変態のための映画ガイド。

mimisemi2008-04-25

ペルソナ3だけど、最悪を想定してたんでそこまで悪くなかった。なんていうかシステム的に蓬莱学園をパワーアップしたような感じだね。なんかのレビューで見たんだけどダンジョンにいける時が限られてて思うようにレベルアップできないって書いてあったけど、まぁ主人公一人だけなら大丈夫じゃんね。みんな疲れて戻っちゃうけど主人公だけならエントランスに戻ればHPとSPがリストアされるし、RPG好きが好むような無駄なレベル上げってのが出来ていいよね。何より戦闘がスピーディーでいいのとなによりペルソナ召喚のアクションが・・・・・かっこよすぎる!!!!!!拳銃自殺って!!!!!!!!自殺願望が強い俺にもペルソナがついてるのかな?って幻想を抱いちゃうぐらいいいね。まぁ自殺願望とペルソナは関係ないけどね。あと曲がなかなか笑えるね。ラップだったりボーカルが入ってたり、こういう曲調の音楽を長らく聞いてなかったんで新鮮だった。日本的な洋楽っていうかさ、あとやっぱベルベットルームの曲がいいね。酷い引き篭もり状態を思い出すよ。ペルソナ1やってたのって暗黒期だったからね、妙に懐かしい。完全にあれデヴィット・リンチの世界だよね。でもやっぱあれだなぁー・・・キャラは罪と罰がピークかなぁー。特にパオフゥとか南条君とかさ、RPG史上に残るほどの名キャラだもんなぁー。パオフゥは俺のもっとも好きなキャラの一人だね。マジで。もちろん1も良かったね。ゆきのさんやらエリーやらマークやらレイジやら綾瀬(だったっけ?)やらあのヤリを使うお調子者とかさ、ただまぁ前にも書いたように戦闘が最悪なんだけどね。時間かかり過ぎて。3だとあの学生なのにブーツで登校してきてる姉ちゃんがエリーの面影を残してるけど、他は割と普通だよねっていうか、なんかテレ東とかのアニメっぽい。ホント、でも蓬莱学園だよね。ときメモ的な幻想的な学園生活のファンタジーを学生自体にダメだった連中に提供するかのような要素がいっぱいあるけど、なんでか、日本の学校ファンタジーって独特だよね。昔から学園モノってのが存在する。欧米だとあまり見かけないよね。ハリーポッターは学園ものじゃないしな。それもやっぱり学校って言う良くも悪くも閉鎖的な共同体的幻想からいろんな学園ストーリーが生まれてると思うんだよね。恐らく欧米では学校ってのは子供たちにとってもただの諸要素の一つなんであって、学校の後には教会に行ったり、地域のコミュニティで遊んだりっていう学校以外の生活が当たり前にあるんで、そこまでビロングしないっつーか、学校ってものに束縛されないんだよね。だから学校ってのがそこまでドミナントなものにはならない。恐らく。ただ日本の場合、学校が全てなんだよね。特にあのソーシャルスキルだかなんだかっていうペルソナの能力値に関係するシステムあるじゃない?あれってすげー日本的な学園生活を表してると思うんだよね。学校っていう共同体の中で必死に何かを築かないとダメみたいなさ、ソーシャルスキルは重要ですよーみたいな、メーカー側から
プレイヤーへのサジェスチョンのようなものを感じたりもして、まぁ大きなお世話だよって思うんだけど、ホント、独特よね。あのShadowとやらを倒すための表向きのクラブとかさ、SOS団みたいな感じじゃない?SEEだったっけ?これまた学校のサブカテゴリーであるクラブってのを媒体に今までのRPGで言うところのパーティーが組まれてると思うと、本当に学園的な共同体概念を感じるんだよね。俺にとっては恐ろしいものだけどね。放っておいてくれって感じだから。


