリコンなんじゃなくて、こいつは一見ロリキャラなんだけど、実は相当ヤバい
やつでマシンガンを乱射したり火炎瓶を持っていたりスカートの中から地雷を出したり投げ技はナイフで首を切ったりっていうなんつーか裏と表があややみたいなアイドルを象徴していて面白いと思った。でもイマイチ良い必殺技が無くて使いづらいんだよな。
ひたすら強パンチのマシンガン乱射ばっかになりがち。そういやKOFでK9999とかいう人造人間はAkiraのテツオそのもので文句が来なかったのかなってぐらいなんだけど、SNKもよくやるよなぁーって感じだわ。思うにKOFが一番ヒドイね。
色物キャラに走りすぎ。何人のオタクがあれでヌイてるんだろうか?「俺、アニメで抜いてるよ。サザエさんだけど」とかっていうやついないのかなぁ?でもKOFは各チームごとに94からのストーリーがあってこれがなかなか面白くて
ついついエンディングを見たくなっちゃうんだよな。サイコパワーチームのシーケンスウはパワーが使えなくなって超球弾が出なくなって・・・っていうまではいいんだけど、超球弾がないまま大会に出てたりして一気に使えなくなってたり
するんだけど、これってエンディング見てないやつはさっぱり分からないよね。こいつ飛び道具無くなって全然使えなくなったなって感じだろう。なんだかんだで俺も好きなのかな?やっぱ。基本的に格ゲーが好きだからなぁ。やっぱ。波動拳コマンド
竜巻旋風蹴コマンドとかで技が出るゲームはスト2が染み付きすぎていてやめられないのかもね。あと溜め系のキャラとか。溜めまくって美少女にのみ精液を出すオタクとかいたら凄くない?左レバー溜め一週間の後右レバーACボタン同時押しとかさ。
なんかサムスピ1みたいな渋い格ゲーは無いのかな?でも堕天使のパスポートじゃなくて堕天使のなんとかっていう格ゲーがあって、これは相当渋いゲームだった。押井守が書いてそうなキャラと世界観で相当渋い。でもゲーム性がイマイチで
人気が無さそうな雰囲気なんだけど、キャラも良かったしなにより最後のボスのヤクザが最高だね。日本刀もって白いスーツで闘うんだけど相当強くて、でもかっこいいから許せるみたいなボスキャラでね。それにしてもSNKのゲームってとんでもないぐらい
ボスキャラが強いよね。まぁ金を使わせるためなんだろうけど、ふざけたシステムだわ。最終ボスまで行っても勝てないからまた最初からやり直してまた最終ボスで負けるっていう繰り返し。いやー資本主義だねぇー。またその強さが半端じゃないんだよな。
KOFは最近のになればなるほど強さが半端じゃなくなる。もう一回連続技食らうと半分以上パワーが減るとかさ、その割りに敵の防御力が半端じゃなくて攻撃当ててもパワー減らないみたいなさ。SNKは本当に恐ろしいメーカーだよ。美少女・美青年キャラで
客を引き寄せ、恐ろしいボスでとことん金をつぎ込ませるっていうね。しかもあれって最初は敵は弱いんだけど、進んでいくにつれて極端に難易度が高くなってくるんだよね。せこいなぁー。こんなのエミュレーターでしかやる気がしないわ。
エミュレーターといえばちゃんと動くかどうかは分からないけどPSやPS2まであるみたいね。いやーこりゃすげーな。普通にPS2ソフトとして売られているやつを吸い取ってPCで出来ちゃうわけでしょ?また格ゲーをエミュレーターでやるとか
SFCをやるとかだったら分かるけど、PS2っつーのはねぇ、その発想は無かったわって感じだわ。でもローディングの時間とか無くなったりするのかな?さぞ快適に違いない。SFCをエミュでやるよさってのは
多少のゲームバランスの悪さが気にならないってところだね。例えば戦闘がひたすら長いとかでも2倍速やら3倍速やら99倍速でやれたりするし、セーブはどこでもできるし、ストーリーはいいんだけどゲームバランスがダメでやれないっていう
ゲームも普通にできるようになるわけだ。これは凄いよね。よく考えたら。ファミコンなんて復活の呪文やらバッテリーバックアップが切れたなんて一大事じゃん?もうセーブデータが消えただけで落ち込んじゃうとか、絶対そういう連中いっぱいいたと思うんだよ。
一週間ぐらい立ち直れなかったとかさ、そんなの一切無しだよ?こりゃ凄いよね。それでもやる気が起こらないぐらいのクソゲーってのもあるから驚きだけどね(よくもまぁ売られてたなぁって思う)
ところでサムスピKOFも以前の勢いは無いものの地道に続いてるみたいね。っつってももうネタ切れもいいところなんだろうけどさ。

いやー俺ももうネタ切れだ。疲れたよ。もう死ぬ。最後にコレだけ言わせてくれ。再発系のレコードでCDスキップみたいな音がはいってるやつ、もうこれだけは勘弁してくれ。再発が売れるからってメーカーが相当適当にCDから吸い上げたやつを盤にしてるだけじゃんってのはまる分かり
じゃねーか。これだから再発は好きじゃないんだよ。もうマスタリング済みのやつを吸い上げてそのまま盤にしたようなのが多いからな。少し高いやつだとちゃんとそのために再発されてるってのがあって当然音もいいんだけど
1400円ぐらいで買える特にマイナーなソウルジャズとかレアグルーヴみたいなやつは危険だな。ホント。ありえないべ?レコード聞いてたらCDが飛ぶ音がするんだぜ?また傷があったほうがマシだ。こんなの。

もう文章を整えることを放棄いたしました。あまりにも面倒なので。

ザー汁は相変わらず古いやつで。5分とか7分ぐらいのが無いんだよね。最近のやつだと。最近の自分の曲は一番短いヤツで10時間とかだから。

http://mushroom.cage.to/mp3/mood_for_love.mp3

Microphone

Microphone