それにしても俺についてるペルソナのアルカナってやっぱDeathなのかな?どの道でもネガティブっぽいね。Hangedmanとか。Hermitだとかっこよすぎるしな。Hangedmanだな。Deathっていうとレイジっぽいし、俺はあそこまで男らしくないから。でも俺って徹底的に実存的なくせしてこういうの信じてるんだよね。自分の守護神というと大げさだけど、自分ってのは恐らくそのペルソナみたいなのに影響を受けてるんだろうなって思うわけ。もしくは自分の性格がペルソナを規定しているのかもしれないんだけど、基本的に自分が行う行動とかっていうのをペルソナは全部見てたり、なかにはペルソナの影響でやってるようなこともあると思うのね。で、俺があまりにダメなことをやり過ぎると今までついてたペルソナが愛想つかしてどっか行っちゃって、んでもっと下級のペルソナがついたり、ペルソナすらつかなくなったりしちゃうのね。だからなるべくあれなのよ、自分に正直でいたり自分の直感を信じたりモラルってのを重要視したりするのは、もちろん社会的なコミットメントもあるんだけど、より上級のペルソナを呼び寄せるための日々の訓練だと思うのね。自分がロクでもないことをしてたら、いつまで経っても上級のペルソナはつかないわけだからさ、常に高みを目指して禁欲的に道徳的に正直に生きていくのよ。そういうことによって上級のペルソナがついてきて、んでその高貴なペルソナの影響を受けて、またさらに自分の能力が上がったり人格が上がったりすると思うのね。もちろんその逆もしかり。ダメなことばっかやってると悪魔みたいなのがついちゃって、どんどんダメになっていっちゃう。俺って本当にリアリストだけど、んでもすんげー観念的なところがあったりするのね。物事は実存的で虚無的だって思ってるのにも関わらず、その世の中の諸現象を規定しているような何かというのが絶対あって、その諸現象はその何かの絡み合いの結果なんじゃないか?とかって思ってたりするのね。それが色々なものだったりするのよ。神だったり祟り神だったり悪魔だったり天使だったり守護神だったりして、何か一つの神ってのが何かを規定してるんじゃなくて、色々な科学的には説明がつかないことが混ざり合って世の中ってのは成り立ってるんじゃないか?って思うのね。だから一つの宗教観だけじゃ世の中は語れないわけ。それじゃあ狭すぎる。なんつーか俺にもドグマティックじゃない、色々な宗教的な概念がミックスされた自分的な宗教観ってのがあるのね。それってのの一つがさっき書いたペルソナなんだけど、あとまぁアニミズム的なものを結構信じてたりするんだよね。神道ってほど大げさなもんじゃないんだけど、なんかまぁやっぱエレメントにはエレメンタルな何かが宿っているんじゃないかな?って凄く思うわけで、そういう意味でも凄くナチュラリストなんだよね。なんというか凄く自然ってのを崇拝してる部分がある。だから将来的には山篭りをしたいと思うわけだけど、日本の神話とかだと山そのものが神とかっていう考え方もあるじゃない?そういうのってあると思うのよ。マジで。だから一神教的なものは糞食らえなんだけどね。


まぁそれは前に書いた日本の宗教的概念が割と現実的なものに立脚しているていうことで、まぁ散々前に書いたから繰り返さないけど、例えば祠とかさ、神社にしても元ネタがあるのよ。実際いた人が悪霊になったからそれを鎮魂させるために神として祭ったとかさ、誰かが死にそうになって山を彷徨ってたらいきなり狐が現れて、こっちへ来いと言わんばかりに道を先導しているのでついていったら湖があって一命を取り留めたとかさ、そんなんでまぁ後日その狐を神として祭ったとかね、そういう類の民間伝承ってすげー好きでオタク的なんだけどね、俺、だから神社がすんげー好きなの。神社マニア。八幡様とかああいうデカイやつじゃなくて土着的な民間伝承に基づいた小さい神社とか、古くてマニアックすぎて元ネタが分からない祠とかね、そういうのに妙に惹かれるんだよね。引き篭もりだった時期はまぁ自転車で行ける範囲だけど色々と調べて神社回ってたんだよね。思うにまだ20歳そこいらの青年が世捨て人みたいになって神社巡りをしてるってのも今思えばどうかと思うんだけどね。親も本当に心配してたし。まぁ今はそういう意味だと健全だね。でもあれなのよ、俺の勝手な考えだと日本って世界でも有数の霊場が多い国だと思うのね。いろんなところに神様がいたりたたり神がいたりする珍しい国だと思うわけ。そういう意味だとアメリカってさっぱりそういう霊場的なものがないのね。まぁあるのかもしれないけど凄く限られていたり、あったとしてもネイティブアメリカン的なカルチャーだったりして、キリスト的な概念からはアニミズム的なものって生まれないんだよね。それは極めて宗教ってのがドグマに基づいていて、人間による宗教だからなんだよ。あとさ、どうでもいいけど日本って霊魂が多い国でもあると思うのね。もちろんアメリカでもネイティブアメリカンが死ぬほど死んでるから霊なんざそこらじゅうにいるのかもしれないけど、日本って人間が生きてきている歴史が長いからそれだけ死んでる人ってのが凄まじく多いわけね。ましてや過去にしょっちゅう戦争があったり飢饉があったりして、無念な思いをして死んでる人がたくさんいるからそういう霊がその辺をすげー漂ってるんだと思うんだよね。で、島国なんで霊もずーっとそこにい続けちゃうっていう。そういう意味だと地続きの国だと霊も分散する気がするんだよね。自縛霊とかはともかくとしてね。あと思うに日本人の性格が凄く悪霊になりやすいっていうか、他人を道連れにしたいような根暗な人が多いから、そういう国民性みたいなのが霊の性格にも出てると思うんだよね。キリスト教的な概念がある人だと死んだらヘヴンに行くもんだと思ってるから実際ヘヴンに行っちゃうんだと思うんだけど、日本の場合、そうじゃない人がいて、尚且つすんげー世の中に未練があったりする人がいたりして、なんつーか成仏出来なさそうな人が死んじゃって成仏出来てない感じがするんだよね。だから俺は死後の世界も視野に入れてるから、この世への思いとか未練みたいなのをいつでも死ねるように残してないのね。もちろん今はやりたいことがあるから死にたくはないけど、でも死んだところでそれはそれでまぁそうなっちゃったんだからしょうがないなっていう風に思ってないと死んでからたぶん成仏できないと思うのね。生前に生に執着しすぎてた人ってのは自縛霊とか悪霊になりやすいんじゃないかと思うわけ。だからこそソクラテスじゃないけど、常に自分の魂を磨くというか洗練させるというか、それが凄く重要なのね。それを俺は生の段階でやらなきゃいけない一番大事なことだと思ってるんで、だから自分の社会的地位とか名声とか富ってどうでもいいんだよね。苦痛なく好きなところに暮らせればそれでいい。やらなきゃいけないことは魂を磨き上げることなんだから。そういうことをやってれば絶対、死後に凄まじい差が出ると思うのね。で、死んだ後、生きている人達の助けになれるような高級な霊になれればそれが一番いいわけ。もしくはまぁ天界で割と重要な仕事する霊とかね。たぶん現実に対して何かの力を発揮できるのって悪霊か高貴な霊だけだと思うのね。普通の人が死んでもそういう風にはなれない。だから高級な霊になれるような魂を持った人間になりたいと思うわけね。


ペルソナからずいぶんと話がデカくなったけど、ようはそこで自分に良いペルソナをつけるためには、そういう高貴な霊に「こいつは凄いな」って思われるような、ちゃんとしたことをしてないとダメなのね。生前からもう高貴な霊にスカウトされちゃうような人ってのが死後高貴な霊になるわけよ。こいつは良い魂を持ってるから、現世で色々と助けてやるとするかって将来上司となるかもしれない高貴な例にスカウトされるわけよ。それってのが俺の究極的なヴァーチューなのね。誰も見てないからズルしようとかバレなきゃいいって悪いことしてると良いペルソナに愛想つかされるからね。で、変なのが憑いてきちゃったりすると思うわけ。それがいろんなところで言われてる祟りとか罰が当たるってことの一種だと思うんだけどね。祟りがあるものに触るっていう、そういう直接的なものじゃなくて、変なのをおびき寄せちゃうようなことをしていることによって、本人の身にあまり良くないことが起きたり、人間的にどんどんダメになっていっちゃったりっていうね、それもペルソナの影響なわけ。とにかく常に見られてるって思うことは疲れるけど凄く重要ね。常に自分の魂を磨くことを忘れないって意味でそれを監視してる霊ってのがいるわけよ。俺はそういう高貴な霊に愛想をつかされたくないから自分のヴァーチューに忠実なんだよね。


ところでゲームに話を戻すと、あれなのよ、フルボイスでしょ?これ。で、全部英語になってるのね。だからなんていうか俺が危惧してたような、アニメっぽさっていうのがだいぶ薄れてるんで逆にいいかもね。英語のほうが。


あと書き忘れてたけど、ジジェクの変態のための映画ガイドって知ってる?ジジェクがいろんな映画に対してお得意のラカン精神分析の方法で映画をアナライズするんだけどまぁワンパターンなんだけど面白いんだよね。で、DVD買ったんだけど、なぜか日本語字幕までついててさ、なんで?って感じだけど、あれだよ、日本で発売されて無さそうだけどPCでは見れるじゃん?だから興味ある人は買ったほうがいいよ。マジで面白い。ジジェク節は相変わらずで、「チューリップはバギナを広げてファックしてくれって言ってるようなもんなので、子供たちに花を見せるべきではない」とか「マルクスブラザーズの三人はEgoとSuper Egoとidを体現している」とかね、いかにもジジェクが言いそうなことばっかっつーかまぁ当たり前なんだけど、第三部からなってて150分もあるのよ。割と定価が高いんだけど、んでもそれだけの価値があるよ。真面目な映画分析として見るというよりかは、ジジェクファンがエンターテイメントとして楽しむっていう趣なのね。もちろんラカン精神分析がバッチリ適応されてるような映画もあったりするんでなるほどって思うところは意外と多いよ。サイコとかね。鳥とかはこじつけっぽいけど。まぁいいや、とりあえず見てみてよ。ホント、俺、年取ったらジジェクみたいなチョイ悪インテリになりたいんだよね。まぁジジェクってチョイ悪ってよりかはただの変態だけどね。ジジェクを真面目に語りつつ、その映画分析なり精神分析を単純だって批判する人が結構いるみたいだけど、これってもったいないことだと思うんだよね。ジジェクみたいな思想家が書く本とか分析なんてのは有効性に着眼点を置くんじゃなくてそのオリジナリティを楽しむって感じだと思うのよ。どうもインテリって思想なり本の正当性とか有効性みたいなのに着眼点を置きすぎていて、内容の独自性とか創造性みたいなのを評価しないんだよね。これって本当に勿体無いと思うんだよな。ってことでジジェク好きの人にとっては最高のエンターテイメントになると思います。あと俺、個人的にジジェクの長ったらしい英語が好きなんだよね。ネイティブでもあそこまでややこしい言い回しをしないってのをしょっちゅうやるからね。ってことでしみみみ耳蝉の大推薦ですので、よろしかったらどうぞ。あ、んでリージョンフリーらしいです。ゲットするしかないねっ!

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知的生活の方法 (講談社現代新書)

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